ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]今月のベストBL! 「経済学部の王子さま」と呼ばれる高慢ちきな先輩が、「バカ」と嘲笑していた後輩にぐずぐずに! 凪良ゆう『全ての恋は病から』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 特徴-大学生  特徴-年下攻め  受け-女王さま  受け-成績優秀  ●ナ行-凪良ゆう  
全ての恋は病から (白泉社花丸文庫)全ての恋は病から (白泉社花丸文庫)
(2010/03)
凪良 ゆう

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 よし。
 書けるときにレビュー書こう。
 今日2冊目!
 手短にまとめよう、手短に。
 ずるずる長くなるから時間もかかって、ついつい更新したくなくなっちゃうんだ。

 では、これはもうすぐにでもご紹介したかった一冊。
 凪良ゆう先生の最新刊『全ての恋は病から』です!

 いやもう素晴らしかった!
 ブログ主的に、今年の3月に読んだBL本で一番よかったです。
 しかもこの本、事前にはまっっっったく期待していなかったし、本屋で相当迷ったすえに「ハズレでもいいや」ぐらいの気持ちで買った一冊だっただけに、もし買わずに読まないママだったら…と思うと、相当震えます。
 生涯読んだBLの中でもかなり上位に来ます、これ。

 つーかですね、いつも思うんですが、BL本の「あらすじ」は実態を表していないものが多すぎるんです。
 本書もそう。
 白泉社の花丸サイトに出ていた「あらすじ」を読むと、いつも人肌に触れてないとダメな奇病の持ち主×顔はカッコイイけど掃除ができない汚部屋の主…みたいなことが書いてありました。
 いや間違ってないんですよ、そのとおりの内容だし。
 でも、読み終わって感動した今となっては、いやいやいやいや、本書の主眼点はそこじゃないだろ!と言いたくなってしまいます。
 しかも上の「あらすじ」だと、そんなビョーキ持ち2人のおかしなところがぶつかりあうようなBLかと思っちゃいますが、全然そんなことはありません。

 ブログ主は断言します!
 本書の“読ませどころ”は、そんなオカシなビョーキ持ち同士のやりとりになどあるのではなく、受けキャラ・椎名一貴(しいな・かずき)の可愛さ、大学内で「王子様」「姫」と崇められる美貌かつ優等生な男・椎名の異常な可愛さを描いたところにあると!

 本作の主人公(攻)は、女の子にはむさ苦しいとか言われてしまいそうな感じの短髪男子・佐藤夏市(さとう・なついち)です。
 経済学部2年生である夏市は、幼少時からのいろんな体験もあり、今ではバリバリのゲイです。
 といっても、新宿2丁目を遊び回るとかのタイプではなく、相手を決めてきっちり付き合う感じですが。
 これまでも適当に相手を見つけつつ、付き合ったり遊んだりしてそちらの方面は過ごしてきました。
 いま狙っているのが、新入生の飯島です。
 でも、

「クリッとした目が小動物を思わせる可愛い後輩」

 である飯島を落とすべく、サークルの新人歓迎会に出ていた夏市は、さっきから渋い顔になっていました。
 自分と飯島の隣に、「経済学部の王子さま」と異名をとる先輩・椎名一貴が座っていたからです。
 飯島は椎名と映画の話で盛り上がり、そちらの方面に興味のない夏市にはチンプンカンプン。
 しかも…。
 映画監督の「スパイク・リー」と、カンフー映画の「ブルース・リー」を間違えた夏市のことを、先輩の椎名はあからさまにバカにして、嘲笑してきたのです。

「アホと話をするのは疲れるな」

「アホ?」

 聞き捨てならんと隣を見ると、椎名は嫌そうに顔を背けた。

「『燃えよドラゴン』も『怒りの鉄拳』もブルース・リーの主演映画で、スパイク・リーとはなんの関係もない。『プロジェクトA』に至ってはジャッキー・チェンの主演映画で、ブルース・リーの映画ですらない。そもそもスパイク・リーは俳優じゃなくてアメリカの映画監督だ。日本だと『マルコムX』という作品がメジャーだが、知ってるか?』

