ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

スポンサーサイト


Category: スポンサー広告   Tags: ---
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[レビュー]「俺、あの委員長をやっちゃってる」――予備校教師(堅物な元クラス委員長)が元同級生から甘い責め苦を…! 藍生有『双つ星は抱擁に歪む』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-眼鏡  受け-真面目・カタブツ  受け-成績優秀  受け-ガリ勉  攻め-クラスの人気者  攻め-ホスト  ●ア行-藍生有  
双つ星は抱擁に歪む (白泉社花丸文庫BLACK)双つ星は抱擁に歪む (白泉社花丸文庫BLACK)
(2010/11/18)
藍生 有

商品詳細を見る


 まだ11月なのに、仕事が詰まってきて、すでに年の瀬の雰囲気を感じているブログ主です。
 こんにちは!
 とはいえ、相変わらずBL本はしっかり消化吸収をしているのですが、最近は“優等生受け”テイストなBL本が多くて、嬉しいような辛いような…。
 どれもこれもご紹介したいんですが、時間が足りません~。
 その中から、本日は書店の店頭で、帯に惹かれて購入を決めた一冊、藍生有(あいお・ゆう)先生の最新刊である花丸文庫『双つ星は抱擁に歪む』をご紹介しようと思います。

 じつはこの本、もともとは買うつもりなかったんですよ~。
 あらすじをサイトでチェックしたときには、「真面目な予備校教師の主人公は、目が覚めるとホストクラブのVIPルームにいて…」みたいな感じでした。
 堅物教師が主人公(受)ならば“優等生受け”に違いないだろうし…とは思いましたが、タイトルからもなんとなくわかるとおり、じつは本作は3Pものなんです。
 いやー、ブログ主はリバとか3P、4Pとか大っ嫌いでして…(汗)。
 というか、花丸文庫で藍生有先生は、ずっと「双子シリーズ」と呼ばれるこの3Pもののシリーズを出しておられまして、本作がその4作目に当たります。
 どれもお話はまったくつながってなくて、単に攻めが「双子」という設定だけが同じというシリーズなのですが、なんでしょうね、最近、GUSHマニアックスからも「複数プレイ」特集なBLアンソロが出たりしてますし、そーゆー波が来てるんですかね、今(笑)。
 残念ながら、多人数セックスにまったく興味がない、一棒一穴主義者のブログ主は、そういうわけで本作はとても敬遠したい気で満々だったのでした。

 ところが!

 都内の某腐向け書店の店頭で、今月の新刊をチェックしていたブログ主の目に飛び込んできたのは、本書の帯!

 「委員長、双子ホストに犯される」

 とでっかく書いてあったのです(笑)。

 そこまでハッキリと「委員長」なんて単語を出されて買わなかったとあったら、優等生スキーの名がすたる!
 かくしてブログ主は予定外に本書を読んでみることになったのでありました。

 しかし、なぜ「真面目な予備校教師」とあらすじで紹介されている主人公(受)が、今でも「委員長」と呼ばれているのか?
 他の人たちはそんなことどーでもいいわとお思いでしょうが、優等生スキーなBL愛好者にとっては、主人公(受)がどんな優等生なのかによって、大きく作品への満足度が変わってきますから、とても重要です(笑)。

 じつは本作の主人公(受)・矢尾公彦(やお・きみひこ)が高校時代に呼ばれていたあだ名(?)が「委員長」だったのです。
 実際、クラス委員長を務めていて、真面目、堅物、成績優秀で知られた公彦は、「委員長」と呼ばれるのがピッタリな真面目眼鏡でもあったのでした。

