ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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日本アルプス・穂高岳……の途中まで登ってきた!(写真多数、重いので閲覧注意) 花を愛する腐男子として高山植物の写真もいっぱいあるよ!


Category: 旅行記   Tags: ---
 今年もマイ「登山の季節」がやってきました。
 4年前の8月に地元の友達たちと富士山に登って以来、なんだか夏になると山に登るのが習慣になったのです。
 ちーけんは都内某区の生まれ育ちですが、小学校中学校の時に親しくなった友達7人ほどとは今もずっと付き合いがあり、山に登るのはそのメンバーです。
 言い出しっぺは、その中でも一番の人格者である友人M。
 今年も7月に、友人Mから「今年どうする?」というメールが来て話は動き始めたのでした。

ち「もちろん行くよ」

M「どこにする?」

ち「君の行きたいとこでいいよ」

M「日本アルプスの穂高ってカッコよくない?」

ち「……俺たちで登れるの?」

M「わかんない。でも第一希望は穂高で」

ち「じゃあ、お互い情報収集しよう」


 友人Mはどんなことについても「俺はカッコから入る派だ」と公言しているのですが、山登りも同様で、「富士山登ったっていうとカッコいいじゃん」という理由から4年前に我々を誘って山登りを始めたのでした。
 こいつが山道を歩く姿は、ファッションといい、雰囲気といい、どこから見ても経験豊富な若手アルピニストにしか見えませんが、実態は完全な初心者です。
 富士山に登るまでは、1メートルも山登りとかしたことがありません。
 そんな友人Mは、富士山にも2度登頂したことで、この一年ほどずっと“次の目標”を探していたのですが、やはりカッコから入る男だけあって、今年は「日本アルプスの穂高」を目指したいと言い始めたのでした。

 さて、友人Mの希望を聞いて、実際に登れるか登れないかは別にして、ちーけんの心の中でも、「日本アルプスの穂高」には惹かれるものがありました。
 ちーけんが人生で一番好きな作家というと北杜夫先生なのですが、名著『どくとるマンボウ青春期』において、信州にあった旧制松本高校で送られた青春時代を北さんは振り返っておられます。
 そこでは、終戦後の混乱期に人生を悩み抜いた北さんが、わずかな食料を背負って、

「一人で穂高を見たなら、おそらくこの鬱々たる心情も回復するであろうと自ら信じ」

 て秋の日本アルプスを訪れる様子が出てきます。
 また他のエッセイでも、北さんは穂高登山の出発点となる上高地(長野)の美しさを何度も書かれています。
 北さんが絶賛するその風景を、一度はこの目で見てみたいものだとちーけん自身も思うところがあったのです。

 また、別のことも決め手になりました。
 3年前までちーけんの会社でバイトをしていた女子が、今では穂高の山腹にある山小屋で住み込み従業員として働いているのですが、今年の春に彼女と都内で会ったときに、「ちーけんさんも一度遊びに来てくださいよ!」と誘われていたのです。
 後輩女子にメールをしてみると、我々が考えている1泊2日の日程ならば、彼女が働いている山小屋「涸沢ヒュッテ」に宿泊して上高地と往復するスケジュールで、初心者同然のちーけん一行でも問題ないだろうと教えてくれました。
 そこで、今年の山登りはめでたく「日本アルプスの穂高岳! …の山腹にある山小屋涸沢(からさわ)ヒュッテ往復」と決定したのです。

 今週の日曜日、8月7日の夜10時半に、ちーけんと友人Mは、上高地行きのバスが出発する新宿の東京都庁前にある地下駐車場バスターミナルに集合しました。
 …こんなところにバスターミナルあるの、全然知らなかったよ!

2011-08-07 22.42.13

 真夏の半地下はとんでもなく蒸し暑くて、バスを待ってるだけで汗が垂れてきました。
 ここの場所、知らないとちょっと見つけにくいので、利用する方は要注意です。

 今日はこの深夜高速バスに乗って、登山の出発点になる上高地に向かいます。
 朝の6時に到着予定。
 しかしバスの中って、居住性悪いですね(笑)。
 友人Mと隣り合って座ってましたが、お互いあまり眠ることもできず、気付いたら外が明るくなって、バスの乗り換え地点である「沢渡(さわんど)」に着きました。

