ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]えー、とにかく嫌らしいです(笑)…でも、それだけじゃない名作! 神崎春子『四季無情』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-美人の優等生  特徴-SM的  特徴-年齢差  特徴-大学生  ●カ行-神崎春子  
四季無情四季無情
神崎 春子 (1995/09)
ミリオン出版

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 じつは本ブログに来られる方は、ほとんどが新刊のレビューを見に来られる方ばかりで、アクセスを見ると、過去の“優等生受け”の名作を紹介する「珠玉の一冊」コーナーは、まっったく人気がないんですが、これこそ本ブログの存在意義と信じて! 本日は次々と過去の名作をご紹介していきます~。
 いいもん! お客さんなんか来なくていいもん!(グスン…)

 で、本作もまた古いです(笑)。
 95年の秋に発行された単行本で、DEEPコレクション『四季無情』です。

 昔、『DEEP』という季刊誌があったんですよ~。
 すごいお耽美系のBL(?)雑誌でしたが、たしか5号で休刊しました。
 いま中身を見ると、いやはやオカタイこと。
 やおいとはかくあるべき! みたいな座談会や評論がたくさん載ってます(笑)。
 その中では、当時出たばかりだった『ビーボーイ』や『エクリプス』、『シャレード』、『イマージュ』、『小説花丸』といったBL雑誌が軒並み「低レベル」「リアリティゼロ」「売ることしか考えてない」と酷評されまくってますが、『DEEP』自身については、「このレベルはすごいな」「目配りがいい」とべた褒めです(笑)。
 …残念ながら、その中ではもっとも早く5号でなくなってしまったのですが。

 で、『四季無情』は、その『DEEP』で創刊号から休刊号まで全5回連載された作品です。
 作者は神崎春子先生。
 昔はJUNE系、とくに『ロマンJUNE』などでは必ず描かれていた作家さんですよね。
 この方は、マンガも小説も書かれる作家さんです。
 決して小説もマンガも「うまい」タイプではないと思いますが、他の人にない迫力があって、ちーけんは好きでした。

 本作『四季無情』も、神崎先生ならではの妙な怨念というか迫力に充ち満ちた作品です。

 いま主人公を紹介しようと、本を開けてみたら、主人公(受)の美少年の名前が「遠野春日」でした(笑)。
 読みも「とおの・はるひ」です。
 似たお名前の人気BL作家さんがいらっしゃいますが、偶然ですね(笑)。
 でも、こちらの小説の中の「遠野春日」は、名前が似ている作家さんのほうも書きそうなキャラになっているのが不思議です。

 で、どんなキャラかといえば、こんなキャラです。

 男子ばかりの学校というのは気楽な反面、誤った超男性主義が幅を利かせる傾向がある。
(中略)
 頭脳明晰でひよわ、本を愛する文学少年、群れるのが苦手な孤独愛好症などというのは全て、いわゆるうざったいやつと見なされてしまうのだった。それはそれで、疎まれる者同士ひっそりと生きられないわけではないのだが、遠野春日の場合、そうはいかない事情があるのだった。
 なにしろ目立つのである。
(中略)
 小振りの顔は練り絹のような白、逆立ったり乱れたりもせず素直に生えた眉毛に引き立てられた目は、濡れたような栗色だった。鼻筋が通っているのは冷ややかな印象を与えるものだが、それがわずかに反って唇につながっているためにか、実に優しい感じがするのだ。口角がやや上がり気味なので、いつもほほえんでいるように見え、美貌なのに可愛らしいという不思議な結果になる。髪型は規則通り短めなのだが、柔らかく豊かな髪質のせいで、他の生徒たちのようにヘルメット状態に陥ることもない。
 顔が小さい上に四肢のバランスが良いものだから、実際より長身に思えるのだが、現在の標準からすれば、決してのっぽとは言えないだろう。むしろ小さいほうかも知れない。
 けれどそれが少しも欠点にはならず、言いようのない儚さを湛えて、思わず抱き寄せてしまいたくなる危うい魅力を発散している。
 それがまさしく彼が、ただのうざったいやつとして無視されない理由なのだった。


