ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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最新刊を読んで感じました!――「BLってこういうもんだよね!」っていう“決まりごと”が変化しつつあるような?


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*** 以下の記事には、水渡ひとみ先生の最新刊「可憐彼氏」について、
*** ややネタバレがあります。といっても、背表紙の「あらすじ」と
*** 実際のコミックスにかかっている帯のコピーと同程度のネタバレ
*** だけなのですが、気になる方はご注意くださいです。


 BLというのはその誕生から現在に至るまで、「読者が見たいものを見るためのメディア」でした。
 ブログ主はとくに“優等生受け”BLに萌える人間ですが、基本的にはそういった“好きなカプ”を見たいがために1冊600円ほども支払ってBL本を手に入れるわけです。
 夜、布団に転がってページをめくりながらニマニマするのは至福の時ですよね。
 見たかったものを見られた喜びで、ブログ主の孤独な魂は慰めを得て、餓えていた欲望も十分に満たされるわけです。

 しかし、BLがそのようなメディアであるためには、読者には事前に買おうとしている本がどういう内容なのかが明らかにされていなければなりません。
 少なくとも、登場する主人公の男子2人のどちらが攻めキャラでどちらが受けキャラなのか、この点だけははっきりさせておいてくれなければ困るわけです。
 ミステリー小説などは、読者に提示される世界がどんなものなのかは、事前にわからなければわからないほど読む楽しみが増えますから、物語世界の一定程度を読者に事前に把握させてあげないといけないというBLジャンルのこの特異性は、ある意味でBLというものを特徴づけているとも言えます。
 歴史的な背景をたどれば、既存の人気マンガのキャラクターを掛け算して楽しむという女性向け二次創作というジャンルを母体にしてBLが生まれたということが、その理由として挙げられましょう。

 ところがこの数年、このような“枠”におさまりきらないBLが増えています。

 つい昨日も、ブログ主は水渡ひとみ先生の新刊「可憐彼氏」を読んでびっくりしました。
 本作は、可憐な後輩の女の子に告白されて舞い上がったのも束の間、じつはその子はまごうかたなき男の子で…という目に遭った男子高校生が主人公のお話です。
 ブログ主は、「そうかそうか…いくら可愛くても男と付き合えるか! なんて言ってるこの先輩ちゃんが、だんだんと後輩男子の可憐さにメロメロになっていくお話なのね…グフフ…嫌いじゃないよ、こういうの…」などと心の中で呟きつつ、当然のことながら先輩×後輩なお話だと思ってページをめくっていました。

 だがしかし!!!

 心の底からびっくりしたのですが、なんと本作は、可憐な後輩男子ちゃんが「先輩のこと抱きたいんです…」なんて言いながら主人公にのし掛かっていっちゃう下克上カプだったのです!(白目)
 本当に女の子にしか見えないルックスで描かれてる可憐な後輩男子ちゃんが、身長にして頭一つ分は大きい先輩男子を「可愛い…」と言いながら抱きしめちゃうお話だったのでした。

 いや、こういう逆体格差とか下克上とか呼ばれるカプ自体は、ブログ主は嫌いじゃないですよ。
 これまで何作もそういうカプのBLのレビューもこのブログで書いてますし。
 驚いたのは、ストーリー序盤の展開ではどう見ても先輩×後輩にしか見えなかったのに、それがひっくり返ってしまうという、BLにおけるもっとも重要な“世界観”(笑)の提示のされ方です。
 BL読者にとってもっとも重要なポイントであるはずの「この物語はどういうカプを描くBLなのか」という点について、読者に事前にわかる形で提示されず、読み進めていくと「あっ!」と驚いてしまうということについてなのです。
 じつは、後から見返せば、表紙に描かれた2人の位置関係(?)も下克上をそれとなく暗示していましたし、そもそもコミックスの帯には小さくですが「後輩×先輩」という文字が書かれていたのですが、それでもこの読者を“裏切る”方法の素晴らしさには、心の底から驚かされました。