2011-08-08 05.07.39

 上高地は「中部山岳国定公園」に含まれ、厳しい環境規制が敷かれています。
 そのため、観光バスはこの「沢渡」までしか入れず、ここからは「低公害バス」に乗り換えて上高地まで向かうとのこと。
 写真のとおり、なかなか小綺麗な感じのバスターミナルでした。

 さあ、いよいよ上高地へ! ということで低公害バスに。
 ここから30分弱で上高地のバスターミナルに到着です。
 ところがその途中で、思いもよらぬご褒美(?)が我々を待っていたのでした。
 「大正池」という名前は、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
 上高地にあって、かつての噴火で川の流れがせき止められて出来たこの大正池は、景勝地としてよく知られています。
 我々のバスがこの横を通ったのは、5時半ぐらいだったでしょうか。
 森を抜けると、朝もやに覆われた神秘的な姿で大正池が目に飛び込んできたのです。

2011-08-08 05.41.40

 ううう、写真が下手でごめんなさい。
 結構速度が出ているバスの中から慌てて撮ったのでブレてます(汗)。
 でも、バスの中からも歓声が沸き起こりました。
 それぐらい、ハッとする美しさがありました。
 ちょっとシニカルなところもある友人Mですら、素直に「うおー、これは綺麗だ」と声を挙げてましたから、実際の我々の目にどれほど神々しく映っていたかは、ぜひご想像くださいまし(笑)。

 ――そして着きましたよ、上高地バスターミナル。

2011-08-08 05.53.08

 朝の6時なのに、結構なにぎわいです。
 登山というのは、だいたいが日の出とともに行動を開始するので当たり前なんですが。
 山の太陽は落ちるのが早いので、これが普通なのです。
 写真の建物の2階にあるレストランで朝食を食べ、いよいよ出発です。
 ちなみに、メニューに「イワナ定食」があってすごく美味しそうだったので注文したら「30分かかります…」と言われて泣く泣く諦めたちーけんでありました。

 さて本日は、ここ上高地から出発して、後輩女子が働いている穂高岳山腹の山小屋「涸沢ヒュッテ」まで登って行くことになります。
 直線距離でいうと17キロ。
 高低差は800メートルです。
 「涸沢ヒュッテ」は、奥穂高岳の山頂まで残り3時間という地点にある大きな山小屋です。
 山頂を目指す人は、1日目に上高地から涸沢ヒュッテまで登って一泊、2日目に山頂へ行ってヒュッテまで戻りまた宿泊、3日目に上高地まで下りていくというのが標準スケジュールです。
 今回のちーけん一行は2日しかスケジュールがないため、頂上までは登らずに、涸沢ヒュッテへの往復(1泊)ということになってます。
 上高地から涸沢ヒュッテまでは、標準タイムで約6時間の道のりです(食事・休憩など含まず)が、ちーけん一行は、しょせん富士山に2回登ったことしかない初心者なので、友人Mとも、

「これ絶対に俺たちじゃ7時間はかかるよ。そのつもりで行こうね」

 と話し合っていました。
 友人Mとは最初に書いたとおりもう30年近い付き合いなので、こういう意思疎通は大変やりやすいです。
 実際に他人と山登りするとわかるのですが、どうしても個人個人でペースの差が出てしまい、体力のある人は、体力のない人の遅いペースにだんだんイライラして登山中にチームの雰囲気が険悪になることもあります。
 その意味では、友人Mはちーけんにとって、一緒に山を登る仲間としては最高です。
 ちーけんは機嫌が悪くなると露骨に顔に出るタイプですが、友人Mはこれも最初に書いたとおり人格者で滅多に怒りません。
 そして、こちらの不機嫌さもわかったうえでうまく対処してくれるので、いろいろな意味でありがたい存在なのです。
 話し合いの結果、朝7時に上高地を出発して昼食&休憩を途中1時間取り、上記のとおり歩きだけで7時間はかかるだろうということで、夕方3時には涸沢ヒュッテにたどり着けるだろう、いや着こう! ということになりました。

 ここからは、大まかに言うと、次のようなスケジュールになります。

(1)上高地~明神池 1時間 ほぼ平坦な観光客向け散策路
(2)明神池~徳沢  1時間 家族向けキャンプ場がある徳沢までの平坦な山道
(3)徳沢~横尾   1時間 上高地から横尾までの高低差が100メートル。ここまでは観光コース。横尾にも山小屋があるが、ここを過ぎるとあとは涸沢ヒュッテまでトイレも一切ない
(4)横尾~本谷橋  1時間 完全な山道。ここから先は登山客しか来ない
(5)本谷橋~涸沢  2時間 最後の2時間で一気に高低差600メートルを登る。岩や石がごろごろした山道でまともに休める場所も少ない。


