ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]すいません、脇役キャラのシモンに萌えちゃいました… 以前ご紹介した大傑作『鳩ヶ谷の憂鬱』も収録された一冊! 古街キッカ『悪魔でハニー』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-キモオタ  受け-眼鏡  受け-変人  ●ハ行-古街キッカ  
悪魔でハニー (ミリオンコミックス Hertz Series) (ミリオンコミックス  Hertz Series 66)悪魔でハニー (ミリオンコミックス Hertz Series) (ミリオンコミックス Hertz Series 66)
(2009/10/01)
古街 キッカ

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 古街キッカ先生のコミックスが、一挙に2冊も出ましたよ!
 今日はそのうちの1冊、『悪魔でハニー』のほうをご紹介させていただこうと思います。

 なぜこちらにしたかというと…。

 もちろん、表題作『悪魔でハニー』が面白いからでもあるのですが、以前、アンソロジー掲載時に当ブログでご紹介した“優等生受け”BLマンガの傑作『鳩ヶ谷の憂鬱』が、ついにこのコミックスに収録されたのです。
 大っ嫌いな三角関係BLなのに、ブログ主が萌えて萌えてどうしようもなくなったしまった傑作『鳩ヶ谷の憂鬱』については、こちらの記事で詳しく内容をご紹介してますので、ご興味のある方はお読みになってみてくださいませ~。
 ブログ主的には、この『鳩ヶ谷の憂鬱』を読むためだけにこのコミックスをお買いいただいても、まったく問題ないかと思っていますが、表題作の内容も知りたい~という方向けに、『悪魔でハニー』の感想などもこれからアップさせていただければと思います。
 …って、今やBL界の注目の的、古街キッカ先生の最新刊ともなれば、たぶんもう他のブログさんとかで死ぬほど紹介があるとは思うのですが…。
 そんなあたりも踏まえ、自分の読書感想文記録ログとして簡単にまとめさせていただきます!

 つーかですね、ぶっちゃけ、本作『悪魔でハニー』の主人公(受)は、魔界の第16王子・ネルというおかっぱ頭の萌え系美少年なんですが、地上界つまりは日本のオタク文化にすごく憧れているという設定なんですね。
 つまり、設定としては“オタクっ子受け”BLということになるわけで、それは当ブログの専攻分野でもあるわけですが、このネルという受けキャラの王子さまは、もちろんアニメとかマンガとかメイドとかを、魔界仕込みの中途半端な知識で追いかけるオタク野郎(?)ではありつつも、じつはストーリーの中では、そういったオタクっ子ぶりはあまり強調されておらず、どちらかというと、少し世間離れした王子さまっぷりのほうが強調されている受けキャラになってます。
 つまり、アニメやマンガが好きという設定はありつつも、キャラとしてはワガママ美少年枠に収まるべき主人公(受)なんですね。
 なので、当ブログ的に萌えて萌えてどうしようもないという受けキャラじゃないんですね、これが。

 ところが!

 その代わりといってはなんですが、下界に降りたネルと、その契約者である普通の高校生・タカト(=攻めキャラ)の仲を邪魔をするために、これまた魔界から日本にやってきた敵役キャラ(でも超ヘタレ)のシモンのほうが、ネルの1億倍ほどもネクラで眼鏡でキモオタな優等生キャラになっててくれるんです(笑)。
 というわけで、いやー、ページをめくっていても、ブログ主はネルよりもシモンに萌えて萌えて…。
 シモンはですね、渦巻き模様が入ってるような、いわゆるビン底眼鏡をかけている、魔界からわざわざネルのことを追いかけてきたストーカーちっくな敵役でして、ネルとタカトとの仲を何とか引き裂こうと、しょーもない策謀をいろいろめぐらせるんですね(笑)。
 でもこれがびっくりするほど頼りなくて弱いという。

 つまり、自分では能力があって格好良くて…と思いこんでるけど、実際は何の力もない役立たずというですね、典型的な“優等生キャラ”がシモンというキャラなんですね。
 いやー、この設定だけで萌えますがな(笑)。

 で、シモンはネルを魔界に連れ帰って自分の“結婚相手”にすべく(もちろんどっちも男ですが)、タカトを殺してしまおうとたくらむわけですが…。

 主人公(攻)・タカトは、本当に普通の高校生でして、突然魔界から現れて「契約しろ」なんて無茶をいってきたネルのことが面倒くさくてたまらないという少年です。
 でも、一緒に暮らすうちに、とにかくマンガやアニメが好きで、勝手にCDやら同人誌やらDVDやらオタクグッズを買って来ちゃうようなワガママ馬鹿王子のネルのことが、だんだん可愛くなってきちゃったりもして…という設定です。
 そこに、ネルを追いかけてきたシモンが現れて、タカトはネルを守るためにシモンと直接対決することになるわけですね。

 そして、ついに顔を合わせての、タカトvs.シモンの対決場面で、シモンはとんでもないことを言って、そのキモオタっぷりをさらけだします。
 それはこんなセリフ。
 結婚するときに男同士だといろいろ大変だから…と、シモンはネルにとんでもないものを飲ませるつもりだと言うんです。