 こんな一文が文中でも出てくるぐらいですよ。

 高校の三年間、公彦はクラス委員長を務めていた。
 真面目で成績がよく、教師の信頼も厚い。
 適任だとみんなに言われるのも、満更ではなかった。

 また、外見がいかにも優等生然としている自覚もあった。
 規定通りの制服に黒縁眼鏡の自分は、ドラマの中に描かれるような、ステレオタイプの委員長だった。


 あははは!
 これは実際食指が動きますよね、優等生スキーの同志のみなさん!
 つい顔もほころんでしまう今日この頃ですが、ある事件に巻き込まれて、心ならずも高校時代の同級生だった双子コンビ(←こいつらが攻めキャラ)と再会してしまった公彦は、2人から当時そのままに「委員長」と呼ばれることになったというわけです。
 それはもちろん、社会人になった今も、主人公(受)・公彦が、「委員長」と呼ばれるのにぴったりな生活を送っているから。
 この点、今回のイラストを担当されている鵺(ぬえ)先生の筆もうなりまくってます!
 表紙の一番上に描かれているのが公彦ですが、どーですか、この立派な委員長っぷり…!
 もちろん、ハードなエロで定評がある花丸文庫BLACKから発行された本作ですから、このお澄まし“委員長顔”がこの後にとんでもないことになりますよっ(笑)。

 さて、本作はちょっとしたミステリー仕立てになってまして、冒頭場面でいきなり主人公(受)・公彦は、不可解な事件に巻き込まれてしまいます。
 予備校からの帰宅途中、都心の公園でいきなり頭をなぐられ、拉致されそうになるのです。
 目を覚ましたときには、なぜかキラキラしいホストクラブのVIPルームに寝かされていました。
 目の前にいたのは、高校時代に同級生だった双子。
 今はホストクラブを共同経営しているという諸井永遠(もろい・とわ)と久遠(くおん)の兄弟が、危ないところから公彦を救ってくれたというのでした。

 さて、どんな攻めキャラが出てくるかで、“優等生受け”といってもいろんなパターンが生まれてくるわけですが、本作の2人、永遠と久遠は、高校時代からずば抜けて目立つ2人でした。
 特に、兄である永遠は、派手な外見と言動、そして彼女は週替わり、二股なんて当たり前という奔放な生活を送り、同級生からも注目の的。
 弟である久遠も、永遠ほどの奔放な性格ではないものの、やはり何をやらせても完璧にこなすタイプのイケメンで、女子の憧れの的です。
 でも、不思議と男子からも女子からも嫌われないのです。
 大して勉強しているようにも見えないのに頭も良く、スポーツも万能で、しかも人の悪口を言わず、弱い者いじめをするような男でもないので、あっという間に2人はクラスの、いや学校の中心となってしまいます。
 そんな眩しいほどの存在感を持った同級生に、主人公(受)・公彦は、自分もクラス委員長を務めるような優等生ながら、苦手意識と劣等感を持ち、できるだけ関わり合いにならないようにと過ごしていたのでした。
 永遠が、そんな公彦に初めて声をかけてくるシーンがこれ。

「矢尾っていかにも『委員長』って顔だよね」

 永遠はそれまで話したこともなかったのに、いきなりなれなれしく声をかけてきた。
 面食らって、なんと返したのか公彦は覚えてない。
 ただその日から、永遠が公彦を委員長と呼び、やたらと絡んで来るようになったのは確かだ。

 たまに短く会話するようになった頃、永遠は公彦を見て首を傾げた。

「なんかさ、委員長って俺に冷たくない? 俺に興味ないの?」

 俺様発言に目を瞠る。
 永遠は真顔だった。
 自分にさほど興味がない人間がいることを、理解してないような口ぶりだった。

「…別に、そんなつもりはないが」

 そうやってごまかしたものの、永遠は納得できなかったらしい。
 何かあると報告しに来るから、正直言ってうざく感じるようになった。
 進級時にクラスが分かれて、ほっと胸を撫で下ろしたくらいだ。