 さらに付け加えれば、父親は会社社長、母親は元女優という超ボンボンで、両親からは溺愛されて、でも本人はとても素直に優しく育った天使のような少年が、この春日です。

 そんな春日が、大学進学も決まり、少しでも自立しようと、自動車教習所に通うことにしたのが、事件のきっかけでした。
 教習所で、春日の美貌に目をつけた悪徳教官2人が、春日を車の中に閉じこめ、春日は後孔を犯される寸前になるのですが、じつはそんなことが“事件”なのではありません。
 危機一髪、春日を助け出した若い教官、風祭夏緒と出会ってしまったことこそが、春日の人生を根本から変えてしまうことになった大事件だったのです。

 夏緒は、教習所の中でもダントツの人気を誇る若い教官です。

 彼は、春日が今まで出会った男の中では最高の美貌の持ち主でもあった。
 いや、簡単に美形と言っては失礼なのではないかと、春日は思った。確かに端正な顔と長身でしなやかな肢体を持ってはいたけれど、それは女好みの甘い雰囲気とはほど遠い。美しいとか綺麗とかいう、本来なら女性への賛辞で形容するには、彼は逞しすぎた。


(中略)

 動作もやや人間離れして、非常にシャープだということか。それでいて陰に傾かないのは、誰とも気軽に話すことの出来る開放的な性格のなせる業なのだった。

 もちろん、自分の危機を救い、その後も何くれとなく面倒を見てくれる逞しくも美貌の若き教官に、世間知らずの春日は、コロリと夢中になってしまいます。
 ところが。
 この夏緒こそ、本当の悪人なのでした。

 夏緒に籠絡された春日は、食事に誘われるや頬を染めて頷いてしまい、その返礼にと、今度は夏緒を自宅に招待します。
 夏緒のスマートな応接に、春日の両親もすっかり骨抜きにされ、夏緒は春日の“兄”として、いつでも家に出入りできるようになるのです。

 兄に甘える弟さながらの愛らしさが、その細い身体に溢れている。風祭は飲み物を載せた盆をテーブルに置くと、春日の隣に腰を下ろした。

「あ…」

 春日の艶やかな唇が、吐息にも似た声を洩らす。期待とそれを知られることへの恥ずかしさの混じった、慎ましい声音だった。


(中略)

 風祭は微笑みながら、春日のなめらかな頬に唇を押し当てた。少しずつ唇の位置をずらし、相手の開かれた口をそっと覆う。震える舌を捉えて吸い上げると、細い身体がしなやかにのけ反った。薄い絹のブルーのシャツがぴんと張って、胸板の小さな印がくっきりと姿を見せる。無意識に広げられた脚の中心の高まりも、ぴったりしたスラックスゆえに強調される。素晴らしく感度がいい…風祭は唇を合わせたまま春日のシャツのボタンを外し、手を滑り込ませた。
 小さな乳首に指を当て小刻みに動かしながら、相手の口蓋に舌を這わせる。春日の手が空に泳ぎ、細い指が開いたり閉じたりする。
 風祭の腕に手をかけ、阻止するふうを見せるのだが、結局は耐え難い快感に負けて、巧みな愛撫に応えてしまう。ようやく唇が離れたとき、春日の白い頬は淡い紅に染まり、開かれた胸の印も固く隆起していたのだった。

「…恥ずかしい…。ぼくまるで女の子みたい…。こんなところが感じるなんて」


 もちろんこのままおいしく頂かれてしまった春日は、もう夏緒にメロメロです。
 ところが…。
 春日と別れて、礼儀正しく遠野家を辞去した夏緒は、残忍な顔で公衆電話からある人物に電話をかけるのです。

「おい、おれだ。今すぐ逢いたい。おれの部屋で待ってろ。ああ、犯ったよ。いい体してやがる。けどなあ、手加減してやったから欲求不満なんだよ。あんたの体で埋め合わせしたい。わかったな」

 そして、夏緒はこのまま春日と連絡を絶ち、遠野一家の前から姿を消したのでした。

 姿を消した夏緒はどうしていたか。
 公衆電話で話していた相手、二宮斗志秋のもとに転がり込んでいたのです。
 斗志秋は教師、しかも夏緒の高校時代の担任教師でした。
 夏緒は、春日と出会う以前から斗志秋を奴隷として飼っていたのです。
 すでに妻もいる真面目な青年高校教師だった斗志秋は、夏緒に出会い、マゾとしての本性をさらけ出させられたのでした。
 春日をモノにしたときのことを語りながら、斗志秋を責める夏緒は、ほんと鬼畜です。

