ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]ツンツン度1000%! 前代未聞の伯爵さま受け…愁堂れな『手折らん、いざ気高き華を』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-王子さま・貴族  受け-高潔な優等生  特徴-歴史もの  ●サ行-愁堂れな  
手折らん、いざ気高き華を (白泉社花丸文庫 し 8-3)手折らん、いざ気高き華を (白泉社花丸文庫 し 8-3)
(2007/09/20)
愁堂 れな

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 愁堂れな先生の最新刊『手折らん、いざ気高き華を』(花丸文庫)をご紹介します~。
 こんな“優等生受け”大好きブログをやってるくらいなので、ちーけんは学園ものが基本的に大好きなのですが、愁堂さんが学園ものを書かれた記憶はほとんどありません。
 でも、結構読んでるんですよね。
 愁堂さんの書かれた本。
 なぜかといえば、今回のような“美貌の貴族受け”を何作か書かれているから。
 だいたい貴族の御曹司が受けといえば、みんなお育ちがよくて、美人で、優等生でという設定が多いですからね(笑)。
 なので、愁堂さんの本の中でもサラリーマンとかはほとんど読んだことがありません…。

 さて題名からして、美貌でツンとすましたお貴族さまが受けの匂いがプンプンする本作ですが、数多く“貴族受け”を読んできたちーけんでもびっくりするくらい、今回はツンツンお貴族さまな受けでした。
 本文約210ページ中、208ページくらいはツンですよ!
 最後の最後にちょこっとだけデレが出てくるというか、顔をちょっとのぞかせてすぐ引っ込んじゃいます(笑)。
 オマエは広島・古葉監督かというぐらいの(古)、ちょい顔見せですよ。

 主人公(受)の伯爵さま・桜井京一(さくらい・きょういち)は、同じく華族であり学習院中等部の先輩でもある子爵・園池格(そのいけ・わたる=攻)に、もう最初から最後までツンツンしどおしですが、格は優男な外見に反して(?)、かなり度量が大きい男で、ツンツン伯爵さまの我が儘を徹頭徹尾うまく受け流して抱き留めてやるのです。
 本作は、格が何度も示す度量の大きさを、「おお~、オマエそこまでされても京一のこと許すのか~」と褒めてやりつつ楽しんで読んでいく小説と言えるかもしれません(笑)。

 舞台は戦前の軽井沢です。
 主人公(攻)である格は30歳目前の子爵さま。
 親しく付き合っている久我侯爵とともに、軽井沢きっての高級ホテルでの休暇を過ごしていました。
 当時、華族層は広がりつつあった資本主義社会に順応できず、多くの家が困窮に喘いでいました。
 もちろん優雅に軽井沢で遊び暮らす格や久我侯爵は“勝ち組”です。
 零落した華族を狙い、その土地や邸宅を強引に買い集めようとしていたのが、本書の悪役(でも小物)・ゴロツキの沢田です。

 ホテルのロビーでくつろいでいた2人の目の前を、沢田がある男を連れて横切ったところから、ストーリーは始まります。
 沢田が連れていた男とは、美貌の伯爵・桜井京一でした。
 格から見ると、京一は学習院中等部の2年後輩。
「氷の花」という異名があるほど、気位が高い京一は、在学中から、際だった美貌で崇拝者を集めていましたが、格には嫌な思い出がありました。
 10年前のこと、ある華族のパーティに、当時密かに愛していた帝大の同級生を連れて参加した格は、そこに京一の姿を見つけ、懐かしさから挨拶をしたのでした。
 ところが、京一は冷たく言い放ったのです。

「園池君、君は付き合う相手を選ぶべきだ。どうしてこの格調高き場に貧乏学生など連れて来るんだい?」

 後輩なのに君付けなのは爵位の関係でしょうか。
 とまれ、そう言われた格の同級生は、ショックを受け、その場を去ります。
 怒った格は京一を「いいかげんにしたまえよ」と怒鳴りつけてしまったのでした。

