ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]昼間は神経質、寮で同室の先輩男子にだけ全身で甘える眼鏡優等生…キスするときが最高に可愛ええ! 後藤ユキ『先輩、バカじゃないですか?』


Category: レビュー コミックス   Tags: 特徴-高校生  受け-真面目・カタブツ  受け-眼鏡  受け-ネクラ  ●カ行-後藤ユキ  
先輩、バカじゃないですか? (IDコミックス GATEAUコミックス)先輩、バカじゃないですか? (IDコミックス GATEAUコミックス)
(2011/01/15)
後藤 ユキ

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 この本は、レビューを書こうと思って机の上に置きっぱなしにしてありました…。
 去年一年間、ほとんどブログを更新できなかったので、ずっとそのまま…。
 ようやく宿願を果たせます(涙)。

 後藤ユキ先生が一昨年の年末に出されたコミックス『先輩、バカじゃないですか?』です!

 この作家さんのマンガを初めて読んだのは、たまたま通販で買ってみた同人誌からでした。
 表紙でいかにも優等生という眼鏡くんが描かれているオリジナルBLの同人誌で、表紙に惹かれて試しに買ってみたのです。
 そうしたら、これがものすごい一冊でした。
 学年首席の眼鏡優等生くんが、同級生にエロいことをいっぱいされちゃうという(笑)。
 こちらの同人誌に興味のある方は、以前レビューでご紹介してますので、こちらでどうぞ。

 その後、ちらほらと商業誌でも描かれているのを見るようになったのですが、2010年末に創刊されることになったガトーコミックスのラインナップを見たらびっくり。
 後藤ユキ先生のお名前が、創刊ラインナップの中に入っていたからです。
 ガトー編集部、GJ!!!
 それが今回ご紹介する『先輩、バカじゃないですか?』です。
 楽しみに楽しみに発売を待っていたのですが、読んでみたら昇天しそうになりました、素晴らしい優等生受けだったのです…。

 ストーリーはシンプルです。
 昨今BL界で主流になろうとしている“ニューウェーブ系BL”のような繊細な心理描写やドラマティックな展開を楽しむタイプの作品ではありません。
 ある意味では伝統的な、昔ながらのBLマンガと言ったほうがぴったりきます。
 描かれているのは、記号化されたように単純明快な設定のキャラクターと、おバカな友人に囲まれての学生生活です。

 歌舞伎や宝塚歌劇は、極限まで突き詰められてシンプルに造型された登場人物と、勧善懲悪やハッピーエンドという大衆にわかりやすい形で型にはめられたストーリーを特徴としつつも、複雑な現代劇や前衛演劇に負けない豊饒な内容を持っていますが、それゆえに“名優”や“スター”に演じられてこそ光り輝きます。
 同じように、伝統的なタイプのBLマンガでは、作者の力量というものが残酷なほどに必要とされ、もし力が足りなければ読者の目にあからさまに晒されてしまうのです。

 後藤ユキ先生のマンガには、難しいところはひとつもありませんが(←これはすごいこと)、ひとつひとつの場面が、まるで人気歌舞伎役者が大見得を切ったりするように、ビシッと決まっています。
 初めて読んだときには、最近流行のBLと違い、あまりにやさしくするすると読めてしまうので驚く人もいるかもしれませんが、簡潔さの中に潜む深い味わいぜひ読み取ってほしいです。

 物語の舞台は、高校の寮。
 主人公(攻)・堺の部屋に、季節外れの移動で同居人がやってきます。
 それが後輩である1年生の美原です。
 挨拶の時からしかめっ面で、同室で暮らすようになってからも、

「先輩、そんなに髪をとかしても天パは治りませんよ!」(ガーン)

 とか、

「もっときれいに食べられないんですか」(うるせー!)

 なんて、可愛くないことばかり言う、真面目で融通がきかない優等生タイプの美原ですが、堺はもともとの面倒見がいい性格を発揮して、なんやかやと世話を焼いてやります。
 美原も次第に堺には心を開き、懐いているようすを見せるように。

 ところが、一つだけ大問題がありました。

 毎晩、美原は「1人だとよく眠れない」と言っては、堺のベッドに潜り込んでくるのです。
 その言葉どおり、自分の布団に入ったとたん、すーっと寝てしまう美原に、堺は驚きます。
 いつもしかめ面で顔色も悪かった美原は、その甲斐あってか、健康的になっていきますよ。

 そして、堺は横で眠る美原の安らかな寝顔を毎晩見ているうちに、いつしか目を離せなくなってしまっている自分に気付きます。

(普段生意気なくせに、こうしてるとかわいいよな…)
(しかもなんか、こいついい匂いするし)
(うっ)
(やばいやばい 静まれ~、静まれ~! か、完全に勃った…)

