ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]「もっと可愛い顔してみろよ」――堕とされる生徒会長 ヤマダサクラコ『思い過ごしも恋の内』より『隙間』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-生徒会長・委員長  特徴-高校生  受け-眼鏡  受け-真面目・カタブツ  ●ヤ行-ヤマダサクラコ  
思い過ごしも恋の内 (花音コミックス)思い過ごしも恋の内 (花音コミックス)
(2007/10/29)
ヤマダ サクラコ

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 毎月恒例、月末の新刊ラッシュ第二波到来です~。
 当然大量に買い込んで来ましたので、レビューを書きたい新刊は山のようにあるんですが、じ、時間が…!
 本ブログ筆者は、明日からまた怒濤の仕事ラッシュに入るので、次はいつ更新できるかまったくわかりません。
 どうしてもこの本だけは…! という新刊のレビューを、何とか今日中に記事であげていこうと思います。

 まず1冊め~!
 本日発売されたばかりの花音コミックス最新刊、ヤマダサクラコ『思い過ごしも恋の内』に収録されている“優等生受け”な短編が、なかなかのデキです!
 『隙間』というタイトルの短いマンガですが、もとは04年発行の花音ゴージャスvol.04『学園特集』号に掲載されていたものだとのこと。
 コミックスの後書きを見ると、今回の収録にあたり、 初出時よりかなりの加筆修正をほどこしたと書いてあります。
 花音ゴージャスの該当号は我が家の本棚にもちろん保存してあります。
 早速、見比べてみたら――かなり内容が違ってました!
 コミックス収録分のほうが、ページが書き足されて長くなっており、また細かいセリフやコマ割りもかなり異なってます。
 そのあたりの違いはあとで解説するとして、まずはあらすじをご紹介しましょう。

 生徒会長の斎木は、最近ある同級生が嫌でも自分の視界に入ってくる気がして、不快に思っています。
 いや、視界に入ってくるなどという言い方では生易しすぎるかもしれません。
 廊下ですれ違っても、何をしていても、その男の存在が気になってしょうがないのです。
 きっかけは、生徒会室から見える中庭の体育倉庫の裏の隙間で、その同級生の男が後輩の男子生徒とセックスしているシーンを見かけてしまったことでした。
 斎木は眼鏡に痩せ気味の身体、優しい笑顔でみんなから頼りにされる優等生です。
 彼の今までの人生に、そんな破廉恥な行為をする人間は登場したことがありません。
 それゆえ、男に感じさせられ涙を流しながら絶頂を極める男子生徒の姿を生徒会室の窓から目にしてしまった斎木は、大きな衝撃を受けたのでした。
 だが思わず凝視した斎木の視線に気づいたか、男は、後輩を犯しながら斎木のことを見返してきたのです。
 はっ、と身を隠した斎木ですが、それ以来、校内で男の姿を見かけるたびに、自分の身体の奥から得体のしれない不快さが沸き上がるのを抑えられないのでした。

 ところが。
 斎木はあることに気づきます。
 自分が一人で生徒会室にいる瞬間を狙うかのように、男が倉庫裏でセックスをしていること――まるで斎木に自分のセックスを見せつけるかのような男の行為に、斎木は気づいてしまったのです。
 なぜ自分がそんな他人の劣情きわまりない場面を見せつけられないといけないのか。
 憤りを覚えつつも、いつしか斎木は、男のセックスから目を離せない自分を持て余すようになります。
 そしてある日。
 今日も男と男子生徒のセックスを見せつけられ、気がついたら自分自身も“劣情”を覚えてしまった斎木は、誰もいない生徒会室で座り込んでしまいます。
 ところが。
 ガタン!という物音とともにドアを開け、部屋に入ってきたのは、斎木に劣情を催させた“その男”本人でした――。

 どうでしょう。
 ここまでですごく萌えませんか?
 斎木のビジュアルが、これまた萌えるんです(笑)。
 いかにも頭のよさそうな優等生顔というか、鬢(びん)の毛が長いボサボサ頭に眼鏡という、いかにも文系秀才タイプというか。
 そんな優等生・斎木クンが、生徒会室の窓から男のセックスを見てしまうたびに、ガタッ!なんて大きな音を立てて椅子から立ち上がり、真っ赤な顔でカーテンを閉めたり、自分が興奮していることに気づいて、そんな自分を持て余して懊悩したりして、“優等生受け”視点では萌えシーンがとにかく連続するのです。
 他人の、しかも男同士のセックスという背徳的なものを見せつけられ、身体は間違いなく興奮を覚えているのに、心ではそんな自分を受け入れられない。
 常に綺麗な存在でいたいがために、己の中に沸き上がる生々しい欲望を受け入れることができない優等生の潔癖さが、これでもかというくらいに描かれてるんですね。
 むふふ。
 いまこうしてレビューを書いていても、そんな自分を受け入れられない斎木があまりに可哀想で、そしてまた同じくらい可愛くて、ついつい顔がゆるみがちになります(笑)。

