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「マガビー」最新号で一気にストーリーが進んだ! 田中鈴木先生『アイツの大本命』から読み取る“BL界の試行錯誤”と“新たな動き”


Category: BL時事ネタ   Tags: ---
MAGAZINE BE×BOY (マガジンビーボーイ) 2012年 10月号 [雑誌]MAGAZINE BE×BOY (マガジンビーボーイ) 2012年 10月号 [雑誌]
(2012/09/07)
不明

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 今月10日に発売された『マガジンビーボーイ』10月号は、もう読まれましたか?
 「マガビー」といえばBL界のトップ雑誌ですが、田中鈴木先生が連載されている『アイツの大本命』は、ねこ田米蔵先生の『酷くしないで』シリーズとともに、現在の「マガビー」を支える大黒柱的な人気作品です。
 ブログ主も『アイツの大本命』はとても好きな作品で、最初は別冊に掲載された第一作目からずっと楽しみに読んできました。

 『アイツの大本命』は、ツリ目でブサイクな男子高校生・吉田が主人公(受)のラブコメBLです。

 吉田は性格も意地っ張りだし、まったく恋愛に縁がない高校生活を送っています。
 いつもブサイク仲間3人衆でつるんでいて、女子からはヒンシュクを買うばかり。
 ところが、そんな吉田の前に、1人の男子が現れます。
 歩くだけで学校中の女子が目を回して倒れちゃうような“王子さま”な高校生・佐藤です。
 驚くことに、佐藤は女子に優しい顔を見せる一方で、なぜか吉田にちょっと意地悪だけど甘い言葉を囁いてきます。
 佐藤に「お前が一番可愛い」とか言われると、なんだかムズムズして赤くなっちゃう吉田。
 いったいこいつは何考えてるんだ!? 俺、どうなっちゃうの!! ――――『アイツの大本命』はそんなお話です。

 本作は第一作が発表されると同時に大反響を呼び、その後、「マガビー」本誌に場所を移して現在も連載中です。
 この数年の“ブサイク受けBL”ブームの発火点となった作品でもあります。

 さてこの1年ほど、ブログ主は「マガビー」で掲載される佐藤と吉田の恋の行方をとても楽しみにしてきました。
 いやじつをいうと、いちBLファンとしては2人の恋が進んでいくのを楽しみにしていましたが、もうひとり別のちーけんが脳内にいて、そちらではこの2人の恋がなかなか進まないさまを「よし、今月も進まなかった!」「よし、今月も…」と心の中でガッツポーズを繰り返していました。

 ……なんで?

 じつはそれは、もしかしたらこの作品からBLマンガの新しいプロトタイプができつつあるんじゃないかな? というふうに思っていたからです。
 もともと田中鈴木先生という方は、現在のBLで欠かせない要素となっている“エロ”についてはほとんど描かれない作家さんで、いやそもそも過去の作品のいくつかは“ニアBL”と言ってもいいくらい、恋愛要素はほんのり程度なところが何ともいえない持ち味の作家さんです。
 『アイツの大本命』は、田中鈴木先生の作品としては珍しく(?)恋愛要素が強い作品ですが、迫る佐藤に逃げる吉田という基本形が確立しており、毎回ジリジリするくらいこの2人のラブ度は前進してくれません(笑)。
 この“もだもだ感”と、そこから浮かんでくる吉田というブサイクちゃんの可愛さがなんともいえない萌えを生んでくれるわけですが、それにしても毎回、「あああっ…早く吉田が佐藤の気持ちに気付いて陥落しちゃえばいいのに…もう、どうして気づいてくれないの!(キーッ)」となるくらい、2人の恋はなかなか進んでくれないのでした。

 さて、田中鈴木先生のストーリーテリングがあまりに上手いので、読者は完全に術中にハマって、上のような“停滞展開”をもごく自然に受け入れてしまっていたのが、ここ最近の「マガビー」本誌の状況です。
 しかし、落ちついて考えてみると、BLでこれだけ“恋愛”というメインテーマについてストーリーが進まないというのは、かなり珍しいケースですね。
 マンガの描き方というのはいくつもあって、例えば「ジャンプ方式」なんていわれるものだと、次々と強い敵が現れ、それを打ち倒して主人公が成長していきます。
 対して、「サンデー方式」……とは言い切れませんが、高橋留美子先生が描く『うる星やつら』『らんま1/2』などの作品のように、一定の物語世界が確立しているなかで、メインの物語が進むことなく、次々とその日常が描かれていく形式の作品というのもあるように思います。
 これも『少年サンデー』掲載ですが、ゆうきまさみ先生の『究極超人あ~る』や、魔夜峰央先生の『パタリロ!』もそのタイプですね。
 ところが、BLというジャンルは、男子同士の恋愛を描くという一点のみが“お約束”としてあって、そうである以上、このメインテーマが停滞しては、どうやってもストーリーが進まないようにできています。
 だから、これまでのBLマンガというのは、ほぼすべての作品が、主人公2人の恋愛が進むことをストーリーの推進力として、常に“前進”していくものであり続けました。
 しかし、田中鈴木先生の『アイツの大本命』は、その類型から外れて、明らかに「停滞するBL」を目指していたようにブログ主には思えたのです。
 事実、この1年ほどの『アイツの大本命』は、佐藤と吉田の恋愛の進展という意味では、ほとんどストーリーは進んでいません。

