ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]学年トップ×万年2位のツンデレLOVE with あふれる若さ! 日高ショーコ『感情サイン&『言葉より強く』


Category: レビュー コミックス   Tags: 攻め-クラスの人気者  特徴-高校生  受け-ガリ勉  受け-真面目・カタブツ  ●ハ行-日高ショーコ  
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♪盗んだバイクで走り出す~、というのはあまりに有名な尾崎豊の歌の一節ですが、青春なんてものは曰く言いがたいもので、走り出した本人もなんでそんなことやってるかは実際よくわかってないんですよね。
 だからこそ青春時代なわけですが、高校生たちがそんな“自分でもわからない衝動に駆られる”姿を甘酸っぱく描いてくれた傑作が、日高ショーコ先生の連作『感情サイン』と『言葉より強く』です!

 前者の『感情サイン』は、日高ショーコ先生の商業誌デビュー作。04年の花音12月号に掲載されたものですが、それから1年半も経って描かれた続編が、ラブテク01『ツンデレ特集号』に掲載された『言葉より強く』ということになります。
 ちーけんは、『感情サイン』を読まないまま、続編である『言葉より強く』から先に読んだクチです。
 その際、あまりにストーリーが“優等生受け”で素晴らしく、こんなマンガ家さんがいたのかと驚愕し、あわてて日高ショーコ先生のデビューコミックス『足りない時間』を買い求めました。
 そうしたら、その中に“前編”である『感情サイン』が入っており、思わず「おおう!」と叫んでしまった覚えがあります。

 主人公は、定期試験でつねに1位と2位を争うライバルである渋谷と三上の2人。
 たいして勉強もしていないのに、常にトップをとる渋谷は、女にもてて成績もよく顔もいい、いわゆる“何でもできる”高校生。
 ちょっと大人びていて、周りのクラスメイトとは表面上はうまく付き合っていますが、どこか心の底ではそんな日常をつまらなく思っている無気力天才くんというやつです。
 渋谷が高校で編入してくるまで、つねに学年トップをとっていたのが、黒髪マジメっ子な優等生・三上。
 といっても、日常生活はいたって普通の高校生。
 いわゆるビン底眼鏡で対人関係は苦手とかいうキモオタくんタイプではありません。

 真面目で頭が良くて
 出来のいい子だと
 ずっと言われてきたし
 そのぶん努力だってしてきた
 順風満帆
 後ろ暗いところなんて何一つない生活だった

 これは三上が自分のことを評した言葉ですが、これだけで彼がどういう高校生かよくわかります(笑)。
 そこに登場して、あっというまに三上を乗り越えて行ってしまった存在が、渋谷というわけです。

 じつは『感情サイン』と『言葉より強く』の2作品は、それぞれ主人公が違います。
 ちーけんが先に読んだ『言葉より強く』は、渋谷が主人公になっています。
 なので、渋谷の心の中とかは読者にもよくわかるようになっているのですが、その相手役である三上の心情は、読者にはまったくわからないようになっています。
 そんなこともあって、ちーけんは『言葉より強く』を先に読んだときには、もう悶絶してしまいました!

