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2012年のBLマンガ&小説について「新人デビュー率」を調べてみた! 最近元気がないといわれるBLだけど、あれれ、意外(?)な数字が!


Category: BL研究   Tags: ---
 2012年も残り1ヶ月を切りました。
 当ブログでは以前から、BLマンガやBL小説における「新人デビュー率」というものに注目しています。
 以前もこちらの記事などで、その調査結果をまとめたことがありました。

 「新人デビュー率」というのは、ある年に発売されたBL本の中で、それが初コミックス、初単行本だという「新人作家さんの本」がどれくらいの割合で存在しているのかを数値化したものです(当ブログでの造語です・笑)。
 上記の記事では、03年と09年に発売されたBLマンガについて「新人デビュー率」を調べてみました。
 その意図するところは簡単で、「BL業界に活気があるなら、どんどん新人さんがデビューするはずだ」という仮説に基づいています。
 ええ、あくまで仮説です。
 「活気があるなら、新人がどんどんデビューするはず」というと、何やらもっともらしく聞こえますが、このような因果関係が本当に成り立つのか、いまだ誰も証明してないですからね!(笑)
 とりあえず実際に数えてみるべ~ということでまとめたのが上記の記事ということです。

 そして今回は、前回の調査から3年ぶりに、2012年のBL界における「新人デビュー率」を調べてみました。
 なかなか興味深い結果が出たので、早速ご報告したいと思います。

 調査方法は以下の通りです。
 「まんが王倶楽部」(http://www.mangaoh.co.jp/index_search.php)さまのサイトで毎月更新されているBL本の発売スケジュールリストを利用して、今年1月から12月までに発売されたBLマンガ&小説の中から、「初めてBL本で単行本を出した作家さんの本」をちーけん自身の手で抽出しました。
 “BLで実績のない作家さんがどれだけデビューしたか”を調べるのが目的ですので、BL以外の分野ではすでに何冊も単行本を出している作家さんも何人かは「新人作家」としてカウントしています。
 こうして出てきた数値を、同じく「まんが王倶楽部」さまの発売スケジュールリストから数え上げた、BLマンガ&小説の「全発行点数」で割り、今年の“新人デビュー率”を算出しました。
 「全発行点数」については、旧作品の新装版や文庫版などは数えていません。

 まず、BLマンガからいきましょう。
 ちーけんが数え上げたところによると、この1年間に発売された新装版を除くBLコミックスの新刊点数は、717点でした。
 なぜか10月だけは72冊も発行されていましたが、その他の月はだいたい60冊プラスマイナス5冊の範囲で、毎月ほぼ同じペースで新刊発行がありました。

 そしてこの中で、新人作家さんの「初コミックス」は、合計108冊ありました。
 おお、煩悩の数ぴったり(笑)。
 つまり、108人の“新人作家さん”がめでたくBL単行本デビューを果たしたということになります。

 従って、2012年BLマンガ界での「新人デビュー率」は、108÷717=15.1%ということになりますね。

 続いて、今年のBL小説での“新人デビュー率”はどうだったでしょうか。

 今年発行されたBL小説の単行本(新書&文庫&ハードカバー)は、合計で742点でした。
 そして、この中で新人作家さんの初単行本は、数えてみたところ21冊という結果でした。
 つまり、21÷742=2.8%が2012年のBL小説界における「新人デビュー率」ということになります。

 みなさんお気づきかと思いますが、BLマンガでの「新人デビュー率」15.1%に比べて、BL小説の「新人デビュー率」は2.8%と、格段に低いんですね。
 BL小説においては、発売された新刊のほとんど(97%超)が、すでにBLで実績のある作家さんの作品だったということになります。
 BL小説家としての商業デビューを目指す人には、なかなか厳しい数字です。
 狭き門なんですね。

 …とはいえ、1年だけの数字であれこれ言ってみても、単なる感想の域はなかなか超えられません。
 そこでまずBLマンガ部門から、03年と09年の「新人デビュー率」と今年の数字を並べて見てみましょう。

