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これはBL界にとって“新しい動き”といえるのか?――リブレから史上初「18禁本」BLアンソロジー発行のお知らせが来た


Category: 表現規制問題   Tags: ---
 BL業界最大手であるリブレ出版から、今年8月28日に「18禁本 PINK GOLD」というタイトルのアンソロジーが発売されることが発表され話題になってます。
 BLの歴史が始まって以来、初の「18禁本」だそうです。
 どこの本屋さんでも、店の隅に「18歳未満立ち入り禁止」と書かれている一角があり、そこではたいてい男性向けのエロ本が陳列されていますが、当アンソロジーはBL本では初めての「成人向けコミック」ということになります。

 リブレのサイトを見ると、すでに作家陣のお名前が発表されています。
 やまねあやの、池玲文、新田祐克、みなみ遙、東野裕といった「ビーボーイGOLD」誌でお馴染みの各先生方のお名前と、「PINK GOLD」という誌名に入った「GOLD」という単語を見ると、今回のアンソロジーは「ビーボーイGOLD」編集部が主体になって作っているのでしょうか。
 その一方で、高久尚子先生やせら先生、緒川千世先生といったリブレではあまりお見かけしない作家のお名前もありますので、どういうアンソロジーができるのか、とても楽しみになってきます。
 とくに、中村明日美子先生のお名前が大きく出ているのは、編集サイドがアンソロジーの目玉として用意したんだろうなぁという気がしますね!
 
 しかし、実際に本が出たときには、「エロ」という点については案外拍子抜けするかも…ともブログ主は思っています。

 BL界初めての「18禁本」が出るとなると、さぞやすごいエロが誌面に溢れて…と想像してしまいますが、これまでもBL本は「成人向け」の表示をつけていなかっただけで、実際のエロ描写としては男性向けのエロ本となんら変わらないレベルで同性同士の性的行為が描かれていたからです。
 それが今回、業界最大手のリブレから、「18禁本」とわざわざ銘打ってのアンソロジーが出るということは、都条例改正などの世の中の動きを受けて、BL業界側からようやく出てきた「対抗策」のひとつということなんだろうなとブログ主は思っています。
 その点、少し法的なことを言うと、「PINK GOLD」の表紙に男性向けのエロ本とまったく同じ「成人向け」マークが入って法律上の「表示図書」の扱いになるのか、何か新しい「成人向けマーク」ができるのか、そのあたりにも個人的には興味津々です。
 今後、18禁BL本というジャンルがもし確立するとすれば、今回の「PINK GOLD」がそのお手本になることは間違いありませんから。

 さて、今回のようなBL界初の「18禁本」発売の動きは、世間にはどのように映っているのでしょうか。

 もしかしたら、BLを読んだことのない人の中には、「BL=エロ」というような誤った先入観によって、「BLはどんどん過激な方向に向かっているのか」なんて思いこむ人もいるかもしれません。
 ところが、今回の動きがまったくそのようなものでないことは、BLを読んできた人間には明白です。
 この数年、BL本は全国各地の青少年健全育成条例で「不健全図書」として指定されることが多くなり、一部の県では、BL界を代表する雑誌である月刊誌「マガジンビーボーイ」までが不健全指定されました(=18歳未満には販売できなくなる)。
 これまで、BL本は「あくまで恋愛を描く一環で性行為も出てくるけど、性行為そのものを描くことが目的のエロマンガとは違うから!」というスタンスで長年の世間の荒波を乗り切ってきました。
 それが、ついにそうしたエクスキューズ(言い訳)すら許されない世の中になり、版元自身が「成人向け」と本の表紙に表示する「18禁本」の発行を余儀なくされたというのが実際のところだと思います。

 ところが今回、リブレによる「18禁本」の発行を“何か新しい凄いことが始まるのではないか”というふうに捉えている方がBL界の内部にもいらっしゃるように思います。
 実際には、BL本の編集サイドとしては、「成人向けマーク」を表紙につけての「18禁本」はやりたくなかったはずです。
 もし、これを歓迎すべきことと思っていたら、もっと早くからやっていたでしょうし、「成人向け」コミックスは未成年には売ることができず、最初に書いたように本屋でも区切られた一角にしか並べることができないため、販売上は非常に大きな制約を負います。
 さらにいえば、現在の本屋の隅っこにある「成人向け書籍コーナー」には実際のところ男性向けのエロ本しか置かれてないわけで、いくら「18禁本」なBLアンソロジーが新しくそこに並ぶからとはいえ、女性客があの一角に足を運んで本棚からお目当てのBL本を探し出すことは、まず無理です。

