ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]ショック!!! 内田つち先生の初コミックスに不満大爆発だーっ! 内田つち『オオカミ少年の甘噛み』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-真面目・カタブツ  特徴-高校生  受け-ガリ勉  ●ア行-内田つち  
オオカミ少年の甘噛み (花音コミックス)オオカミ少年の甘噛み (花音コミックス)
(2009/09/29)
内田 つち

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 ご無沙汰してしまいました~。
 この週末も、ずっと休みナシで働いてきた代わりに休みがもらえるっつーから頑張ってきたのに、結局会社に騙されました!!!
 今日土曜日も会社にどうしても顔を出さねばならず、月曜も仕事です~。
 明日日曜だけは何とか一日休めそうですが…。
 ガッデム!

 というわけで、前の記事でも書きましたとおり、もうレビューしたい本が山積みです。
 ご託を並べている時間ももったいないので、さっさとレビューに入らせていただきましょう。
 仕事に追われたブログ主が、この1冊の発売だけを頼りに生きていたと言っても過言ではない一冊。
 いったい花音編集部がどこからこの作家さんを見つけてきたのか、もう大金星というか、花音の現在の充実ぶりを物語っているというか、そんな大注目作家にして、BL界に輝くニュースター・内田つち先生の初コミックス『オオカミ少年の甘噛み』でございます~!

 ところが!!!!!


 もうコミックスを買ったブログ主は大失望してしまいました!!!

 当ブログは、“優等生受け”についてだけは人並み外れた(?)嗅覚を持っているのだけが自慢のブログでして(笑)、そして『花音DX』vol.2に掲載された内田つち先生のデビュー作は、真面目だけが取り柄の優等生が受けキャラという素晴らしい“優等生受け”マンガだったんですね。
 もちろんブログ主はそれを見逃さず、ブログ上でもすぐにレビューを書かせていただいて、猛烈に内田つち先生をプッシュさせていただいたのですが(我ながら先見の明あるな!!!・笑)、その後も内田つち先生が“優等生受け”なマンガを描いてくださるたびに、当ブログ上でもその都度レビューを書かせていただいたわけです。
 今回初コミックスが出ると聞いて、当然それらの“優等生受け”マンガの数々が収められるものと思っていたわけですよ、ブログ主は。
 だからこそ、厳しい労働のかたわら、「あと×日寝れば、内田つち先生のコミックスが…」と呪文のように呟き、辛い毎日を生き抜いてきたのですが、なんと!

 初コミックス『オオカミ少年の甘噛み』を買ってみたら、このブログでレビューを書かせていただいた“優等生受け”BLマンガは一作も収められていなかったのですぅ~(号泣)。

 おーいおいおい(涙)。

 いえもちろん、内田つち先生の描かれるマンガは、“優等生受け”じゃなくても素晴らしいんですよ。
 でも、なんでわざわざそれだけ外してくるのかという…(涙)。

 あー、もう生きる希望亡くした!
 ちくしょー、花音編集部のせいだ!!!
 腹いせに週明け、部下に辛く当たってやる!!!!!

 ――でもよく考えると、もしかしてもしかして、次のセカンドコミックスを“オール優等生受け”にまとめてきてくれるつもりかもしれないと、いまブログ主は気づきましたよ!!!
 おいおい、やってくれるじゃねーか、花音編集部(笑)。
 この予想が当たっているかどうかわかりませんが、とりあえずは座して次巻をお待ちするといたしましょう。

 というわけで、今回の内田つち先生のコミックスには、これまで雑誌掲載時にブログ主がレビューを書いたマンガは一作も掲載されていません。
 ブログ主の勝手な見立てによれば、内田つち先生の描かれるマンガの受けキャラは、程度の差こそあれ、まず間違いなく“優等生臭”が漂ってる男の子が基本になっていまして、今までブログ主がご紹介してきたのは、その中でも“優等生受け”度MAXなマンガばかりでした。
 今回のコミックスに収録されているものも、そこまで“優等生受け”度は高いわけではありませんが、やっぱりそこはかとない香りは漂っているものばかりなんですね。
 なので今日は、収録9作品の中から、“優等生受け”臭の高いものから順にいくつか、内容をご紹介させていただこうと思います。

 まずはわずか8ページの短編マンガ『夏に溶ける雪』からまいりましょう!