 いやー、上の場面には、本作を貫く双子×公彦の関係性がよく出ています!
 誰からも憧れられ、いつも中心にいる男・永遠とその双子の弟・久遠は、なぜか「委員長」である公彦に興味を示し、寄ってくるのです。
 ところが、公彦はといえば、自分にないところをいっぱい持つ派手な2人に気後れして、何とか関わり合いにならないようにしています。
 双子はそれを敏感に感じて、さらに公彦を追い回す。
 ネタバレになるので、これ以上は詳しく書きませんが、この3人の奇妙な関係は、高校を卒業するまで続いたのでした。
 公彦は、2人が自分と別の大学に進むと聞き、「これで静かに暮らせる」とホッとしたり。
 それ以来、大学を出て予備校の講師に就職した公彦は双子のことなど忘れて暮らしていたのですが、いきなり事件に巻き込まれ、再会してしまったというわけなのでした。

 さて。

 ここまでの設定で、優等生スキーには大変美味しいストーリーになっていることは、おわかりいただけたかと思います(笑)。
 攻めキャラが主人公(受)・公彦を「委員長」呼びしてまとわりついたり、でも委員長のほうはそれを嫌がってたり。
 何よりウマーなのは、公彦が双子を嫌う最大の理由が、「あんな人間に自分はどうやってもなれない」という劣等感からというところですよね!(ヨダレ)
 藍生有先生の“優等生受け”というと、すでに定評があるところですが、本作の“派手な双子”ד委員長”というカプは、受けキャラの公彦の“優等生ゆえの卑屈さ”が全開でして、ブログ主的にはたまらないものがあります。
 もう二度と会いたくないと思っていた双子と再会してしまった公彦の気持ちや如何…というところですが、なんとびっくり、ここから公彦は2人からある誤解を受けて、酷い目に遭わされてしまうのでした。
 2人は、自分たちの店の客も被害を受けている「違法ドラッグ」の売人だと、公彦のことを誤解して(商売が揉めてさらわれそうになったと思ってる)、「入手ルートを白状してよ」と強く迫ってきたのです。

「…そんなこと言われても、俺は本当に何も知らないんだ」

 一体どうすれば、二人の誤解を解けるのか。
 途方に暮れて二人を交互に見た。

「強情だね」

 わざとらしく二人は揃った溜め息をついた。

「ま、簡単には口を割らないか。な、久遠。委員長が話したくしてあげようぜ」

 永遠は楽しそうに言い放つ。
 その目は面白いことを思いついた子供のように輝いている。

「…そうだな。公彦が自主的に何でも話したくなるようにしてあげよう」

「何をする気だ」

 精一杯の虚勢を張って、二人を睨みつける。

「委員長が悪いことしたから、おしおきだよ。昔は清純派だったのに、どうしてこんなことしちゃったのか、身体に聞いてあげる」


 ううううう…。
 すいません、真性の優等生スキーであるブログ主は、「委員長」という単語が連発されるこのあたりのやりとりですでにいてもたってもいられない心持ちです(笑)。
 この感情を共有していただけない方もたくさんいると思いますが、本作は最後までずーーーーっとこの調子です。
 双子は「真面目で堅物な委員長の違う顔を見てあげるよ」ということで、えんえん公彦のことを優しくいじめまくるのですな!(夢心地)
 例えば、ごく初期のまだ大人しいエッチ場面ですが、こんな感じ。

「うわっ」

 身体の奥、すべてが露わになる。
 隠そうとした手を久遠に押さえられた。

 開かされた足の間を双子が覗き込む。
 性器だけでなく、普段は人前に晒すことのない、恥ずべき部分までが視線に犯された。

「委員長のこれ、かわいい色だ」

「そうだな」

 二人に性器を検分される。
 他人と比較してはいないけれど、それはごく平均的な大きさだと思っている。
 恥じる必要はないはずだが、こうしてじろじろと露骨に凝視されると、羞恥に身が縮む。

