ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

スポンサーサイト


Category: スポンサー広告   Tags: ---
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

某BL小説レーベルのHPに書かれている「著作権について」という文章に異議を唱えてみる――「二次創作同人誌と著作権」にちょこっと触れつつ


Category: 著作権法関連   Tags: ---
 こういう記事を書くと嫌われそうですが、正直どうかなーと思うので書いてしまいます。

 最近、日本のTPP交渉参加問題と関連して、騒がれている問題があります。
 「著作権法違反の非親告罪化」という問題です。

 現在の日本の著作権法制度の下では、著作権法違反があったとしても、著作権者による「告訴」がなければ、検察は犯人を起訴することができません。
 著作権法の中で、著作権法違反については「親告罪」であると定められているからです。
 このあたり、法律のややこしい用語が出てきますが、「そーゆーものなんだ」とスルーしていただいてOKです(笑)。
 わかりやすく言うと、例えばリブレが発行するBL雑誌『ビーボーイ』をまるまるコピーした海賊版が売られていたとしても、著作権者であるリブレ(もしくは掲載されているマンガの作家さんなど)が「告訴」という刑事手続きをとらないかぎり、実質上、警察は勝手に犯人を捜査したり、逮捕することができないのです。

 ところが、TPP交渉に日本が参加した場合、米国が日本にこの制度を変更し、著作権法違反を非親告罪化するように求めてくるということが最近言われるようになりました。
 もしそれが実現して、日本の著作権法が改正されると、上記の例で言えば、警察はリブレの「告訴」がなくとも、犯人を捜査して逮捕したり、起訴することが可能になります。

 これは一見、よさそうな話ですよね。
 別に、警察に勝手に犯人を捕まえられたからといって、リブレも作家さんも損しないどころか、得ですし。

 ところが、問題はそこで終わりません。
 日本には、「二次創作同人誌」という独特の文化があります。
 『テニスの王子様』の仁王×柳生のイチャエロな薄い本とか、『BLEACH』の一護×雨竜の甘甘エロ本とかブログ主は大好物ですが、「二次創作同人誌」とは、このような、ある作品の設定やキャラクター、ストーリーを利用してファンが作るオリジナルストーリーのパロディ本のことです。
 ここをお読みのみなさんには、あらためて説明するようなことでもないですが(笑)。

 ところが、現在、一般的にはこのような「二次創作同人誌」というものは、原作のマンガやアニメの著作権を侵害しているものだとされています。
 先ほどの例でいえば、仁王×柳生のイチャエロな薄い本は、原作である『テニスの王子様』の著作権者である作者・許斐剛先生の著作権を侵害していると。
 原作を勝手に作り替えて、あまつさえ登場するキャラクターを同性愛関係に見立てて、彼らがエロいことをしているようなマンガを勝手に作って同人誌として頒布することは、“著作権法違反”だと言うのですね。

 これまで、このような「二次創作同人誌」については、本当は“著作権法違反”なものだから作ったり出したりしてはいけないけれど、心の広い原作マンガの作者の先生方(=著作権者)が「黙認」「お目こぼし」「見て見ぬふり」をしてくれているから、ファンは自由に同人活動を楽しめているんだと言われてきました。
 だから、夏にも冬にもビッグサイトに何万というサークルが集まって、「二次創作同人誌」を頒布するお祭りも開けるのだと。

 では、今ここで日本の著作権法がTPP参加により改正され、「著作権法違反の非親告罪化」がおこなわれたとしたらどうなるでしょう?

 上でリブレを例に出して書いたように、現在の日本の著作権法制度では、著作権者の「告訴」がないと、警察の捜査はおこなわれません。
 つまり、「二次創作同人誌」が“著作権侵害”なシロモノだとしても、著作権者の先生方が「お目こぼし」してくださっているかぎりは、同人誌の世界に警察が介入してくることはないということです。
 それが、「著作権法違反の非親告罪化」がおこなわれたとしたら、警察は著作権者の意向など関係なく、いつでも「二次創作同人誌」という“著作権侵害”なシロモノを作っている悪人ども(=同人作家)を逮捕・起訴できるということになります。