 ご覧のとおり、最初の3時間は観光客も訪れるコースで、とにかく最後の2時間、本谷橋を過ぎてから涸沢ヒュッテまでが最大の山場のコースです。
 そして、ちーけんはこのコースをナメてました…。
 「最初の4時間はほぼ平坦で、最後の2時間だけ頑張ればいいんだろ?(ホジホジ)」
 と…。
 初心者とはいえ、それなりに苦しい思いをして富士山に2度も登ったし、高低差600メートルくらいなら楽勝だよな、高度自体、富士山ほど高くないから高山病も大丈夫だし! と思っていたのでした。

 あ ま か っ た ! ! ! ! ! 

 ちーけんがマジに泣きそうになった苦難の行軍は、ぜひこのあとの記事でお楽しみください(笑)。

(1)上高地~明神池

 8月の上高地は、東京よりは涼しいですが、それなりの暑さもありました。
 下は登山用の長ズボン、上は速乾素材のシャツに長袖のシャツを腕まくりして着て、いよいよ出発進行。

2011-08-08 06.44.57

 上高地バスターミナルから林を抜けて、ホテルや商店がこじんまりと並ぶ梓川の川沿いに出ると、一気に目の前に日本アルプスの山々(の一番はじっこ)が見えてきます。
 右の道沿いに見える建物は「五千尺ホテル」というお名前。
 アルプスといえば一万尺ですが(笑)、上高地はその半分の地点ということでこんなお名前なのでしょうか。
 梓川沿いの道を歩いて明神池に向かいますが、川岸では絵を描く人も。

2011-08-08 06.45.20

 写真に写る吊橋は「河童橋」といい、芥川龍之介の小説「河童」の舞台となっている場所だそうです。
 ちーけんは読んだことありませんが…(しおしお
 少し歩くと道は森に入り、キャンプ場がありました。

2011-08-08 06.50.55

 永年独身のちーけんと違い、大学時代に美人と出会ってそのまま5年付き合って結婚した友人Mは、すでに2人の子持ち(どちらも女の子)。
 「これくらいの道なら、ベビーカー押してキャンプに来れるな…」とかブツブツ言ってました。

 森の中は、朝露にきらきらと光る木々と葉っぱがいっぱいで、空気はどこまでも清浄でした。
 そこで撮れた美しい一枚がこちら(↓)。

2011-08-08 06.54.27

 まだ暗い森の中で、ちょうど沢になってるところだけは木がないので美しい朝の光が射し込んでいました。
 まるで、ドラクエの「旅のとびら」のようで、前を歩く人たちがこのまま光のもやの中に消えてしまうんじゃと思ったほどでした(笑)。

 そのまま、じつは去年の富士登山以来1年ぶりに会った友人Mとよもやま話をしながら歩くこと50分。
 標準タイムよりも10分早く、我々は第一の休憩ポイント「明神池」に着いたのでした。
 ここには「明神館」という山小屋があり、宿泊もできれば食事もできます。

2011-08-08 07.27.36

 写真が逆光ですいません(汗)。
 また、10分ほどコースから外れて歩くと、明神池という景勝地があり、山登りをしない観光客は、だいたいそちらへ回って、また上高地に歩いて自然を楽しんで帰るというのが定番だそうです。

 2011-08-08 07.28.07
 (我々は行かなかったので看板?だけ)

(2)明神池~徳沢

 明神池を過ぎると、目の前に大きく風景が開けてきます。
 まずは、梓川の向こう岸にそびえる尾根が美しい姿を見せてくれます。

2011-08-08 07.42.34

 ご覧のとおり、快晴とはいきませんが、青空が広がり、白い雲が流れ、山登りには最高の天気です。
 歩き始めてまだ1時間弱。
 ちーけんも友人Mもまだまだ元気いっぱいです。
 繰り返しになりますが、本谷橋までの4時間は、ほぼ平坦コースなんですから。
 さらに進むと、はるか向こうに日本アルプスのメジャーな山(と思われるみなさま)が見えてきたりもします。
 とにかく空気が美味い!
 基本的には森の中の自然道を歩くので風も爽やかです。
 でも休憩がてら、梓川まで下りて水に手を浸すと、これがビックリするほど冷たいのでした。

 P8080011.jpg

 う~ん、夏!