 この場面、後藤ユキ先生が描かれる美原が、たしかに可愛いのです(笑)。
 いつもツンツンしてるくせに、堺のことを信頼しきったかのようで、「ん…っ」とか言いながら寝返りうったりしてますよ。
 ある夜、ついに堺は美原の寝顔を見ながら、自分の股間に手を伸ばしてしまいます。
 10センチしか離れていない後輩の顔を見つめながら、堺は自慰にふけってしまったのです。

(やばい…俺は、やばい)←真っ青になりつつ、手は動かす

 朝起きると、口では可愛くないことを言いつつ、すっかり堺に心を許して、他の人間には見せない笑顔で懐いてくる美原が可愛すぎて、もう堺はどうしようもなくなってきてしまいます。
 自慰をしたことが後ろめたくて、美原につい冷たい態度を取っちゃう堺に、美原は戸惑いますが、堺はどうしようもなく…。
 さあ、この2人いったいどーなっちゃうの!?

 ――というのが、第1話終了のあたりのお話しですよ!

 最初に書いたとおり、テンプレといえばすご~くテンプレなストーリーです(笑)。
 高校の寮が舞台で、同室の後輩が可愛く見えてきちゃって困る先輩男子とか、これまでのBLの歴史の中で、果たしていったい何作書かれてきたことでありましょうか。

 しかし!

 後藤ユキ先生の筆から生まれたこの堺と美原の2人は、単純な設定と動き、セリフの中からにじみでる可愛さがあるのです。
 難しい展開もセリフもひとつもありませんが、美原が少しずつ心を開いていく様子や、堺が戸惑い、でも美原に惹かれてたまらなくなっていく様子が、読者の心に染みこんできますよ…。

 このコミックスは一冊まるまるこの2人のお話になっています。
 そして、ここから最終話まで、あとは2人が気持ちを通じあわせてイチャイチャするお話ししかありません(笑)。
 いきなり美原が誘拐されたりとか、不良グループに絡まれて停学になっちゃうとか、不治の病で入院したりとか、そんなドラマティックなことはいっさいそんなことは起きません。
 あるのは、文化祭で堺にネコ耳コスプレを見られた美原がスネちゃって、おしおきでその晩、コスプレをしたままでエッチさせられて恥ずかしくて泣いちゃったりとか、2人が水族館にデートに行くんだけど、美原が熱を出したので途中で寮に戻り、堺に手を握ってもらったまま美原が寝ちゃうとか、そんなんばっかり!!!
 結局いつも、最後は2人がいちゃいちゃして終わるわけですが(笑)、本当に不思議なことに、これだけの“テンプレ展開”なのに、読者はもだもださせられます。
 なんででしょう…?

 唯一、ブログ主が気付いたのは、後藤先生のマンガの描き方は、キャラクター同士の目線のやりとりが、とてもうまく読者の心をコマの中に引きこむということです。

 水族館のデートのシーンでも、真っ暗な水族館の中で魚に見入る美原のことを堺がじっと横から見つめたり、反対に、堺から“クラゲコーナー”の前で手を握られながら「好きだ」と告白されて思わず堺の顔を見つめてしまう美原が出てきたりします。
 これらの場面で、読者は彼らの視線の先にあるものと、そして視線の中にこめられている思いを、つい考えさせられてしまいます。
 毎晩ベッドの中に美原が潜り込んでくる場面でも、堺と美原の視線は絡んだりそらされたり、その度ごとに違った動きを見せますが、それらのひとつひとつの“目のやりとり”に、読者は2人の心の動きを想像させられます。
 単純化されたキャラとストーリーの要所要所で、まるで歌舞伎役者の“見得”のように提示される、勘どころを押さえた場面があるので、読者は目を離せないどころか、ぐいぐい引きこまれてしまうんですな!

 自慰をしてしまった後ろめたさから、一度は美原との同衾を拒否した堺ですが、美原はどうしても「一緒に寝たいです」と言って聞きません。
 そこで、堺は覚悟を決めて、美原に言います。

「美原、寝る前に話がある」

「なんですか?」

「お前、これからも俺のベッドで寝るつもりだな?」

「はい」

「だったら俺は、お前が同じベッドでねるたびにキスする。キスの先はどうなっても知らない。それでもいいならベッドに入れ」

「…どうしてそんなこと」

(ここでまた堺の強い視線が描かれたコマが入る)

「俺は、お前のことが好きだからだ」

 先ほども書きましたが、同じベッドに寝る2人の視線は、複雑に絡み合います。
 そこに、「キス」という要素が新たにくわわるのですのが、これが…とてもいやらしい(笑)。

 昼間は真面目で優等生で、堺以外の人間にはツンツンしている美原が、堺と同じベッドに入ったとたんにすーっと寝てしまうことは最初にご説明したとおりですが、この日から、美原が眠りに落ちる前に、堺からそっとキスをされるという“儀式”がくわわることになったのです。