 内田つち先生の描かれる受けキャラは、どれも“優等生受け”の匂いがすると先ほど書きましたが、それはどういうことかといいますと…。
 先日、テレビ朝日系の人気番組『アメトーーク』の3時間スペシャルが放送されたのをご覧になった方も多いと思いますが、その中で「中学の時、イケてないグループに属してた芸人」のみなさんが集まって、それをテーマにトークを交わすコーナーがありました。
 ぶっちゃけ、内田つち先生の描かれる受けキャラには、それと同じ匂いがあります(笑)。

 いや、「イケてないグループ」と言っちゃうと言い過ぎかもしれません。
 でも、内田つち先生の描かれる受けキャラは、ほぼ100パーセント、物静かだったり真面目だったりおとなしかったり趣味が読書だったりいじめられっ子だったりという属性を兼ね備えてますよ(笑)。
 なんていうか、自分を取り巻く人間関係にいつもビクビクしてるような男の子が受けキャラなんです。
 それすなわち、当ブログの大好物受けキャラ設定なわけで、デビュー作を拝見したときから、ブログ主は内田つち先生のマンガの魅力に填ってしまったのでした。

 それはもちろん、そーゆー設定の受けキャラが出てくるからだけではありませんので念のため。
 そーゆーぐじぐじしたおとなしい男の子の心の動きを描くのが、抜群にうまいんです、この作家さんは。
 最初に紹介する短編マンガ『夏に溶ける雪』の主人公・セツもそんな感じの高校生。
 転校してきたばかりの高校生・セツは、うまくクラスに馴染めず、昼休みになると誰も来ない庭の木陰に座り込んではひとりで本を読んで時間を潰して過ごしています。

(元々冷たいとかスカしてるだとかで)
(人好きしないせいもあって)
(今では誰も近寄ってこなくなった)

 セツは、いかにも育ちのよさそうな風貌にきっちり制服を着こんでる男の子ですが、クラスに馴染めないこと自体は、上のセリフどおり(少なくとも表面上は)気にしていないんですね。
 だからこそ、「スカしてる」とか「冷たい」とかみんなから敬遠されちゃうんでしょうが、そんなツンと澄ました孤独を気取る少年なんです。

 ところが、そんなセツに、たったひとりだけチョッカイを掛けてくる同級生がいました。
 セツと違って、制服のシャツはズボンからはみだしっぱなし、髪も茶色でキマっていて、もちろん胸元もネクタイはだらしなく緩められ第一ボタンも全開。
 明るくて軽そうな同級生・捺木(なつき)がそれです。
 すいません、この「捺木」の「捺」の字、ストーリーの中では木ヘンの漢字なんですが、特殊な文字のようなので、当記事の文字化けを避けるために、手ヘンの字で代用させていただきます。

 捺木は、ひとり木陰で本を読むセツのところに来ては、なんやかんや話しかけていくんですね、毎日。
 たわいもないことなんですよ、「やー、今日もあっついねー、セツ」とか。
 で、ここがブログ主的に萌えポイントなんですが、そんな風に話しかけられても、セツは文庫本から目を離さず、口だけで捺木に応えるんですね。
 僕は今、本を読んでるんだ、お前の相手なんかしてる暇なんかないんだ! みたいに(笑)。
 こーゆー優等生っぽい描写が萌えますよねぇ(笑)。
 
 ところが、捺木はそんなセツの態度を気にしないふうで、どんどん入り込んでくるんですね。

「セツはいいよなー。いっつも涼しそうで。汗もかいてないし」

「…かいてる」(むっすり)


 その瞬間、捺木の手が伸びてきて、セツの髪の毛を愛しげに触ったり。

「ほんとだ、少しかいてる」(にっこり)

 断りもなく髪の毛を触られて、ここで初めてセツは文庫本から目を離し、捺木のほうを向くんです。
 思いっきり迷惑そうな顔をしながら(でもちょっと頬は赤かったり)。
 ううう、このあたりのやりとりも超“優等生受け”な感じで萌えます(笑)。

 さあそして、凡百の作家さんならば、ここからのストーリーは、ツンツンしっぱなしのセツを捺木が構いまくって…みたいな展開になるのでしょうが、さすがは内田つち先生。
 そんなありきたりにはなりませぬぞよ!