 そしてこの区間も、標準タイム1時間のところ、50分で徳沢に到着できました。
 徳沢には大きなキャンプ場があり、また宿泊や食事が可能な山小屋もあります。

P8090157.jpg

 ちょっと小洒落た感じでしょ?
 ここの「みちくさ食堂」には行きは寄りませんでしたが、翌日の帰路にはここで昼飯を頂きました。
 「手作りカレー」がでっかい野菜ととろけるようなお肉が入っていて、とっても美味しかったです。

(3)徳沢~横尾

 徳沢のキャンプ場には小さな子供を連れた家族連れや、大学のサークルで来てると思われる男女グループがいっぱいいて楽しそうでした…。
 でも我々の目標は登山なので、そんな軽薄な輩どもは捨て置いて(!)、さらに歩を進めます。

 最初にも書きましたが、日帰りの観光客が来るのは、次の横尾までです。
 すでに上高地から2時間以上歩いてきていますが、道もアップダウンが激しくなったり、ごつごつした岩が露出してたりとかなり山道らしくなってきています。
 途中で「新村橋」という橋が、ずっと横を流れている梓川にかかっていて、これを渡るとより上級者向けのコースへと道が分かれていくのですが、もちろんちーけん一行は初心者でも行ける涸沢ヒュッテ行きコースを黙々と進んでいきます。

 歩くこと1時間。
 到着した横尾には、涸沢ヒュッテ手前にある最後の山小屋「横尾山荘」があり、この先は3時間ほどトイレもありません。

2011-08-08 10.21.41

 横尾山荘は相当に大きな山小屋で何百人単位で泊まれるそうですが、これから涸沢ヒュッテ、さらにはその奥の穂高山頂に向かう人たちは、だいたいここで休憩を取っていきます。
 ちーけんたちも、朝7時に出発して3時間半ほど、ちょうどお腹も空いたので、横尾山荘1階の食堂に入ってお昼にすることにしました。

2011-08-08 09.55.45

 素朴な食堂ですが、カレーライスは美味かったです。
 富士山の山小屋だと、ペットボトルの飲料を買うと一本500円しますが、上高地~穂高の山小屋では、だいたい200円くらいです。
 ここで飲み水も補給し、トイレも済ませ、さあ、いよいよ涸沢ヒュッテに向けて本格的な山道を進んでいきますよ。

(4)横尾~本谷橋

P8080012.jpg

 横尾山荘の真ん前には、「横尾大橋」がかかっており、これを渡ると、以後は泣いても笑ってももう前に進んで涸沢ヒュッテまでたどり着かねばどうしようもありません。

 しかし…。

 じつはこのころからすでにちーけんの身体には異変が起き始めていたのでした…っ!
 まず、両足の足の裏が、とくに親指の付け根のあたりが魚の目状態になっているのか、歩くたびに酷く痛むのでした。
 対して、友人Mは絶好調。
 去年の富士山は、まったく逆だったのに…。
 でも、もう上高地には戻れません。
 ちーけんは友人Mに素直に現在の状態を話して、たぶんこれからペースダウンするだろうことと、俺が先頭を歩くのでペースは自由にさせてくれということを伝えました。
 こういうのを気軽に言えるのは、長年の友人関係の賜物とはいえ、大変ありがたいですね。

 で、横尾からの山道はこんな感じ。

2011-08-08 10.59.53

 グッと山道度がアップしてるのがおわかりいただけるでしょうか(笑)。
 後から考えると、まだまだこんなの序の口だったんですけどね…。

 ここから本谷橋までの区間で最大の見どころは、途中の道沿いに見えてくる「屏風岩」です。

 穂高岳を取り巻く峰の一つである「屏風岩」は、日本国内でも最大級の岩場です。
 その名の通り「屏風」のように連なる巨大な岩の壁。
 でかいよ!