 ★BLマンガ部門の「新人デビュー率」
 
 2003年 50冊(新人さん本)÷327冊(年間発行点数)
       =15.3%

 2009年 84冊(新人さん本)÷625冊(年間発行点数)
       =13.4%

 2012年 108冊(新人さん本)÷717冊(年間発行点数)
       =15.1%

 計ったかのように似た数字が並びましたね(笑)。
 ご説明しておくと、2003年というのは、この2年後に「BLブーム」を受けて日経BP社からBLを大特集した「ライトノベル完全読本vol.3」が発売されることになる、まさにBLが「昇り龍」的な勢いでその市場規模を拡大していた時代です。
 年間発行点数を見ていただければわかるとおり、03年に327冊だったBLマンガの新刊点数は、09年にはほぼ2倍の625冊にまで増えています。
 2009年は、その勢いがまさに頂点にあったと言ってもいいかもしれません。
 しかしちょうどその頃から、BLに関わる人たちの間からは、「BLはもうピークを過ぎたのではないか」との声が出始め、実際に書店の店頭でも売り場の縮小などを見かけるようになりました。
 ちーけん自身の感想としても、このブログで何度も書いてますとおり、この数年のBLは全体としては行き詰まり始めていると感じています。

 だがしかし!

 肝心の「新人デビュー率」で見ると、この10年間でBLマンガにおけるその数字はほとんど下がっていないんですね!
 いや、年間発行点数が倍増したにも関わらず、パーセンテージでは13~15%をずっと維持しているわけで、ご覧のとおり単純な人数でいえば、単行本デビューした新人作家さんの数は50人→108人と大きく増えています。
 今もBLマンガには、新たな才能がどんどん流れ込んできているというわけです。
 逆から見れば、BL出版各社も新人発掘の手を緩めず、つねに新しいBLを生みだそうとしているだろうことが一応は感じられます。

 じつはブログ主は、最初に「仮説」を書いたとおり、元気がないように見える最近のBL界の状況を考えれば、今年の「新人デビュー率」は以前に比べて下がっているのではと予想していました。
 しかし、この予想は見事に外れたわけです。

 だとすると、次のどちらの考え方が正しいのでしょうか。

(1)新人作家さんがどんどんデビューしているんだから、BLに元気がなくなっているという見方がそもそも間違っている

(2)新人作家さんの数は、一見BL界の元気度と関係がありそうに見えるけど、実際には関係がなく、やっぱりBLには元気がない

 そもそも「BLに元気がある」「元気がない」などという抽象的なことについて論じているのですから、上記2つはどちらもまったく論理的な話ではないのは、ブログ主自身も百も承知ですよ(笑)。
 まあ言葉遊び以上の何ものでもないのですが、ブログ主の考えとしては、やっぱり(2)のほうに傾きます。

 というのは、今年2012年の新人作家さんの“内訳”をよくていただきたいと思うからです。

 この記事を書くために、新人作家さんをお一人お一人数え上げていくなかで、いくつか気づいたことがあります。
 第一には、今年単行本デビューを果たした新人作家さんの多くは“新興レーベル”からのデビューだったということです。
 ビーボーイ(リブレ)やGUSH(海王社)、花音(芳文社)、リンクス(幻冬舎)といった長い伝統を持つ王道レーベルから単行本デビューした新人作家さんは非常に少なかったということです。
 逆に、BLアンソロ「Baby」を母体にしたコミックスレーベルである「Babyコミックス」(POEバックス)や、「B’sLOVEYコミックス」(エンターブレイン)、「マーブルコミックス」(東京漫画社)、「シトロンコミックス」(リブレ)など、いわゆる“ニューウェーブ系”と呼ばれるBLを主体にしたBLレーベルからは、怒濤の勢いで新人作家さんがデビューしています。
 また、ジュネットが発行するハードなエロBLが売りの「ピアスシリーズ」からも多数の新人作家さんがデビューを果たしています。
 今のBLマンガ界は、旧来のメジャーレーベルから新人さんがあまりデビューできず、新興&傍流レーベルから物凄い勢いで新人さんがデビューしている状況なんですね。
 これを、「今までのBLではない新しいものを…」というBL業界全体の意識が高まったことによる作家選択の結果と見ても、そう大きな間違いではないとちーけんは考えます。