 じつは、セツは、顔では迷惑そうにしていますが、孤立するクラスの中で、たったひとり自分にチョッカイをかけてきた同級生・捺木のことが大好きで大好きでしょうがないんです!!!

 うおー、いい設定(笑)。
 慣れてない作家さんが“優等生受け”を描くと、とにかく委員長とか生徒会長をツンツンさせときゃいいんだろ! みたいな低い認識のストーリーができちゃったりするんですが、ブログ主的には、本当は攻めキャラのことを大好きなのに、堅物だったり真面目すぎだったりでその気持ちを表現できない優等生の煩悶ぶりをえんえん読ませていただきたい!(笑)
 そしてここからの本作の展開は、まさにその線に雪崩れ込んでいくのですよ。

(冷たいなんて言われ慣れてるけど)
(こいつにだけはそう思われたくなかった)


 これはセツの心の中のセリフ。
 でも、ずーっとこれまでの人生で、周りから「あいつは冷たい」「スカしてやがる」と言われつづけ、それを自分でも認めてしまっていたセツは、素直に捺木に甘えられないわけですよ。
 くぅ~~~~っ!
 この甘酸っぱさよ!!!(笑)
 そしてこのお昼休みの場面でも、セツは内心を押し隠して、捺木にこんな言葉を突き刺してしまうのです。

「どっか行けよ、暑苦しいんだよ、お前!」

 言った瞬間、後悔に襲われるセツ。
 もう今度こそこんな自分は見捨てられちゃう、なんでこんなこと言っちゃったんだろう…etc.。
 ところが、捺木から帰ってきた言葉は意外なものでした。
 それは…。

 ――というところで、えー毎度すいません、あとはコミックスをご自分でお買いになって確かめてくださいませ~(笑)。
 ここからですね、「冷たい」「スカしてる」孤独な優等生・セツが、捺木の温かい言葉ひとつひとつに心を溶かされ、丸裸の心をさらけだして捺木にすがりついちゃう神展開がいますですよ~!
 校舎の陰の草原に散らばるセツの文庫本と制服…。
 ええ、もちろんエッチ描写も充実です(笑)。

 続いてご紹介させていただくのは、ちょっと長めの一作『ワレモコウ』です。
 主人公(受)が、作家を夢見る文学少年な高校生でして、やっぱり思いっきり文系キャラなんです。
 そしてとってもピュア。
 そんな文系少年・吾木香(いつき・かおる)が、ひょんなことから憧れの作家と出会い、そして…というのが基本的なストーリーな一作です。

 地方の田舎びた街に暮らす主人公(受)・香は、ある日、行きつけの古本屋で信じられない幸運に出会います。
 ある本を探していて、あったら取っておくように店主に頼んでおいたのですが、店主の古くからの知り合いの人気作家がその本を持っていて、なんと香にその本を貸してあげてもいいと言ってくれているというのです。
 作家の名前は、西練音(にし・ねりね)。
 この街出身の新進作家で、今では天才作家として文壇で活躍する存在です。
 香は作家を志して以来、ずっと西に憧れ、目標にしてきたのでした。
 本を借りるだけとはいえ、その西本人に会える!
 香は、ドキドキしながらバスに乗って、教わった住所まで行ってみたのですが…。

 本作の、“優等生受け”視点での萌えどころは、なかなかBLでは登場しない文学少年という設定の受けキャラの描かれ方にあるとブログ主は思ってます。
 うーん、思春期の中学生、高校生男子たちの友情が、時にはほとんど同性愛的感情を伴う濃密なものになってしまうように、あの時期の男の子たちって、自分たちが“好きなもの”に対する気持ちが、果たして純粋な好意なのか、性的なものさえ伴うほどの強い愛情なのか、自分たち自身でさえよくわからない危うさがありますよね。
 本作では、その微妙な気持ちの揺れというか、思春期の男の子の危うい感じというか、そんなものがとってもよく描かれているんですよ。
 主人公・香が“憧れの作家”に抱く尊敬の念。
 それは、これまで本院と会う機会がもちろんあるはずもなかっただけに、香の中では極度に純粋化されて、西は完全に理想の人物、もしかしたら理想の男として描かれてしまってるんですね。
 そんな年上の男に、実際に会ってしまったらどうなるか。
 いやもう内田つち先生のペンが躍ること躍ること(笑)。