2011-08-08 11.11.58

 これ、ロッククライミングとかする人いるんですかね…?
 ちなみにこの「屏風岩」の頂上は「屏風の頭」という地名が付いていて、ここへの登山道も一応あります(超上級者用)。
 しかし、最初のころの写真に比べると、ずいぶんと雲が多くなってきてるのもおわかりになるのではないでしょうか。
 横尾を過ぎたころから、たまに晴れ間も出るものの、天気は曇りがちになっていたのでした…。

 道も、かなりのアップダウンと、ほとんどが木の根や岩を乗り越えて行くような山道になり、ちーけんと友人Mも無言の時間が増えました。
 目の前の道を一歩一歩歩いていくのに忙しくて…。

(5)本谷橋~涸沢ヒュッテ

2011-08-08 11.55.51

 ガイドブックを見ると、「最後の休憩ポイント」と書いてあるのがこの本谷橋付近です。
 もちろん、横尾のような山小屋があるわけではありませんが、沢が流れていて、両岸はゆっくり足を伸ばせる広い河原になっています。
 上の写真で見ると、どうということもない吊橋に見えるかもしれませんが、これ実際に歩くと結構怖かったです(笑)。
 揺れるし、細いし。
 写真に写ってるのは友人Mですが、こいつは酷い高所恐怖症のはずなのに、この日はすいすい渡ってました(謎)。
 というわけで、ちーけんたちもここで20分ほど休憩しました。
 20分も休んだのは、ちーけんがかなりバテてたからです(笑)。

P8090102.jpg
 (これは翌日の下山時の写真なので晴れてます)

 そして、ここからが“本当の戦い”です。
 これまで4時間かけて、高低差でいうと200メートルほど上がってきたのですが、ここからの2時間で一気に高度を600メートル上げて、その終点が涸沢ヒュッテなのです。
 さあ、来るなら来い!
 どんな急坂でも登り切ってやる!!!
 どーん!!!

P8090089.jpg
 (いきなりかなりの勾配…しかも山道というかタダの岩の連なり)

 いやー、これはなかなかでしょ?(笑)
 この後はほぼずーーーーーーーっとこんな山道(?)が続いていたのでした。

P8090054.jpg

P8090095.jpg

 じつはこの写真よりももっと大変なところも何カ所もあったのですが、ここからのちーけんは登るのが辛すぎて、もう写真を撮る気力がまったく残ってませんでした(マジ)。
 先ほどの本谷橋での休憩時も、一歩も動けないような状態で、じつは河原には腰を下ろしたものの、10メートルくらい先にあるだけの川まで下りていくのすら辛く、結局このときは沢の水の流れに手を浸すことすらできませんでした。
 最初に、ちーけんが今回のコースをナメていたと書きましたが、そのために今回は事前の走り込みが足りませんでした。
 その報いが当日のバテバテとして出てきてしまったわけです。
 痛恨!

 でも、とにかく登らねば、下手したら真っ暗な中を野宿するハメになってしまいます(死ぬって)。
 日が落ちるまでに涸沢ヒュッテに着かねばならないのです。
 本谷橋を出発したのが、ほぼ予定通りの午後12時ちょうどでした。
 ガイドブックによる標準タイムは、ここから涸沢ヒュッテまで2時間です。
 ちーけんのバテバテっぷりから、2人とも絶対にその時間が無理なのはわかっていましたが、3時には着きたいねと言いながら一歩一歩岩場を登っていったのでした。

 その間、2人で地図とにらめっこしては、「横の沢がもう終わってるから、たぶん俺たちはいまこの地点にいるはずだ。ということは、もう半分は来たんじゃないか?」とか言って励ましあいながら、(主にちーけんだけが)ひーひー言いながら山道にへばりついていきます。
 ガイドブックではもう到着してるはずの午後2時になっても、もちろん我々はまだ山道の途中にいました。
 この時、すでにちーけんは右足の膝付近に痛みを感じ始めており、岩を登るために足を上げるのが本当に辛かったです。
 しかも、横尾山荘付近で怪しくなっていた空模様が悪化して、本当にポツポツと大粒の雨が降り始めてきました。
 と、そのとき!
 前方を見上げると、涸沢ヒュッテの目印である「吹き流し」が見えたのでした(疲れ切ってたので写真撮ってない)。
 小屋の屋根も見えます。
 上から下りてきた人に聞くと、「あと30分くらいですよ。頑張って!」と励まされました。

 あれですね、人間、目標ができると急に元気が出ますね(笑)。
 ここから20分ほど、ちーけんは何だか足の痛みも減ったような気がして、元気にシャカシャカと山道を登っていきました。
 でも、ガイドブックに「小屋が見えてから結構歩く」と書いてあるとおり(!)、歩いても歩いてもなっかなかヒュッテに着かないんです(涙)。
 しかも、雨は本格的に強くなり、レインウェアを着ないとダメなほどに(着ると蒸し暑いのでギリギリまで我慢してた)。

 ところが!

