ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]小学校時代、「女みたいだな、お前」といじめられた同級生と再会! 自分を忘れてる男に復讐を誓った主人公は… 烏科ひゆ『初恋タイムカプセル』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 特徴-社会人  受け-眼鏡  受け-地味・ダサい  受け-いじめられっ子  ●カ行-烏科ひゆ  
初恋タイムカプセル (ショコラノベルス・ハイパー)初恋タイムカプセル (ショコラノベルス・ハイパー)
(2010/01/09)
烏科 ひゆ

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 昨晩はBL本読んでる間にいつの間にか寝てました…。
 全然記憶がありません。
 昼間、外で友達と遊んだので疲れてたのかしらん?
 今日は一日フルに休みなので、こうしてまたブログ更新に励んでます(笑)。

 さて今日ご紹介したいのは、烏科ひゆ先生のショコラノベルスH『初恋タイムカプセル』です!
 これも昨年末に出てた本なんですよね…。
 全然新刊レビューじゃなくてすいません。
 ブログ主の好きなBL要素の数々が詰まった一冊でした。

 あ、以前このブログで書いたんですが、もう一回書いておくと、「烏科ひゆ」先生は、「からすか・ひゆ」先生ですから、どうぞお間違えのないように!
 結構みなさん、「とりしな・ひゆ」先生だと思っていませんか?(笑)
 かくいうブログ主は何年も勘違いしてまして去年ようやく間違いに気づいた次第。
 「鳥」(とり)じゃなくて「烏」(からす)です!

 本作は、小学校のときの“いじめっ子”と“いじめられっ子”がサラリーマンになって同じ会社で再会するというストーリーです。
 ブログ主はこれだけでゾクゾクしますよ(笑)。


 小学5年になった春、笹倉――いや秦野は、新しいクラスに緊張していた。

 姿勢よく席に座って担任の教師が来るのを待っていると、後ろから背を突かれた。

 振り向くと、秦野の後ろに座っていたのは、整った顔立ちの活発そうな少年だった。

 その少年が、秦野の顔をじっと見る。

「な…何?」

 何も言わずにただ眺められ、秦野はオロオロと目を泳がせた。

「お前…何て名前?」

「秦野義文だけど…」

「お前…男なのか?」

 真面目な顔で訊かれ、秦野は困惑した。

 確かに秦野は華奢で背が小さく、顔立ちも可愛らしいため女の子に間違われることもあった。
 だが座席は男女別の名前順だ。
 この席に女子が座っているわけがないのにわざわざ訊いてくるなんて、馬鹿にしているのだろうか。
 「女みたい」と言われて気分のいい男子はいない。

 秦野は無言で前に向き直ったが、少年は尚もしつこく背を突いてくる。

 この、無遠慮な少年のことは知っていた。

 樋口晃輔。

 同じクラスになるのは初めてだが、口内では目立つ存在だった。

 運動系、芸術系を問わず、朝礼で表彰される場面を何度も見た。
 かといって優等生というわけではなく、廊下や職員室でよく教師に怒られている。
 友達が多く、彼の周囲に人が絶えないことも知っている。

 秦野は、樋口に密かに憧れていたから。

 内気でひ弱で、特別な才能もない秦野は、こんな子になりたいと思っていたのだ。

 その樋口にこんなことを言われて、ショックだった。


 はい、これが主人公2人の出会いですよ。
 クラスの中心の太陽のような男の子と、隅っこで小さくなってる「女みたい」な優等生(=いい子ちゃん)と。
 優等生というか地味男子が、ふだんとっても気にしてる「女みたい」というコンプレックスをずばっと指摘され腹立たしいのに、いい子ちゃんゆえに言い返すことができないというこのシチュエーションが、ブログ主的にはまずツボです。
 言ってきたのが、じつはこっそり憧れてた格好いい男の子というところも、いやもう煮え煮え(笑)。