 キスですから、2人とももちろん目をつぶっていることも多いのですが、なぜか2人が(ドキドキ)と心臓の音をたてながらお互いに息を潜めて唇を寄せていく就寝前の場面は、狂おしいほどに堺と美原が目線を交わしあい、そしてまた肉体までもを絡ませあっているかのようないやらしさがありますよ。
 実際の絵としては、顔を真っ赤にした2人が、ゆっくりゆっくり目をつぶったまま唇を合わせているだけの場面なんですが…。

 美原は、「その先はどうなるかわからない」と言われたのに、堺の言葉に従う道を自分で選んだわけです。
 そして、自分とならどうなってもいいとでも言うかのように、毎晩キスを許す美原に、堺はさらに気持ちを募らせてしまいます。
 そりゃそうですよね、昼間は周囲に神経をはりめぐらせているような、夜も一人では眠れないくらいに張り詰めた生活を送っている優等生が、自分にだけは顔を真っ赤にして口づけを許してくれるんですから。
 どうにかならないほうがおかしいってなもんです(笑)。

 日を重ねるにつれ、堺は我慢できずに、美原のパジャマをたくしあげては乳首に触れてみたり、抱き締めてみたり、“自分にだけは抵抗しない優等生”のことを思う存分可愛がっていきます。

「んっ…」

(こいつ、どういうつもりなんだろう…)

「はぁはぁ…あっ はっ んっ」

 ここからどうやって2人が正式な恋人同士になるのかは、読んでのお楽しみです。
 そして…。
 想像してみてください…。
 まだ気持ちを確かめ合う前でさえ、堺の言うことを信じて、夜な夜な自由に身体を触らせては「んっ…」とか色っぽい声を漏らしていた眼鏡優等生くんが、お互いの「好き」を確かめ合って、本当の恋人同士になったら、どんなことになっちゃうかを…。
 イマジン…。

 いや、本当にこのコミックスの後半戦はすごいです(笑)。
 美原は堰を切ったように、堺に甘えまくりますよ!
 ふだんはあまり話さない美原だけに、しかも行動で堺に甘えまくるのです。
 夏休み、帰省からお互いに寮に帰ってきたときもこんな感じ。

「「いやー、今朝たまたま早く起きちゃってさ! 早く着いちゃったよ! 美原も?」

「はい。ついさっき着いたところです」

「あれ、もう荷物片付いてるけど?」

「(ピーン!)なに、早く俺に会いたくて早く帰ってきたの?」

「とんだ自惚れ屋ですね」(顔を赤くしながら)

「俺は会いたかったよ、美原に」

「……………」(後から何も言わずギュッと堺に抱きつく)

「おっと! …ただいま」(後を向いてギュッと抱き締め返してあげる)

「……………」(何も言わずに堺にぎゅーぎゅー抱きつく)

 うわああああ! もどかしい!
 この場面の絵をお見せしたい!!!(号泣)
 憎まれ口をききながら、堺にギュって抱きつく美原!!!
 顔は真っ赤! そしてもう全身でしがみつくのか! ってくらいにぎゅーぎゅー抱きついてる!
 かわえぇぇぇえええええええええ!!!!(白目)

 じつは、恋人になった後も、寝る前の「キスの儀式」は続くんですが、おかげで10ページに1回くらいは、2人の初々しいキス(セクロスするようになった後もなぜかキスだけは初々しい)が、「ちゅっ」という音とともに描かれてます。
 これが毎回悶えるほどエロ可愛い!
 眼鏡優等生が、そのたびにギュッと目をつぶって、全身ですがりつくように堺にキスするんです(ハァハァ)。
 た、たまらん…まじたまらん…。

 なんとも散漫なレビューになってしまいました(しょんぼり)。
 繰り返しますが、ストーリーはびっくりするくらいシンプルでテンプレ展開です。
 でもその中に、何度読んでも読者を悶えさせるセリフや描写がいっぱい詰まってます。
 眼鏡優等生が、たったひとりの先輩にだけ心を許し、一度許したら最後、とことんまで信じ切って、身体も心も委ねてしまうお話しです。
 甘える優等生を楽しみたい方には、夢のような一冊になるでしょう。

 後藤ユキ先生のサイトを拝見すると、今は『Daria』の電子配信でお仕事をされているようです。
 ううう。
 紙媒体で読みたい…。
 ブログ主の目には、この作家さんはまだまだいろいろな引き出しを持っておられるように感じます。
 こういうタイプの――親しみやすいストーリーとキャラに他の作家さんにはない個性を入れてくる――BLマンガを描かれる作家さんを、うまく雑誌のラインナップに組み込んでいくことが、今のBL編集者に必要な嗅覚だと思うんだけどなぁ。

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