 さて、あらすじに戻ると――。

 生徒会室に入ってきた男に驚き逃げようとする斎木を、男は簡単に捕まえてしまいます。

「――オイオイ、何でいきなり逃げるんだ…?」

 薄い笑いさえ浮かべて斎木にそう問いかける男には、とても同じ高校生とは思えない余裕が見えます。

「お前が…。お前があんなもの見せるから!」
「お前のせいだ! お前のせいで…あんなっ…」


 興奮していた自分の姿を見られ、半分パニックに陥っている斎木は、男にそう言いつのります。
 ところが、男はそのまま斎木を押さえつけ、その興奮している股間に手を伸ばすと、こう言って嘲笑うのです!

「ハ! ――自覚ねえのか!」

「何の事だ! 俺は…っ」(ここで男の手で股間を触られ、顔を真っ赤にしてビクッとなる斎木)

「驚いたな…。カタそうだとは思ってたけど、まさか――自覚がない…?」

「お…俺は別に…っ。のぞくつもりなんてなかったんだ…! なのに…。お前が見せるから!」

「――へぇ…。じゃあお前、見たくなかったら見ないでおけばいいのに。どうしていつもカーテンを開けた? お前が勝手に見てたんだろう?」


 えぐってます!
 男が優等生・斎木の欺瞞の心をえぐってます!
 斎木は、男が自分にセックスを見せつけたと主張しているのです。
 男は、それは違う、お前が勝手にのぞいていたんだと。
 自分がそんなものを見て興奮していたと受け入れられない斎木は、あくまで自分は見せつけられた被害者だと言いつのるわけですね。
 男は、鮮やかに斎木のそんな欺瞞に満ちた勝手な言い分を斬って捨てているわけです。
「何が優等生だ。お前だって興奮してるじゃないか。一人だけ綺麗な顔をするな」という強烈な真実を、男は斎木に突きつけたのでした。

 さらに男は斎木に言います。

「俺はお前のためにここへ来てやったんだぜ。もう少し可愛い顔してみせろよ」

 そう言って、斎木のズボンの中に入れた手をさらに奥へと進める男。
 斎木はもう顔を真っ赤にして立っていられない風情です。
 うん、ちょっと泣きそうになってます。
 恥辱にまみれて。

「アッ…」

 男は斎木の性器をいじっていた手を取りだして、斎木の顔の前に突きつけます。
 そこには言い逃れようのない粘液がついているのでした。

「――ホラ。こっちは歓迎してくれてるぜ」

「そ、それは…」

「お前は廊下ですれ違うたびに俺の顔を見るだけ――。あんな目で見られちゃ、さすがの俺も何とかしてやろうかと思ってね。まさか自覚がないとは思わなかったぜ。ハハハハッ」


 このセリフにかぶるように、男の追想として、斎木が物欲しげな、まさに物欲しげな目で男のことを見つめるシーンが回想されます。
 そこに描かれた斎木の眼差しのいやらしさ!
 やっぱりマンガにはストーリーを作る能力だけでなく、何よりも画力が必要なんだと思い知らされますよ!
 この斎木のエロティックな眼差しを描ききるヤマダサクラコ先生の画力があってこそ、「あんな目で見られちゃ――」という男のセリフがガンガンに生きてくるんです。
 それほどに、このシーン、斎木が物欲しそうに男を見つめる絵が、ものすごいイヤらしさで読者に迫ってくるんですよ~。
 そして、そんな自分の真実の姿を突きつけられて、もう訳がわからないほどに貶められる斎木の可哀想なこと!
 でもそれはどこか甘美な匂いをともなって、斎木を雁字搦めにしてしまうんですね。
 男にこう言われる斎木の姿は、もう筆舌に尽くしがたいほどの色気に溢れてます。

「…お前、明日の放課後、中庭に来いよ。お前にも同じ事してやる。――言ってみな。お前の欲しいものは何だ――?」

 まつげの長い眼鏡の優等生くんが、こんなこと言われて男に押さえつけられて泣きそうになってる姿は最高ですよ!
 もう泣きたい!
 最高すぎて泣きたい!
 でも泣かない…男の子だもんっ!
 って、かなりなんだかよくわからなくなってますが、それだけすごいということですよ(笑)。