 ではどこに悶絶したか、ご紹介していきましょう。

 物語の冒頭は、試験が終わって余裕の態度でマンガを読んでいる渋谷に、クラスメイトが話しかける場面から始まるんです。

「さっきのテストの問5わかった?」

「…お前ら、わかんなかったの? やばくね? この時期に」

「うわ こいつに聞いたのがまちがいだった!」


 渋谷がそんな余裕な会話を交わす横を、きつい顔で三上が通り過ぎます。
 それを見たクラスメイトがヒソヒソ声で言い合います。

「あいつ週6日も塾行ってるってさ」

「え 俺7日って聞いた」

「よくやるよ」

 それが聞こえた三上は、渋谷たちのいるところをジロッと睨んで教室を出て行きます。

「うわー 超にらまれた」

「あれ渋谷のこと睨んだんじゃねーの?」

「なんで」

「そりゃー面白くないだろ。中等部ん時は三上がずっとトップだったんだぜ。外部から高等部に来たお前がそれ全部かっららっちゃってさ」

「…勉強ができるのは俺のせいじゃないでしょ」

「うわっ 超えらそう!」

「俺 三上に同情する!」

 ここで場面が一転。
 校舎内で一目につかない階段踊り場に舞台が移ります。
 渋谷と三上が2人だけで話しをしている場面です。
 
「三上、さっきの態度あれなに?」

「…別に」

「俺のこと見てたよね」

「そんなこと…な…んっ…」

 と、いきなり三上にキスをする渋谷。

「渋谷! 校内ではやるなって言ってるだろ! 誰かに見られたらどうすんだよ!」

「三上。今日ウチ来いよ」

「え」

「なんだったら帰りに俺が教室まで迎えに行くけど?」

「…来んなっ…」

 そう言って走り去る三上。
 そうなのです。
 じつはこの2人、校内ではライバルとして犬猿の仲と思われている2人は、秘密の恋人として付き合っていたんですよ!
 いやもう超萌えでしょう!
 格好良くてスーパー高校生な攻め・渋谷×真面目で融通がきかなくて万年2位である自分が悔しい優等生・三上の組み合わせ。
 三上は何とか1位になって渋谷を見返してやろうと、必死で勉強しています。
 でも勝てない。
 それなのに!
 渋谷に惹かれる心を抑えることができず、こうして渋谷と秘密の関係を続けているわけですよ!
 まさに青春!
 この自分でどうにもならない衝動! 恋!

 対して、渋谷も自分を止めることができなくなっているんです。
 三上が嫌がるとわかっているのに校内でキスをしたり、他人に知られることを三上が嫌っているとわかっているのに「教室まで迎えに行こうか」なんて聞いちゃう先ほどのシーンもそうですが、

(わざと怒らせるようなこと言う俺も相当ガキっぽいのは自覚してる でもあいつの前だと止められない)

 なんていう独白を、三上は心の中でしています。
 だいたいにして、2人がつきあい始めたきっかけが、渋谷の身体を貫いた“衝動”でした。
 つねに学年トップである自分に睨むような視線を送ってくる三上が気になっていた渋谷は、誰もいない図書室で今回も2位に終わった自分の成績を見返していた三上の姿を見て、「いつも俺のこと見てたよね?」と言ってキスしてしまったのです。
 そして、そのキスをなぜか受け入れてしまった三上。
 そこには両者とも明確な理由なんかないわけです。
 どちらも「そうしたかったから」としか言いようのない衝動で、渋谷は三上を求め、三上は渋谷を受け入れたわけです。
 なんたる青春!
 なんたる♪盗んだバイクで走り出す~!
 ブラボー衝動! 
 もうですね、そうやって身体を求め合う渋谷と三上が、可愛すぎるのですよ!
 どちらも衝動のまま不器用で、お互いを傷つけ合う寸前になりながら、どうしても離れられず、身体を重ねてしまうという。
 2人とも優等生で、大人びていて、そんなこと頭で拒否しそうなのに、溺れてしまってるんです。
 嗚呼~、なんたる優等生受け!

 もう、ここで超胸キュンしてしまったちーけんですが、このあとも様々な場面で――たとえば校内で2人がすれ違ったり――三上は渋谷に冷たいというかツンな態度をとるところが描かれていきます。
 先ほど「悶絶した」と書いたのは、そのあたりのことですよ~。
 とにかく三上の心中がまったく描かれないので、「ああっ、三上はホントは渋谷のこと好きじゃないの!?」とやきもきしてしまうわけです(笑)。
 あれだけツンツンしていたのに、結局誘われたとおりに三上が渋谷の家を放課後に訪れるシーンでも、そんなやきもきが全開するような仕掛けになっていて、ちーけんは最初に読んだときは本当に手足をばたつかせてしまいましたですよ!

「入れよ」

「……」

「いつまでそこに突っ立ってんの」

 そう言われてようやく無言のまま渋谷の家に入る三上。
 でも、部屋に入っても、三上はずっと無言のままです。

「なに怒ってんの?」

「え 別に…」(ふいっと横を向く三上)

「そんなわけないでしょ。ずっと不機嫌だったくせに」

「……」

「…三上お前いいかげんさ そんな風に俺に言いたいこと言わずに黙ってんのやめない?」

「――この間の模試の結果が出て」

「ああ」

「やっぱりお前のが上で 本当は… こんなことしてる場合じゃないのに」

「……じゃ 帰れば?」

 そう言われて顔色を変えて部屋を出ようとする三上。
 ぬあーん、もうこの優等生・三上の不器用ぶりには、もうこっちの胸が張り裂かれそうになりますよ!