「おれさ、あのガキとは別れる気はないよ。ほら、冷たくされると余計好きになる、絶対に忘れられなくなるっての、あるだろ。春日もそうさ。優しくされるばかりがセックスじゃないってこと、教え込んでやるのさ。いいとこのお坊ちゃんがさ、ケツ突き出して、入れて、お願い何でもします…なんて言うようにしてやるんだよ。だけど、こんなことあいつの親にチクったら、おまえとの仲も終わりだからな。おまえの学校にビデオを送るぜ。おまえが真っ裸で縛られて浣腸されてるすごい臭いの。あれれ、チンポが固くなってら。そういうのされてみたいってか? え、マゾ!」

 二宮斗志秋の整った清廉そうな顔がゆがみ、夥しい涙が流れていた。彼は激しくかぶりを振りながら、しゃくり上げて泣いていた。二宮の悲しげな鳴き声が悦びの嗚咽に変わるのに、さして時間はかからなかった。


 えー、いよいよ神崎先生の筆が冴えてまいりました(笑)。
 このへんが神崎先生独自の迫力の一端です。
 しかも、春日だけでなく、サブキャラとして登場してきたこの斗志秋にまで、優等生の匂いがプンプンするではないですか!

 何不自由なく育てられ、優しい純粋な心の持ち主に育った春日を壊してやりたい――そんな夏緒の残忍な欲望は、いよいよ実現に向けて動き出します。

「そろそろ頃合いかな」

 そう言って夏緒は、大学生活を始めていた春日の前に、突然姿を見せるのです。
 思わず人目もはばからずに抱きつく春日。

「もう…もうどこへも行かないで。何でもするから。夏緒さん…」

 夏緒は微笑みながら頷き、レモン・イエローのポロシャツをそっと捲った。
 抱かれた春日の体がぐっと反り返り、愛撫を待つように震えた。乳首に加えられる攻めの心地よさが、脳髄にインプットされているのだ…夏緒は思った。

 いやー、鬼畜!
 もう完全にカラダ目当てですよ!(笑)
 清廉な春日をどうおとしめてやろうかと、夏緒の頭にはそれしかありません。
 ひどい!
 でも読者としては大満足!(笑)

 そして春日とともに、久しぶりに遠野家に入った夏緒は、両親に瑪瑙の宝石をプレゼントし、春日にも同じ瑪瑙でできた文鎮を渡します。

「ぼくも…すごく気に入った。これ大切に使います。ちょうどほしいと思ってたから」

 春日は緑色の瑪瑙の表面を撫でながら、夏緒に眩しげな目を向けた。

「どうやって? それはただの文鎮じゃないよ。きみの可愛い穴に入れて…擦るためのものなんだ。アレを握って…そいつを出し入れしたら、すごい気分になれるよ…」

 夏緒の言葉が、春日の体に稲妻のようなショックを与えた。握っていた手が小刻みに震え、頬がますますくれないに燃えていた。

 いやー嫌らしいですね~。
 いやらしい、じゃなくて嫌らしい。
 こんなに素直で優等生で人を信じるしか知らない春日を…。
 なんかもう怒りで興奮して、ハァハァしてしまいますよ!

 薔薇色の肉壁を割って出入りする緑のバトンとぷっくり丸い陰嚢、細い指が擦りあげているかたちのいいモノ…その秘図を、自分だけが堪能しているのに、夏緒は満足を覚えていた。
 どうやら感じてきたらしく、双方の手の動きが速くなる。緑の円筒はときに、秘口の奥まで差しこまれ、ほとんど埋没してしまう。