 第二には、上で書いたこととも関連しますが、従来のように紙媒体(BL雑誌)での作品掲載を経てのコミックスデビューではなく、電子配信された作品からのコミックス化や、個人のウェブサイトで発表していた作品そのままのコミックス化などによる新人作家さんのデビューが大きく増えていることです。
 その代表例が、竹書房が今年創刊した電子配信作品の専門レーベル「Qpaコミックス」です。
 8月に創刊したばかりですが、このレーベルからは、なるせいさ先生、生田いくじ先生、森嶋ペコ先生などが次々とデビューしています。
 また今年秋には、業界最大手リブレ出版の「ビーボーイコミックス」から、新人作家さんが他社で電子配信した作品をそのままコミックス化したものが発売され、ブログ主はかなり驚きました。
 「ビーボーイコミックス」といえば、やっぱりBLマンガ界最高峰のレーベルですからね!
 これまでのBLマンガ界では、紙のBL雑誌に掲載された作品はほぼコミックス化され、逆から言えば、必ずコミックスとして発売することで利益を生んで紙媒体の赤字を埋め、それがひとつのビジネスモデルになっていたわけですが、この仕組みが崩れようとしているのかもしれません。
 ぶっちゃけた話、BLマンガ界の最高峰の雑誌である「マガジンビーボーイ」に新人作家さんが登場するのはかなり難しいわけですが、電子配信BLにはまったくの新人作家さんのお名前が多数並んでいます。
 そして、電子配信されたBLマンガからは、これら多数の新人作家さんが描いた作品の中でヒットしたものだけが紙のコミックスになるというのが実情です。
 少なくとも「マガジンビーボーイ」に連載されたBLマンガがコミックスにならないというのはほぼありえないと言ってもいいわけですが、電子配信されるBLマンガの中には、そのまま紙のコミックスにならずに消えていくものも相当数あります。
 このシステムが普通になっていけば、電子配信されただけで闇に消えていくBLマンガが増えることは当然なわけで、それが「普通」になったBL業界を「元気がある!」と言うのは、なかなか無理があるようにブログ主は思います。
 また、個人サイトで描かれていたBLマンガをそのままコミックスにするという手法も今年から急激に増えていますが、こうなると編集者が作家を育てるうんぬんという建前すらなくなってきます。
 「ウェブで人気のあるものを探してくる」というのがBL版元の業務になるとしたら、結果としてすごくよいBL作品が世に出ていったとしても、それを以て「BL業界に元気がある」というのはやはり難しいように思います。

 まだいくつか気づいた点はありますが、あまりに長くなったのでとりあえずこのへんで。
 とまれ、2012年のBLマンガ界を「新人デビュー率」という視点から見ると、表面的には活発な新人さんのデビューがあったようには見えるものの、その内実を分析すると、決していいことずくめではありません。
 BL業界全体としてもやはり“行き詰まり”を感じているのではないか、また利益確保を至上目的として、新人さんのデビューということについても、さまざまな無理が生じているのではないかということが言えるように思います。

 では続いて、BL小説におけるこの10年間での「新人デビュー率」の推移を見てみましょう。

 ★BL小説部門の「新人デビュー率」
 
 2003年 42冊(新人さん本)÷729冊(年間発行点数)
       =5.8%

 2009年 36冊(新人さん本)÷818冊(年間発行点数)
       =4.4%

 2012年 21冊(新人さん本)÷742冊(年間発行点数)
       =2.8%

 ちーけんに統計学の知識がないので、この数字に有意の差があるのかどうかわからないのが残念ですが、確実に「新人デビュー率」は下がってきているようです。
 この数年、BL小説は雑誌が次々と休刊になり「冬の時代」と言われていますが、単行本の年間発行点数で見ると、上の数字のとおりじつはずーーーっと700~800冊という大きな数字を維持してきているんですね。
 ところがその中で、新人作家さんのデビュー単行本の数だけが減っています。
 前に書いたとおり、今年2012年に至っては、発行されたBL小説のじつに97%超が既存の作家さんの手によるものでした。
 単純に人数で見ても、03年に42人いた新人作家さんの数は、今年はちょうど半分の21人のみ。
 BL小説について言えば、「冬の時代」「元気がない」と言われる業界状況がそのまま新人作家さんの数に現れているように見えますね。

