ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]“優等生受け”な名ゼリフの競艶…剛しいら『御足(あし)をお舐め」


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-生徒会長・委員長  受け-美人の優等生  特徴-高校生  特徴-年齢差  ●カ行-剛しいら  
御足をお舐め御足をお舐め
剛 しいら (2003/07)
笠倉出版社

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「いい子は辛いだろう」

 太股を優しく舐めてくれながら、松本は優しく囁く。

「お前は、みんながこんなことして遊んでいるのを知りながら、自分だけは絶対にそこまで堕ちないと思ってたんだろうから。だけど体はもう大人になってて…したくて、したくてたまらないから…わざとあんなおかしな真似ばかりしたんだな」

「ち、違うっ、そんなの違うっ」

 この僕がしたがってたなんて。
 松本としたがってたなんて。
 本当だとしても、絶対に言わないからなっ。

「安心しろ。これは二人だけの秘密だ。誰にも言わないから」

 手がむきだしになった松本のそこに導かれていた。
 これを僕に握れっていうのか。
 この僕に…そんなものを。
 ああっ、無理やり触らされちゃう。松本の…大きくて…熱い。


(中略)

 わかって欲しいんだ。
 僕の立場になったら、下手にこんなこと出来ないって。

(中略)

 だけど…心も体も、安心して任せられる誰かを待っていたのも本当なんだ。

「駄目っ、先生っ、でちゃうっ」

 いきそうになったから、松本の頭を遠ざけようとしても無駄だった。松本はそのまま僕のものを飲み込んでしまった。

「ん、んんっ、あっ」


 冒頭から、剛しいら『御足(あし)をお舐め』(クロスノベルズ)の本文を引用してしまいました。
 なぜか。
 それは、ここには理想の“優等生受け”の精神(こころ)があるからです!!

 主人公(受)の桜川美堂(さくらがわ・びどう)は、超大金持ちの孫息子。
 祖父に溺愛されたあげく、美堂が通うための学校として、この私立桜川学園が作られてしまったほどです。
 もちろん本人も成績優秀、指導力抜群、そして小柄ながら抜群の美少年。
 学園内では生徒会長も務め、教師以上に力を持つ“生まれながらの支配者”として君臨しています。

 対して、攻めキャラである松本哮(まつもと・たける)は、若き生物教師。
 この桜川学園に縁あって奉職しています。
 ところが、熱血青春教師として、格調高い桜川学園の空気を壊す松本の行いに、美堂は我慢を押さえることができず、彼を罠にはめて学園から追放しようとします。
 美堂自らが体を張って松本を誘惑し、“決定的場面”を撮影する計画を立て、実行に移したのです。

 ところが。

 逆上した松本はこう言い放ちます。

「それならお望み通りクビになるように、お前をレイプしてやるよ」

 そして、言葉通りに美堂は松本に体を押さえつけられ…。
 冒頭に引用した場面は、まさに美堂が松本に体を弄ばれるこのシーンです。

 むふ。
 むふふふふ。
 どうですか、この設定。
 優等生スキーのみなさんなら、すでにドキドキが止まらないはずですよ!

 さて、上で引用した剛しいら先生の素晴らしい文章をもう一度見てください。
 何度も本ブログでは、優等生というのは“頑張り屋さん”のことであり、そんな“頑張り屋さん”が自分こそナンバーワンだと思って頑張っていたのを、もっとすごい奴が登場することで呆気なく崩され、しかもそいつに身体まで奪われちゃって涙にくれるというのが“優等生受け”の神髄だと力説してまいりましたが、本作の攻めキャラ・松本は、そんな“優等生受け”の神髄をよく理解しているんですよ!

 冒頭いきなり言うセリフがこれですよ!

「いい子は辛いだろう」

 はぁぁ~。
 私ちーけん、優等生受けにかけてはかなりのものだと自負してきましたが、松本には負けましたよ!(涙)

 学園に君臨する支配者。
 何不自由ない大金持ちの孫息子。
 美貌も成績も手に入れている恵まれた優等生――。

 そんな、誰が見ても表面的には「辛いことなど彼の人生にひとつもないだろう」と思ってしまう優等生の美堂に、「いい子は辛いだろう」とばっさり言える器量は、なまなかな男じゃ持てないんです!
 それも太股を優しく舐めながら(笑)。
 さらに松本は追い打ちをかけてますよね。

「自分だけは絶対にそこまで堕ちないと思ってたんだろう」
「だけど体はもう大人になってて」


 言えない!
 これも言えない!
 誇り高い優等生が何を頑張っているかといえば、「自分だけは他と違う存在だ」と信じ切ることを頑張っているんですよ。
 だから勉強も頑張るし、みんなに褒められるようと一生懸命なんです。
 そんな優等生に向かって、「自分だけは堕ちないと思ってたんだろう」とは、なんと真実を抉る言葉でしょうか!
 このセリフには鋭いナイフが中に潜んでますよ!
 しかも! 「だけど体はもう大人になってて」なんて言い放ち、優等生・美堂が必死で目を背けていた事実を眼前に突きつけるわけです。
 優等生には、我慢できない性欲なんてのは、煩わしいだけ。
 いっそそんなものなければいい…でも…というのが、優等生にとっての性的欲望ですよ。
 これまで美堂は我慢して我慢して我慢し続けてきた。
 なのに、その欲望を暴いた教師・松本は、冷徹に「もう体は大人になってて」なんて事実を突きつけるんですよ。
 何よりも自分の性的欲望を恥じている美堂に!
 この非道ぶり!
 たまりませーーん!!(笑)

 正直、ちーけんはこの松本に弟子入りしたい心境ですよ…。
 ああ、松本が二次元の世界の住人でなかったら!