 もしかしたらこのまま一生到着できないまま死ぬんじゃ…と暗い気持ちで10センチずつ足を動かしていたちーけん一行の前に、突然視界が開けたのでした。
 いよいよ森のある部分を抜けて、最後の山肌部分に突入したのです!
 見れば、山道ぞいの雪がまだ残っていました。

2011-08-08 14.15.56

 雪の向こうに石がずっと続いていますが、写真を拡大してよく見ると人の姿も映ってます。
 そうです、あの先が涸沢ヒュッテに続く最後の登山道になっているのです。
 ご覧のとおり、ガスも立ちこめ始めて、この時、天気は完全に崩れてました。
 あと写真で見ると平坦に見えますが、ここはかなりの角度があります。
 この雪のところから歩くこと10分。
 ちーけんと友人Mの2人は、ついに目的地・涸沢ヒュッテに到着したのでした。
 ありがとう、そしてありがとう!!!(涙)
 到着は午後2時50分。
 ほぼ、上高地で2人で見込んだ時間どおりの到着になりました。
 そして、ヒュッテの中に入って宿泊手続きをし始めたその時、外には雷が轟き、ものすごい雨が降り始めました。
 まさに間一髪のところでした。

(6)涸沢ヒュッテはいいところ

 P8090052.jpg

 こちらが涸沢ヒュッテの入り口付近(ここからの写真は、翌日元気を回復してから撮ったものも含まれてるので天候がマチマチですが、ご了承くださいませ~)。
 高度は海抜2300メートルちょっとのところにあります。
 穂高岳山頂を目指す登山客が宿泊するベースキャンプになる山小屋です。
 施設は充実しており、普通、山小屋というと水の使用には敏感なものですが、涸沢ヒュッテでは雪解け水にも恵まれており、登山客用に自由に使える水場もあって、みんな歯も磨けます。

 2011-08-08 17.59.12

 「おでん」が名物で、天気のいい日は屋外のテラス席で日本アルプスを眺めながら頂くこともできます。
 残念ながら、ちーけん一行は到着した途端に大雨になったのでそれが楽しめませんでしたが、おでんだけはいただきました。
 正直、ちーけんはおでんとか大して好きじゃなく、あまり期待せずに大根、しらたきなどを頼んでみたのですが、いやこれが美味かった!
 なんでしょうね、気圧の関係とかで味がしみるとか?(笑)。
 ちなみに売店では飲み物も売ってますが、カップでいただく温かいコーヒーが300円、ペットボトルの飲料が400円というお値段でした。
 そしてソフトクリームも売ってましたが、これも美味しかったなぁ…。
 友人Mも甘いもの目がないほうなので、38歳男が2人並んでソフトクリームペロペロさせてもらいましたよ(笑)。

 言い忘れましたが、たまたまちーけん一行がヒュッテに到着したときに受付をしていたのがちーけんの後輩女子で、久しぶりの再会を喜び合いました。
 こいつは本当にいいヤツで、今回も大小さまざまに滞在時は世話になりました。
 絶対にこんなところ見てないけど、後輩女子よ、ありがとう!!!!!

2011-08-08 18.12.44

 上の写真は、ちーけん一行が到着後に大雨が降って、2時間ほどして止んだときに撮ったものです。
 奥穂高岳の山頂と、涸沢ヒュッテまで続いている万年雪がよくわかるかと思います。

2011-08-08 15.27.05

 そして、泊まったお部屋はこんな感じ。
 8人部屋で、もちろんちーけんと友人M以外は見知らぬ人たちと相部屋になります。
 部屋はとても快適でした。
 敷き布団のほかに、毛布と羽毛布団まであります。
 部屋の中にはストーブもありましたが、さすがに8月には必要なかったです。
 じつは、涸沢は秋の紅葉シーズンが一番混み合うそう。
 そのころには夜になるとこのストーブが大活躍するんでしょうね。

2011-08-08 17.14.33

 そして夕方5時から夕食。
 夕食は、大きな食堂で一斉に取ります。
 富士山の山小屋で「夕食」というと、白いご飯にレトルトのカレーがいいところですが、ここ涸沢ヒュッテでは、かなりちゃんとした夕食をいただけます。
 これに朝飯までついて、一泊9000円です。
 ちなみにお味は大変美味しかったですし、ご飯やお味噌汁はお代わり自由!
 友人Mは、「くぅ~~~ パイナップルうめぇ~~~ 疲れてるときにはやっぱり糖分だな!」と言いながら、デザートを食べてました。
 イヤお前、さっきソフトクリーム食ってただろ…。