「見るな…」

「あんまり使ってないの? ピンクでかわいいね」

 あまりの言われように、頬がかっと熱くなった。
 公彦にだって、きっとこの二人に比べれば少ないだろうが、それなりの経験はある。
 バカにされる筋合いはなかった。

「委員長ってさ、正常位でしかやらなそうだよね。しかも電気を消してさ」

(略)

「悪趣味な質問だな」

「だって知りたいじゃん。真面目な委員長がどんな顔して腰振ったのかさ。ね、教えてよ」

 永遠が微笑みかけてくる。
 その柔らかな表情は無邪気にさえ見えた。


 いやー、優等生スキーを自称しているくせに、はっきりと答えを書けなくて申し訳ないんですが、エッチの最中までずっと「委員長」呼びなBLって、これまでほとんどなかったですよね。
 学園もの優等生受けマンガとかで1、2作は記憶がありますが、少なくともBL小説では、ずっと「委員長」の呼び名のままストーリーが進んでいくのって、初めてじゃないかしらん…。
 快挙ですよ、快挙!
 たったこれだけのことで、エッチ場面がものすごくエロく…。
 そう思えない方は、きっと一生かけても“優等生受け”を好きになることはない方だと思うので、残念ですがこれまでです(笑)。

 この後も、こんな場面が目白押しです。

「さて、委員長の感じる場所はどこかな~?」

 とか(笑)。

 じつは本作のエッチ場面については、ブログ主は2つの大きなポイントがあると思ってまして、第一のポイントは、このすぐ後に出てくるんです。

 それは…。

 公彦は“陥没乳首”なのです(笑)。
 しかも本人は優等生らしく「僕はみんなと違うらしい…」なんて思って気にしたりもしてます。
 ところが双子は、「どこかな~」とか言いながら、公彦が気にしてる陥没乳首を探し当て、言葉でも行為でも虐めてくるのですよ。

「へぇ、陥没乳首なんだ。知らなかった。こっちも同じだね」

 永遠は左胸にも触れてきた。
 両方の指が乳輪をこねる。
 その刺激で、奥に埋まっていた突起が芯を持ちはじめた。

「ちょっと見えてきたよ。かわいい。吸っちゃおうっと」

「やっ、やめろっ」

 乳輪がぬるりとした感触に包まれる。
 緩く吸われ、そこがどんどん固くなるのがわかった。
 普段は隠れている部分に息がかかる。
 むずがゆい感覚に目をきつく閉じた。

(略)

「吸ったら出てきた。ほら」

 右、左と交互に唇を寄せた永遠が、嬉しそうに久遠へ報告した。

(略)

「ふーん、そうなんだ。感じたら出てくるって、やらしいね。しかも乳首、すげぇピンク。ちっちゃいけどコリコリでおいしい」

「うっ…やめろっ…」

 刺激に慣れてないそこが赤く染まる。
 疼痛に眉を寄せた。
 自分の吐いた息が湿っている。

「委員長の乳首がこんなにいやらしいなんて、知らなかったな。いっぱいかわいがってあげるね」


 今、すぐ上のセリフを見てふと思いましたが、男性向け18禁エロだと、“委員長呼び”なエロマンガとかって結構普通にありますよね。
 主人公の男子が、最初から最後まで相手キャラの女子のことを「委員長」としか呼ばないようなマンガ(笑)。
 上のセリフみたいな言葉って、結構ふつうに出てきます。
 男性向け18禁エロマンガでは、男性読者はあくまで主人公の男子と一体化してマンガを読んでます。
 女子キャラに気持ちを重ねて読むことはないわけです。
 だから、出てくる女子キャラはみんな、男性読者たちを興奮させる“記号”の集合体でしかありません。
 だからこそ、最後まで女の子のことを名前で呼んであげずに「委員長」としか呼ばないようなマンガでも許されるというか、そのほうが男性読者は興奮しやすいわけですね。

