ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]“ブサイク受け”にまた傑作! 容姿に劣等感いっぱいのカワイコちゃん(?)が、トップモデルに愛されちゃう 森本あき『カリスマモデルと秘密の恋人』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-眼鏡  受け-不細工・ダサい  攻め-クラスの人気者  特徴-社会人  受け-コンプレックス持ち  ●マ行-森本あき  
カリスマモデルと秘密の恋人 (プリズム文庫 ma-)カリスマモデルと秘密の恋人 (プリズム文庫 ma-)
(2009/09/19)
森本 あき

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 ふい~。
 さっきまで地元の20年来の付き合いの悪友(?)7人でひっさしぶりに酒を飲んでおりました。
 バラバラではたまに会ってもいるんですが、全員で会うのは、ホントに久しぶり。
 てか、「悪友」という言葉自体がすでにおっさんぽいんでしょうか…(笑)。
 中学時代に出会って以来、よくもまあ付き合いが続いてるもんだと我ながら感心しますが、7人中結婚してるのはわずか3人。
 そりゃ少子化にもなるよなという(笑)。
 まったく気を遣わないでいいので、楽しい飲み会でありました。
 ぶっちゃけ、こういう友達がいることは、自分の人生でも最大の幸運のひとつだなぁと年を喰うにつれ強く思うようになりました。

 さて、ヤツらは明日から連休なのでグイグイ酒を飲んでましたが、ブログ主は仕事です。
 辛い~。
 また当分ブログの更新も滞りそうなんで、多少酔っぱらった状態ではありますが、レビューを書いておこうと思いまする~。

 とくに説明もいらないだろう人気作家、森本あき先生の最新刊『カリスマモデルと秘密の恋人』です!

 なぜ当ブログにてご紹介させていただこうと思ったかといえば、本作が「ブサイク受け」というブログ主の大好物だからであります~(笑)。

 ブサイク受けBLを読むにあたり、やっぱり一番気になるのは、それが“真性ブサイク受け”か“仮性ブサイク受け”かということだと思いますが、みなさまいかがでしょーか。
 前者は、ホントのホントに主人公(受)がひどいご面相をされてるBLですな!
 現在『ビーボーイ』でグイグイ推されてる田中鈴木先生の『アイツの大本命』とか、木原音瀬先生の作品に数多く見られるタイプのお話しです(笑)。
 後者は、ホントは可愛いのに、何かの理由で主人公(受)だけが「僕はブサイクなんだ…」と思いこんでるというタイプのBLですよ。
 “真性ブサイク受け”を愛するブログ主としてはちょっぴり残念なんですが、本作はこの“仮性ブサイク受け”BLになってます。
 うーん、本当にそこだけは残念…(笑)。

 本作の主人公(受)は、若手カリスマモデル・ケイのマネージャーを務める若狭和之(わかさ・かずゆき)です。
 和之本人が、自分の外見をどう思っているか、文中から引用させていただきましょう~。

 ケイに比べると二十センチは低い身長、体つきも貧弱。
 黒縁の大きなメガネをかけて、どうセットしてもくしゃくしゃなままの髪は、これに白衣を着たらマンガに出てくる怪しい博士みたいだよね、と自分でも思うようなありさま。

 かっこいいなんて、お世辞でも言われたことがない。
 愛嬌がある顔だね、がせいぜいで、それすらも、どうにかほめるところを見つけようとした結果、これしか言葉が見つからなかった、という感じなので、自分の容姿についてはとっくにあきらめている。

 ふむふむ。
 なかなかいい感じの“ブサイク受け”ではありませんか(笑)。
 ちなみに本文27ページに、その和之の顔が結構大きめに描かれてるイラストがあるんですが、たしかに本人が言うだけあって、すんごくネクラそうでモテなさそうな感じに描かれてます。
 イラスト担当の六芦かえで先生、GJ(グッジョブ)!(笑)
 こんな誰にも見向きもされなさそうな顔の受けキャラが、このあとあんなことされたりこんなことされたりするかと思うと、思わずハァハァしてしまいますな!!!

