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気になる中身をご紹介…18禁BLアンソロジー「PINK GOLD」ついに発売! 都条例改正後における“女性向け18禁”の意味 (ネタバレあり)


Category: 表現規制問題   Tags: ---
***** 以下の記事には、発売されたばかりのBLアンソロジー
***** 「PINK GOLD」について、一部ネタバレが
***** 含まれています。ご注意ください。

 事実上、BL界初の試みとなる18禁本「PINK GOLD」がついに発売となりました。
 発行元のリブレのサイトで事前予約していたブログ主の家には、正式な発売日より1日早い8月27日の昼間に宅急便が届きました。

 表紙の右下に小さく「成年コミック R-18」というマークが入った、この「成人向けBLアンソロジー」に、どんなマンガが収録されているか、ブログ主は発売前からずっと関心を持ってきました。

 そこには、一般向け(全年齢向け)としては描くことができないマンガが載っているはずだからです。

 ご存じのとおり、一昨年12月に東京都で青少年健全育成条例が改正され(いわゆる改正都条例)、従来よりもマンガやアニメにおける性表現などへの規制が格段に厳しくなりました。

(図書類等の販売等及び興行の自主規制)
第七条 図書類の発行、販売又は貸付けを業とする者(略)は、図書類又は映画等の内容が、次の各号のいずれかに該当すると認めるときは、相互に協力し、緊密な連絡の下に、当該図書類又は映画等を青少年に販売し、頒布し、若しくは貸し付け、又は観覧させないように努めなければならない。

一 青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

二 漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く。)で、刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を妨げ、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

 条文をざっとお読みいただくとわかりますが、ざっくり言えば、やりすぎエロはダメ、グロもダメ、強姦とか援交とかダメ、近親相姦もダメ、未成年者が登場するセックス場面もダメ、とにかく青少年の健全な育成を妨げるようなものはダメ! ということです。
 昨年7月の条例施行後、これらの表現を、一般向けBLマンガの中で描くことは、かなり神経を使う行為になりました。
 最近のBL本では、中高生が主人公となる“学園もの”が大きく減ったという声もよく聞くところです。

 この状況の中で、18禁BLアンソロジーが出るとなれば、都条例改正後に描きにくくなった設定やストーリーをふんだんに読めるのではないか! と期待してしまいます。

 で、早速読んでみました。

 巻頭は、中村明日美子先生「A先輩」。
 本記事の趣旨と違うので詳しく書きませんが…うっ…傑作……。
 高校を舞台にした、先輩×後輩間の一種の三角関係を描いたもので、一般BLでは描きにくくなったとされる激しいエロありの“学園もの”です。
 ほほー、こう来たか…というオープニングですよ。

 続いて、せら先生「裸族の花嫁」。
 テレビ取材の仕事でジャングルの奥地に入った新人俳優が裸族に捕まえられてしまった! という設定のお話ですが、最初のページから、主人公(受)が縄で縛られ、大股開きさせられる場面が描かれています。

 ここまで読むと明確に気づきますが、「PINK GOLD」では性器部分の修正が、従来の一般BLとくらべて格段に小さいです。
 この場面でも、主人公(受)の性器部分はかなり明確に描かれています。

 都条例改正により、ストーリーや設定面での制約が増えたことは最初に書いたとおりですが、もうひとつBLマンガで大きく影響が出たのが、じつはこの性器描写への過剰修正の問題でした。
 「青少年の性的感情を刺激しないように」ということなのか、BL各社が過剰と思えるほどにBLマンガでの性器描写への修正をおこなう例が多発し、2010年6月には、コアマガジン発行の「drap」でページの半分が白く消されるような事例まで起きました。

 しかし、最初から「成人向け」として販売されている「PINK GOLD」においては、そのような過剰な修正は必要なく、刑法のわいせつ各罪に問われない程度の小さな修正を入れれば事実上問題ありません。
 18禁BL本としての、これは大きなメリットです。
 例えば本書では、攻めが受けのペニスをフェラチオする場面でも、陰毛からペニス、睾丸までほぼ無修正のコマがあります。
 攻めのペニスも、肉棒そのものがコマの中で大きく描かれ、そこに対面積比でいうとほんの数%程度と思われる小さな“消し”が入っているだけだったりします。

 BLマンガという表現を考える際、じつはこのことは重要です。
 従来のように、性器には必ず大きな修正を入れなければいけないとすると、不格好な“消し”が入ることを嫌がって、うまく足や手、枕や花びん(笑)などでキャラクターたちの局部が隠れるような構図でコマを描こうとする作家さんもいます。
 ところが「PINK GOLD」では、そのような無理な作画をおこなう必要はなく、自由に描くことが可能だということです。
 実際、精液を発射する瞬間のペニスの亀頭部分が大きくクローズアップされてるコマもあったりして、これは従来の一般向けBLでは見たことがありません。
 読者に、「これは…今までのBLとは違う…!」という実感を与えてくれるわけです。

