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[BL研究]BL業界は活況? 停滞? 2016年デビュー「新人BL作家」の数と割合を調べてみた!


Category: BL研究   Tags: ---
 昨日の記事では、2016年に発売されたBLマンガとBL小説の「年間発行点数」を数えてみました。
 2003年からの推移も含めて、こちらの記事で、調査結果をもう一度貼ってみますね。

★2003年 BLマンガ=327冊      BL小説=729冊
★2009年 BLマンガ=625冊      BL小説=818冊
★2012年 BLマンガ=717冊      BL小説=742冊
     ↓             ↓            ↓
★2016年 BLマンガ=919冊      BL小説=529冊


 ご覧のとおり、BLマンガの発行点数が、この13年間増え続けてきた一方、かつてはBLマンガの2倍以上の発行点数があったBL小説は、大きく年間発行点数を減らしてきたことがわかります。

 では、拡大を続けるBLマンガ市場は、本当に「絶好調」なのでしょうか。
 縮小し始めたBL小説市場は――?

 じつは、当ブログではこれまで、BL本の「年間発行点数」を調べるだけでなく、同時にその中で“新人作家さんの本”がどれぐらいの割合で出ているかを調べてきました。
 これまでの数字は次のとおりです。

 まずは、BLマンガ部門から。

★2003年 50冊(新人作家さんの本) ÷ 327冊(年間発行点数)= 15.3%
★2009年 84冊(新人作家さんの本) ÷ 625冊(年間発行点数)= 13.4%
★2012年 108冊(新人作家さんの本)÷ 717冊(年間発行点数)= 15.1%


 これ、前に調べたときに驚いたんですが、デビューした新人作家さんの数は年々増えているのに、BLマンガ全体での割合としては、毎年、13%~15%の間で同じような数字におさまるんですよ。
 これが“神の見えざる手”ってヤツですかね!
 そして今回、2016年に発行されたBLマンガ総点数919冊の中で、新人作家さんのデビューコミックスが何冊あったのか、すべて手作業で数えてみました。
 一応お断りしておくと、BL以外のジャンルですでにコミックスを出している作家さんでも、BLで出すコミックスが初めてであれば、「新人作家」としてカウントしました(これまでもずっとそのルールでやってきています)。
 いま、BLマンガを読んでいる人の印象としては、

「最近、新人作家さんの本が増えたよね! しかも、才能ある人がどんどん出てきてる!」

 というのが多いんじゃないかなと個人的には思っていますが、みなさんの“体感”はいかがでしょう。
 それでは……注目の結果は!!!

★2003年 50冊(新人作家さんの本) ÷ 327冊(年間発行点数)= 15.3%
★2009年 84冊(新人作家さんの本) ÷ 625冊(年間発行点数)= 13.4%
★2012年 108冊(新人作家さんの本)÷ 717冊(年間発行点数)= 15.1%
    ↓            ↓             ↓           ↓
★2016年 185冊(新人作家さんの本)÷ 919冊(年間発行点数)= 20.1%

 おおー!!!(というほどのこともないか・笑)
 まず、単純に冊数でいうと、昨年1年間だけで185人ものBL新人作家さんがデビューコミックスを出しました。
 2日に1人がBL作家としてコミックスデビューした計算に!!! 
 ご覧の通り、2003年には年間でデビューしたBL新人マンガ家さんはわずか50人でした。
 それが3倍以上になっているわけで、いまはBLの長い歴史のなかで、もっとも新人さんがチャンスを掴みやすい時代と言ってもいいかもしれません。
 そして、単純に人数が増えただけでなく、BLマンガ本全体の中での新人マンガ家さんの割合も増えていました。
 初の20%超えとなったわけですが、昨年、書店の店頭に並んだBLコミックス新刊の5冊に1冊は新人作家さんのデビュー本だったことになります。
 そりゃ、「最近のBLは、新人マンガ家さんが多いよな~!」と思っちゃいますね。

 それでは、全体としては市場が大きく縮小しているBL小説での新人作家さんの割合はどうなっているのでしょう。
 これまでの数字は以下の通りです。

★2003年 42冊(新人作家さんの本) ÷ 729冊(年間発行点数)= 5.8%
★2009年 36冊(新人作家さんの本) ÷ 818冊(年間発行点数)= 4.4%
★2012年 21冊(新人作家さんの本) ÷ 742冊(年間発行点数)= 2.8%

 これを見てまず驚くのは、BLマンガと比べて、そもそも(単行本)デビューする新人作家さんの数が少ないことですよね。
 しかも、BLマンガとは逆に、新人作家さんの数自体が半減して、全体の割合としても低下しています。
 たしかにブログ主も、最近は書店でBL小説の棚を見ても、