「いえ、全く」

「だろうな。お前が見ても価値が分かると思えないが」

 瞬間、そのお高い鼻を摘んで引っこ抜いてやりたい衝動に駆られた。
 しかし相手は先輩だ。
 ここは楽しい飲みの場だ。
 耐えろ俺。
 夏市は自分に言い聞かせた。

 ぐふふ(笑)。
 当ブログ的には、この知識のない人間をバカにするという優等生的高慢さをあらわにした受けキャラ・椎名にヨダレ1万リットルです!
 でも椎名という男は、これだけの暴言を許されるような男でもあるのでした。
 「経済学部の王子さま」という異名があることはさっきも書きましたが、ほかにもこういう風に文章中では描かれています。

 夏市はチラリと隣の椎名を盗み見た。
 百七十五センチ、すらりと細身のスタイルに、柔らかそうな薄茶の髪は天使の輪のオプションつき。
 涼しげに切れ上がった瞳や濃く長い睫毛は、格好いいというより美しいという形容が相応しい。

 ――まあ、俺の好みじゃないんだけどね。

 心の中で偉そうにジャッジした。
 夏市は高嶺の花の女王さまより、親しみやすくて可愛い飯島みたいな男がタイプなのだ。


 そして、飲み会から椎名が帰ったとたん、残された女子たちはこう溜め息をつきます。

「あーあ、椎名先輩帰っちゃった。今日こそお近づきになりたかったのに」

 残念そうな声に、すぐ別の声がかぶさる。

「無理無理。相手はミス・キャンパスを『化粧が濃い』の一言で振る王子さまよ。ここまできたらもう孤高を貫いて、ずっと鑑賞用でいて欲しいわ」

 容姿端麗、成績優秀、実家も会社を経営している金持ちらしい椎名は、当然のことながら女にモテる。
 しかし理想が高いのか、浮いた話は一切ない。
 男友達経由で探りを入れた女の子もいたが、女関係どころか一人暮らしの部屋に遊びに行った者すらおらず、私生活全てが謎めいている。
 そんなミステリアスなところも女の子の気を惹くらしい。


 要するに、顔も頭も最高級。
 しかも育ちのせいか、自分より下と思った人間には、蔑む気持ちを隠さずバカにしちゃうというその傲慢さ。
 素晴らしい優等生っぷりではないですか。
 でも…。
 登山家は「そこに高い山があるから登る」というそうですが、ブログ主はこう言いたい。
 「そこに高いプライドがあるから折る」と…!

 いやー、全然自慢できないポリシーですが(笑)、理科の授業で習ったとおり、物体は高い位置に引き上げられれば上げられるほど、有する位置エネルギーは極大していくのです。
 BL的にいえば、本作の受けキャラ・椎名先輩は、現在位置エネルギー最高潮、あとは落下を待つのみという状態なわけですな!

 そして本作が素晴らしいのはですね、この“落ちっぷり”の描写のすばらしさにあるんです。
 もう、凪良ゆう先生天才!
 ブログ主は本作を読んであまりに萌え萌えしたので、凪良ゆう先生の過去作品もほとんど新たに買ってしまいました。
 それぐらい素晴らしかった。
 何がよかったってですね、別に椎名先輩はここからSM的に屈辱を味わわされるわけでもないし、家が破産して貧乏になって嘲笑されるわけでもないし、社会的にはこれといって落ちていくわけではないんですが、主人公(攻)である後輩・夏市との関係においてのみ、椎名はたくさんの“生まれて初めて”のことをされちゃったり、優等生であるはずの自分が知らないことをたくさん夏市に教えられたり、挙げ句の果てには世間知らずなところを思いっきり食い物にされて(?)夏市に恥ずかしいことをやらされて泣いちゃったりと、登場場面での高慢ちきさが嘘のような姿を見せていくんです。
 で、これがBLでよくあるですね、受けキャラがすごく痛い目に遭ったり悲しい目に遭ったりという安直な展開ではないのです。
 そーゆータイプのですね、主人公の回りの環境の激変で、優等生の鼻が折られていくという話ではなく、攻めキャラである夏市との関係においてのみ、椎名は言葉巧みに騙されちゃったり、甘やかされちゃったりしたりして、高慢な表の顔とは違う表情を見せていくんですな!
 つまり、後輩である、しかも最初は「アホ」と罵っていた後輩である夏市の前でのみ、椎名の鼻はへし折られ、可愛がられて、「なのにこいつのことが気になってしょうがない…」という煩悶を味わわされていくわけです。
 この描写!
 この関係性!
 いやもうこれがたまりませんでしたですよ。

