ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]金髪碧眼の天才テニス少年受け! 京山あつき『KISS ME テニスボーイ』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-天才  受け-美人の優等生  ●カ行-京山あつき  
キスミーテニスボーイ (キャラコミックス) (キャラコミックス)キスミーテニスボーイ (キャラコミックス) (キャラコミックス)
(2007/09/25)
京山 あつき

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 絵もストーリーも一癖あるという点ではBL界でも一、二を争うマンガ家、京山あつきさんの最新刊が出ました!
 大好きな作家さんなので、嬉しいです。
 以前は「黄毛あつき」というペンネームでしたが、なんで変えちゃったんでしょう。
 今回は、Charaコミックスからテニスものでの登場です。

 一癖あると書きましたが、京山さんのマンガの一番の特徴といえば、登場人物が全然カッコよくないことです。
 なんて書くと誤解されそうですが(笑)、上の表紙の2人が主人公。
 左が、攻めキャラの寺門要(じもん・かなめ)で、右が、受けキャラの金髪の美少年ダニエルです。
 この表紙イラストだと、要はカッコイイし、ダニエルは美人さんですよね。
 でも、京山さんはマンガの中ではストーリーや場面に応じて、めっちゃくちゃにデッサンを崩してキャラを描くんですよ~。
 絵を載せられないのが残念ですが、それはスゴイですよ(笑)。
 BLの主人公キャラなのに、そこまで崩した表情にしちゃうのってあり!? と、初めて読む人なら思ってしまうほど、“ヒドイ顔”でキャラクターが登場してくるんです。

 もともと要もダニエルも二重まぶたで描かれてるんですが、例えば要が興奮してダニエルに抱きつこうとするシーンでは、頭に血が上った要の顔は、二重どころかまぶたすらどこにあるのかわからないドングリ眼(まなこ)にへの字口、って忍者ハットリくんの主題歌の歌詞みたいですが、そんな顔面崩壊で描かれるんですよね。
 見た瞬間、笑っちゃいますよ。
 だから、BLの攻めキャラや受けキャラの顔が、ギャグっぽく崩れたりするのが嫌いな人は、京山さんのマンガは多分生理的にダメだろうなと思います。
 ところが、京山ワールドに入り込んでいけた人だと、そんな絵が一癖あるストーリーとすごくマッチしているのに気づくんです。
 しかも顔面崩壊キャラたちが、メロメロになるような場面ではすんごく可愛く描かれて、「え! あの猿みたいな顔で描かれてたキャラが、頬を染めてこんなに可愛くなっちゃうの!?」というある意味倒錯した興奮を読者の心に持ってきてくれるんですよね~。

 ストーリーは至極単純で、小学生時代にオーストラリアにテニス留学した要が、すでに天才テニス少年として活躍していた米国人テニスボーイ・ダニエルと出会い、ずーっとその尻じゃなくて唇を追いかける話です。

 1ページ目のシーンが、もうむちゃくちゃ印象的で、冒頭を読んだだけで、もうストーリーに引き込まれちゃうんですよ。
 碧眼金髪で背も高いダニエルが、チビな日本人少年だった要の喉もとにテニスラケットを突きつけ、

「どいてろ チビッ子ジャパニーズ」

 と、優越感丸出しの顔で命令するんです。
 もちろん、ムッとしてラケットを押し返す要ですが、ダニエルは「フフン」と笑って、こう言います。

「おっ、やんのか? チビ」

 このシーンのダニエルの生意気で憎らしくて、でも美人でカッコイイこと!
 読者のハートもズキュンですが、もちろん要のハートは、その瞬間に撃ち抜かれてしまいました。
 でも、幼いからムカつくだけで恋心に気づかない要は、飛行機で日本に帰る間も、ずーっとダニエルのことを考えてムカつきます。