「待てよ」

 もちろん渋谷はそう言って帰ろうとする三上の腕を掴みます。
 そのまま三上を抱きしめる渋谷。

 きゅーん!
 きゅーん!
 きゅきゅーん!
 聞こえますか、このちーけんの胸の音が!
 ここで渋谷の心の中の声が描かれるんです。

(そっか… それでもここに三上が来たってことを 俺が汲んでやらなきゃいけないのか…)

 渋谷、グッジョブ!
 優等生はプライド高くて不器用なんだから!
 そのプライドを傷つけないようにやさしくいたわってあげるの、大正解!

 もちろん若い2人は(笑)、そのままエッチに雪崩れ込むわけです。
 ここからは、今度は別の胸キュン攻撃が!
 渋谷に抱きついた三上が、何だか急に素直になったり可愛くなったりするんです(笑)。

「気持ちいい?」

 そう渋谷に聞かれた三上は、コクンと声を出さずにうなずきます。
 そのまま先にイカされる三上。
 そして、後孔に指を伸ばされ十分にそこを広げられた三上は、渋谷に「どうしてほしい? 言わないとこのまんまやめるけど?」と言われ、顔を真っ赤にして言うんです!(超興奮)

「…れて… 渋谷…入れて…」

 そこに渋谷のこんな独白が重なります。

(やってるときは素直なのに)

「あ…」

(俺に甘えてすがりついて)

「む ふ…」

(俺に揺さぶられて気持ちよくなって)

「あ…渋谷っ…」

(やばい いま名前呼ばれただけでイキそうになった)

 こっちですよ、やばいのは…。
 セリフを写してて胸キュンしすぎて死ぬかと思った~…。
 
 でもですね、こんな風に最後のシーンでは三上が「あ…渋谷っ…」なんて言っちゃう甘いシーンがあるわけですが、これは結局は表面的な三上の行動の描写であって、決して心の中のモノローグとかで描かれているわけではありません。
 読者はこのシーンを見ても、三上がどういう気持ちで「あ…渋谷っ…」なんて喘いでいるのかは、わからないわけですよ。
 だから、ちーけんが最初に『言葉より強く』を読んだときには、本当に三上が渋谷のことを好きなのかはっきり確信が持てなくて、悶絶してしまったわけです。

 ところが!

 あわてて買ったコミックス『足りない時間』の中に、“前編”である『感情サイン』を見つけたちーけんは狂喜乱舞したですよ!
 なぜって、こちらは先ほども書いたとおり三上が主人公で、彼の心の中の声がふんだんに描かれているからです。
 意地悪をするようですが、そこでどんな三上の心の中が描かれているかは、ここでは書きません(笑)。
 でも、『言葉より強く』でやきもきしたところが、「ああ、あれはそう言う意味だったのか!」と嬉しく解消できるようになってます。
 作品を読む順序は逆になってしまったわけですが、怪我の功名というか、そのぶん、『言葉より強く』で描かれていた衝動のままに身体をぶつけあう2人の姿を先に読んで、後から2人のなれそめや三上の心情などをじっくり読める形になり、より感動が増しました。
 もちろん、作品の発表順のとおりに読んでも、めちゃくちゃ胸キュンできますよ。 

 本シリーズは、本ブログでもずーっと書いてきましたような、自分が一番だと思っていた頭でっかちな優等生が、遙かに自分を上回る存在に出会い、圧倒的な差を見せつけられ屈辱に震えつつも、輝かしいそんな相手に惹かれるのを抑えられない、という“優等生受け”の本質を衝いたものになっています。
 素晴らしい“優等生受け”とは、そんな二律背反な心情に苦しむ優等生の内面を描ききったものにこそ与えられるべき賛辞なわけですが、第1作めである『感情サイン』では、渋谷にツンツンしすぎて渋谷を怒らせ、冷たい態度をとられた三上が、誰もいない教室で一人で泣くシーンが出てきます。
 そこに、「あれ、あんま泣いてないな」としれっと渋谷が登場し、わざと冷たくされていたと気づく三上のなんと可愛いこと。
 まさに揺れる優等生の心を描いた名シーンです。
 ああ、さっき『感情サイン』は中身を紹介しないと言ったのに、ちょっとだけ書いてしまった…(暗)。
 でも、この萌える気持ちをわかっていただけますでしょうか。