 これが、最近騒がれ出した同人誌についての「著作権法違反の非親告罪化」問題です。

 このように書いてきてアレですが、ブログ主の考えとしては、もし「著作権法違反の非親告罪化」がおこなわれたとしても、実際には上のような事態は起きないと思っていますし、また、そもそも「同人誌は著作権法違反なシロモノである」という法解釈自体に大きな疑問を持っています。
 ざっくり言えば、「原作者の先生方に『ダメだ』と言われても、ファンには自由に同人誌を出す権利がある」と解釈する“余地がある”とブログ主は考えてます(原作者の先生方を尊重しないという話ではなく、あくまで法律解釈の問題です)。
 だから、ちょっとみんな騒ぎすぎじゃないかなーと思いながら、世の中の動きを眺めていたのですが、もちろん事態の進行に関心は持っています。
 そこで、「同人誌は本当に著作権法違反なシロモノなのか?」について、きちんと最新の著作権法学界の議論を勉強しておこうと思い、現在、いろいろと文献を漁り中です。
 この点については、近いうちにこのブログで記事にもまとめるつもりです。

 ところが、この勉強の一環として、BL出版各社が「著作権」についてどのような認識を持っているのだろうと思い、ネットで各社のサイトを回っていたときに、今回ご紹介しようと思うあるものを見つけてしまったのでした――。

 というわけで、以上は前振りで、ここからが本題です(笑)。

 BL本を出している出版社は数多いですが、その中で「ブライト出版」という出版社があります。
 HPを見ると、傘下にはBL本のレーベルとして3つのものがあるようです。

 ひとつは、「F-BOOK編集部」。
 ここは、オリジナルのBLコミックが中心のようで、ブログ主が毎号愛読しているBLアンソロ『BiQ』はここから発行されています(←オススメ)。
 『BiQ』掲載作のコミックスや、あとは同人作家さんの「個人傑作集」なども発行しています。

 2つめは、「K-BOOK編集部」。
 ここは、いわゆる「同人誌アンソロジー」を発行するレーベルのようです。
 例えば、『テニスの王子様』で「二次創作同人誌」を発行されている同人作家さんの本だけを集めてアンソロジーにしたり、さらには特定のキャラやカプを扱った「二次創作同人誌」だけを集めてアンソロジーとして発行したり。
 「二次創作同人誌」というものに大きく依拠したレーベルと言えそうです。

 3つめは、「ローズキーノベルズ」です。
 ここは、いわゆる(オリジナルの)BL小説を発行する新書版のレーベルです。
 たしかまだレーベルができて1年ほどじゃないでしょうか。
 BL界では新しいレーベルです。
 もちろん、ブログ主も何冊か持ってます。
 好きな作家さんが書いてらっしゃるので。
 個人的感想としては、学園ものが全然ないなーと思ってますが、たぶんこれはレーベルの方針として、「オトナ」の恋愛を扱うということなんだろうと思ってます(ちょっと残念)。

 ところが、ローズキーノベルズのHPを見て、びっくりしてしまいました。
 HPの一番下に、「著作権について」というリンクがあり、そこをクリックすると、ローズキーノベルズの「著作権について」の考え方をまとめたページに飛びます。
 まあ、これ自体はたいていどこのサイトにもありますよね。
 「無断転載を禁じる」とか、お決まりの文章が書かれた感じで。
 これが、ローズキーノベルズHPの「著作権について」のページでは、以下のように書かれています。

ローズキーノベルズの出版物、及び、ローズキーノベルズのホームページ上の画像・文章・キャラクター等はすべて著作物です。これらは著作権法によって権利が守られていますので、以下のような行為をすることは禁じられています。

●出版物の装丁・内容・目次等、あるいはホームページ上の画像・文章・キャラクター等の全部または一部を掲載・転載すること。

●出版物やホームページ上の文章の要約を掲載、出版物やホームページ上の画像・文章・キャラクター等をもとにした小説・文章等を作成、掲載すること。

●出版物やホームページ上の画像・キャラクター等を使用・改変してイラスト・パロディ・画像等を自分で作成し、掲載すること。

●出版物やホームページ上の画像・キャラクター等から、あるいはそれらを使用・改変した自作のイラスト・パロディ・画像等から、壁紙・アイコン・コンピュータソフト等を作成し、掲載すること。

以上のような行為は、サーバーにアップロードした段階で著作権法上の「送信可能化権」の侵害に、サーバーにデジタルデータを蓄積した段階で著作権法上の「複製権」の侵害に当たります。このような著作権侵害行為は直ちにお止め下さい。


 読んでみて、ピンと来た方もいるのではないでしょうか。
 ●の1個目の文章までは何の問題もありません。
 HP上の画像や文章、キャラクターを無断転載するなという、当然の内容ですから。