 そしてここが非常に重要なんですが、かといってですね、椎名先輩はBLでよくありがちな造型の、単に素直で可愛いだけのキャラに堕したりしません。
 ここが凪良ゆう先生のキャラ造型の深いところ。
 なんか女の子みたいにぷるぷる震えて「好きにして…いいよ」(赤面)みたいなキャラになったりしないんです。
 なんというか、「椎名先輩」としか形容のしようのないキャラになっていきます。
 女王さまで高慢で、でも夏市の前でだけは、夏市の首っ玉に抱きついて「あんあん」言っちゃうような…。
 うーん、うまく表現できないよー!
 椎名先輩の魅力を!
 最初に書いたとおり、椎名という受けキャラは「経済学部の王子さま」で、身長も175センチあるわけですが、車折まゆ先生描くところのイラストを見ても、結構男らしいというか、もちろん美人ですけど、すごく派手なラテン系(?)とでも形容したくなるような格好いい男に描かれてるんです。
 全然、女の子っぽい美人じゃない。
 そんなタイプの高慢ちきな先輩が、後輩にいいように扱われちゃって、痴態を見せちゃいつつ、決して女っぽくはならず、でももともとはバカにしてた後輩に必死ですがりついちゃったりするという。
 えーい。
 具体的な場面をちょっとだけ紹介させていただきましょう!

 まずですね、知っておくべき前提として、最初にご紹介した「あらすじ」に書いてあったとおり、2人はそれぞれ変なビョーキを持ってるんです。
 夏市は、幼いころのいろいろなトラウマのせいもあって、恋人(もちろん男)に四六時中でもひっついて抱っこしてなでなでしたという性癖を持ってます。
 だから、これまでの恋人たちからも「うざい」「面倒くさい」と言われて、捨てられて来ちゃったりしてるんですね。
 対して、椎名先輩のほうは、夏市いわく「汚部屋王子」です。
 部屋中にゴミが散乱し、何やら黒い高速で動く六本足の物体も多数増殖してます。
 偶然、アパートで隣同士だとわかった2人でしたが、最初は「気にくわないヤツ」として喧嘩しながら暮らすうち、お互いの性癖(ビョーキ)を知り、2人は“相互補完”の関係を作ることに決めるんです。

 つまり、椎名先輩の部屋を綺麗に掃除して清潔を保つかわりに、夏市は好きなときに椎名先輩のことを抱っこして“もふもふ”していいという。

 でも、最初の飲み会の場面で夏市自身が言っていたとおり、椎名のことは全然タイプじゃないんです。
 もちろん椎名もゲイではないので、この“もふもふ”はそーゆーことはいっさい抜き。
 本当に抱っこして人肌の温かさを楽しむだけという決まりです。

 な・の・に♪

 こうして椎名先輩の部屋にお邪魔しては部屋を綺麗にしたりご飯を食べさせてあげたりして、お礼に椎名のことを好きなだけ抱っこして触りまくっていた夏市は、だんだんと椎名の可愛いところに気づいていってしまうわけですよ。
 このへんはBLの定番ですが、いやもう最初が高慢ちきすぎたために、ここでだんだんわかってくる椎名先輩の可愛さといったらハンパじゃありません(笑)。

 本当はこのへんの夏市が椎名先輩にはまっていくあたりもご紹介したいけど、そうしたらもう文庫の全文を書かねばならないので泣く泣く割愛します。
 なので、夏市に毎晩の“もふもふ”を認めてやった時の椎名先輩のセリフだけご紹介しておきましょう。