 ヒュッテの消灯は夜9時。
 もちろん、ちーけん一行は疲れ果てていたので即就寝しました。
 ただ、微妙にこの時、ちーけんの身体には高山病っぽい症状が出てまして(軽い頭痛、オナラがたくさん出る、オシッコ出ないetc.)、もう寝るしかないのでそのまま寝ましたが、夜中に目が一度覚めてしまいました。
 オシッコをしに、別棟にあるトイレに出てみると、空には満点の星空が。
 夕方の雨を降らせた雲はすでに消えていたのです。
 寝る前に、友人Mと「明日は朝食の前に起きて、頑張って朝焼け見ような」と話し合っていたので、翌朝の勝利を確信したちーけんは、ようやくジョボジョボと出始めたオシッコとともに、再び深い眠りについたのでした…。

(7)2日目早朝…朝焼けが美しかった(感涙

2011-08-09 04.54.30

 翌朝。
 友人Mに起こされて一緒に外に出ると、すでに空は白み始めていました。
 10分ほど待ったでしょうか。
 前夜、後輩女子から「日の出はだいたい5時ですよ~」と教えてもらっていたとおりの時間に、東の空が真っ赤に染まり始めたのです(上写真)。
 この写真は綺麗でしょ~(どや顔)。
 実際に見ていても、まるで山が燃えるような朝焼けでした。
 そして、この東の空から上がった朝日は、涸沢ヒュッテの背面に立つ奥穂高の峰々を赤く染めます(↓)。

2011-08-09 05.04.05

 頂上付近から赤くなって、だんだんとその面積が広がってくるのですが、真横に走る影は、東にそびえる日本アルプス越しに上がってきた朝日が映す山の影です。

 /奥穂高\                           ◎ ←太陽
/     \ ┌涸沢ヒュッテ┐    /日本アルプス\     

 わかりにくくてすいません(笑)。

2011-08-09 05.12.20

 そして、朝焼けも見られて満足のうちにいただいた朝食がこちら。
 テラス席にも出てみました(下写真)。
 くーっ、ここでおでん食べてみたかった!

P8090050.jpg

(8)下山 ……でも行きと同じルートだったので、ここからはお花写真紹介

 接客で忙しい中を挨拶に来てくれた後輩女子と記念写真撮ったりして、慌ただしいなか朝7時半に、ちーけん一行は涸沢ヒュッテを出発し、下山の旅に出ました。
 本当は、もう一泊して頂上まで行きたかったのですが、2人の休みが合わなかったのと、穂高登頂は決して初心者がうかつに行っていいようなコースではないので、2人で話し合って「5年後にここにもう一度来て、今度こそ山頂まで行こう」ということにしたのでした。
 じつは、ちーけんたちが訪れた日まで3日連続で、ここから上の山頂までの登山道で事故が起きており、死者も出ています。
 また必ずここに…。
 そう誓って、友人Mとちーけんは涸沢ヒュッテを後にしたのでした。

 さて、帰路は基本的には行きと同じルートを通っていったので、もうあまりご説明することもありません。
 前日痛めた足が悪化して、ひーひー言いながら下りたことくらいです(笑)。
 ちなみにこれは本当に痛くて、とくに最初の2時間ほどは何とか足も保ってくれたのですが、横尾山荘にたどりついたころには、ほとんど足を引きずって歩いていました。
 友人Mも心配してくれ、こちらの超遅ペースに合わせてはくれましたが、どうしようもありません。
 いやー、本当に辛かったです。

 というわけで、主にここからは帰路に撮影した「高山植物」の写真を紹介しながら、本記事の終わりにしたいと思います。
 花を愛する腐男子、ちーけんです!(キリッ

P8090053.jpg
(涸沢ヒュッテから登山道を見下ろした眺め)

P8090066.jpg
(ウラジロナナカマド。涸沢付近にたくさん咲いてました。写真がオーバー気味で見にくくてすいません・汗)

P8090067.jpg
(ミヤマカラマツ。最初に見たときは綿帽子?と思いました)

P8090071.jpg
(たぶんキク科の植物だと思うんですが、ネットで調べてもわからず…。岩の多い山道で黄色の花は目立ちます)

P8090074.jpg
(葉っぱにピントが合っててすいません・汗。サンカヨウというお花の実らしいです。中にはタネが入ってる模様)