 先ほど、本作が“仮性ブサイク受け”でちょびっと残念だと書きましたが、じつは本作にはそれを上回ってありあまる良いところがあります。
 上の文章からもわかるとおり、主人公(受)の和之は容姿にすごくコンプレックスを持っているわけですが、これがですね、これでもか! これでもか! というぐらいにネクラなんですね(笑)。

 和之と、彼がマネージャーを務めているカリスマモデル・ケイは、本のタイトルからもわかるとおり、じつは恋人同士なんですよ(もちろん周囲には一切秘密)。
 それも高校時代に同じクラスになって以来の付き合いで、スカウトされてあっという間にトップモデルに上りつめたケイのために、和之は慣れない芸能界での仕事を引き受けているのでありました。
 ケイがどれぐらい凄いモデルかというと、表紙になればその雑誌は飛び抜けた売り上げになるし、海外でもバンバン活躍中。
 街を歩けば、あっという間に「あ、ケイだ!」と言って囲まれちゃうわけです。
 和之は、自分がそんなケイと恋人同士なことを受け入れるどころか、ものすごく否定的に捉えてるんですね。
 もちろん、モデルとマネージャーという関係ですから、仕事場でも一緒にいるわけですが、そんな自分について、こーんなネクラきわまりないことを言ってます。

 不釣り合いなくせに。

 そんな視線に耐えられない。

 やせっぽっちのみそっかすで、ケイのマネージャーじゃなければだれにも相手にされないくせに、メガネをかけて、いっつもださい格好で、なのに、当然のような顔をしてケイの隣にいることをみんな腹立たしく思っているのに。

 そして、例えばファンがケイを見つけて写メを撮ろうとしてるようなときにも、横に立ってる自分は、なんであんなチンケなのが側にいるの? とみんなに思われてるに違いない…みたいなことを言ってまして、いやー暗いったら(笑)。
 何度も言いますが、こんなコンプレックスの塊みたいな受けキャラが、このあとあんなことされたりこんなことされたりするかと思うと、ブログ主はもうたまらないわけですが!

 さて、攻めキャラのケイはどんなキャラかといえば…。
 とりあえず本文での描写はこんな感じです。

 いま、ケイはモデル界の頂点にいるといっても過言ではない。
 日本人離れした背の高さとスタイル、だけれども、染めてない真っ黒な髪と闇を思わせるほどの深い目の色は東洋的な雰囲気をかもし出している。

 ま、イケメンということですな!
 当ブログは優等生だったりブサイクだったりな受けキャラ至上主義なので、攻めキャラの説明は手抜きします(笑)。

 この2人は、高校時代に出会って、すぐに意気投合して仲良くなったんですが、親友づきあいをしていた高校二年の夏休み、その一線を超えてしまったんですね。
 あ、下の文章で出てくる「平助」というのは、ケイの本名でして、ケイはあまりに普通なその本名を嫌っているという設定です。
 できすぎた格好良さの男の唯一の弱点という。
 今では、ケイのことを「平助」と呼んでいいのは、和之だけということになってますよ。

 なあ、俺、和之とセックスしたいんだけど、そういうの気持ち悪いと思う?

 高校二年の夏休み、平助が和之の部屋でめずらしくまじめな表情でそう告げた。
 最初は冗談かと思っていたけれど、自分のほうに伸びてきた平助の手は熱くて。
 明らかな意図を持って、頬に触れられて。
 気づいたときにはキスされていた。

 じつは、和之はケイと会った最初から、優しくて格好良くて男らしいこの男に一目惚れしちゃってたんですね。
 でも、同性だから…と当然そんな気持ちを押し隠していたところに、いきなり平助から「セックスしたいんだけど」なんて言われて抱かれてしまうんですね。
 その時、和之はどういう風にその行為を理解したか。
 続けて本文から引用させていただきましょう~。

 こんなことが自分の人生に起こるはずがない。

 好きになった人が、自分を好きになってくれるなんて、そんなことあるわけがない。

 平助はだれが見ても文句のつけようがないほどかっこよくて。
 それに比べて、和之は女の子にもてるどころか、だれかに告白されたこともなく、友達もあまりいなくて、見かけだって全然よくない。

 自分が平助を好きになったのは自然なことだけど。

 平助が自分を好きになってくれるなんて、そんなの不自然きわまりない。

 唇が離れて、顔を、こつん、とくっつけられた。
 すぐ近くにある唇が言葉をつむぐ。

 おまえ見てると、ものすごく欲情する。
 抱かせろ。

 ああ、なんだ。

 それを聞いて、すごくほっとしたことを覚えている。

 なんだ、そういうことか。
 好きとか好きじゃないとか、そんな感情じゃなくて。

 平助はただ、自分を抱きたいんだ。

 それは、たぶん、好奇心からきたもので、セックスしたらどうなるのかたしかめてみたいだけなんだ。

 そんな幸運が自分に舞い込むなんて。

 さあ、声を大にして叫びましょう――和之、お前暗すぎっ!!!!!!!!
 いやー、好奇心でセックスしたいから自分にこんなこと言ってきたに違いないとか、どこまでマイナス思考なんだという(笑)。
 このネクラっぷりは驚異的でしょう。
 でも、ブログ主にはいい感じです(笑)。