 まあ、ここまでくるとツンというか、単なる無礼だろうとも思うのですが(笑)、京一がどれだけ格にこれまでツンツンしてきたか、わかっていただけると思います。
 そんな嫌な思い出がある京一が、軽井沢にゴロツキの沢田に連れられて現れたのです。
 久我侯爵が、格にこう教えてくれました。

「桜井伯爵も爵位を継いだばかりだが、相当に困窮しているらしいね。沢田につけこまれたのだろう」

 そして翌日。
 自らの別荘の周りを散歩していた格は、冷え切った霧の中、京一が道ばたに怪我をして気を失っているのを見つけたのです。
 驚いて介抱し、意識が戻らない京一を負ぶって別荘まで連れて行き、看護していた格ですが、目を覚ました京一は、いきなりこう言います。

「…ここは…」

「僕の別荘だ。雲場池を散歩している途中、君が倒れているのに出くわしたんだよ」

 大丈夫か、と格が顔を覗き込む。その腕から京一は逃れたいとばかりに身を捩り、身体を離した。

「桜井君?」

「余計なことをするな!」

「なんだって?」

「余計なことはするなと言ったんだ! 出て行け!」


 すごー(笑)。
 ツンってか、普通こんなこと助けた相手に言われたら怒りますよ。
「出て行け!」って、ここは格の別荘ですからね(笑)。
 でも格は器がでかいので、怒らないんですね~。 
 しかもこの後、錯乱した京一は自殺騒ぎを起こしますが、それを落ち着かせてやった格に、今度はこう言います。

「放っておいてくれ」

 それでも「何か力になれることがあるかもしれない。事情を説明してはもらえないか」と優しく話しかける格に、今度はこう言います。

「…僕は…」

 ぎゅっと両手を握り込んで拳を作った京一が、キッと格を睨み付け、口を開く。

「なに?」

 厳しい眼差しではあったが、ようやく自分に対して口をきく気になってくれたか、と思いつつ、身を乗り出し問い返した格は、続く京一の言葉に愕然とし、声を失ってしまった。

「僕はあなたが嫌いです」

 うひひー(笑)。
 もう笑うしかありません!
 ここまでくるとコントかと思いますよ(笑)。
 危ないところを助けられ、世話を焼かれ、親身になってくれる先輩にこれですからね。
 
 こんなやりとりをしてる間に、格は久我侯爵の助けを借りて、いったい京一の身に何が起こっているのか、しっかり情報を集めていきます。
 ゴロツキ沢田に、自家の借財の肩代わりをする代わりに貞操を奪われそうになった京一が、沢田に斬りつけ逃げていたところを、格が見つけたというのが真相でした。

 そんなところを助けられたのに、どうしてここまでツンツンを発揮できるのか(笑)。
 ところがですよ。
 京一は、その夜、格の寝室を訪れ、こう頼むのです。

「明日、三笠ホテルまで送ってほしい」

 沢田がまだ滞在しているはずの三笠ホテルに戻りたいとは…と心配しつつ、彼の頼みを聞いてやる格に、京一はもう一つ頼みがあると言い、こんなことを言い出します。

「礼がしたいのです。だから僕を抱いてくれ」

「なんだって?」

「あなたには世話になった。そのぶん礼をしたいが、生憎僕には持ち合わせがない。それゆえこの身体を世話になった代償にしたいと言ってるんだ」


 そう言って、京一が浴衣の前を開こうとするのを見て、格は焦りまくります。
 それを見て、こう言いつのる京一。

「僕に恥をかかせるつもりか!」

「抱け!」


 いやー、たくさんお貴族さま受けのBLを読んできましたが、「抱け!」と言って仁王立ちになる美貌の伯爵さまには初めて出会いました。
 いいですね、自分がこうと思ったら、それを正しいことと疑いなく信じ切り、周りが見えなくなっちゃう感じは、世間知らずの優等生そのものです(笑)。
 本ブログ的にはキュンキュンするシーンです。