 じつは昼間のファーストコンタクトは、そんなにいいものじゃなかったんです。
 本を借りに行った香に、西は素っ気ない態度しか見せないんですよ。

「えっと…実は僕も作家を目指していて…その…」

 憧れの人に会えた喜びで頬を真っ赤に染めて自分の夢を語る香に、西は興味なさそうに返事をして、本を渡してくれるだけだったのでした。

「…ああ、そう。まぁ、がんばれば」

 でも、香は完全に西を“理想の人物”と思いこんでるんで、そんな西の態度にも、

「は…はい! がんばります!」

 なんて大喜び。
 もうピュアすぎて可愛すぎていったいどこをツッこめばいいのかという(笑)。
 明らかに、西には相手にされてないんですけど、もう思春期少年は思いこんだらまっしぐら、希望でキラキラした目で、「がんばります!」なんて言っちゃってるわけですね。

 その夜。
 コンビニでバイトする香は、昼間の西との出会いを思い起こして、ひとりでドキドキしちゃってます。

(大好きな作家さんの本を)
(憧れの作家さんに貸してもらえたなんて)
(夢みたいだ…)
(しかもちょっとお話しできた上に)
(がんばれなんて言ってもらっちゃったし!)


 ほら、とってもピュアでしょ?(笑)
 そしてニマニマしながらバイトを終えて帰路についた香ですが、その目に信じられないものが飛び込んできて、ストーリーは急展開していきますよ。
 なんと、憧れの天才作家・西練音が道端で泥酔して座り込んでいたのです。

 小さな身体で西を担ぎ上げ、ハァハァ言いながら西の部屋まで彼を運んだ香。
 ところが、ようやくうっすら目を開けた西は、香の唇を触りながら、とんでもないことを言い出すんですね。

「お前…、キスしたくなる唇してるな…」

 もちろん西は記憶もないような状態で言ってるだけですよ。
 でも、憧れの天才作家にそんなことを言われたピュアっ子文学少年の香は、もうどぎまぎしちゃうんですね!

「いえ! そんな! 僕、男なので…!」

 うーむ、ブログ主的には、このあたりもウブな文学少年が、突然目の前に性的なことを持ち出されてアワアワしちゃうところが可愛くて、大層萌えます(笑)。
 そして、ここから内田つち先生の「思春期少年」を描く筆がもう躍りに踊りまくるんですね!

 まずは、西にキスを迫られて、ぐらりときちゃう香の描写。

(…あぁ、でも…)
(西さんとなら)
(男同士でもいいかも…しれない…)


 そのまま再び意識を失っていく西の唇に吸い寄せられるように顔を近づけていく香…。
 まあ、香はキスもしたことない童貞クンなので、ここではすんでのところで正気に戻って思いとどまるんですが、今度は夢うつつの状態の西が、誰かと間違えたかのように名前を呟きながら、香のことをぎゅーっと抱きしめてくるんですね。

(えっ!? な…っ え!? おおおおおう!?)

 身動きもできないくらい、憧れの年上の男に抱きしめられて赤面しちゃう香。
 そのまま夜は更けていき――。

 で、翌日の学校で、香は前の晩のことを思い出して、物思いにふけるんです。

(僕っておかしいのかも…)
(全然嫌じゃなかったどころか思い出すと…)


 この場面の香の顔は、真っ赤になってとっても嬉しそう。
 うーん、文学の師として憧れていたはずの天才作家への気持ちが、もうすでに香の中では単なる尊敬や好意の念に止まらず、一歩先のものになっちゃってるのがよくわかりますよね。
 このへんの10代少年の危うさを、内田つち先生は本当に色っぽく描いてくださってるんですよねぇ…。
 しかも文学少年ですから。
 頭でっかちで、実体験がとっても少ないピュアっ子。
 そんな受けキャラが、初めて“実物”の年上の男と出会い、自分の気持ちの正体さえ見分けがつかずに戸惑いつつも惹かれていくのをどうしようもないという。
 いやー、当ブログ的には超絶萌えます(笑)。