 その点、リブレの「PINK GOLD」告知ページを見ると、「18禁本『PINK GOLD』は、下記の書店にてご購入いただけます」というお知らせとともに、全国の書店のリストが出ています。
 リブレのHPの告知を見るかぎりは、一般書店での流通はなく、このリストに出ている書店でのみの販売になるようです。
 さすがにぬかりないというか、事前にこれらアニメイトやとらのあな、書泉や文教堂といった「オタク向け」に強い書店と話をつけたうえで、今回の「18禁本」の発行にこぎつけたことがわかります。
 条例上、「18禁本」は未成年が間違えて手に取ったりしないように必ず区分された棚で販売しなければなりません。
 だから、「成人向けコーナー」を設けていない書店ではそもそも今回の「18禁本」は販売することができません。
 また上に書いたように、女性が入りにくい事実上男性専用になっている「成人向けコーナー」にいきなりBL18禁本を置いても意味がありませんから、このように事前の特別な販売協力を取り付けての発表ということになったと思われます。
 上記の取り扱い書店では、女性客でも入りやすい特別な「(女性の)成人向けコーナー」を店内のどこかに作り、この「PINK GOLD」だけをそこに並べるという形になるのではないでしょうか。
 ただ、逆からいえば、これほど用意周到に販売ルートまで確保しなければ、女性向けの「18禁本」というのは販売することが難しいわけで、決してリブレとしてもやりたくはなかった商売ではないかと思うわけです。

 そして、BLの長い歴史から見ても、今回の初の「18禁本」BLアンソロジーの発行というのは、今のBL業界に何かインパクトを与えるような“新しい動き”ではありえないと、ブログ主は思っています。

 90年代中盤に一気に商業化されたBL本というジャンルは、最初期から「ビーボーイ」「GUST」という現在も人気がある2誌によって牽引されてきました。
 どちらも版元の倒産があって、今では「GUST」は「GUSH」に誌名が変わり、版元もそれぞれ「青磁ビブロス」→「リブレ」、「桜桃書房」→「海王社」と変わりましたが、この2誌、そしてとくにリブレが発行する「ビーボーイ」ブランドはBL界の王道中の王道として君臨してきました。
 しかし、これまでBL界に“新しい動き”を起こしてきたのは、残念ながら王道を走ってきたこれらの雑誌ではなく、つねにBL界の周辺部に位置する雑誌だったりレーベルだったようにブログ主は思います。

 王道BLが行き詰まりを感じるたびに、BL界の辺境から新しい風が何度も吹き込んできたのです。

 90年代後半には男性向けエロを主に扱う出版社が発行したBL雑誌によって(例えば「モーリス」「純一」「絶対隷奴」など)、BLにおけるエロ描写が一気に一般化して、「エロなければBLにあらず」と言ってもいいくらいの活況を呈しました。
 また00年代後半には、「Hertz」に代表される新興BLアンソロジーによって、“ニューウェーブ系BL”と称される繊細な心理描写を特徴とする新たなBLが一気に主流の座を占めるようになりました。
 そして2012年の今、ブログ主はこのブログで何年か前から繰り返し言っていますが、明らかにBL界は3度目の「行き詰まり」状態にあります。
 エロBLも、ニューウェーブ系BLをも取り入れた王道BLは、次にどこを目指すべきか、完全に見失っているとブログ主は思っています。
 次々と新たな才能は出てきているので、そろそろまた思いもよらなかった新しいBLの形が生まれるのではないか…と、この1、2年思い続けていますが、いまだ果たされていないようです。

 今回も、“新しい動き”がBL界に生まれるとしたら、王道BLレーベルではなく、辺境の地(笑)からそれは出てくるだろうというのがブログ主の考えなわけですが、そのようなブログ主の持つ“BL史観”からすると、今回のリブレによる初の「18禁本」発行の動きは、新しい動きどころか、完全に先祖返りです。
 えっ、今の時代にそこを攻めていくの…!? みたいな。
 いや、沈滞するBL界の空気そのものと言っていいかもしれません。

 掲載される個々の作品については、「どんなエロが描かれるんだろう…!」というハチ切れそうな楽しみでいっぱいですが(笑)、「18禁本」発行というニュース自体は、そんなに歓迎する気になれないのです。
 みなさんはいかがでしょう?

 もちろん、今後さらに厳しくなることが予想されるBL本での性描写のことを考えると、今回のリブレによる試みはとても重要で、素直に評価もできます。
 マンガ表現というのは世の中で思われているほど強くもなんともなく、ささいな圧力や批判によって容易に変質してしまう非常に繊細なものです。
 だから、マンガという表現手段にとって、「器」となるメディアの形式というのはとても重要です。
 今回、BL界初の「18禁本」という新たな「器」ができることは、それによって守られる表現が新たに生まれることを考えても、とても意味があることだと思います。

 しかし、上で書いたように、どうも素直に喜べないこの悲しさよ。
 最近、BL界でパーッと明るくなるニュースを久しく聞いていないように思います。
 そろそろ!
 もうそろそろそんな時期が来ていいようにブログ主は思っているんですけどね!
 出でよ、新しいBL!!!

(追伸)
 上に書いたとおり、今回は新たな形での販売になるし、買いはぐれたら絶対に嫌だと思って、早速リブレのHPで予約を入れてきました(笑)。
 絶対に読みたいし…!!!
 リブレHPでの告知を見るかぎり、普通の書店などでは流通しないものと思われますから、みなさんもさっさと予約されたほうが賢明だと思います……高いけど!

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