 迷いつつ、京一を抱くことを決意する格ですが、またここで格に抱かれる京一がツンツンしどおしで、でも快感に我を忘れるとちょっと可愛いところが出てきたりして、もう萌えるんですよね~。

「…っ…んっ…っ」

 もう片方の乳首を指先で摘み上げ、きゅっと抓ってみる。格の愛撫に京一の身体はびくびくと震え、二人の腹の間で彼の桃色の雄が次第に形を成してきた。

「声をあげてもいいんだよ」

 我慢をしていることがありありとわかる京一の様子に、思わず格はそう言葉をかけてしまったのだが、かえって京一の羞恥を誘ってしまったようで、京一は意地でも声をあげまいというのか、両手でぎゅっと口を押さえてしまった。

 うーむ、カワユス(笑)。
 しかも格はベッドの中でもやさしおすなぁ(笑)。
 でも、この後、京一の初心すぎるようすに、「君、もしかして経験がないんじゃ…」と尋ねる格に、京一のツンがまた炸裂です。

「あなたはただ、僕を抱けばいいんだ!」

「いいから抱け! 抱くんだ!」

「抱け!」

 でも、ツンデレとはよく言ったもので、このあと後孔に格を迎え入れた京一は惑乱し、格にしがみついて達してしまうわけです。
 そんな落差はすごいけど、まあ格はよく我慢してますよね。

 さてこの後、家の借財の処理のために、やはり沢田に身体を差し出す決心をしていた京一を連れて三笠ホテルに向かった格は、沢田と直接対決します。
 そこで久我侯爵の助けを借りて、沢田を撃退した格ですが、それでも京一のツンはまったく止む気配を見せません。
 しかも、このあと沢田がヤクザの力を使って、猛反撃してくるのです。
 2人に迫る身の危険。
 それを救おうと頑張る格に、感謝どころかまったくツン以外のところを見せない京一!
 ふつうのBLだと、だいたいこーゆー展開になると、受けがほだされて「あ、この人いいヤツかも…」なんて言って、だんだん愛情を表現したりするようになりますが、本作にかぎっては、まっっったくそんなシーンはありません(笑)。
 最後の最後、ようやく気持ちが通じ合うと、ほんのちょびっとだけ、デレ京一が出現しますが、ほんのちょびっとです(笑)。
 でも、じつはよーく文章を読むと、要所要所で、格に命を助けられ抱きしめられた京一の耳たぶがちょっとだけ赤くなってたり、気がついたら後ろにいた格に京一がびっくりして身体を離したりという、微デレシーンが10ページに1回ぐらい見つかります(少な!)。

 とすると、京一はじつは格のことを好きなんでしょうかね?
 だとしたら、いつから?
 学習院時代から?
 パーティで失礼なこと言って怒らせた時から?
 それとも今回命を助けられて?
 それになんで京一は格にばっかりツンツンしてるの? ほかの人には優しかったりするのに。 
 そもそも学生時代のパーティでの失礼な出来事の真意は?

 さあ、そんな疑問が次々わいてくるわけですが、さすが愁堂さん、見事に小説の最後で心憎い方法でその答えを明かしてくれます。
 欲を言うと、そのあたりをもうちょっと書き込んでほしかったのですが、これはこれで謎を少し残しつつ、読者の想像に答えをゆだねる終わり方としてアリかなぁという気もいたします。
 京一のツンツンぶりを心の広い格になったつもりで楽しむという意味では、しょうがないのかな?
 でも、できればこの2人の続編を読みたいですね~。
 もっとデレ部分を強調した京一が登場する形で。

 じつは本作、同じ花丸文庫の愁堂さんの前作『禁忌』のスピンオフ作品です(もちろん前作を知らなくてもまったく大丈夫です)。
『禁忌』のサブキャラだった格が主人公になったのが今回の新刊なんですが、この流れで行けば、同じような形で続編が出て、その中で格と京一のラブラブが書かれる可能性もあるような気がいたします。
 てか、それを見せてくれないと、あんまりに京一のツンが印象強すぎです(笑)。
 愁堂先生、是非よろしくお願いいたします!
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