 対して、BLジャンルにおいては、女性読者は攻めキャラにも受けキャラにも感情移入して読むことができますよね。
 だとすれば、攻めキャラ&受けキャラは、どちらも女性読者の“分身”であるわけで、それがまるで単なる記号、アイコンのように「委員長」とか呼ばれ続ける作品というのは、どちらかというと受け入れられにくいのではないかと、ブログ主は想像します。
 ちゃんと私の名前を呼べやゴルア! という。
 BLを読んで20数年、いまだに腐女子のみなさまの気持ちがよくわからないブログ主のささやかな想像ですので、間違えてたらすいません(笑)。
 でもそれだけに、本作の“委員長呼び”という特徴は、やはりブログ主の目にはBLではとても新鮮に映ります。

 閑話休題。

 ともあれ、本作では、主人公(受)・公彦がこのように最初から最後まで「委員長」と呼ばれて恥ずかしい目に遭わされるところが何より萌えるなーと思っているブログ主ですが、クライマックスはこのセリフだろう…! というのが次にご紹介する場面。
 ガラス越しに、向こうにいる人間に見えるような位置で、永遠に後孔を犯された公彦は惑乱して悶えます。

「や…見られるっ…」

 こんなたくさんの人に、全裸で男に犯される姿を見られる。
 ありえない状況に、脳が考えることを拒否した。

「うん、いやらしい委員長が見られちゃうね。どう、興奮する? もっと奥まで欲しい?」

「ひっ…あ、うっ…」

(略)

 硬く熱いものが粘膜を擦る。
 恐ろしいほど昂ぶった欲望の形を教え込むように、ゆっくりと、何度も繰り返されるうちに、身体は永遠の動きに応えて揺れ始めた。

「はは、すげぇ」

 公彦の腰を掴んで強く揺すりながら、永遠は高らかに笑った。

「俺、あの委員長をやっちゃってる」

 自分が口にした言葉に興奮したのか、彼の声は上擦っていた。

 ええ、ブログ主の声も上擦ってます(笑)。
 すごいですね、これは“優等生受け”の歴史に残る名文句ですな!

「俺、あの委員長をやっちゃってる」

 ところが、藍生有先生の素晴らしいところは、普通ならここで終わってしまうエッチ場面を、もう一回りも大きくしてくださることなのでした。
 それが、先程出てきた本作のエッチ場面のポイントその2! です。

 ここまでで十分、主人公(受)・公彦は、双子から辱めを受け、泣かされてるんですが、でもお読みいただくとわかるとおり、まだ心は双子に屈してないというか、ところどころで反抗してるんですよね。
 真に優等生である公彦は、「心だけは…」みたいな思いこみで、永遠と久遠の甘い攻撃を耐えているんです。

 ところが!!!

 双子は、そんな公彦を心の底から屈させようとするんですな!
 それがこの場面!

「あっ…や…」

 久遠のキスから解放される。
 永遠の指が、ぷくりと顔を出したままの乳首に触れた。

「この身体に、やらしい回路を作ってあげる。かわいい乳首を弄られたら、後ろが締まって気持ちよくなっちゃうようにね。ほら」

 永遠は二本の指で突起を挟んで引っ張りながら、腰を揺らした。

「あっ、すげぇ締まった…。なんだ、もう回路できちゃってる?」

(略)

「公彦は乳首が一番弱いのか」

 久遠の指が突起を押しつぶす。
 爪で弾かれて、鈍い痛みが走った。
 普段は隠れていて敏感なそこは、刺激に弱かった。

「うーん、敏感だけど、ここの孔の方が感じるみたいだね」

「あひっ…!」

 永遠の欲望が、性器の裏を擦る。
 さっきより鮮明に快楽を感じて、公彦は目を見開いた。

 自分の身体に裏切られてしまった。
 永遠の動きに窄まりが喜ぶように収縮し、身体の奥底が熱くなる。

「すごいな。初めてでここまで感じるのか」

 フハハハハハ…!!!!!
 ご飯が美味しすぎるよー!
 精神さえ保っていればこんな凌辱なんて何でもないと思って頑張る優等生な委員長が、「回路」を作られて無理やり感じさせられて、もう自分の肉体さえもコントロールできなくなってしまった自分の無力さを知って絶望してるよぉぉおお(はぁはぁ)。
 いやー、ブログ主はこの場面が大好きです。
 公彦が可哀想で可哀想で…(嘘)。

 もうやめて! 公彦のLIFEじゃないや、プライドはもうゼロよ!!!