(いつも同じ人気作家さんの本ばっかり並んでるよなあ……)

 というのが実感です。
 その感覚が、数字によく表れていると思います。

 それでは、全体の発行点数自体が大きく減ってしまった2016年のBL小説界では、この数字はどう変化したのでしょうか。

★2003年 42冊(新人作家さんの本) ÷ 729冊(年間発行点数)= 5.8%
★2009年 36冊(新人作家さんの本) ÷ 818冊(年間発行点数)= 4.4%
★2012年 21冊(新人作家さんの本) ÷ 742冊(年間発行点数)= 2.8%
    ↓            ↓             ↓           ↓
★2016年 23冊(新人作家さんの本) ÷ 529冊(年間発行点数)= 4.3%


 なんとも微妙な数字が……。
 4年前と比べて、200冊以上も年間発行点数が減ってしまったBL小説ですが、その中で単行本デビューできた新人作家の数は、ほんの少しですけれども増えました。
 そのために、全体の中での“新人作家さんの割合”は、2.8%から4.3%へと伸びています。
 それでも、BL小説に元気があった2003年には、全体の5.8%が新人作家さんの本だったことを考えると、元気がなくなっている今、新人作家さんの割合がそのころよりも低い数字で本当にいいのかとは思ってしまうところです。
 今こそ、BL小説の景色を一変させてくれるような“驚異の新人作家”を発掘するときではと、長年のBL読者としては思ってしまうのですが……。

 さて、以上でBLマンガ&BL小説の2016年“新人作家率”を見てきたわけですが、みなさんはどんな感想を持たれたでしょうか。
 市場拡大を続けるBLマンガでは、新人作家さんの数自体も、そして全体の中での割合も、これまでより大きく数字を伸ばしていましたね。
 これだけ見ると、「どんどん発行点数が増えているうえに、新人発掘にも意欲的なBLマンガ業界は未来も明るい!」と思ってしまいそうです。
 逆に、新人作家さんのデビューが増えているわけでもなく、全体の発行点数も激減しているBL小説業界は、このまま滅びてしまうのでは……、とまで思ってしまいます。

 しかし!

 まったく反対の結果が出たように見える、BLマンガとBL小説の“新人作家率”ですが、じつは手作業でデータを集計するなかで、共通する“ある現象”に気付きました。
 それは、「新人発掘に力を入れているのは、一部の新興レーベルだけ」ということです。

 まず、BLマンガについていえば、昨年もっとも多くの新人作家さんをデビューさせたのは、ガトーコミックスを発行する一迅社です。
 新人作家のデビューコミックスを多く発売したトップ3社は以下のようになります。

★一迅社(ガトーコミックス)        23冊
★竹書房(Qpa!、uno!、麗人など) 21冊
★ふゅーじょんぷろだくと(BABYなど) 17冊


 それに対して、BL草創期から続く三大名門レーベルを擁する出版社はといえば……。

★リブレ(ビーボーイ、シトロンなど)   9冊
★海王社(GUSH)             4冊
★芳文社(花音)               3冊


 ……す、すくなっ!!!!!

 そうなんです。
 BLマンガ全体として見れば、2日に1人のペースで新人作家さんがデビューし、年間発行点数も拡大を続けて、空前の活況を呈しているように見えるBLマンガ業界ですが、中をよく見ると、新人作家を輩出しているのは一部の新興レーベルに偏り、大手各社は安定した部数が望めるだろう人気作家の本を出すことに力を入れているように見えます。

 では、BL小説のほうはどうでしょうか。
 こちらは上記の通り、昨年発売された新人作家さんの本が23冊しかないので、数えるのもラクです。
 以下に、全数字を挙げます。

★心交社(ショコラ文庫)               5冊
★コスミック出版(セシル文庫)           4冊
★オークラ出版(プリズム文庫)          2冊
★幻冬舎(リンクスロマンス)            2冊
★リブレ出版(ビーボーイノベルスなど)     2冊
★フロンティアワークス(ダリア文庫)        2冊
★笠倉出版社(クロスノベルス)          1冊
★イースト・プレス(スプラッシュ文庫)       1冊
★アスキー・メディアワークス(B-PRINCE文庫) 1冊
★ブライト出版(リリ文庫)              1冊
★大洋図書(SHY文庫)               1冊
★角川書店(ルビー文庫)              1冊