「背を縮める薬はもう出来ているんですよ。私が作って」

 うわー、狂ってるという(笑)。
 自分と結婚させるために、ネルの身長を薬で縮めさせちゃえばいいなんてことを堂々というこのシモン、完全にイッちゃってるひとですよね。
 さらに、「ネルは男だから胸ないぞ」というタカトに、思いっきり胸を張って宣言します。

「私も昔は胸が大きければ大きい程良いと思っていました。愚かでした。ぺったんこの胸に宿る純真はこの世の至宝! ぺったんここそ世界の宝!」

 これはキモイ(笑)。
 周囲の目を気にしないで、自分の趣味とかをえんえん大声でわめくという、一部のマナーの悪いオタク人種な人々そのままの感じでしょう、このあたりのシモンの言動は。
 もちろん言われたタカトのほうは、ネルを物扱いするシモンの態度にイライラしっぱなし。

「婚約者がこんなヤツじゃあ、ネルも逃げるわけだ」

 
もちろんシモンも喧嘩腰です。

「残念です。穏便に済ませるつもりでしたが、こうなっては仕方ありません。あなたを殺します」

 そう言いながら、ビン底眼鏡を指で持ち上げ、不敵に笑うシモン。
 その姿はとても悪そうで、しかも凄い力を持ってそうなんですが…。

 ところが、先ほど書いたとおり、これがびっくりするくらい何にもできない男なんですねぇ(笑)。

 まず、シモンは魔界から持ってきたらしい大きな鉄剣を取り出すや、

「覚悟ぉぉお!」

 と叫んでタカトに斬りつけた! …はずでしたが、あまりに力がないため剣が床から上に持ち上がりません(笑)。
 おかげで、ぶんと振り回した(?)剣を支えきれずに、シモンはそのままよたよたと床に倒れ込む始末です。

「なんていうか…。大丈夫か…?」

 なんて、敵であるタカトにまで心配されてますが、たったこれしかやってないのに、もう一歩も動けないほどシモンはくたくた。
 いくらなんでもひ弱すぎるというか、ダメすぎるだろうと(笑)。
 そしてこの後も、ネルが仕掛けたトラップに速攻引っかかって宙づりになっちゃったりして、最後はもう座って「しくしくしくしく」と泣くだけのうっとうしいキモキャラに成り下がるんですよ。

 自信満々で登場したマッドサイエンティスト的キャラなのに、じつは何にもできなくてビン底眼鏡の奥から涙を流してさめざめと泣いちゃってるという。
 この情けなさ、そしてそれと裏腹の可愛さ(笑)。
 このシモンがメインの受けキャラだったらなぁ…なんてことを、ブログ主が何度も思ってしまったとしても、これは決して攻められないと思うわけですが、ここでなんと奇跡が起こりますよ。

 もちろんこのコミックスにも収録されてますが、続編では、ネルとタカトに破れて魔界に帰ったはずのシモンが、再び地上で登場してくるんです。
 それは…。
 すっかり力を失って魔界に帰れなくなったシモンが、ネルがこの地上でタカトを見つけて契約したように、自分で“契約者”を見つけて、日本に留まっていたんですな!
 そして、この続編からのシモンはですね、さっきまでのマッドキャラ、ビン底眼鏡はどこへやら、すげー可愛い(当ブログ的な意味で)キャラに変身してストーリーに登場してくるんです。

 あの自分勝手で自信屋のくせに、じつは何にもできないダメ野郎だったシモンが、なぜそんな可愛いキャラに突然変わっちゃったかといえば…。

 何度も書いてるとおり、これまでのシモンは、自信だけは人一倍、でもじつは何にもできないという典型的な“優等生キャラ”だったわけですが、自分でもそんな自分のダメなところはよくわかってたわけです。
 だからこそ、タカトやネルとの対決に負けて、しくしくしくしく涙をこぼしていたわけですが、そんな肩肘はった優等生・シモンが、「そのままのお前でいいよ。駄目なやつでもお前のことが好きなんだよ」と言ってくれる相手と出会い、すぅっと肩の力が抜けて可愛くなっちゃったのが、この続編でのシモンの姿なんですね。
 これですよ、これ。
 自分のことなんか誰も好きになってくれない、自慢できるのは成績だけと、必死で頑張る優等生。
 そんな優等生を、「普通のままのお前でいいよ」と言って抱きしめてあげる器の大きな男。
 この関係性こそ“優等生受け”BLを読む最大の楽しみなわけですが、ここでのシモンは、まさにそんな男と出会って、肩の力が抜けることで可愛くなっちゃったわけなんですな!