「触るだけだぞ。恋愛感情なし、もちろんHもなしだ。とりあえず今日はこのまま大学に行って、俺を可愛がるのは夜からにしろ」

「は、はいっ、了解しました!」

 正座で敬礼する夏市に、椎名は偉そうに頷いた。

 むふふ。
 どんだけ偉そうなんでしょうね、椎名先輩は。
 でもこの後、毎晩“もふもふ”するうちに、夏市は椎名の可愛いところに気づいていってしまうわけです。
 じつは、クマのキャラクターのアイスが好きで、夏市が「買ってきてあげましょうか?」と言った瞬間、

「食べる!」

 と顔を輝かせた椎名先輩の可愛さとか、他にもあれとかこれとか…。

 そして、当然ながら、毎晩抱っこして“もふもふ”してると、他にもいろんな会話をするわけです。
 そこで出てくるのがこんな場面。

「椎名先輩、もしかして今まで彼女作ったことは?」

「ない。今まで21年間、大和撫子というものを見たことがないからな」

「ああ…、まあ、そりゃそうでしょうね。今どき大和撫子って言葉からして死語というか、ワシントン条約に登録されてもいいくらいの絶滅危惧種というか」

 適当に言葉を繋げながら、夏市は内心違うことを考えていた。

 ――ということは、椎名先輩は童貞…。

 自然と鼻の穴が膨らんだ。
 特に処女性にこだわりはないが、それでも元来のお兄ちゃん気質のせいか、夏市は源氏物語系教育イベントが嫌いではない。
 まっさらな相手に、こんなことやあんなことを教える喜び。
 スケベ野郎と言わば言え。
 男はHな生き物なのだ。

「おい、なに鼻の下伸ばしてるんだ」

 椎名が怪訝そうに後ろを振り向き、ハッと我に返った。

「あ、いえ、なんでもないです」

 誤魔化すように首筋に鼻を擦りつけた瞬間だった。

「…っん」

 不意打ちで響いた色っぽい吐息に、ズキューンと脳髄を撃ち抜かれた。
 興奮して思わずフンッと息が荒いだ。
 夏市の鼻息に首筋をくすぐられるたび、椎名が身をよじる。

「…やめっ、くすぐった…んんっ」

 椎名が軽く喘ぐたび、ズキュン、バキュンと頭の中で銃声が響く。
 危うく血管が切れそうなほど興奮し、ヤバいと鼻を押さえたら案の定ヌルッと滑った。
 鼻血だ。

「ふ、ふいまへん。れも、へんぱいが色っぽい声だふから…」

 このへんで現れてきた「可愛さ」で重要なのは、すべてが高慢な優等生という部分と真逆なものばかりということですな!
 アイスが好きで意外に子供っぽいところとか、あとは何よりも重要なことにあれだけモテるのに「童貞」だったり。
 そして最後に明らかになった、すごく感じやすくて「んっ…」とかすぐ声を出しちゃうところとか。

 そしてついに、夏市が椎名先輩の可愛さに、堤防を決壊させちゃう日がくるわけですね(笑)。
 ここからはもうですね、読んでてドキドキしっぱなし。

 最初は、真夜中に「どうしてもラーメン食べたい」とワガママを言い出した椎名先輩に、夏市がこんなことを言い出すところから始まります。

「ラーメン諦めないとこのまま触っちゃいますよ。感じたら先輩の負けですよ」

「好きにしろ。その代わり俺が感じなかったら、全力疾走でラーメン買ってこい。俺はゲイじゃないから、胸なんか触られてもどうってことない」

「望むところです。じゃあ、いきますよ…」

 やべぇ、このやりとりだけでも相当ツボすぎる…。
 頭はいいけど童貞で性に疎い王子様が、虚勢を張って「いくらでも触れ」とか!
 この後の椎名先輩がどうなっちゃったかは…。
 うーむ、大変申し訳ありませんが、ご自分で文庫を買ってお確かめくださいませ(笑)。