 って叫んであげたい気分(注・遊戯王ネタです)ですわー(笑)。
 どんなに絶望したでしょうねぇぇええ、公彦は!
 心さえ保っていれば…と思っていたら、あっけなく肉体から心まで陥落させられちゃうんですもの!
 そして、この乳首と後孔をつなぐ「肉体の回路」は本作の濃くてたくさんあるエッチ場面で何度も何度も双子の手でスイッチを入れられて、そのたびに委員長じゃないや公彦は甘い涙を流させられるのでありました。
 やばい、俺も双子と気持ちが一体化しつつあるー(笑)。

 さて、ついつい大好きなエロい場面を中心にして本作をご紹介してきてしまいましたが、“優等生受け”として本作が極めて優秀であることは、よーくご理解いただけたことと思います。
 でも、本作はそれだけじゃありません。

 正直に言うと、私、これまでは藍生有先生の作品は、決して諸手を挙げて大好き! というほどは入れ込んでいませんでした。
 ブログ主の視点としては、とにかく読んでいてつまらないBL小説というのは、いくらページを進めていっても、主人公たちに変化がない小説です。
 よくあるじゃないですか。
 “あらすじ”を読んだら、これまで見たことがないような設定の2人が出てきて、「うわー、面白そう!」と思って読んだのはいいが、なんか物足りなく終わっちゃう小説って。
 どんなに良いツンデレが最初に出てこようと、どんなに良い眼鏡男子が最初に出てこようと、どんなに良いオッサン受けが最初に出てこようと、彼ら主人公がどんな事件に遭っても何も変わらず、同じよーなエッチを繰り返してるだけでは、やっぱり面白くないんですよね。
 その点、藍生有先生の小説には、ブログ主としては今まで不満がありました。
 眼鏡優等生が受けキャラで出てきてくれるのはすごくすごく嬉しいんだけど、どこのページをめくっても、このキャラはいつも同じようなこと考えて同じような行動しか取らないなと思っていたところがありました。

 正直、本作でもまだその部分が大きくは変わってないなと思うところも個人的にはまだあるのですが、(ネタバレになるので具体的な引用はしませんが)本文101ページに出てくる、激しいセックスをした翌朝に同じベッドで目を覚ました永遠と公彦を描いた場面や、ラストシーンで公彦が2人とともに生きていくことを決心したその“理由”、そしてそのことを受け入れるに至った心境の描写、そんなところに今回は大きなドラマを確かに感じることができました。
 ブログ主は最後まで引きこまれて読み通してしまいましたです。

 また、これもネタバレになるので詳しくは書きませんが、本作は最初に書いたとおりミステリー仕立てで、公彦がなぜわけのわからない事件に巻き込まれていきなり殴り倒されたのかに始まり、最大の謎は、なぜ永遠と久遠という2人の双子が、これほどまでに優等生ではあるが決して魅力的ではない平凡な男子である公彦に執着するのかというところにあります。
 この謎が解かれて行くなかで、主人公(受)である公彦も、そして永遠も、そして何よりも久遠も、みんなが大きな変化を遂げていきます。
 欲をいえば、そのあたりをさらに掘り下げてくだされば、もっともっと没頭できるBL小説になるのに…とも思っていますが、、ぶっちゃけ、これまでの藍生有先生の小説の中では、一番ドラマ的な興奮を覚えながら読みました。
 本作には主人公たちの成長と変化、そしてドラマがあります。