 タカトに向かって「あなたを殺します」なんてビン底眼鏡をかけて言ってたシモンが、続編ではすでに同居(同棲?)している“契約者”に喜んでほしくて夕飯を作ろうとスーパーで頑張って買い物をしちゃってます。
 うわーい、キモオタがたった一人の男のためにお買い物♪
 どうですか!!!!!
 萌えませんか!!!!!
 「僕は駄目なやつなんだぁ」とわんわん涙を流して泣いてたダメキャラが、ついにそんな自分でも愛してくれる相手と出会って、見違えるほど可愛くなっちゃうという。
 優等生受け、キモオタ受け、ネクラ受けBLの醍醐味でしょう、これが!
 ちなみにコミックスの裏表紙にはですね、まだビン底眼鏡で、趣味の悪いスーツを着た最初の状態のままの、“敵役”キャラ続行中のときのシモンが“契約者”に迫られてる素晴らしいイラストが描かれてます。
 ああー、ビン底眼鏡のブサキャラが思いっきり愛されちゃう場面なんて…。
 いやもうほんとにブログ主はこのイラストだけでご飯30杯いけますよ(笑)。
 あうー、でもこのシモンを主人公にして一本、番外編を書いていただきたかったですけど…。

 すいません、ネルとタカトの主人公カップルのことはほとんど触れないレビューになってしまいました。
 でもなんとなく雰囲気はわかっていただけたかと…。
 たぶん、この『悪魔でハニー』をシモン視点からご紹介するなんてことをするのはこのブログぐらいしかないだろうと思いますが、本筋のストーリーがお知りになりたい方は、大変申し訳ありませんが、他のBL感想ブログ様でよろしくお願いいたします(笑)。

 あ、ただですね、もうひとつだけ本作について書いておくとすれば、ギャグマンガとしての優秀さについて強く主張しておきたいところですね!
 ブログ主はこれまでBL界で本来の意味でのギャグマンガ(スラップスティックコメディではなく)を書くのは、花音系で大活躍中のいつきまこと先生だと思っていましたが、本作『悪魔でハニー』を読むと、一気に古街キッカ先生がその座を脅かしつつあるなと思わざるをえません…!
 主人公(受)・ネルが魔界の美少年王子のくせにアキバ系という設定のおかげで、ストーリーの中で、死ぬほどたくさんのオタギャグが出てくるんです、本作では。
 下界に来てタカトと契約したばかりの頃、ロボットや怪獣が出てくるマンガやアニメが大好きだというネルに、タカトがあんなのはあくまで架空のものだと言い聞かせる場面があるのですが、そこでのネルのセリフがこんな感じ。

「大丈夫だ。巨大ロボがいない事くらいわきまえている。乗せろと騒いだりしないから安心しろ。……宇宙人が襲ってきたら歌か水かそんな感じだろう?」

 このパロディの感覚は素晴らしいでしょう!(笑)
 …って、元ネタを知らない方には、まったく笑えないセリフだと思いますが(一応書いておくと、元ネタはマクロスと、ウルトラマンのジャミラ)。
 そしてこの後、「学校に行きたい!」と騒ぐネルは、しぶるタカトに向かって、

「早く…!!!」

 と命令しながら、左目を「ビカー!」と光らせるのです(笑)。
 もちろんこっちはコードギアスのパロディですが、実際の絵でこの場面を読むと、あまりのバカバカしさに声を出して笑ってしまうこと必至です。
 とにかく全編にこーゆーオタクネタのパロディを含む多数のギャグが散りばめられてます。
 古街キッカ先生というと、最初に名前を挙げた『鳩ヶ谷の憂鬱』のレビュー記事でも書いたとおり、ものすごいシリアスのイメージが強かったところ、ここまで本格的なギャグマンガも書けるのかとビックリしてしまいます。
 その意味でいくと、マッドサイエンティストでビン底眼鏡でというシモンというキャラ自体、そーゆーギャグの文法の下で作られたキャラでもあるわけですが。

 さて、このコミックスにはですね、以上ご紹介した『鳩ヶ谷の憂鬱』『悪魔でハニー』のほかに、もう一作品『プリンセス・ブルー』という短編が載っています。
 またこれが素晴らしい。
 こちらは完全にシリアス。
 詳しいストーリーは控えますが、“優等生受け”視点でいえば、本作の読みどころはですね、酔ったふりをして「お姫さまになりたい」みたいなことを言って年下の男に抱かれてしまったエリートT大生で美人な受けキャラが、翌朝、いかにもエリート然として何もなかったかのような顔をして、部屋を出て行こうとする、その場面にあります。
 前の晩、受けキャラにすがりつかれて「王子さま」を演じてあげたのに、翌朝気がついたら置いて行かれそうになっていた年下の攻めキャラ少年は、

(あ、この人のほうが現実世界に戻るのがうまい)

 なんて感想を心の中で呟くんですが、このエリートゆえの切り替えの速さというか、何もなかったかのように演じる顔のうまさ、でも同じ人間が前の晩には、「お姫さまになりたい」なんてことを言いながら年下男の腕の中で涙を流したわけで、この対比の美しさが尋常じゃないんですね。
 というわけでこれも素晴らしい“優等生受け”。

 いやー、掲載全作品がこのようにどれも必見の一作になっている凄いコミックス『悪魔でハニー』。
 ぜひぜひお読みになることをオススメしつつ、本記事を一応終わらせていただこうかと思います。

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