ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]「恋なんて…」と無関心だった優等生が嵐のような恋愛に…高永ひなこ『きみが恋に溺れる』


Category: レビュー コミックス   Tags: 特徴-社会人  受け-美人の優等生  ●タ行-高永ひなこ  
きみが恋に溺れる (あすかコミックスCL-DX)きみが恋に溺れる (あすかコミックスCL-DX)
(2007/10/01)
高永 ひなこ

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 今やどこの雑誌で書いても、メインを張る大人気作家の高永ひなこ先生の新刊が出ました~。
 いろんなブログでレビューは溢れると思いますが、この『きみが恋に溺れる』(あすかコミックスCL-DX)は素晴らしい“優等生受け”なんだぞっということを、世の優等生スキーのみなさまにお伝えしたく、その視点から一筆。

 このマンガは、同じあすかコミックスCL-DXから出ている『きみが恋に墜ちる』のスピンオフ作品です。
 でも、前作を知らなくてもまっったく問題なく読めます。
 もちろん、知っていればもっと面白く読めますが。
 先にこちらから読んで、その後で前作を読んでも面白いですよ~。

 じつはこの本、もう1週間以上前に手に入れていたんですが、あらすじを読むと社会人もの、それも社員×社長の息子なんて書いてあるんで、“優等生受け”好き=学園もの命のちーけんとしてはあまり手が伸びず、布団の横に積んであったんです。

 ……見る目がなさすぎた!!!

 思いっきり“優等生受け”でしたよ!

 そんな悔しさを込めて、以下、ストーリーをご紹介します~。

 主人公(攻)は、老舗の呉服屋に勤める副店長の陣内和史。
 長年仕えてきた店長が引退することになり、「よっしゃ、きたコレ! ついに俺も店長かぁ!」などとウキウキしていたら、本社の社長の息子がコネ入社してきたあげく、そのまま後任の店長に収まってしまい、憤懣やるかたない30代前半です。

 問題の「社長の息子」というのが、主人公(受)の主藤礼一郎。
 全然ラブの部分とは関係ないシーンですが、自分が店長と思っていた陣内が、「こちらが後任の店長さんです」と礼一郎を紹介されるシーンは、「えーーーっ」(ガーーーン)という大きな書き文字とともに、白目になった陣内の絵が描かれていて、かなり笑えます(笑)。
 このシーンで、見た目は格好いいけど(勤務時間以外だとくわえタバコなんかしちゃってソソる感じ)、じつはギャグキャラっぽいところもある陣内という主人公のキャラと、そこに楚々とした風情だけど無表情に登場する美人な社長の息子・礼一郎、そしてそんなボンボンに反発する陣内という図式があっという間に理解できるようになっていて、マンガとしてうまいなぁと思ってしまいますですよ。

 で、陣内が反発を感じたとおり(?)、礼一郎は順調に仕事で失敗を重ねていきます。
 年配の女性顧客に「この色どうかしら?」と聞かれて、「どうでしょう…あまりお似合いになりませんが」とズケズケ言う礼一郎に、陣内は当然ながらブチ切れます(笑)。
 礼一郎というキャラは、こうしたエピソードでわかるとおり、“他人に無関心”というのが一番の特徴になっているキャラです。
 
 さあ、ここですよ。

 礼一郎が他人に無関心なのは、単に仕事上のことだけではないんです。
 それ以上に、恋というものにまったく無関心なんですよ。
「恋愛なんてものは、人生には無駄」と思ってるようなキャラなんですね。
 でも、まだそれを公言しているようなキャラだったら、逆にまだ救いがあると思うんです。
「俺は恋愛なんてものに時間を潰す気はない」なんて、カッコよく言ってるような男だったら、それは逆に恋愛を意識しているということですからね。
 礼一郎の場合は、そーゆー意味での関心すら恋愛に意識を置いてないんですね。
 恋でも仕事でも他人に感心が薄く、自分の道を行く――。
 そう書くと、すごく我が儘で嫌なヤツのようですが、礼一郎の場合はそーゆーキャラでもありません。
 育ちがいいこともあって、他人に自分を押しつけるようなことはないので。
 じつは、礼一郎という男は、社長の息子として不自由ない人生を送ってきただけではなく、高校から大学にかけては、弓道の有名選手として天才の名をほしいままにしてきました。
 もちろん成績も優秀、何をやっても文句のつけようのない人間としてここまでの人生を送ってきてるんです。
 さてこうなると、卵が先かニワトリが先かという話になりますが、他人に無関心だからこそ自分のやりたいことに打ち込めて完璧人間になれたのか、何をせずとも評価される優等生として人生を送ってきた結果、他人に無関心になったのか。
 とまれ、呉服屋の店長におさまった礼一郎は、長年培ってきたそんな性格を縦横無尽に発揮して、おかげで年上の部下(年齢差10歳以上)ということになってしまった陣内をピリピリさせる日々を送っています。