 そして数年後。
 成長してアメリカへテニスの修行に出た要の目の前に、ダニエルが再び現れたのです。
 世界中で話題を呼ぶ天才米国人テニスプレーヤーとして。
 すでに全米ジュニアを制覇し、取り巻きを連れて歩くダニエルをツアー会場で見つけた要は、訳のわからない衝動に駆られて、ダニエルの前に飛び出します。
 昔のことを覚えてるかと尋ねる要ですが、ダニエルは全然覚えていません。

「…それは悪かった。オレもガキだったし許してほしい。仲直りできるかい? お互い試合前だ。トラブルはさけよう」

 そう言って、「握手しよう」と手を差し出すダニエル。
 このへん、ダニエルの人間的成長が伺われて、可愛いだけじゃなくて、気だてもいい美人さんになった感じで、読者はドキドキ、もちろん要もドキドキです。
 ところが!
 要はダニエルの手をスルーして、ダニエルを抱きしめるとそのままキスをしたのでした。
 それもめちゃくちゃ長く。
 このキスされた瞬間の絵、驚いたダニエルが描かれてますが、ここも“顔面崩壊”シーンです(笑)。
 直前まで、美人に描かれてたダニエルが、このコマで一瞬スゴイ顔になってます。
 なんつーか、『コボちゃん』とかでこーゆー顔よく出てくるよなぁ的な…。
 しかしそれすらも魅力的に見えるのが、京山マンガのスゴイところです。

 物語は、この後、要がダニエルに「君にキスがしたい」といって、えんえんえんえんえんえんえんえん付きまとうことでストーリーが進行していきます(笑)。
 ほとんどストーカー状態ですが、テニスのトーナメント会場で、ダニエルのホテルに深夜忍び込んで、道ばたで、飛行機の中で、とにかく要はダニエルに「キスがしたい」と言って迫るんです。
 迫るだけでなく、何度かは無理矢理公衆の面前でキスしてしまいます。
 もちろん幼き日のリベンジというか、あの日にダニエルを好きになっちゃった気持ちを、数年後に再会したときに自覚して、それで「キスさせろ」と迫ってるわけですが、可哀想なのはダニエルです。
 何が可哀想って、みんなの目の前で何度もキスされるものだから、「あいつはゲイらしい」なんて噂が広まり、ファンの女の子がみるみる離れていくのも可哀想なのですが、もちろん天才テニス少年らしい鼻っ柱の強さと生意気さを備えた上で気だてのよい美人さんに成長していたダニエルが、あまりに真剣な要のようすに、心をほだされてだんだん好きになっていっちゃうところです。

 でも、ダニエルだって意地があります。
 出会ったときは全然身長も高かったのに、今では逆転。
 テニスのランキングや実力だけはまだまだダニエルのほうが上ですが、自分の相手にならないと思っていた相手がカッコよく成長して目の前に現れて、しかも自分に「キスさせろ」と迫ってくるわけですから、そう簡単には「うん…」とは言えないですよね(笑)。

「俺にテニスで勝ったらキスしてもいい」

 ダニエルはそう宣言して、各地のトーナメントで要と戦います。
 そして、見事条件を果たし、今度は「ダニエルの乳首をなめたい」と言い出す要に、ダニエルはまたも同じ条件を突きつけます。

「俺にテニスで勝ったら、乳首をなめさせてやる」

 そして、何度もの挑戦の末、それもクリアした要に、ダニエルはこう言います。

「それ以上のことは…、もう一度俺にテニスで勝ったらさせてやる」

 ところが。 
 こう言われた要ですが、全米ジュニアチャンピオンを何度も倒すことは簡単ではなく、毎回いい勝負をするのですが、負けてしまうのです。
 本当はもうとっくに要の気持ちを受け入れてしまっているダニエルは焦れてしまい、ついに要をホテルに呼び出して、「俺のこと好きにしていい…」と言いますが、要はなぜかかたくなに「試合に勝ったら」と言って、ダニエルに手を出さないんです。
 いや、手を出さないというのは間違いですね。
 そこまでにクリアしている“乳首なめ”だけをずーーーーっとダニエルに奉仕(?)するんですよ(笑)。
 えんえん乳首だけを舐められ、本当に触ってほしいところにはまったく手を出さない要に、おかしくなりそうになっちゃう美人さんダニエルは、このあたり本当に可哀想です(笑)。