 そしてその日の放課後、さらに事件が起こるのでした。

 放課後になると、何故か秦野は樋口の家に連れていかれた。

「僕…塾があるから…」

 そう言って何度も断ったのだが、秦野の弱々しい声は樋口には全く聞こえていないようだった。

 樋口は秦野を自分の部屋に押し込むと、別の部屋から、可愛らしい色の布きれを持ってきた。

「なに…?」

 樋口の手にあるそれは、子供用のスカートのようだった。

 嫌な予感がしてジリジリと後退する秦野に、樋口は意地の悪い笑みを浮かべ、間合いを詰めてくる。

「これ…妹のだけど、お前なら小さいから入るだろ」

「嫌だよ! どうしてそんなこと…っ」

 大人しい秦野も、さすがに反発した。

 入るからと言って、なぜスカートなど穿かなければならないのだ。

 だが樋口は悪びれた様子もなく言った。

「女じゃないって言うなら、実験してみようぜ」

 やばい…。
 あまりの理想シチュエーションにハァハァしてしまいます(笑)。
 そして、無理やりスカートを穿かされた秦野は、樋口に連れられ外にまで連れていかれるのです。

「ほらみろ。誰もお前が男だって気づいてないじゃないか」

 女みたいだと言った、樋口の言葉が証明されたのだ。

 笑われるのも嫌だったが、違和感をもたれないのももちろん嬉しくはない。

 目に溢れた涙を、秦野は拭いもせずに流し続けた。

「なんか…泣くとますます女みたいだな」

 樋口は秦野の顔をじっと見て、さらに酷い言葉を投げつけた。

 樋口は…自分のことが嫌いなのだ。
 こんなメソメソした女みたいな奴が気持ち悪くて許せないのだ。

 いや~、「こんな自分は嫌われてるんだ…」とさらに卑屈になっていく優等生の姿が可愛すぎでしょう(笑)。
 「泣くとますます女みたいだな」とか言われても、なぜ自分がそんなこと言われるかわからないで呆然としちゃったり。
 ブログ主的に勝手な妄想を付け加えておくと、BLでの定番エピソードである「女みたいだな…」というこのセリフ、“優等生受け”的な意味では、べつに本当に受けキャラが女みたいな綺麗な顔かなんてどうでもいいんです。
 そーゆーことを言われても、つまりは攻めキャラから幼い性欲の発露みたいなのをぶつけられてもそれに気づかず、何を言われてるかわからないというこのウブさおぼこさピュアさ、面の皮一枚の話ではなくてそんな深い精神性の部分でですね、攻めキャラは受けキャラのことを「女みたいだな…」ときっと言ってるんですよ!
 つーか、だったら萌える(笑)。
 いいですよね、自分が性欲の対象にされてることに気づいていない優等生。
 で、ハッと気づいた瞬間、顔が真っ赤になるの。
 うへへへ、萌えるよ(笑)。

 本作でももちろん、そんな美味しい場面がございますます。
 上の場面の直後ですよ。

 樋口はどういうわけか、スカートを捲り上げた。

「…!」

「ちゃんと付いてるか…確かめる」

 やばい、ヨダレが…。 拭き拭き。
 結局この時、秦野は猛烈に暴れて抵抗し、樋口も秦野に手を出すのは諦めます。
 でもその後も樋口は大人しい秦野にこうしたチョッカイを掛けつづけ、秦野の少年時代は暗いものになったのでした。
 両親の離婚で転校することになるまで、秦野の辛い日々は続いたのです。

 そして、こんな2人が社会人になって同じ会社で再会したというのが本作の冒頭場面です。
 元いじめっ子の樋口は、何でもできてクラスの中心的存在だった性格そのままに、今では若手のトップとして次々と大きな仕事をまとめ、出世街道の先頭を走ってます。
 もちろん女子社員にも大人気。

 対して、秦野は親の離婚を機に苗字が代わり、今では笹倉という名前になってます。
 主人公(受)・笹倉は、今ではすっかり斜に構えた感じのひねくれた(と自分では信じてる←可愛い)社員になってます。
 それもこれも樋口にいじめられ、転校を機に生まれ変わろうとしたもののうまくいかず、人付き合いのできないネクラくんになってしまったからです――と笹倉自身は思っています。
 その目の前に、昔のままに明るくて格好いい樋口が現れたものだからさあ大変!
 笹倉は、自分が小学校時代にいじめた相手「秦野」だと気づいていない樋口に、今こそ復讐の時だといきり立ちますが…。

 ――というのが本書の基本設定です!