 BL小説の名門レーベルといえば、まず何よりも角川ルビー文庫でしょう。
 1990年代前半のBL草創期以前からJUNEものを発行してきた、真の名門BLレーベルです。
 しかし、昨年発売した新人作家さんの本はわずか1冊。
 ビーボーイノベルスを擁するリブレ出版も、新人作家さんの本はわずか2冊でした。
 GUSH文庫を抱える海王社に至っては、BL小説についていえば、昨年は新人作家さんの本が1冊も出ていません。
 また、現在のBL小説界で、毎月もっとも多くの本を発行しているのが、リンクスロマンスやルチル文庫を抱える幻冬舎ですが(多い月には10冊以上出る)、上記のとおり新人作家には冷淡(?)です。

 対して、相対的に発行点数が少ないはずのショコラ文庫を擁する心交社や、数年前には一時、レーベルがほぼ休刊状態になっていたセシル文庫のコスミック出版などは、新人作家さんのデビューに大きく貢献しています。

 BL小説についてもBLマンガと同じく、伝統のメジャーレーベルは新人作家の発掘よりも、人気作家の本をいかに多く出すかに力点を置いているように見えますね。

 どうなんでしょう。
 ブログ主はBL業界の中のことは知り合いもいませんし、まったくわからないのですが、新人発掘に熱心な一部の新興レーベルこそが異常で、確実な利益計上を目指す大手レーベルのような態度が普通なんでしょうか。
 少なくともBL小説についていえば、全体の年間発行点数が大きく減っているなかで、一部の人気作家さんの売り上げに頼っていくだけでは、明らかに業界が先細りしていくのではと思ってしまいますが……。

 ま、素人が勝手な推測を書き連ねても意味がありません。
 とりあえず今回は、目に見える数字をみなさんに示して、あとの解釈はお任せしたいと思います(丸投げ・笑

 ただ、BLマンガで昨年、新人作家さんの数がこれまでよりもさらに伸びたことは、この数年、BLというジャンルの中でくすぶり続けている“行き詰まり感”を打破する動きなのかなという気はします。
 BLというジャンルは、2000年代に入って、それまでの「JUNE」からの流れも色濃く残していた中で敬遠されていたようにも思える「エロ」描写に重点を置いた新たな作品群が爆発的に増え、一気に活況を呈しました。
 ところがその後、2010年代に入るころには、ほとんどの「エロ」も描き尽くされて、停滞感が漂い始めます。
 2012年には、「乙女ゲーム」市場が活況を呈するなか、週刊誌『AERA』で「BLジャンルは停滞中」なる論評が掲載されたこともありました。
 その停滞感を打破しようと、“ニューウェーブ系”とも呼ばれる、従来のBLの文法を踏襲しない新たなBL作品が次々と登場したこともありましたが、決定的な流れにはなっていません。
 その中で昨年、新人作家さんが数、割合ともに大きく増えていたのは、「なんとかいまのBLの停滞感を一変させる新人作家を見つけられないか」という、BL業界全体の自律的な動きのようにも思えます。
 巨大メディアであるテレビの中で男性同士の恋愛を描くアニメやドラマまでが次々と登場してきたり、映画館でもBLマンガ・小説をアニメ化、実写化した作品が公開されることが普通になってきたなかで、ジャンルとしての「BL」は今後、“外界”との境目がますますぼやけていくでしょう。
 また、年間で900点以上にまで膨れあがったBLマンガの発行点数を維持するためには、これまでのように腐女子・腐男子という“BLの文法”を理解してくれる読者だけを相手にするのではなく、広くマンガ好き一般に読んでもらえるような方向にBLというジャンル自体が変わっていくのかなという気もしています。
 その中で、貪欲に“新しいBL”を追い求めているのが、いまのBL業界だと信じたいです。

 これまでも、つねに“新しい何か”を探し続け、生み続けてきたのが、ボーイズラブというジャンルだとブログ主は思ってきました。
 BLマンガでは、いまも全体としてはその動きが続いていることを今回の調査結果で確認はできましたが、それは一部のレーベルに偏っている動きであることもまた見えてきました。
 BL小説についていえば、今こそ新たな作家の発掘に力を入れるべきときではないかと思いますが、今回の調査結果を見るかぎりは、なんとも心細い状態です。


 喜んでいいのか、悲しむべきなのか、なんとも解釈に困る調査結果に、ここまで長々と記事を書いてきても戸惑いを消すことができないブログ主ですが、みなさんはどう結果をご覧になったでしょう。
 BLを読み続けて20ウン年。
 BLがなくなったら、生きる楽しみがなくなってしまいます。
 その意味で、誰よりもBL業界の未来を心配している自信がありますが、自分で調べた今回の数字、本当にどう解釈すればいいのかわかりません。
 みなさんのご意見、ご感想、ちょこっとでもいいので、お寄せいただければ嬉しいかぎりです。

 相変わらずの長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただいた方には、本当にありがとうございました。

******************************

 <おまけ>2016年デビューの新人BL作家さんを手作業で集計したようす
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