 そんなある日、「いくらなんでも社長の息子さんに暴言を吐きすぎです!」と女性社員に注意された陣内は、礼一郎を呼び出して謝ろうとします。
 そこで礼一郎はこんなことを言い出しました。

「…別に構わない。言われたのは至極…もっともなことばかりだから」

(まあでもホントのことなら何言ってもいいわけじゃないからさ、うん)←陣内の心の声

「…俺は…そんなに社会性に欠けているだろうか。今まであんまり…そーゆーことを気にしたことがなくて」

「ないって…全然?」

「正直こんなに手も足も出ない感じは初めてだ」(と少し寂しそうに言う礼一郎)

(今まで相当恵まれた環境にいやがったんだな。こんちくしょー)

「あ…いやひとつだけ…。親友だと思っていた男が何も言わずに目の前から消えてしまったことがある」

「消えた?」

「高校を卒業するとき、黙って進路を変えて引っ越して。そのまま…」

「へぇ…」

「…やっぱり俺に 問題があったんだろうか…」

 このくだりで、礼一郎がどういうキャラかよくわかると思いますが、4年前、礼一郎の目の前から消えてしまった親友というのが、前作の主人公だった望月春というキャラです。
 礼一郎は、ずっと春が自分の前から何も言わずに消えてしまったことを、心の中で考えていたんですね。

 続けて、礼一郎は陣内にこんなことを言います。

「…父に言って、かわりの店長を探してもらおう」

「何だと?」

「これ以上迷惑かけるのは嫌だし、他の支店でもっと経験豊富なスタッフがいると思う」

「ふざけんなっっ!」(バシッ)「仮にも一度引き受けたころだろうが。とことんまでやってみろよ!」

「認めないと言ったのはお前だろ…!」

「俺は簡単に諦める奴も嫌いなんだよっ」

 というわけで、いきなり熱血青春マンガと化して、頬をはられる礼一郎(笑)。
 でも、怒る陣内に言われ、店長を続けることにした礼一郎は、翌日から陣内の猛烈指導のもと、頑張って笑顔を作り、和服を着て店頭に出ては接客を一からやり直します。
 ぐんぐん上昇する礼一郎の評価。
 もう一つ変わったのが、陣内と礼一郎の関係でした。
 すっかり陣内に懐いた(?)のか、礼一郎はちょっとした悩みを陣内に相談するようになったのです。

 もちろん相談内容は、消えてしまった親友・春のことでした。
 そんな時、礼一郎は弟・司の弓道を見に行った試合会場で偶然、春に再会するのです。
 ところが、春を追いかけた先で、礼一郎が見たのは、春と弟・司のキスシーン。

「陣内。ふつう男同士でキスはしないよな?」

「な…!? なんでそんなこと…!?」


 翌日、そう言って陣内に昨日見たことを話す礼一郎。

「なんだか…混乱してしまって…。二人は付き合ってるんだろうか」

「さあ…キスしてたってんならそうなんじゃ。…お前さ、あの二人が付き合ってたらそんなに嫌なのか?」

「それは…」

「――お前もしかしてその親友のこと、好きなんじゃないのか? …友達としてじゃなく。だから二人のことがそこまでひっかかるんじゃ?」


 さあ、ここで“恋に無関心”な礼一郎が本領発揮です!

「え…そう…なのか…も…?」

 この場面、絵をお見せできないのが残念ですが、混乱した顔で、なにか自分でも納得できないような表情をしているのに、陣内にそんなことを言われて「そうなのかも…?」なんて礼一郎は納得してしまうんですよ!
 お前は自分の気持ちも自分でわからないのか、という(笑)。

 でも、いいよ~。
 このへんすごくいいよ~。
“優等生受け”の匂いがプンプンするよ~(笑)。
 恋なんか興味ももったことがないし、したこともないから、自分の気持ちすらわからない優等生!
 ちーけん的にはたまらないキャラ設定ですよ!!!!
 礼一郎のキャラ設定がブレずに“他人に無関心”ってところにビシッと収まっているから、このシーンがすんごく読者の心に効いてくるんですよね!
 こーゆーところでマンガ家の力量を感じますよね…。
 
 しかも!