 こーゆーですね、少年時代のいじめっ子×いじめられっ子の再会もので一番キーになるのは、「いじめた側がすっかり昔のことなど忘れちゃってるみたい」という設定だと思うんですが、いかがでしょーか。
 BLだと大体いじめっ子側が、自分がいじめてた事実を忘れてますよね、不思議なことに(笑)。
 でも、ブログ主がこの分野を隅から隅まで読んできた経験からいうと、大体の場合、ホントは覚えてるんですよね、いじめっ子も自分の過去を。
 たまーに事故の影響とかで本当に忘れてるという設定のBLもありますが、「ホントは覚えてる:本当に忘れてる」の比率で行くと、まあ「8:2」ぐらいの圧倒的な差で前者が多いのは間違いありません。

 この設定の有無は大きいんですよ。

 昔、いじめられたことを忘れられないネクラな受けキャラが、「僕をあんな目に合わせておいて…忘れたっていうのか!」なんて煮え煮えしちゃったり、「どうせ僕のことなんてそれぐらいのことだったんだよね…」なんてさらに卑屈になっちゃったり、BLの根幹である2人の関係性の部分に大きく影響してくるので。
 では、本作はどちらなのでしょう。

 …答えは秘密です(笑)。
 ストーリーに大きく関わってくるので。
 ただ、再会した当初、樋口が自分ことを完全に忘れている様子を見て取った笹倉は、それで復讐を思いつくんですよ。
 しかも、樋口はしきりに笹倉にモーションを掛けてくるんです。

「一緒にご飯いきませんか」

 とか、

「飲みに行きましょう」

 とか。

 そのたびに胸がざわめいてしまう笹倉。
 そして誘われるままにドライブに連れていかれてとても大事に扱われたり、

「笹倉くんはこういうところが好きかな…と思って」

 とか言われながら星空の美しい山の上に連れて来られたりしちゃうのでした。

 先程と重なりますが、これがまた萌えポイントでしてねぇ…。
 自分のことを覚えてないくせに、つまりはまったく初めて知った人間としてこうして付き合ってるのに、まるで女性を相手にするように優しい樋口。
 つまり、小学生のころ、「樋口くんは僕のことが嫌いだからスカートなんか穿かせるんだ…」なんて泣いた笹倉の思い出は、覆されてしまおうとしているわけです。
 相変わらずネクラで人付き合いのヘタな自分なのに、“新しく”出会った樋口は、こうして優しくしてくれるんですから。
 こんな自分、誰も好きになってくれるはずがないと思いこんでいた笹倉のコンプレックスは、あっという間に解消されてしまったのです。
 でも、笹倉は樋口の好意を受け入れて、過去の思い出を上書きしてしまうことができません。
 そうしたら、あの時に泣いた自分が浮かばれなくなってしまうから。
 だから、どうしても樋口には復讐しないといけないのです。
 今の自分を可愛いと言ってくれる樋口を、手酷くふってやることで…。

 いやー、本作はですね、この「偽りの愛」として樋口からの睦言を受け入れる笹倉の煩悶ぶりがとても可愛いです。
 経験豊富なフリをして、樋口との身体の関係も受け入れてしまう笹倉ですが、本当は何の経験もありません。
 樋口に蹂躙され、「好きって言ってくれる?」なんて真剣な顔で言われると、ぽろりと口から本心が出てしまいそうになるのを必死で押しとどめ、「こいつのことなんか好きじゃない…」と呪文のように唱えつつ、快感に喘いじゃうという。

 ぐふーぐふー(激しい呼吸音)。

 こんな自分でも愛してもらえるんだ、可愛がってもらえるんだという歓喜に打ち震えつつ、でもこいつは本当の俺のことなんか嫌いなんだ、だって小学校のころ、俺にあんなことしたんだから…という疑念。
 悶える優等生最高だよっ…!!!!
 上の呼吸音はブログ主が興奮を抑える様子ですので念のため(笑)。

 本作は気持ちを確かめ合ったあとの2人をもう少し書きこんでほしいなーとか、笹原が樋口を許す過程の心の動きがもう一つ深みがあったらなおいいとか、欲張りな感想もあるんですが、「俺なんか…」というコンプレックスを持った優等生が思いっきり可愛がられちゃうという基本ストーリーの部分は大変読者を萌え萌えさせてくれます。
 2人にからんでくるサブキャラもいいですし!
 BLに出てくる女性キャラで読者に嫌われないタイプは珍しいと思いますが、本作の女性キャラはなかなかイイ感じです。
 自信を持ってオススメできる佳作と申せましょう!

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