 さあでも、ここからが松本の心憎いところですよ。
「安心しろ。これは二人だけの秘密だ。誰にも言わないから」と、優しく美堂に言ってやるわけです。
 いやー、これでもう優等生・美堂はコロリまいってしまうわけですなー。
 うまい、うまいよ、松本!

 そして、美堂が心の中で呟いたこのセリフが、もう読者(優等生好き限定ですが)の心を撃ち抜く決め手になってます。

 わかって欲しいんだ。
 僕の立場になったら、下手にこんなこと出来ないって。
 だけど…心も体も、安心して任せられる誰かを待っていたのも本当なんだ。


 はああああぁああ~。
 この寂しい優等生の心!
 誰かに頼りたい心!
 あっまぁぁああああい! と流行遅れも忘れて、思いっきりスピードワゴン小沢のように叫びたくなってしまいます。
 頑張って頑張りすぎて疲れてしまった優等生が、自分の恥ずかしさも何も含めて受け止めてくれる“誰か”に出会った瞬間の嬉しさ!
 本ブログでは何度もその瞬間の優等生の気持ちを味わうことこそ、“優等生受け”の醍醐味! と主張してきましたが、まさにもうそのとおりのシーンがここです。

 松本、そして美堂、ありがとう…。
 いや、何よりも剛しいら先生、ありがとう…。
 ちーけんは今そんな気持ちで、西に向かって手を合わせています…(嘘
 でも、先ほど「ここには理想の“優等生受け”の精神(こころ)がある」と書いた意味がわかっていただけたでしょうか。

 でも、みなさん。
 これで高慢ちきだった美堂の心がほぐれて、松本LOVEになってめでたしめだたしで終わるなんて思ってませんか?
 剛しいら先生が、そんな甘いストーリーを書かれるハズがありません。
 はっきり言って、ストーリーはここまででやっと序盤。
 本作が“優等生受け”BL文学の白眉とまでここで言われる所以は、この後のストーリー展開の深さにあります。
 何が深いって、金持ちだけが集められた学園、そしてそこに君臨する支配者としての自分――そんなものの戯画性に気づいた美堂が、少しずつ優等生としての自分を変革していくんです。

 僕が松本との恋に狂っているあいだに、学園の様子がどこかおかしくなってしまった。

 美堂はそんなことを作中つぶやいていますが、それは学園がおかしくなったのではなく、美堂の意識が変わったからこそ、学園の様子がおかしくなったと感じるようになったんですね。
 その中では、かつて絶対的な支配者として君臨していた美堂が、一介の教師である松本に身も心も預けきってしまったことに批判的なかつての生徒会での部下たちが反逆したりなんていうヘビーな出来事も起こりますが、松本と出会ったことで、自分の足で立つことを覚えた美堂は、見事に切り抜けていきます。
 そして、最後はこの学園を作った祖父そのものとの対決にまで進んでいくのです。

 しかも!

 今回は、長くなるので割愛しましたが、いまちょこっとだけ紹介した、かつての美堂の生徒会での部下たちは作中、サブキャラとして重要な役割を果たすだけでなく、彼ら自身が“コピー美堂”とでも言うべき優等生として、思いもかけず自分の心に降ってきた“初恋”の重さに苦しみ、悩む様子が(とてもエロく)生き生きと描かれています。
 つまり、優等生受けという意味では、二重にも三重にも楽しめる作品なんですよ!

 登場当初、高慢ちきで鼻持ちならない優等生だった美堂が、松本と出会うことでメロメロにされちゃう様子は、もう読んでいて何とも言えない胸キュン感をちーけんの胸に呼び起こしてくれました。
 じつはいま気づいたのですが、なんか美堂やサブキャラたちのHシーンが優等生らしい色気に溢れているなぁと思っていたのですが、よく見ると彼らの喘ぎ声には、ほとんど「!」が使われていないことに気づきました(笑)。
 これは剛しいら先生のもともとの癖なんでしょうか。
 こーゆーのはあえて確かめない方が妙味があると言いますから、剛しいら先生の他の小説は見ないことにしておきますが、ふつうビックリマークが使われまくりのBLやおいシーンで、それがほとんど使われていないことで、何か抑えられた色気が醸しだされているのかもしれませんですね。
 わざとらしさがなくなるとゆーか。
 風俗の何が萎えるって、女の子のわざとらしい喘ぎが最悪という男は多いですからね。
 ……もちろん、ちーけんは行ったことありませんが!(力説

 門地かおり先生の美しいイラストとあわせ、本作は絶対オススメであります。
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