 さてこの日の放課後。
 すっかり酒も抜けて、“新進天才作家”らしくパリッとした格好をした西が、香の高校にまで現れます。
 昨晩の介抱のお礼をしに来たのです。
 再び自分の目の前に現れた西を見て、昨晩のキス未遂もろもろをまたもや思いだし赤面しちゃう香。
 お礼に、食事と、自分の書いた小説を西に見てもらうことになった香は、ずばり欠点を指摘されつつ、「君は素敵な言葉を生むね」と褒めてもらい、天にも昇る気持ちになります。
 それを機に親しくなった2人は、毎日のように会う関係になりますが…。

 ――というところで、すいません、本作も後の展開は、コミックスでどーぞ!!!
 西は何か思い悩んでこの故郷の街に戻ってきているんですが、そんな西は、純粋でキラキラした香と接することで大事なものを取り戻し、次第に香に惹かれていきます。
 対して、香のほうは、何度も書いているとおり、「大好き」という気持ちを西にぶつけていくわけですが、それは自分でも単なる好意なのか、それとも性的なものも含めた愛情なのか、判然としていない気持ちなんですね。
 そんな思春期の少年らしい危ういふわふわした気持ちのかたまりを、香は香で、西という男の素顔に接することで、その気持ちの正体が何なのか、自分でゆっくりと見極めていきます。
 それはつまり香が少年から一人の大人になっていくということなのでしょうが、エンディング近くに登場する香の顔は、もうふわふわした少年のものではありません。
 幼さを残しつつ、しっかりしたひとりの学生、大人の顔になってるんですよ…!
 ピュアっ子文学少年の心を、そんなにも大きく変化させる西との毎日が、以後のストーリー展開で満喫できるというわけです。

 ちなみに本作のエッチ場面は、いかにも文学少年っぽい(?)、なんつーんでしょう、薄手のセーターとシャツを着た香が、西に優しく抱かれちゃってます。
 ブログ主なんか、この絵の感じだけでお腹いっぱいです。
 すげー“優等生受け”っぽいテイストの絵なので(笑)。

 そして、もう一作だけご紹介させてくださいませ~。
 『シェア』というタイトルの短編マンガです。

 先ほど、内田つち先生のマンガの受けキャラは、みんな「中学の時、イケてなかったグループに属する」感じだと書きましたが(笑)、本作の受けキャラ・雪路(ゆきじ)もまさにそんな感じ。
 はっきりとネクラだとかガリ勉だとか描かれてるわけじゃないんですけど、あー、きっと中学校や高校ではおとなしいグループに入ってたんだろうなぁ…という感じの、現在大学生クンです。

 雪路は田舎を離れ、大学生活のため、東京で一人暮らしをしてきたのですが、先月からその部屋に住民が増えてしまったのでした。
 3歳年下の従弟の聡史(さとし)です。
 この攻めキャラ・聡史は、見たまんまイケメンくんです。
 背は高いし、切れ長の目は色っぽいし、髪型もオシャレ、スタイルも抜群でいかにもモテそうな学生クンですよ。
 でも雰囲気は落ち着いてて、今では雪路にも敬語で話してきます。
 対して、雪路のほうは、なんかオデコの広い感じのおとなしそうなキャラで、服装もネルシャツっぽいチェック柄のお洋服(笑)。
 まあ、これだけでも「イケてない」感が漂ってるわけですが、じつはこの2人の間には、因縁の過去があるというのが、本作のキモになってます。

 じつは、小学生&中学生のころは、雪路はこの3歳年下の格好いい従弟に、意地悪ばかりされてイジめられていたんですね。
 大事にしていた腕時計を「俺がハメてやる」と取り上げられたり、馬乗りになって押さえつけられたり、つまりは雪路がそーゆーおとなしいグループにいた男の子だったからこその、いじめっ子×いじめられっこ関係があったのでした。
 当ブログ的には大変美味しい物件とゆーわけですが(笑)、本作でまたまたまたまた内田つち先生が優れていらっしゃるのは、いじめられているのにどうしても意地悪なその相手に惹かれてしまう主人公(受)の気持ちを、微に入り細をうがちすべて描ききっているところです。