 そして、性器描写への修正からもう一度、設定やストーリーについて話を戻すと、“学園もの”だけではなく、「PINK GOLD」では、改正都条例で新たに規制がくわえられた「近親相姦」をテーマにした作品も複数載っています。
 現在、一般向けBLでも近親相姦作品がないわけではありませんが非常に少なく、また多くの場合、「義兄」「義父」「義弟」など、義理の親族を相手とする設定だったりします。
 その中で、「PINK GOLD」では、まごうかたなき「実の父親」「実の兄」「実の弟」「実の息子」が性交の相手として頻出します。

 例えば、友弥ちなみ先生の「オレのオヤジは未成年」。
 どう見ても10代にしか見えない(本当は39歳)実の父親にムラムラしちゃう息子が主人公(攻)なお話ですが、最後めでたく2人は結ばれます(!)。
 これは一般向けBLに慣れたブログ主の目には、なかなかの驚きです。
 実の親子が、これほどハッピーに「恋人」として肉体関係まで結ぶBLってあったかな…あってもほんの数冊だよね…という。
 しかも、この親子の性交場面はかなり濃厚で、父親が息子に中出しされながら「僕は父親なのに…」なんてつぶやく場面もあったりして、これは正直ビックリです。

 また、池玲文先生の「ザ ショー」は、血の繋がった双子の兄弟の話です。
 しかもこのお話には、双子による公衆の面前での露出プレイという、これも現在の改正都条例下ではなかなか描きにくい設定が登場します。
 性的描写もかなりハードです。

 そして、緒川千世先生の「いびつな欠片」に至っては、実の兄弟(弟×兄)カプのお話で、クライマックスでは、兄の身体を求める弟に、性器挿入を許すことと引き替えに、兄がガスコンロで真っ赤に焼いた鉄の火箸を弟の顔に押し当てるという「残虐」とイチャモンをつけられそうな場面まで出てきます。
 これも一般向けBLでは、現在、なかなか描きにくい場面と言えましょう。

 この“残虐描写”でいえば、鳥海よう子先生の「ミッドナイト ドッグショー」では、攻めが受けを拘束し、その身体にナイフで次々と傷をつけていく場面が登場します。
 胸、腹、首、腕と、線を引くようにナイフで赤い傷をつけていく攻めは、最後には、受けの肛門にナイフを当てると、そのまま会陰部から睾丸、ペニスまでナイフを切り上げ、一直線の傷をそこに残します。
 受けはその痛みで快感を覚え射精するという場面です。
 これなどは、「青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し」という条例に抵触する場面そのものであって、現在の一般BLではまず描くことができないでしょう。

 本来、(BLを含む)マンガという表現が脅かされていない時代であれば、そこで発行される“BL界初の18禁アンソロジー”は、単にエロいだけのものになっていたでしょう。
 しかし実際にはいま見てきたように、本書はそれに留まらない中身を持っています。
 改正都条例で規制された結果、今では一般向けBLで描くことが難しくなってしまった禁忌的な行為がストーリーの中に取り入れられた作品が数多く並んでいるのです。

 これは裏返しに言えば、一般向けBLというものの領域がどんどん狭まって、その中で描ける設定が少なくなっているということでしょう。
 「成人向け」という自由なフィールドに、一般向けBLからぞくぞくと“描かれなかったストーリー”たちがお引っ越ししてきたわけです。
 その結果、逆接的ですが、BLにおける“成人向け”という概念は、男性向けのそれよりも否応なく拡張され、単に性的描写が激しいことだけではなく、一面においては、青少年健全育成条例の理念に真っ向から勝負を挑むような禁忌的な行為を描くことこそを意味するようになった気もします。
 もしかしたらこれからは、「女性向け18禁」といえば、少しチャレンジングな作品を描くことを意味するようになるのではないか…なんてことを想像してしまうくらいです(笑)。

 このような、改正都条例で規制された行為の数々が散りばめられたアンソロジーが生まれたのが、編集サイドであるリブレ出版による都条例改正への抗議の意思を示すためだとしたら、それは大変美しい一つのレジスタンスの物語です――――たぶん違うと思いますが(笑)。
 BLの製作現場にブログ主はまったく詳しくありませんが、作家さんたちの一般向けBLでは満たされなくなった創作欲求の結果として、このような内容の作品が多くなったと理解したいところです。
 BLはまだまだ死んでなどいない、追い込まれてなどいないのだ! という意味で。

 大方の予想を裏切り(?)、性的表現が激しいだけの作品が並ぶだけで終わらなかった「PINK GOLD」が発行された意味は小さくないとブログ主は思います。
 「女性向け18禁」とは何を意味するのか、明るい形でそれに対する答えが示されたアンソロジーとして、「PINK GOLD vol.2」が発売されることも期待します。

 もちろん、ある意味では取り残された形になる一般向けBLの今後は、非常に厳しい道のりが待ち受けています。
 また別に書きたいことがあるので、そちらは稿を改めて。
 とりあえず今は「PINK GOLD」を楽しんで、しばし辛いことは忘れてしまおうと思います…。

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