 ここでストーリーが新たな展開を見せるんですよ。
 それは陣内の気持ちです。
 一生懸命に頑張りはじめた礼一郎を見て、可愛く思い始めていた陣内でしたが、このシーンで、礼一郎に「親友のこと好きなんじゃないのか?」と聞きながら、陣内はその瞬間、自分の礼一郎への恋心を自覚してしまうんです。

(違うって言えよ、バカ!)

 こんなセリフを心の中で言っている陣内。
 くはー。
 盛 り 上 が っ て ま い り ま し た !
 もう読者はドキドキきゅんきゅんですよ~。
 礼一郎への気持ちに気づいた陣内、そんなことも知らず親友のことを好きだと思いこむ礼一郎。
 ええー、いったいどうなっちゃうの! ってなもんですよ(笑)。

 さあ、そしてこの後、礼一郎は陣内に言われたとおり、親友・春を呼び出して、“自分の気持ち”を告白します。
 もちろんフラれてしまう礼一郎。

「そうか、ふられたか…」

「でも今後もずっと友人でいてくれると約束したから、俺はそれで…」

「友人?」

「お前、それでいいのか?」

「もちろんだ…今の俺にはそれで十分だと思う」

 ここで陣内逆上(笑)。
「つくづく俺はこいつに振り回されて…」と心の中で叫ぶ陣内ですが、それはもちろん、こんなにあっさりと親友・春への“気持ち”を諦める礼一郎の姿に、彼の“気持ち”が単なる思いこみだったことに、陣内自身が気づいたからです。

「礼一郎、ひとついいこと教えてやるよ。お前のな、それ恋じゃないよ」

「え?」

「友達でいようと言われてそうしましょうと納得するなんて、そんなの恋でもなんでもない」

「何…」

「お前はオレに指摘されてそんな気になってただけだ」

「そんなことはない! 俺なりに…ちゃんと考えて…」

「人を好きになるってのはな、礼一郎。頭で考えるものじゃないんだ。どうしようもない衝動がつきあげてくるものなんだ」

 ドキドキ…。
 そして陣内はでっかい活字でこう言います!

「教えてやろうか…。礼一郎」

 そのまま礼一郎を抱きしめ、深く口づける陣内!!!

「好きなんだよ、お前が。礼一郎」

 そして、押し倒された礼一郎の表情の色っぽいこと!
 陣内に「お前は親友が好きなんじゃないのか?」と言われ「そうなのかも…」なんて思いこんでいた、さっきの無表情とはまったく違いますよ!
 真っ赤になって陣内にオイタされちゃうこのシーンの礼一郎は、優等生受けスキーのみなさんなら見なきゃ損損。
 なんで礼一郎がそんな表情を見せるかといえば、もちろん陣内の本気を見せられて、自分も陣内に惹かれているという“本当の気持ち”に気づいてしまったからですよ!
 それまで“他人に無関心”で、恋することなんか考えたこともなかった優等生が、初めて自覚した恋心。
 ぐはぁっ(吐血3リットル)!!!
 もう礼一郎の心の中は、嵐ですよ。嵐!
 台風13号ですよ! って、なんだかわかりませんが!
 それがどれだけ優等生くんの心をかき乱すのか。
 これまで他人に感心を持ったことのなかった礼一郎が、いつのまにか陣内という男に深く心を犯されていたことに気づき、どれだけ驚き、苦しみ、途方にくれるのか、そして何よりも喜びに震えるのかを想像すると、いやもう矢も楯も堪りません!!
 本ブログを初めてから、かなりの数の“優等生受け”BLをご紹介してきましたが、この“恋なんて興味ない”というタイプの優等生は、初めて紹介した気がします。
 いや、そんなことはないかな?
 でも、本作はその中でも出色のキャラとストーリーだと思います!
 じつはまだこのあと、陣内と礼一郎がくっつくまでには、かなりの紆余曲折があります。
 ページで言うと、まだコミックスの半分くらいまでしか来てないので。
 もうですね、この後の展開を読まないと本当に損ですよ。
 前半、ほとんど表情に変化がなかった礼一郎が、だんだんと笑ったり怒ったり頬を赤らめたりし始めるんですが、それがもう可愛くて可愛くて(笑)。
 なんといっても、最後、2人の気持ちがついに通じ合ってのHシーンが、これもう奥さん、最高ですよ!
 弓道場で袴はいたままってのもかなり萌えるのですが(笑)、もうこの場面、礼一郎が“可愛くなっちゃった優等生オーラ”を全開フルボッコしてます!
 すげーよ! 高永ひなこ先生、すげーよ!
 もうですね、これからコミックス買う人は、163ページの大ゴマ、これ見てください。
 あ、あ、あの“他人に無関心”だった礼一郎が、そ、そ、そんなセリフを!! という凄いシーンが!(赤面)
 