P8090076.jpg
(山道に座り込んでこの花の写真を撮っていたら、すれ違った妙齢(?)というかかなり年上の女性に「あら、ゴゼンタチバナ観察?」と声をかけられました。その通り、ゴゼンタチバナです)

P8090079.jpg
(クルマユリ。友人Mが見つけてくれましたが、下山中この一度しか見かけませんでした。山道から数メートル下のガケに咲いていて、撮影してたら危うく落ちそうに・笑)

P8090081.jpg
(ヒュッテの近くから流れ落ちる細い沢がずーーーっと続いているのが見えるでしょうか。あの先に本谷橋があります。遠いっ)

P8090093.jpg
(名前まったく不明…。道端によく咲いてました)

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(下山中に休憩で腰を下ろした場所でふと横を見たら、木がみんな真横に生えてました。太陽の光を求めてだと思います~)

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(たぶん、ソバナ。キキョウ科のお花らしいです。いっぱい見かけました)

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(ノアザミ。たたずまいが美しくて好きです)

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(ヨツバヒヨドリというお花らしいです。微妙なピンクが可愛かったです)

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(ピンぼけですいません・汗。友人Mと「ブルーベリー発見!」とか大人げないことを言い合ってましたが、まったく名前がわかりません・笑)

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(これも露出がおかしくてすいませ…ん…。真っ赤な実があまりに綺麗だったので撮ってみたのですが、名前がわかりません。ご覧のとおり低いところになってました)

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(ホタルブクロというお花らしい。でっかく見えますが5センチくらいです。日に当たったのはしおしおになってましたが、日陰でみずみずしく咲いているものはとても美しいです)

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(トモエソウ。黄色の花弁に黒い点が散財しており、これを血痕に見立てて「弟切草(オトギリソウ)」の名前もあるとか。花弁が「三つ巴」のマーク(?)みたいにねじれてるためにトモエソウというそうです)

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(トモエソウもう一枚。巴になってるのがよくわかります)

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(こちらはイワオトギリ…じゃないかも・汗。梅に形が似た可愛いお花です)

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(サワギク。小さくて可憐なお花です)

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(うう~ん、なんかイチゴっぽいですが何の実なんだろ…)

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(さーて、いったいこれも何の実でしょう…8月なのにもうこんなに…)

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(ノリウツギ。ユキノシタ科のお花らしいです。実際に見るとびっくりするくらい白いです)

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(クサボタンというお花らしいです。くるっと巻いた貴族の巻き髪みたいな形が印象的)

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(明神橋から望む明神岳! 帰路は天気に恵まれました)

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(ハンゴンソウというキク科のお花ではないかと思うんですが…。「反魂草」という名前はなかなか不気味ですね)

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(勝手に「黄色いサルビア」と心の中で読んでいたお花。メタカラコウという名前らしいです)

 今回も、超長文記事を最後までご覧いただいてありがとうございました!(誰もいなかったりして)
 じつは、上高地ではホテルで「日帰り温泉入浴」ができると聞いていた我々は、午後2時半、7時間かけて涸沢ヒュッテから下ってきた最後にひとっ風呂浴びられることを楽しみにしてたのですが、なんとどこも2時には受け付け終了していて涙を飲みました。
 この時点で、ちーけんはほぼ時速1キロぐらいでしか動けないようになっていたので、足を引きずって某ホテルまで行ったのに「お風呂はもう終わりました」と言われたときには、本当に死ぬかと思いました(笑)。
 しょうがないので、またまた2人そろって近くのカフェでソフトクリームをペロペロして無事の帰還と涸沢行の成功を祝いました。
 いろいろ大変な登山行でしたが、でも北杜夫さんが書かれていた風景を自分の眼で見ることができて、やはり高揚するものがありました。
 上高地、本当にいいところだった…っ!
 それでは、最後にオマケ写真を載せてシメとさせていただきます~。
 5年後、まだこのブログが残ってたら、友人Mとの「奥穂高に初登頂!」という記事がここに載るはずです(笑)。
 みんな、応援よろしく!!!

(オマケ)

2011-08-09 14.39.17
(河童橋付近の梓川で遊ぶ子供たち。水はものすごく冷たいので、みんな中には入らない)

2011-08-09 15.44.11
(東京へ戻るバスを待っている間、休憩所の軒先に寝ころんで空を撮ってみた一枚。また行きたい)

2011-08-09 16.17.42
(上高地バスターミナルの新宿行き乗り場。帰りのバスは満員で、しかも大渋滞に巻き込まれて往生しました)

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