 こうした「停滞するBL」のメリットは何でしょう。
 ひとつ挙げれば、人気作品を終わらせることなく長く続けられるという、非常に現実的な利点があるように思います。
 現在のBLが「行き詰まっている」というのは以前からブログ主が主張するところで、最近は同様の声が広く聞かれるようになってきたと感じますが、“新しいBL”が生まれにくくなっているなかで、人気作品を終わらせることなく長く続けていけることは、編集サイドからすれば大変なメリットです。
 ブログ主の目には、『アイツの大本命』はあえてストーリーを前進させることなく、しかしその中でいかに“萌え”をどんどん大きくしていけるかという挑戦をしているように見えたのでした。
 そして、それは成功していたように思います。
 これはまったく田中鈴木先生の筆力としか言いようがありませんが、2人の恋が進展していなくても、毎号毎号やっぱり『アイツの大本命』はブログ主の胸をキュンキュンさせてくれましたし、つねに「マガビー」のメインコンテンツであり続けました。

 ところが!

 今月号の「マガビー」を読んだブログ主は驚愕しました。

 ふ、ふたりの恋が進んだ…!!!

 今月号をお読みになった方はご覧になったと思いますが、これまでキス止まりだった佐藤と吉田の仲に、大きな大きな進展があったことが描かれています。
 田中鈴木先生の作品としては過去最大級のサービスシーン(?)もあったのです!!!

 しかし、ブログ主は本当に「はぁはぁ」言いながら今月号の『アイツの大本命』を読ませてもらいましたが、脳内にいるもうひとりのブログ主は一抹の残念さを感じていました。
 「そうか…やっぱりこれ以上ストーリーを進めないのは無理だったのか…」と…。

 もちろん、以上のことはブログ主の勝手な読み取りです。
 しかし、もしこのまま2人の恋がまったく進展しないまま、毎号毎号萌えだけはキュンキュンに発生させてくれるというここ1年ほどの『アイツの大本命』の状態がこのまま維持されていたら、最初に書いたとおり、BLマンガの新しいプロトタイプが生まれていたようにブログ主は思います。
 もしそうなっていれば、無理に話を進めなくてもいいんだ! そういうBLもありなんだ! という福音が、BL界全体に届けられていたように思うのです。

 BLというジャンルが行き詰まりを見せ、“これまでどおり”なBLでは読者が離れる一方となるなかで、これまでにない“停滞するBL”というものが確立していれば、それはひとつの突破口にもなったように思います。
 もちろんすべてのBLがそうなっては困りますが(笑)、現在のBLが行き詰まっているなかで「多様性の確保」という観点からは、なかなかの意味があったように思うのです。
 そこから、今までは考えられなかったような形式のBLが生まれるかもしれませんしね。

 さて、そうなると注目は『アイツの大本命』の次回です。
 このまま“普通のBL”と同じく、恋愛が進むことを物語の推進力として、2人の恋がどんどん進んでいくことになるのでしょうか。
 それとも、一段階だけ2人の恋が進んだここから、またもや“停滞するBL”の方向に進んでいくのでしょうか。
 BLが行き詰まりつつあるなかで、アメコミ作家さんによる長編BLがリブレから発売されて話題になったりしていますが、BL初の18禁アンソロジー『PINK GOLD』発売を含め、今年に入りさまざまな“新しい動き”が具体化してきています。
 ブログ主としては、『アイツの大本命』の今後もそのひとつとして注目してきたわけですが、大きな転換点を今回迎え、本当にどうなるのだろうという気持ちです。

 さて、あえてここまで名前を出しませんでしたが、じつは「マガビー」本誌ではもうひとつ、“停滞するBL”を目指しているのではないか…とブログ主が睨んでいる作品があります。
 そうです。
 これも「マガビー」本誌の大黒柱である大人気作品、ねこ田米蔵先生の『酷くしないで』です。
 詳説しませんが、ずっと読まれている方ならば、「ああ、たしかに」と言っていただけるのではないでしょうか。
 この数回、さまざまな2人の恋愛エピソードが描かれてはいますが、2人の恋の進み具合という点では、ほぼ変化なしと言ってもいいですよね。
 そして、このまま永遠にこの状態を維持していけそうでもあります。
 また、作品名は挙げませんが、「マガビー」では他にも“停滞するBL”と分類してもいいのではないか…という作品がいくつかあります。

 くどいですが、BLは男子同士の恋愛を描くことを唯一の“お約束”として成立しているジャンルです。
 その中で、“恋愛が進まない”BLであるということは、ある意味でその作品は、BLでありながらBLではないところを目指しているとも言えます。
 BL界のトップ雑誌である「マガビー」でそのような作品が目につくことは、非常に興味深いことです。
 何か大きな地殻変動がBL界で起きつつあるように思いますし、BLがこれからも人気ジャンルであり続けるためには、ぜひそうであってほしいというお話でした。

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