 でも、どんな感じかだけちょこっとだけご紹介させていただきます。
 そのほうが絶対みなさん文庫買おうって思うはず…(笑)。

「ちょっと触られただけでこんなイヤらしい形にして、先輩は意外とHですね」

 意地悪っぽい囁きに、椎名は耳まで真っ赤に染めた。

「ち、違う。これはただの反応で…んっ」

 指の腹で擦ったり、頃がしたり。
 絶え間なく与えられる刺激に、淡い色の乳輪の真ん中で、小さな粒が急速に成長する。

「すごく可愛い。ぷっくり膨らんで、色もさくらんぼみたいに濃くなってる」

「…っ」

 キュッと摘むと、ビックリした猫みたいに身体を弾かせる。
 動けないようにきつく抱きしめて、健気に尖ったそこを指でコリコリと擦り合わせた。

「んっ、あ、ああ…っ」

 椎名の唇から、初めてハッキリとした喘ぎが漏れた。

 繰り返していいますが、あの高慢な椎名先輩が…というこの醍醐味、味わっていただけましたでしょーか!!!

「ち、違う。これはただの反応で…んっ」

 なんてセリフとか、もう“優等生受け”の究極のツボのセリフのひとつですよね。
 自分の肉体的快感を認められないというのは、BLにおける優等生性の最高の表現のひとつですよ!!!!
 そして可愛すぎることに、自分がエロい声を挙げることを受け入れられない椎名は、このあとポロッと涙までこぼしちゃうんですよ。
 それを見て慌てたのが夏市。
 なんとか椎名先輩を落ち着かせようと、「こんなのは学生では普通のことですよ! 高校時代とか、俺の学校なんかみんな休み時間にはいじりっこしてました!」みたいな大嘘をつきます(笑)。

 ここで凪良ゆう先生が、夏市の心の中を描写した文が面白い。

(そんな変態学園があってたまるか。しかしここは無理を通す)

 そして、この無理が通っちゃうところが、つまりは椎名が「本当か?」とか言って夏市の嘘に騙されちゃうところが、また優等生受け的には萌え~なのですな!
 つまり性的なことにおぼこい、世間を知らないというところが強調されてきて。
 夏市はさらに言いつのります。

「そうですよ。やったことない人がいるなんて、俺のほうがビックリですよ!」

「…ふうん、そうなんだ」

 椎名がホッとしたように呟く。

 うわ、アホすぎるというか後輩の嘘を信じすぎだよ、椎名先輩!
 でも可愛いですよね、ウブで(笑)。
 夏市もさらに心の中で呟きます。

(いくら女とつきあったことがないとはいえ、オクテにもほどがある。こんな世間知らずだと、いつかタチの悪いゲイに騙されて『いっただきま~す』とか…)

 もうこのころには椎名先輩の可愛さにメロメロになっている夏市は、そんなことは許さない!とばかりに、自分でどんどん椎名を頂いちゃうわけです(笑)。
 ああっ!
 もう一カ所だけ紹介させてください!

「じゃあ、もっと体験してみます?」

 なんて夏市に騙されて、乳首だけじゃなくもっといろいろやられちゃうことになった椎名先輩のセリフです。

「あ、ああ…っ」

 腕の中で細い腰が淫らにくねり、性器を握る手がヌルヌルと滑った。先走りの量が多くて、手の動きに合わせてくちゅくちゅと恥ずかしい音を立てる。

「先輩、すごい、めちゃくちゃ濡れてる。あんまり自分でしないの?」

 予想以上の反応に、夏市の声も上擦った。

「し、した後…、恥ずかしく、なるから」

 どこまでもウブな答えに嬉しくなる。

「誰かにしてもらったこともないんだよね?」

「あるわけない、だろ。お前が初めて…、あ、あっ」

 やべーよ!!!!!
 この反応は読者にとっても可愛すぎるよ!!!!!

「し、した後…、恥ずかしく、なるから」

 
って、どんだけウブなんだというか、こんなことを素直に告白しちゃう高慢ちきな先輩のピュアさ!