 じつは、同居するため久しぶりに会った聡史は、すっかり昔と違って落ち着いた好青年になっていました。
 でも、昔からの雪路の苦手意識がそう簡単に消えるはずもなく、同居を始めた今でも、雪路は距離感に苦労しているというのが、ストーリー開始時の雪路の状態です。
 そう書くと間違いかな?
 なんだか雪路は、聡史と一緒にいるとドキドキしてしまうのです。
 昔、あれだけ意地悪されて大嫌いなはずなのに、すっかり落ち着いて優しくなった聡史と一緒にいると、胸が高鳴ってどうしようもなくなってしまうという。
 ここがまずストーリー上の重要なポイントになりますので、はい、みなさん、しっかり覚えておいてくださいね(笑)。

 そんなある日。

 雪路は、聡史が持ち込んだ引っ越し荷物の中に、昔、自分が取られた時計が大事に保管されているのを見つけます。

(これ…)
(まだちゃんと持っててくれてたんだ…)


 ところが、そこに聡史が入ってきて、ビックリした雪路は、時計を落として壊してしまうんです。
 このへんから大きくストーリーが動いていきますよ。
 まず、慌てて謝る雪路に、聡史は意外なことを言い出すのです。

「…これね、大事にはしてたけど、この時計が特別に欲しいわけじゃなかったんですよ」

「え?」

「いつもどうしようもなく欲しかったんですよね、雪路さんが大切にしてるもの、全部」

「…聡史?」

「だけど、雪路さんと暮らすようになって、その理由に気づきました。俺が欲しかったのは…雪路さん自身なんだって」


 どどーん!
 おお、“好きだからいじめてたパターン”か!
 読者はこれでめでたしめでたしと思いますよね。
 ああ、いいお話しだったなと。
 あとは、言われた雪路がどんな反応示すかさえわかればいいやってなもんで。

 もちろんページをめくれば、恥ずかしそうに返事をする雪路が描かれてます。

「今の本気にしたいんだけど…」

 聡史と一緒にいるとドキドキしちゃう自分の気持ちの正体に気づいた雪路は、もちろんこうやって聡史からの“告白”を受け入れます。
 わーい、新しいカップルがまた一つ生まれた~!
 さあ、どんなエンディングに雪崩れ込んでいくんだろーてなもんで、読者がページをめくる次の瞬間!!!

 なんとここで聡史が本性を現すんですよ、昔のままの意地悪っ子の(笑)。

「本当に? 嬉しいです…。それなら罪悪感なくおしおきができる」(にっこり)

「…は?」

 なんと!(笑)
 聡史は、もちろん大学生になって昔よりは大人びてはいるんですが、根本的には昔と変わらないいじめっ子キャラだったんですな!
 もちろん、愛あるいじめっ子ですから、念のため。
 というわけで、本作はこんな感じのびっくりどんでん返しストーリーになっているわけですが、もちろんストーリーのこんな仰天ぶりも大変楽しく読める部分ではありますが、最初に書いたとおり、本作の素晴らしいところは、元いじめられっ子の雪路が、こうして本性を現した聡史に、反抗したいのに反抗できなくて、なぜか惹かれて惹かれてしょうがないという不思議な気持ちの揺れが描かれているところにあるとブログ主は思うわけです。

 だって、気持ちを確かめ合った途端、再会してからのおとなしくて優しいあのキャラはどこへやら、雪路へ昔のように意地悪をいっぱい言ってくる聡史は、大事な時計を壊したお詫びにと、まず雪路に“仁王立ちフェラ”を要求してくるんです(笑)。
 そしてこれに雪路は全然反抗できず従っちゃうんですよ。
 もう二度と意地悪とかされたくないはずだったのに。
 なぜ雪路が聡史のこんな無体を受け入れちゃうのか、それは実際にコミックスで本作を読んで、2人の間に流れる空気感をたっぷりと味わっていただきたいと思うわけですが、ここからの雪路の可愛さはちょっと異常ですよ(笑)。
 