「あ…ああ。いい…すごくいい。どうしたんだろ…こんなの見られて…恥ずかしくない」

 そうだろうとも、巧みに刻まれた溝は、うまい具合に前立腺を刺激する。そしてそこに塗られた媚薬は粘膜から染みこんで、脳髄を痺れさせるのだ…夏緒は心の内で呟く。
 が、声が次第に大きくなるのはまずい。いくら夫婦の寝室と離れていても、万一という懸念もなくはない。
 夏緒は身を起こすと、春日の頭のほうにそろそろと近寄った。ベッドを揺らさぬように上がり、淫らな行為に我を忘れている白い体を見下ろした。
 固く閉じた目と開いた口が、愛らしい顔を月夜に咲く妖しい花のように見せていた。
 夏緒は膝を進め、硬いほどに勃った自らの印を、その花芯に突き入れた。フェラチオはまだ教えていないが、口を犯される感じを体験させるのもいいと思ったのだ。おまけにこうすれば声は遮られ、猿ぐつわのかわりにもなる。
 春日はまったく嫌がらなかった。喉深く入れられて苦しそうに眉を寄せたが、行為を中断することはおろか、両手の動きがおろそかになることもなかったのだ。

『調教のしがいがあるな、おまえ。いい玉だ』

 夏緒は月光に片頬を濡らしながら、意地の悪い笑みを浮かべた。親たちに知られるのは困るけど、彼らが大切に慈しんで育ててきた美しい者が辱められている姿を、見せつけてやりたい気もするのだ。

 うーむ、こうして久しぶりに読み返して筆写してみると、圧倒的に神崎先生、描写がうまいですね。
 でも、じっくり読んでみると、春日を籠絡し、思い通りにしている夏緒の心にこそ、春日への執着が芽生えているのがおわかりになるでしょうか。
 それは夏緒自身が、斗志秋を責めながら口にしていたことでもありますが、素直で美しく、自分を信じきって身を任せる春日の清らかさに、じつは夏緒自身が籠絡されてもいるんですね。

 このまだ自覚にすら至らない夏緒の微妙な心境が、このあとのストーリー展開の大きな軸になります。
 といっても、もちろん神崎先生の書かれるものですから、単純に悪人・夏緒が善人・春日に頑なな心を溶かされて終わりました。ちゃんちゃん! なんて話にはもちろんなりません(笑)。
 それどころか、この後、春日と、そして斗志秋の2人は、陵辱などという言葉では言い尽くされない目に、夏緒によって遭わされていくのです。
 いやもう凄いですよ(笑)。
 ところが、その場面場面で春日が出会う人物は、みな春日の一途に夏緒を慕う心にほだされていきます。
 ひとり夏緒だけが、冷酷に春日を道具のように扱い続けるのです。

 そして、もうお気づきになっているかもしれませんが、春、夏、秋と登場人物が出ているなか、ひとりだけまだ登場していない冬の登場人物、不破冬二が登場し、ストーリーはクライマックスへと向かっていきます。
 冬二は、夏緒との間で春日を手に入れるべく争うのです。

 さーて、込み入ってまいりましたが、可哀想な春日、斗志秋、そして彼らを手に入れようとする夏緒と冬二の運命はどうなるんでしょう。
 ここでは、ハッピーエンドかアンハッピーエンドかもお教えしないことにいたします(笑)。
 ラストがどちらかというだけでなく、そこに至るまでの展開も、まったく息をつかせぬものですから、お読みいただくときに最高に楽しんでもらうために…。
 ひとつ言えることは、いったい何が幸せで何が不幸なのか、そんなことに絶対的な基準などないということですね。 
 春日も斗志秋も、夏緒に身も心も奪われ、はたから見れば、不幸以外の何者でもないわけです。
 かといって、じゃあ夏緒に「凄い目」に遭わされ続ける2人が、本当に心の中で彼らなりの幸福を得ているかといえば、そうでもない。
 じゃあいったい何が幸せなんでしょうね。

 そして、そのラストシーンの意味を考える上で、ここまでに紹介してきたポルノチックな“陵辱シーン”の数々が重要な意味を持ってくるんです。
 このへんは見事だと思います。
 神崎先生ならではの構成力!
 でも、そんなことを意識しないでも、ちーけん的には、「頭脳明晰でひよわ、本を愛する文学少年」である春日が、悪人・夏緒に好きにされちゃったり、真面目な青年教師・斗志秋がゴミのように扱われたりするのを読むだけで、ものすごく楽しいんですけれど(笑)。

 わずか5号で休刊してしまった『DEEP』でしたが、こんな名作を世に残してくれたというだけでも、十分その存在意義はあったようです。
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