ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]同級生男子に告白され、でも素直になれない無愛想眼鏡優等生くん… 抱き締められれば真っ赤になるのに! 梶ヶ谷ミチル『放課後の不純』


Category: レビュー コミックス   Tags: 特徴-高校生  受け-真面目・カタブツ  受け-眼鏡  ●カ行-梶ヶ谷ミチル  
放課後の不純 (Feelコミックス オンブルー)放課後の不純 (Feelコミックス オンブルー)
(2011/04/25)
梶ヶ谷 ミチル

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 ちゃんとしたレビューを書くのって、どれだけぶりだろ…。
 緊張してます(笑)。
 そんな久しぶりのレビューでどの作品を取り上げようかと迷って、このコミックスにしました。
 梶ヶ谷ミチル先生が昨年4月に出された初コミックス『放課後の不純』です。
 やっぱり、優等生受けなBLを紹介したいので!


 ブログ主はこれまで、このブログでレビューを書くときには、べつに「速さが勝負!」とか思ってたわけではありませんが、だいたい発売から1週間以内にはレビューを書くようにしてました。
 今回は、8ヶ月も経ってからのレビューということで、すでにいろいろなブログさまや、amazonなどでも感想が上がっています。
 それらを拝見すると、本作についてはみなさん、甘酸っぱい青春まっただ中の恋愛に胸キュンさせられる作品というふうに捉えられているようです。

 だがしかし!

 ブログ主は強く主張したい!
 本作は“優等生受け”の傑作だと!(どどーん

 まずもって、表紙に描かれた主人公2人のうち、右側にいる受けキャラ・水谷のルックスが、無造作にのびた黒髪と、理知的に見せる眼鏡とで、優等生スキーの心をかき立ててくれます。
 そして冒頭シーン。
 放課後の誰もいない教室で、水谷が1人で机に向かってノートを写してる場面が描かれてます。
 そこに、主人公(攻)である同級生男子・沢木が入ってくるのです。
 黙々と鉛筆を動かしている水谷に対して、陸上部員の沢木は、部活を抜け出してきたようなジャージ姿。

「何してんの1人で。おべんきょー?」

「あ… ノートうつしてる…」

「何それ なんでそんなたくさんあんの?」

「村上と平井の分もやってるから…ゲームに負けて…」

「なにそれダッセー」

「うるさいな(ムッ)」


 動と静、運動部と文化系、アウトドアとインドアという2人の対比が、ここには凝縮されてますね!
 そして、優等生スキーには、「罰ゲームで…ノートを写すの?」というここも萌えポイント(笑)。
 一人で机に向かってるところを邪魔されて、水谷が明らかに迷惑顔になってることも言葉の端々から窺われ(「…」が多用されてるところとか)、そんな性格も優等生スキーには高得点です。

 ところが、露骨に嫌な顔をされているのに、沢木はなかなか立ち去りません。

「お前ってさあ 字キレイだな」

 とか、

「もっと話そうぜ」

 とか言って、挙げ句の果てには前の席にどっかと腰を落ち着けてしまいます。
 水谷は、心の中で、(邪魔…)(なんなんだよ)と悪態をつきますが、どうしようもありません。

「こうして一度話してみたくてさ」

「わかったろ。面白みのない奴だって」


 そして、水谷のイライラが最高潮に達した時、沢木の口から、突然、思いもよらぬ告白が飛び出したのでした。

「いや、んなことねーよ。お前みたいな奴、俺は好きだよ」

 え、好き!?
 いきなり!?
 セリフだけ見ると、いかにも軽~く見えるこの場面ですが、沢木の顔は真剣そのものです。
 最初から、「今日は水谷に告白する…!」と決めて、沢木はこの放課後の教室にやってきたのでした。
 そして今、意を決して、「俺は好きだよ」という言葉を口に出したのです。

 ところが!

 沢木の告白を、水谷は顔も上げずに、「ふっ…」と鼻先で嘲笑って一蹴したのです。
 みるみる沢木の顔は曇っていきます。

「ずいぶん安いんだな。お前の『好き』ってのは」

「なに…」

「あんまり誰彼かまわずそういうこと言わないほうがいいよ。あんまり安売りすると、イザって時、効果を発揮しないよ?」

「…お前、何か勘違いしてないか? 俺は誰彼かまわずなんて言わないし、イザって時って言うなら、それは今だと思ってる」

「今?」

「そうだよ」

「俺、男だよ?」

「だから? オレ、けっこうマジ告白してんだぜ? これでも!」

「告白? は、そりゃどうも(嘲笑) なんだろうね、そんなからかいやすいのかな?」

「だから…からかってなんかねーって!」


 うわー。
 沢木が可哀想すぎますよね…(涙)。
 でも、それよりも気になるのは、真剣な告白に頑(かたく)なな態度を崩そうとしない、水谷の態度です。

 同性との恋愛なんかありえない、という潔癖性?
 本当にからかわれてると誤解してる?
 沢木という同級生のことを本当に嫌ってる?