 …えー、ぶっちゃけ、ここから本作はとってもエロくなります(笑)。
 「中学の時にイケてないグループに属してた」と分類できそうなおとなしそ~な男の子が、意地悪な幼馴染みの従弟に、いろいろ命令されて、でも反抗できずに受け入れちゃうんですから!
 “仁王立ちフェラ”というのは、ご奉仕される攻めキャラがまさに“仁王立ち”して、その前に跪いた受けキャラが必死にお口でご奉仕するという鬼畜な行為のことですが(笑)、この場面、何度も書きますけど、いかにもネクラでおとなしい“元いじめられっ子”な雪路が、本性を現した聡史の前に跪いてご奉仕してる風景があまりに素晴らしすぎて、ブログ主は泣きそうでした。
 …よく見たら、涙じゃなくて、垂れてたのはヨダレだったんですけど。
 またですね、この雪路といういじめられっ子が、聡史に命令されたり尽くすのが本当はとっても嬉しそうで、どう見ても童貞としか思えないおぼこい優等生クンが必死でお口に頬張ってるということと重ね合わせて、優等生スキーにはたまらない場面になってるんですな!

「…あのね、料理の味見じゃないんだから、ちゃんと奥までくわえてくださいよ」

「んぐっ」

「そう、えらいですね」

「ん …う ん…」

「もういいよ」

「ハァ…」


 こうやってセリフだけ追うとなかなか鬼畜な感じですが、雪路は頬を染めながら必死でご奉仕してます。
 うう、たまらん(笑)。
 そして、そのままズボンを脱がされた雪路の後孔に、聡史のものが宛がわれて…というところで、あとはご自分でコミックスにて続きはお読みいただきたいのですが、恥ずかしがりながらも足を広げて聡史をけなげに迎え入れようとする雪路は可愛すぎますから、コミックスをお読みの際は転げ回ったりしないようにご注意ください。
 ほんとーーーーに絵がいやらしいですから!
 しかも最後は、

「口開けて」

「…や」

「早く」

「…っ!」


 なんて神展開まで…!!!!
 そして、こんなことまでされちゃった雪路が、顔と口に聡史のものをかけられたままでボーッとしつつ、聡史のものにされちゃった喜びにじんわりひたってるんですよ。
 この場面が神!
 何度も書いてますが、本当に雪路の心の動きは不可解なんです、読者には。
 あれほど嫌がってた「意地悪」をまたされちゃったうえに、とてつもなくエロいことまでされちゃったわけですから。
 なのに、雪路はとっても幸せそうです。

(昔あんなに嫌だった意地悪をされてるのに)
(昔よりひどい事されてるのに)
(笑顔もキスも信用できないのに)
(全然怖くも不安にもならない)


 それどころか、顔にかけられた上から聡史にキスされて、雪路は嬉しそうに「んっ」なんて首をすくめて応えてます。
 これはなぜなのか!

 その答えは、いやもうすいませんが、コミックスをお読みになって、2人の間の空気感を感じ取って…としか言いようがありません。
 言葉やセリフでは表されていないんです。
 その奥に、雪路が聡史の無体を受け入れてしまう理由が潜んでいますよ。

 はぁ~。

 またこんなに長いレビューを書いてしまった…。
 ほんとは『きんぎょばちから掬われて』という作品もご紹介したいんですが、自重しておきます…。
 これもおぼこい男の子がいろいろされちゃう大傑作です(笑)。
 あと『夜ごはんはきみたちと』も、眼鏡真面目っ子少年がいろいろされちゃうし。

 すいません、最初のほうで、“優等生受け”なマンガが全然収録されてなくて不満じゃー! とか書きましたが、こうしてみるともともとが“優等生受け”傾向の強い作家さんの短編集だけに、大満足な一冊になってました。
 すいません(笑)。

 で・も。

 これまでに当ブログでご紹介した、“優等生受け”度MAXな3作品は、いまだに当該雑誌を購入するしか読む方法がないわけで、一刻も早いコミックス化をブログ主は切望します…!
 この3作品の内容に興味がおありの方は、左のほうに並んでいる作者名タグの中から内田つち先生のお名前をクリックすれば当ブログ過去記事が読めますので、もしお暇でしたら…。
 ああっ、早くあの3作品をコミックスしか読まない腐女子腐男子の皆さまのお目にかけたい!
 花音編集部さま~、なにとぞなにとぞよろしくお願いいたします~!

 それにしても、デビュー作から内田つち先生に目をつけてきたブログ主の先見性の確かさには、自分で自分を褒めてやりたいぜ!
 はっはっは!(笑)


 

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