 また、おまけマンガが最高~!
「誕生日に何がほしい?」と陣内に聞かれて、礼一郎が「いそいそ」という可愛い効果音とともにあるモノを持って陣内のところに寄ってくるシーンが描かれてますが、いやもうあんまりにもここの礼一郎の表情が可愛くて、ホントに死ねます。
 で、「俺の給料で買えるものにしろ」と陣内に怒られて、ツンとすねる礼一郎。
 やばい、やばすぎる…。十万石まんじゅう。
 埼玉以外の人にはまったく意味がわからないフレーズですいませんが(笑)、そのくらい破壊力ありまっす。

 じつは礼一郎というキャラは、前作では完全に攻めキャラでした。 
 それだけに、上背もあるし、なよなよしてないし、そーゆー受けが好きな人にはドンピシャです。
 まさかこんな可愛い受けキャラになるとは思わず、いやはやBLの奥深さというか、高永先生の筆力を目の当たりにした気がします。
 本作は、礼一郎が優等生という設定は大きく前面に出ているわけではないですが、先ほどからくだくだ書いてきたとおり、“恋に無自覚”だった優等生が、ある日突然自分がすでに恋に堕ちていることに気づいて煩悶するという、典型的な“優等生受け”の精神性を備えた作品(笑)として、優等生スキーのみなさんに自信を持ってオススメできる作品です。
 しかも、これ読んだ後に前作も待っててくれてるわけですから、どんどん世界が広がるし!

 はぁ~、いいもの読んだ!
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Comments

 
前作では礼一郎を受けに見せないように、ひなこ先生も気を使っていたんでしょうかねえ(笑)
この男、前作では無神経で私は嫌いでした。
しかし今作で非常に天然さんだと発覚・・・。
んー。
無神経と天然って同じなんですよね、そう言えば。
なので人と人って相性が大切なんだなと思いました(;´∀`)
いや現実の世界でもそうですよね~。
 
 
ぬあ、乱菊さん、コメント早すぎです!(笑
いま記事の更新終わって、誤字脱字見直して、パッと見たらコメントいただいていてかなり驚きましたw

僕も前作ではこいつ嫌いでしたw
でも、今回の新刊読んだら、逆に司のことを嫌いになりました。
マンガって不思議ですね(笑)。
 
はじめましてv 
前々から足を運ばせていただいていました。
実はこのサイトに出会い、様々な本を買いあさっていますv
こんなにあるのかっ!とびっくりしました。
お金のほとんどをこのサイトで紹介されている本に費やしていますv(笑)
今回この記事に書き込みをしたのは私がはじめ優等生(?)受の本を買ったのがこの高永ひなこ先生「 アクマのひみつ」です。この本も結構受(神父)が可愛くてつぼりますv是非読んでみてくださいv
お勧めですv
では、またコメントしにきますvv



 
 
猫さん、こんにちは!

>お金のほとんどをこのサイトで紹介されている本に費やしていますv(笑)

と、書かれているのを見て、嬉しいやら恐ろしいやら~!(><)
責任重大!
でも、"優等生受け”なBLはまだまだあるので、早くどかっとご紹介したいと思ってます~。
時間があればなぁ…。
「アクマのひみつ」、教えていただいてありがとうございます!
でも、じつは持ってますw
あんなに可愛い眼鏡神父さんの表紙を見逃すほど、ちーけん老いてはおりませぬ!(なぜか時代劇風)
巻末に入ってるアクマ同士のマンガも、じつはけっこう受けが優等生な感じでそそられますよねw
この本もいつかご紹介したいと思ってます~!

 
初めまして。 
BL歴まだ一年生の23lovelyともうします。高永先生の『恋する暴君』からBLデビューしました。
礼一郎は確かに優等生キャラですね。
ちーけん様の解説、素晴らしいです。
ちーけん様のレビューを読んで高永先生の偉大さを再認識しました。
こちらにたどり着いたのは坊さん受けを探していた時でしたが、これほど多くの作品について秀逸なレビューを書かれているブログに出会えてラッキーでした。
リンクフリーとのことですので、貼らせていただきます。
 

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