 読者はいろいろに想像してしまいます。
 それほど、この場面での水谷の拒絶ぶりは度を超してますし、実際の誌面では、心の底から嫌そうな顔をする水谷が描かれているんです。

 なぜ、水谷はこれほどの嫌悪、そして拒絶を沢木の告白に示したのか――。

 じつはこれが、ここから最終話までを貫く、本作での大きな「謎」になります。
 何か、水谷の過去にトラウマがあるような描写もされているのですが、読者にははっきりとはわかりません。

 しかし、本作がマンガとして上手いなぁと思うのは、さらに言えば、“優等生受け”BLとして抜群に凄いなぁと思うのは、ここからです。
 こんなに強く拒絶されても怯(ひる)まない沢木は、水谷にどんどんとアタックしていきます。
 例えば、上の“告白拒絶”のすぐ後にも、沢木は水谷の隙をついて、挟んでいる机越しに唇を奪ってしまうのですが、腕に抱き込まれても最初は嫌がる素振りを見せる水谷は、両手で顔を押さえられ深く口づけられると、いつしか沢木のキスに自分からも応えはじめてくるのです。

 この場面、強引にキスされた水谷の頬が見る間に紅潮し、

(ゾクッ…)

 という擬音とともに、水谷が沢木の口づけに感じてしまってる様子が描かれ、読者の頭の中は驚きでいっぱいになります。
 えっ、さっきまで嫌がってたのに、なんで…! と。

 そして、別の日。
 保健室で寝ている水谷を見つけた沢木は、思わずその唇をまた奪ってしまいます。
 ところが、夢うつつとはいえ、キスされた水谷は、上にのしかかる沢木の体に腕を回してギュッと抱きつき、またもやキスに応えてくるのです。

 極めつけは、その後に描かれる図書室の場面。

 1人で本を読んでいる水谷を見つけた沢木は、意地悪な顔をして迫ります。

「なっ、なにす…」

「あーあ。さっきはあんなに素直だったのに。腕回してきてさー」

「あっ あれは寝ボケて…」

「へえー。ほんとに? それだけ?」


 そのまま真っ赤になってる水谷に上を向かせると、またもやキスを仕掛ける沢木。

「だめだって…離せ…んっ…誰か来たら」

「無理。これ以上中断すんの無理。さっきの続きしたい」

「!! ふ…っ…ざけんな! ここどこだと思って…」

「水谷、こっち向いて」

「え…あっ…待っ…あ…あ…うあ…」

「好きだ、水谷」

「っく…は…」

「好き」

「わ…かったよ…もう…」


 さあ!!!
 セリフだけでもこちらが悶えてしまう、優等生クンが素直になっていくエロい場面をご紹介したわけですが、ここまでお読みのみなさんは、やっぱり頭の中でこう思ってると思います。

「えっ? えっ? あれだけ強く拒絶したのに? なんで!?」

 と…(笑)。

 しかし、もう一度言いますが、これこそが本作の“優等生受け”として素晴らしいところなのです。
 じつは、こうやって沢木に押し切られた水谷は、結局、沢木の告白を受け入れて、もちろん他のクラスメイトたちには秘密で“お付き合い”を始めます。
 でも、物語がいくら進み、2人の仲が進展しているように見えても、最初に読者に提示された大きな「謎」には答えが与えられないままなのです。

 ――なぜ、水谷は最初の沢木の告白をあれほど強く拒んだのか、という。

 物語の中盤では、2人はしっかりと気持ちを確かめあって、放課後にもなると、親がいない自分たちの家に2人で寄っては、身体を重ね合います。
 ところが、その時々に、最初の場面の水谷が、顔をのぞかせるのです。
 それも、とてもとても密やかに。
 沢木から身体を求められ、「好きだ」と言ってもらえたり、沢木に抱き締められ、抱いてもらえることが本心から嬉しいのに、ふとした瞬間に水谷は、まるで、こんなことをしていてはいけないとでも言うかのように、我に返ります。

 といっても、梶ヶ谷ミチル先生が、はっきりとそういう場面を描かれているわけではなく、水谷の言葉の端々や表情、態度といったもので、本当にふとした瞬間に、そんな水谷が顔を出してきます。

 それはまるで、いつの間にか沢木のことを大好きになってしまった自分の気持ちを抑えつけるために、その下から“もう一人の水谷”が現れてくるかのよう。

 いったい何が気になるのか、それは元をたどればなぜ最初にあれほど告白を強く拒んだのかというところに行き着くわけですが、水谷は時々不安そうな、頑なな顔を見せ、沢木に抱かれる自分を冷たい眼で見ているような顔を見せます。

 この、2人の水谷の相剋!!!