 年間発行点数が減っていないのに「冬の時代」と言われるということは、つまり単行本一冊あたりの売上冊数が大きく落ち込んできているということでしょう。
 それをカバーするために、無理やり以前と同じペースで新刊を発行して売上を出しているのが、現在のBL小説界ではないかと、上の数字から推察できます。
 当然、そうなると確実な売上が望めるベテラン作家さんの本を版元は出したいわけで、新人作家さんのデビュー数が減っているのは、業界状況からは当然と言えましょう。

 またBLマンガにおいては、先ほど述べたように、作家でいえば秀良子先生や雲田はるこ先生などのいわゆる“ニューウェーブ系”といわれる、業界に新風を吹き込んだ作家群が登場し、BL出版各社――とくに新興レーベルにおいて――が次々と新人作家さんをデビューさせたことで、今年2012年も100人以上の新人作家さんがデビューしたと思われますが、BL小説においては、この数年、BLマンガにおける“ニューウェーブ系の大流行”のような新たな動きは起こっていません。
 版元としても、新人発掘はしたいがどうしたらいいのか…という状態なのかもしれませんね。
 その中で、アズノベルズがエロを抑えた新レーベル「アズ・ホワイト」を創刊したり、HollyノベルスからはBL以外のストーリーにかなり力点が置かれた作品が持ち味である尾上与一先生がデビューするなど、“模索”といえる動きは少しずつ出ていますが…。

 先日、雑誌「AERA」で乙女ゲーム市場が急激に成長しているという記事が出ていました。
 その中で、それと対比させる形で「同性愛をテーマにした『ボーイズラブ市場』は停滞」という一文があり、メジャーなマスコミでBL市場の行き詰まりについて触れることはなかなかないことなので、ブログ主は驚きつつもやっぱり外側からもそういう風に見られているのか~と、残念な感慨に浸ってしまいました。
 いや、行き詰まりというか、正しくは「新たな大爆発を起こすBLがどうしても見つからない」というのが今のBL界なのでしょう。
 その意味においては、今回、BLマンガにおいては10年前と変わらないどころか、人数でいえば2倍以上の新人作家さんが今年もデビューしていたことを知り、少しですが明るい気持ちになっています。
 何か読者を引きつける新しいものはないか! と探索する努力を止めてしまったとき、本当にBLは終わってしまうと思うからです。
 ただその観点からは、BL小説の「新人デビュー率」およびデビュー人数の右肩下がりの傾向は、本当に心配なことです。
 今が正真正銘の頑張りどころだと思うのですが…。

 それにしても、じつは今回一番驚いたことは、「冬の時代」と言われているBL小説の新刊発行点数が、BLマンガよりも多かったことですね。
 そりゃあ売れ行きも苦しくなるよ…という。
 ちーけんは当然のこととして、BLマンガのほうが発行点数が多いものだと思いこんでいました。
 BL小説については、まだまだ「構造調整」の波が押し寄せるかもしれませんね。
 いくつかのレーベルが休止して、業界全体での発行点数が減らないことには、なかなか難しいのではないかと思います。

 さて今回も、ブログとしては異常に長い記事を最後までお読みくださってありがとうございました(読んでくれた方がいると信じたい)。
 2012年の「新人デビュー率」から見た、もうすぐそこまで迫ってきた来年以後のBL業界の未来に見える明と暗について書かせていただきました。
 同じ数字でもまったく違う見方もあると思います。
 ご意見、ご感想などいただければ嬉しいかぎりです。
 重ね重ねですが、お読み下さった方には本当にありがとうございました。

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