 ブログ主が驚いたのは、それ以後の部分です。

 ●の2つ目と3つ目に書かれている文章をもう一度見てみましょう。

●出版物やホームページ上の文章の要約を掲載、出版物やホームページ上の画像・文章・キャラクター等をもとにした小説・文章等を作成、掲載すること。

●出版物やホームページ上の画像・キャラクター等を使用・改変してイラスト・パロディ・画像等を自分で作成し、掲載すること。


 おわかりでしょうか。
 この部分は、別の言い方をすると、「ローズキーノベルズのHPにある文章や画像、キャラクターを使った二次創作は一切するな」ということです。
 先ほど説明したとおり、「ローズキーノベルズ」を発行するブライト出版は、傘下の「K-BOOK編集部」や「F-BOOK編集部」から、多数の同人作家さまの傑作集や「二次創作同人誌」のアンソロジーを出版しています。
 その意味で、BL関連の出版社の中でも、もっとも「二次創作」というものの恩恵にあずかっている出版社だと言えましょう。
 ところが、その傘下のBL小説レーベルのHPでは、自分たちのHP上の文章や画像について、一切の二次創作を禁止するというのは、ブログ主の目には非常に不合理なことと映ります。

 そもそも、BL(ボーイズラブ)という文化は、その源流をたどれば、女性向けの二次創作同人誌に大きく依存したものです。
 そのようなBLというジャンルを扱う出版社が一番口にしてはいけないのが、「自分たちが発行する出版物については二次創作は認めない」ということだと思うのですが、いかがでしょうか。
 また、ローズキーノベルズで執筆されている作家さまの中には、二次創作出身の方もいらっしゃると思うのですが…。

 また、もう一つだけ指摘しておくと、このローズキーノベルズの「著作権について」の文章は、出版界最大手の講談社が自社のサイトで「著作権・画像使用等についてのお願い」と題して掲載している文章と、ほぼ同じです。
 どちらかの無断引用なのか、許可を得ての流用なのかはわかりませんが、一部をのぞいてまったく同じ文章が両社のサイトに載っています。

 許可を得ての転載であることを願っていますが、だとしても、このような文章を自社のサイトに載せる際、ブライト出版やローズキーノベルズの担当者には、二次創作を禁じるような文言をそのまま使うことが、果たして「あるべき姿勢」なのか、よく検証していただきたかったなと個人的には思います。

 この記事の最初のほうで書いたとおり、「二次創作同人誌と著作権」については、法律上非常に難しい問題があります。
 黒とも白ともグレーとも言うことができる、微妙な分野なのです。
 それだけに、「二次創作同人誌」とも深い関係を持つ出版社のBLレーベルとしては、HP上のこととはいえ、今回の文章はブログ主個人としては残念なことだと思います。

 今回のような内容の記事は、わざわざ出版社やレーベルの実名を出してまで書くべきではないという方もいらっしゃるかもしれません。
 しかし、ブログ主としては、最初にも書いたとおり、そもそも「二次創作同人誌」が著作権法違反なシロモノであるという、現在広く同人界で共有されている認識自体に異議がありますし、そのような共有認識の結果として同じく広く同人界で言われている、「二次創作をやる人間は目立つな。隠れてろ。とくに腐」という半ば規範化した物言いにもつねづね反発を感じています。
 「二次創作」という文化は、そのように禁止されるべきものでも、隠れてやるべきものでもありません。
 それは、ある作品をもとにして、新たな価値を持つ作品を生み出す、重要な文化上の装置です。
 このような認識を、「二次創作同人誌」に大きく依存している出版社やBLレーベルが自ら否定してしまうような行為は、大変残念です。

 TPP問題と関連して思いもよらず脚光を浴びる形になっている「同人誌と著作権」の問題ですが、これはいつかは法的な決着を付けることが必要になる、出版界の大問題です。
 個人的にも、引き続きいろいろとブログでも書いていきたいと思っていますので、ご関心のある方はどうぞよろしくお付き合いください。

関連記事


Comments

Leave a Comment



04 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

03

05


 
FC2カウンタ
 
プロフィール

ちーけん

Author:ちーけん
FC2ブログへようこそ!

 
最新つぶやき5件

Twitter < > Reload

 
最近のコメント
データ取得中...
 
 
 
 
Lc.ツリーカテゴリー
 
Lc.ツリータグリスト
 


Archive   RSS   Login

債務整理太陽光発電
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。