 “優等生受け”BLとして凄みがあると書いたのは、まさにここです。
 沢木に抱き締められ頬を染める水谷は、理性的にふるまおうとする“もう1人の自分”を押さえつけて、沢木の気持ちに応えようとしているかのようです。
 だから、例えば陸上部の夏合宿を2人で抜け出して、夜の音楽室で声を潜めながら抱き合い、水谷が初めて沢木を受け入れる場面でも、修学旅行でお寺を回りながら、普通のカップルのようなことをしたくなって、2人がそっと手をつなぎあう場面でも、その夜、2人きりの部屋で激しく求め合う場面でも、水谷はつねに“もう1人の自分”の眼を意識しています。
 だから、我を忘れるほど沢木に愛され、声をあげさせられてしまっても、どこかで自分を抑えてしまう水谷には、言葉では表現できない「色」がにじみ出てきます。
 この微妙な、水谷がまとう空気の色合い…。
 梶ヶ谷ミチル先生の筆は、凡百のマンガ家では描ききれないこの「色」を描き尽くしてくれています。
 ブログ主に言わせれば、本作はこの水谷が発する「色」を楽しむためにあると言ってもいいくらいです。
 絵で、セリフで、表情で、何か隠された理由のために、相剋する2人の自分をその中に隠した水谷という優等生の存在を、梶ヶ谷ミチル先生はまるで目の前に物質化するのではないかという密度で描いてくださってます。

「心配しなくて平気」

「ホントに…?」

「ホントにホント! 信じろよ」

「…ドア、ロックした? ん…あ」

「入れるよ…」

「あ… あっ あ」

「顔…隠すなよ」

「んっ や…」

「水谷のエロい顔、もっと見せて」

「あ」


 あああー、セリフしかご紹介できないのが悲しい!
 上の場面は、先ほどちょこっとだけご紹介した修学旅行の夜の2人です。
 “もう1人の自分”を抑えつけながら、沢木の腕に身体を委ねる水沢のようすが、ほんのちょっぴりですが感じ取っていただけるのではないかと思います。
 ここで描かれる空気感は、“優等生受け”BLの真骨頂だと、ブログ主は心の底から思いました。

 すべてを認めて、沢木の前に身を投げ出したいけれど、何かの理由があってそうすることができない優等生。
 物語の最後、「謎」はついに答えを見せてくれますが、それは読者によってはいろいろ思う人もいるかもしれません。
 でも、ブログ主はそんな部分さえ含めて、水谷という優等生の不器用さが可愛くて可愛くてしかたありませんでした。

 本作は、BLコミックスとしてはちょっと厚めの約220pという長編です。
 コミックスまるまる一冊が、この2人の話に充てられています。
 沢木は直情的で単純だけど男らしく、水谷は内向的で人目を気にするけどピュアで、他のブログやamazonでのレビューで「青春の甘酸っぱい恋愛が…」と描かれているとおりの2人です。
 梶ヶ谷ミチル先生のマンガは、若書きの味もありますが、無駄なところのない筆致が、月並みな表現ですが“壊れそうな思春期真っ只中の2人”を、不純物なく描くのに成功しています。
 このレビューを書くために、今回また読み返してみましたが、どのページを開いてもみずみずしく、すぐにその前後の場面を思い出すことができました。
 人目ばっかり気にしているのに、木陰で沢木に抱き締められると真っ赤になりながら胸に顔を埋める水谷というキャラの可愛さ、美しさは、もうここでは書ききれません!
 ああああ、震えるわ、水谷が可愛くて!(第5話参照)

 本作をはじめとして、なぜか優等生受けBLばかり出してくれる「オンブルーコミックス」には、もう足を向けて寝られません!
 心の底から、みなさんにもオススメします!!!

 追伸・これは読んだ人にしかわからないと思うけど、脇役同級生キャラの村上くん(倒れちゃったやつ)。ブログ主はあーゆー男子が受けのBLも大好きだよ! 読みたいよ! ふおおおお!

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