 それにしても、これほどの“優等生受け”の名作、花音編集部に見る目があれば、ちーけんならばこの2作にさらに後日談を続編で書かせて、それで1冊のコミックスにして出版するところですが、なんと悲しいことに2つのコミックスに分けられて収録されています(『感情サイン』はコミックス『足りない時間』に&『言葉より強く』はコミックス『シグナル』に所収)。
 いやはやBL界でどれだけ“優等生受け”が人気がないかよくわかりますが、今や日高ショーコ先生は、花音の看板作家ですから、コミックスも楽に入手できます。
 さあ、即刻読むが吉ですよ。
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Comments

 
私も『言葉より強く』→『感情サイン』の順で読みました~。
基本的にオトナ好きなので、両方とも表題作の方が好みではあるのですが、学生モノにしてはこの渋谷と三上のお話は心惹かれましたよ♪
読んでいて「青いな~!!」って思いつつも、その盗んだバイクで走り出す的な関係もたまにはいいもんですね。

自分の感想にも書いたのですが、ああいう三上みたいなのをどうにかしたくなる渋谷の気持ちは分らなくもないです。
泣かせたいと言うか、すがらせたいというか。
なので渋谷の感情はすごく理解できるんですが、イマイチ三上の気持ちは・・・(笑)
基本いじめっ子ですから、私。ハハハ~☆
 
呼応する読み切り 
ちーけんさん、こんにちは。
私が数あるBLブロガー様の中でもとりわけ素晴らしいと思うのは、綿密な分析とその深い洞察力にあると常々思っているわけですが(エラそうですみません。)、中でもこの、本文抜き出しパーツ別解析はホント感嘆モノです。

さてさて、『嵐のあと』で美しい作画と漫画の巧さに、『知らない顔』の萌えツボCPですっかり日高ショーコ氏に堕ちてしまった私。
その後すぐに手に入った『シグナル』メインCPは私にはイマイチだったのですが(いや、でもあれはあれでナカナカ・・・基本何でも受け付けマス)に収録の「言葉より強く」は、これまたドストライクCP+ストーリーでした♪

>そっか… それでもここに三上が来たってことを 俺が汲んでやらなきゃいけないのか…
↑私もここで興奮してしまいしたよ!精神的に包容力ある攻め。
だけど、こういう何でもソツなくこなす子は何に対しても全力で取り組むことがないんですよね。で、取り組まなくても出来るから熱くなることも無く冷めていて、執着しない。適当に流しながら今まではそれで周りとも上手く付き合っていた。そこへ頑張っても頑張っても自分に勝てないのに果敢に立ち向かってくる奴が。そんなヤツがだんだん気になる存在に。気まぐれで手を出して見たら、めんどくさい事に。面倒だな・・・今までだったらそれで終わりだったのでしょうが、そう思いつつも手放せない。そして相手を傷つけないように、気を遣うって行動を初めてしてしまうワケですよ。それも自分を良く見せるためでなく、相手が自分から離れていかないように。
よく考えると、譲歩してやってる”大人”な渋谷くんの方が三上くんに囚われ、振り回されているようです。天然王子のあの子に!ギャー。
あ、すいません。取り乱しました。
そんで、どうもこれ連作なってそうな気がしたのですが、ちーけん様のココの情報で「感情サイン」を知りました。けどなかなか手に入らなかったのですが、先日やっと『足りない時間』を発見!
私、CPの1人称が替わり、それぞれの立場で1つの場面を呼応するような作品展開、大好きなんですよ♪あんまりしつこいとイヤですが、この2作のようなのはちょうどよい。
あと、やっぱり日高氏のCPは、受け攻めのビジュアルをハズしません。ブサイク特集の時でさえ!素晴らしい♪(そこいくと某YT氏は、ハズシまくりでわざとやってんのかと思うくらいキモイ(これ、NLでもこの男は無いわ~って)時が多く、なんかむしろ狙ってる感がして萎えるんで。)

日高氏の連載中『憂鬱な朝』は、今までと違う作風ですね。この話、BLというより単純に続きが気になります。なんかどう見てもバッドエンドへ進む気がしてしょうがないんですが(涙)。2人で幸せになって欲しいな~。
 

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