 さーて、斎木は男の呼び出しに従うのでしょうか。
 浅ましい本当の自分の姿を突きつけられちゃった生徒会長・斎木くんの運命は――というところでラストへ突入していくのですが、じつはここで最初に書いたコミックス収録に当たっての加筆修正の問題が出てくるんですよ~。

 初出時の“旧版”と、今回のコミックスで修正された“新版”を比べると、ラストシーンが違うんです。
 もちろん大筋は同じなんですが、新版では新たな場面が付け加えられてます。
 率直にちーけんの感想を言えば…。
 うーん、旧版のラストのほうがよかったと思います~。
 先ほど書きましたとおり、今まで紹介してきたあらすじに出てくるセリフなども、じつは新版と旧版でかなり変わっているんですが、これも正直なところ、旧版のほうが良いとちーけんは思います。
 新版では、マンガ全体の印象が耽美文学チックになってるんですね。
 もちろんそれがいけないというわけではありません。
 でも、旧版では斎木という優等生キャラクターが何よりもストーリーの中心にあって、彼が男の手によって変えられていくという一点がこのマンガの言いたいことなんだなとよくわかるんですが、新版ではそれが薄まり、第三者の視点から見た、登場人物たちが織りなす白昼ファンタジーとでもいうべき抽象性が強い物語になっています。
 その違いがもっとも大きく出ているのがラストシーンの付け足し部分でして、ここで全部書いてしまうと読む楽しみがなくなりますからはっきりは書きませんが、新版で付け加えられたラストシーンは、これがあることで、ストーリーが斎木という優等生くん個人のお話しから、「これで一丁上がり…。フフフ…。さて、次の犠牲者は誰?」みたいなおとぎ話めいたものに変わってしまってるんですね(わかりにくくてスイマセン)。
 ちーけんの個人的印象でいえば、斎木が変えられていくという一点がはっきりと描かれていた旧版のほうが、ストーリーのわかりやすさという点からも、よかったと言わざるを得ないのです…。

 ところが!

 物事には一長一短があるもので、絵的には新版のほうが、男にいじめられるように可愛がられる斎木の姿が、とてつもなくエロティックに描かれてるんですね!
 自分の正体を暴かれ、絶望に落ちつつも、男の手にすがってしまう生徒会長――そんな斎木の姿は、明らかに旧版より新版の絵のほうが読者に訴えかける力があります。
 何度も書きますが、セリフ回しについては、旧版がいいんです。
 新版になくて、旧版にのみ出てくるセリフにこんなのがあります。
「お前が見せつけるからだ!」と斎木が男に言う場面。
 それを受けて、男が斎木に反撃するところです。

「お前が勝手にずっと見てたんだ。勝手に勃起させて、涎垂らした犬みたいな顔して。何のことかわかりませんだって? 今だって全然抵抗しねぇじゃねえか! ハハハハッ」

 どうでしょう。
 この旧版でのセリフのほうが、はるかに直接的な言い回しになってます。
 もちろんエロいからこのほうがいいというわけではなく(笑)、このほうが恥ずかしい欲望を覚えてしまう自分の内面を暴かれ、斎木が堕とされていく様子がよくわかると思うんです。
 新版ではそれがもっと抽象化されたやりとりになってしまってます。
 絵だけでいえば、はるかに新版のほうがいいと思うんですけれどね…。
 初出時から今回のコミックス発行までは3年の月日が流れています。
 その間の成長分といいますか、新版のほうが全体的には完成度も高いと思いますし、決して悪いわけではないのですが、ちーけん的には旧版の生々しさ、率直さ、具体性の高さを買いたいなぁという気分です。

 ふぅ…。
 今回もレビューはできるだけ短くしようと思っていたのに、またこんなに長く書いてしまいました…。
 いろいろ心に訴えてくる作品ほど、やっぱり書きたいことが多くなってしまい…。
 今回のコミックス、表題作の『思い過ごしも恋の内』も、遊び人の受けキャラが運命の相手と出会って可愛くなっちゃうお話しで、非常に面白いです。
 本ブログ的には、長々と紹介した『隙間』が読めるだけで、必読本として声を大にして宣伝したいところですが、優等生スキーならば買って損はないと思います。
 そしてさらに時間と余裕があれば、初出の花音ゴージャスvol.04も買ってみてください。
 優等生スキーならば、斎木くんの虐められる姿が2パターン楽しめて、かなり楽しいと思います(笑)。

 あ、あらすじ紹介でずーっと「その男」と書いてきた攻めキャラですが、じつは作中で彼の名前が一度も登場しないんですね。
 わざと名前を書かなかったわけでなく、そういうわけですので、どうぞご了承ください~(笑)。
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