 さて、ここで何が“裏切られた”のかといえば、それはこれまでのBLで培われた「文法」です。
 こうきて、ああきて、そうきたのならば、これはもう「先輩×後輩」設定のお話だよね―――このように一定の“決まりごと”にもとづいて、読者はストーリーを読み解いていくわけですが、それが通用しないというのは、長年「読者が見たいものを見るメディア」だったBLという分野においては、相当な驚きを読者の胸に呼び起こします。

 でも、翻って最近のBLを思い起こせば、そもそも読者に対して、事前に何らの情報をも与えないタイプのものが増えていることに気づきます。
 「HertZ」や「cab」「OPERA」といった、いわゆる“ニューウェーブ系BL”と呼ばれるタイプのBLを掲載するアンソロジーでは、そのような形のBLのほうがすでに多くなっているかもしれません。
 そのような新しい形のBLでは、ストーリーの序盤、何人もの男子たちが主要キャラクターとして登場しますが、その中の誰と誰がカプになるのか、それは読者にははっきりとは示されず、読者はその点から自分で読み解いていくことを求められます。
 よしんば、主人公となる男子2人がはっきりしていたとしても、攻めキャラがどっちで受けキャラがどっちなのか、これまでのBLでは事前に読者に対して情報として与えられていたことが提示されず、「いやいや、それは読んでからのお楽しみですよ…」とでもいうかのように、読者は何もない更地に放り出されてしまったりします。
 この文章の最初に、BLと真逆の性質を持つものとしてミステリーを挙げましたが、物語世界がどのようなものなのか、読者には事前にわからなければわからないほどいいという考えのBLがだんだんと力を伸ばしているというわけです。

 そう言われれば、主人公2人のどっちが攻めでどっちが受けになるのか、その点からハラハラさせる(?)タイプのBLを最近読んだ覚えは、みなさんありませんか?
 これはBLがJUNEに先祖返りしているという風にも捉えられますが、ブログ主の考えとしては、やや行き詰まりを見せているBLというジャンルが新たな方向へ踏み出そうとしている一つの動きのようにも思えます。
 読者が見たいものを見せるために、事前に「この本はこういうカプですよ」とわかりやすくしておくということはBLの“決まりごと”の中でもかなり大きいものだったと思いますが、これを揺るがすということは、一面ではBLジャンルを破壊することでもあり、一面ではBLというものの領域をグッと外側に広げていくことでもあります。
 BLがBLでなくなってしまうかもしれない危険性を秘めつつ、これまでにない新しいBLを生み出すことにもなるかもしれない動きなのです。

 別の言い方をすれば、従来のBLはあくまで男子同士の恋愛を描くということが最優先でしたが、この新しい動きの中では、まず何らかの“物語”があったうえで、その中で男子の恋愛が描かれるものがBLだということになります。

 ブログ主は、こうしたBLというものの根本を揺るがす変革は、今回挙げた“カプの事前告知”以外にもさまざま起きつつあると考えていますが、このような動きがさらに勢いを増すのか、結局は従来型のBLの枠の中に収斂していくのかは、今後、BLジャンルが生き残っていけるかを考えるうえでも大変重要なポイントになっていくでしょう。


可憐彼氏 (Dariaコミックス)可憐彼氏 (Dariaコミックス)
(2012/08/22)
水渡 ひとみ

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追伸=「可憐彼氏」は逆体格差、下克上カプが好きな人はもちろん、読んでいて「ええっ こっちが攻め!」と腰を抜かしてしまったブログ主でさえ、最後は「女の子みたいな後輩に迫られて泣きそうになってる先輩男子が可愛い…(赤面)」となって夢中でページをめくってしまった傑作です(笑)。最後、後輩ちゃんに抱かれる覚悟を決めて裸にされたはいいけど、恥ずかしくて涙ぐんだり親指を噛んじゃったりする先輩くんは、ちょっと筆舌に尽くしがたい色気を目元から発散してますよ…。また、そのほかの収録作には、予備校に通う黒髪眼鏡な真面目優等生くんが、本当はマゾヒストな自分を“解放”してもらうべく、ネットの掲示板で出会った年上の男に抱いてもらっちゃったりする“優等生受け”の超傑作も載ってます。縛られて犯されて、顔から眼鏡がずり落ちるほど揺さぶられちゃう優等生くんの姿は必見です…マジに。

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