 とくに、最後から1ページ前で出てくる、公彦の独白には、ブログ主は心を奪われました。
 書いてしまうと、みなさんが本書を読むときの楽しみを減らすと思うので、具体的には書きませんが、公彦が自分で下した“愛の結論”は、とても興味深いものです。
 ご覧のとおり、本書はとっっってもエロが豊富で、公彦自身、双子に攻められて泣かされまくったわけですが、そんな双子と自分との関係を、公彦自身が最後に総括するセリフが、ここで出てくるんです。
 これが…深いというか本当にドキッとします(笑)。
 そうか、公彦はそんなことを考えながら、双子に辱められていたのかという新鮮な驚きもありますし、“優等生受け”つまりは優等生が愛されるというBLにおける“愛”の意味一般について、これまでさまざまな優等生受けBLを読んできたと思ってるブログ主も、「ハッッッ!」とさせられるものがありました。
 うん、本当はこのセリフがストーリーの中盤くらいに出てきて、さらに公彦の気持ちがいろいろ乱れたりすれば、もっとよかったとは思うんですが、うん、これはこれで深いし、心に残る幕切れになってますよ!

 あうー。
 ネタバレを恐れて、なんだかわかりにくい感想になって申し訳ありません。
 まとめると、本作はBL小説としてしっかり面白いし、なぜ双子がこれほど公彦に執着するのか、そして公彦はそれをどう考えているかについて、最後のページにたどりつくと、「おおっ」という謎解きがあるよ、ということですな!

 あ、もっと簡単なレベルでの、公彦の可愛いところについては、文中で久遠がこんなことを言ってます。
 しかめっ面の公彦のことを「かわいい」という久遠に、公彦が反論する場面でのセリフです。

「かわいいって言うな。俺は別にかわいくない」

「そういところがかわいいんだけど、分からないか」

 ぐふっ(笑)。
 わかるよ、久遠の言いたいこと(笑)。
 優等生の可愛さってそういうところだよね(笑)。
 そして、この公彦の可愛さについては、記事中でも何回か書きましたが、鵺先生のイラストが超絶的にそれを視覚化してくださってます。
 これねぇ、本当に魂が震えるレベルでっせ。
 どのイラストを見ても、公彦が可愛いことと言ったら…(凝視)。
 文字どおり「委員長」な、でも社会人になって少し大人っぽくなった「委員長」が、喘いだり悶えたり泣いたり怒ったりしているところを、鵺先生の筆はあますところなく伝えてくれてます。
 藍生有先生の、公彦というキャラの造型が際だっているからこそ、鵺先生のイラストも光り輝いているという気がするのですが、あー、このイラスト、売ってくれないかなー。
 花丸編集部に電話したら話だけでも聞いてくれないかなー(笑)。
 快楽に溺れきらない、でも確実に快感を身の内に感じている優等生の顔。
 すごいよ、鵺先生!!!

 相変わらずの無駄に長いレビュー記事で本当にすいません。
 でも、一人でも多くの方が本書を読んでくれるといいなー!
 “優等生受け”BLにまたひとつ、新たな歴史を開く一作でありました!

関連記事


Comments

 
はじめまして!
それにしてもちーけんさん可愛いですね!
もう、この本よりも
ちーけんさんが興奮してるのが可愛くて仕方ないです!(おい!)
 
管理人のみ閲覧できます 
このコメントは管理人のみ閲覧できます
 

Leave a Comment



05 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

04

06


 
FC2カウンタ
 
プロフィール

ちーけん

Author:ちーけん
FC2ブログへようこそ!

 
最新つぶやき5件

Twitter < > Reload

 
最近のコメント
データ取得中...
 
 
 
 
Lc.ツリーカテゴリー
 
Lc.ツリータグリスト
 


Archive   RSS   Login

債務整理太陽光発電
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。