 ブログ主が本作を2010年3月度ベスト作に選ばせていただいた理由もわかっていただけるんじゃないでしょうか!
 高慢な優等生性を踏まえた描かれる、この椎名先輩の可愛い素顔の数々…。
 もう溜め息しか出ません。

 でも、おわかりかと思いますが、ぶっちゃけですね、これまだ昔風にいえば「B」の段階までしか来てませんからね!(死語)
 この後に「C」が来るわけですよ…って、すいません、20代前半の人とかには本気で通じないかもしれない(汗)。
 バシッといえば、もう椎名先輩のことを大好きになってしまった夏市は、「今晩ももふもふさせてください」とか言いつつ、ついには自分のチ○コを椎名先輩の中に入れちゃおうとするわけですが、ああああああああ!
 あの場面、もう全部まるまる引用してご紹介したい!!!!
 すごいです、本当に(笑)。
 「だめ! 抜かないで!」という表現は、今まで数多くのBL作家さまが書かれてきたところだと思いますが、本作でのこの表現、いやこのセリフを椎名先輩に言わせるために凪良ゆう先生が用意したシチュエーションは、これまでどのBL小説でも見たことがありません。
 いやー、蕩けましたわ~。
 そしてぐずぐずになった椎名は、夏市に意地悪されて泣きながらエロいことをいっぱい言わされますよ。

「な、夏市の…×××××好き、もっと…奥まで入れて…」

 これ、原文ではですね、「×××××」の部分は伏せ字じゃありません。
 これを伏せ字にしないで受けキャラに言わせたBL小説ってのも、これまでの長いBLの歴史の中で意外に少ないですよね。
 しかも、本作では凪良ゆう先生が後書きで書いてらっしゃいますが、椎名にこれでもかとばかりに連呼させたりしてるんです。
 とろとろになっちゃった優等生が、これまでのBLでは使われなかったような直接的な単語を泣きながらいわされちゃうという。
 このあたりはBL界で超先進的な作品をどんどん発表されてきた五百香ノエル先生の作品でも、結構伏せ字のままだったりしますからね。
 伏せ字でなく文字どおり字になって表現されたのって、もしかしたら本作が初めてかもしれませんよ。
 実際読んでみてもすごくインパクトありますしね。
 今後、BLでも淫語的なものを伏せ字にせずそのまま書いちゃう時代が来ているのかもしれません。

 はああ~。
 まっっっったく本作の素晴らしさをお伝えできたと思えないのですが、何か、何かでいいのでブログ主のこの情熱を感じていただけましたでしょうか!
 いまのBL界では、木原音瀬先生に代表されるような、シリアスで真摯でリアリティあるストーリーがもてはやされてますよね。
 言い換えると、BL小説としてだけでなく、普通の文学としても評価されるのではないかというようなBL小説が。
 その意味では本作にはまったくそういう要素がありません。
 現実ではありえない設定のキャラたちが、都合良くもアパートの隣同士で出会っちゃったりして、しかも「掃除するかわりにもふもふさせろ」なんていう“なんじゃそりゃ”という設定でお話は進んでいきますし。
 でも、こんな“いかにもBL”なお話の中で、主人公2人の感情のひだを丁寧に描きあげ、“現実にはありえない”という設定の中でもし男2人がこんなことになったらどうなるのか…というところをとことんまで突き詰めて書いてくださったのが本作の凪良ゆう先生です。
 この筆力はとてつもないです。
 これがBLというものですよ!
 ありえない設定の中ではありますが、たしかに椎名と夏市は生きています。
 このBL的実在感! リアリティ!
 椎名先輩みたいな男は絶対に現実にはいないでしょうが、でもブログ主の頭の中ではたしかに存在し、もうありえないくらいの優等生的可愛さを振りまいていてくれてます(笑)。
 「無人島に持っていく10冊」を選べといわれたら、今のブログ主は絶対に本作はその中に入れますよ。
 ぜひ! ぜひみなさまにも本作の素晴らしさを味わっていただければなーとブログ主は切に思います。
 凪良ゆう先生の次回作が本当に楽しみになりました。

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