 てか、この展開どうですか(笑)。
 京山さんにしか描けないストーリーだと思いますよ。
 ダニエルは「やっていいって言ってるだろ!」と怒るのに、要はかたくなに「まだ試合に勝ってない…」と言って、ずーっと乳首いじってるんです。
 ついにダニエルが要の性器に手をのばそうとすると、要は「ここだとダニエルが積極的すぎる」とか言って、部屋を出て行っちゃうんです。
 呆然とするダニエル。
 もう笑っちゃうけどダニエルが可哀想で、しかも最初に手を出したのはお前だろと要に突っこみたくなるし、読者は京山先生の術中にはまってどんどんページを薦めちゃうんです。

 ストーリーの最後は、なんで要がそこまで「勝つこと」にこだわったのか、その謎(?)が明かされます。
 もちろん気持ちが成就した2人のラブラブも。
 テニスの天才少年でみんなから好かれるダニエルが、日本から来たストーカーチックで、目つき悪くて、行動めちゃくちゃな要に、最後はメロメロになってしまうわけですが、エッチシーンでは、要はカッコイイし、ダニエルはもうほんとにキレイで可愛いですよ。
 といいつつ、例の“顔面崩壊”も出てきますが(笑)、じつは京山先生のマンガで、キャラの顔面が崩壊するときって、そのキャラが本気になったり血が上ったり超怒ってたり、そーゆー時なんですよね。
 だから、エッチの最中、感じまくって絶頂を極めるダニエルも要も、そーゆー顔になっちゃうんです。
“本気顔”の記号だと思うと、エッチの最中でも全然OKです。
 それだけ要とダニエルがお互いを好きで本気になってる、っていうことのマンガ的な演出なわけですからね!

 今回は一冊まるまる要とダニエルのお話になってます。
 すんごく読み応えありますよ。
 2人の気持ちが近くなっていくところは、上で紹介した何倍もドキドキエピソードが詰まっていて、すんごく胸がキュンキュンさせられます。
 ちーけんは、本作を“優等生受け”だと思ってますが、“天才受け”の感じもあり(この2つは似てるけど別物です!)、微妙なところです。
 いま『Hertz』で連載中の野球BLマンガも超面白い京山先生ですが、あまり多作にはお見受けしないので、次のコミックスが読めるのはまたずいぶん先なんだろうなぁと思うと、ちょっと残念。
 それまでは、本作を読み返して我慢することといたしましょう。
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9/25、京山さんとツタさんが同じ日に発売だなんて、 なんてベアウチフルでウォンデアフル(Beatiful, Wonderful。 中学の時そうやって覚えませんでした?)な日なんだ!と 発売日の就業後書店にウキウキで駆け込んでみたら、 なぜか京山さんの本しかないという不運。 ?...

Comments

すごい 
はじめまして。
すごい書評ですね!この作品の良さがすっごく伝わってきます。
 顔面崩壊=本気顔
これ同感です。ちょっとかっこ悪いけど本物ってそういうもの
ですもんね。
また寄らせてもらいます。
 
 
お読みいただいてありがとうございます!
久しぶりに新しい方からコメントいただいて滅茶苦茶嬉しいです!

> 顔面崩壊=本気顔
>これ同感です。ちょっとかっこ悪いけど本物ってそういうもの
>ですもんね。

そうですよね。
ホントにせっぱ詰まった本気のときってのは、人間、全然カッコよくないですよね(笑)。
京山さんのすごいところは、それを見事に描きつつ、ちゃんとBLとして成立しているところだと思いました~。

自分で言うのもなんですが、褒められると伸びる子なので、ぜひまたお暇なときにお立ち寄りください!
ありがとうございました(^^)
 

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