 では、実際のところ、ケイのほうは和之のことをどう思ってるんでしょう。
 まあ、説明しなくてもわかると思いますが…溺愛してるんです。
 気づいてないのはネクラな和之くんだけという(笑)。

 だから、この日の仕事現場でも、控え室に和之を連れ込んでは、「エッチしたい」などと無理を言ってますよ(笑)。
 で、当然ながら和之が「だめだよ、そんなこと」とか言うと、「もう俺に触られるのイヤになったのかよ」とかスネちゃうという。
 でも結局、和之はケイにべた惚れというか、お情けで抱いてもらってるという例のネクラ思考にどっぷりつかってるんで、

(明日、お前なんかもういらないって捨てられるかもしれない…)

 とか、おいおい、どこをどう分析したらそーゆー考えにたどりつくんだというネクラの極地に落ち込んでしまう和之は、必死で声を抑えながらケイにいやらしいことをいっぱいされてしまうんですな!(笑)
 森本あき先生のエッチ場面といったら、業界でも1、2を争うくらいの甘さで有名ですが、いやもうこの場面の和之のけなげで可愛いことといったら!

「あっ…んっ…やぁっ…」

 体の奥まで平助を受け入れて、和之は体をのけぞらせた。
 熱くて硬いそれがはいってくると、何も考えられなくなる。

 内部で感じる。

 そのことを、平助に教え込まされた。
 最初は痛くて反応ができなかったのに、いまは、平助の指も舌も、たまに使われる道具でさえも、ものすごく気持ちよく思う。
 だけど、和之に一番の快感をもたらすものは、平助自身。

 その屹立したものは、平助が感じてくれている証拠だから。

 自分だけじゃなくて、平助もまた欲望を抱いてくれている証だから。

 (略)

「あっ…んっ…声っ…出ちゃ…」

 弱い部分を二カ所同時に責められて、我慢なんかできるはずがない。
 平助がにやりと笑った。

「やばい、それ、すげーかわいい。声、出したくねーんだ?」

「だっ…て…あぁっ…」

 平助の手がシャツを左右にはだけて、唇を近づけてきた。
 乳首を、ちゅっ、と吸い上げられて、ぷくん、とふくれたそこに舌を這わせる。

「やっ…平助っ…意地悪…しちゃ…やぁっ…」

 いやー、“ブサイク受け”BLのエロ場面の真髄ここにあり! というお手本のようなシーンですな!
 “ブサイク受け”が他のBLと違うのは、本人が自分の容姿にコンプレックスを持ってるから、喘いだり悶えたりする姿を見せたりしたら絶対に嫌われる! とか、あとは攻めキャラの愛をせめてカラダで繋ぎとめようと必死で尽くしたり受け入れたりして、それが思いもよらぬ可愛さを生んじゃうというところにあると、ブログ主はつねづね思っていますが、まさにそんな感じの場面ではあーりませんか(笑)。
 自分を愛してくれてる証拠だから「屹立」を受け入れるのが嬉しい…とか、どこまで乙女やねんと。
 しかも、そんな可愛いことを考えてるのが、「僕はブサイクだから好きになってなんかもらえない…」と思いこんでる受けキャラなわけで、一粒で2度も3度も4度も美味しいという(笑)。

 というわけで、方や自分はブサイクだから愛されてないと思いこんでる受けキャラと、そんな彼を溺愛しちゃってる攻めキャラのすれ違い恋愛というのが本書の基本的なストーリーになっているわけですが、物語の後半、この関係性をめぐって、ものすごいクライマックスが読者を待ち受けているんですね。
 絶対こーゆー展開になるだろうと読者が思っているとおりにストーリーが進んでいくんですが、いやそれでもブログ主は泣いちゃいました(笑)。
 2人の高校の同級生とかが絡んで、あることから和之とケイの仲がこんがらがってしまうんですが、和之がそこで涙で顔をぐしょぐしょにしながら絶叫するセリフの可愛さ、けなげさといったらもう…。
 2人が本当は心から好きあってる、愛し合ってるというのが読者にはわかってるだけに、このクライマックス場面の切なさは、読者の胸をぎゅーぎゅーに絞ってくれますよ。
 やっぱり森本あき先生の腕力は凄まじいものがあるなと、マジに感嘆いたしました…。

 あ、大事なこと書くの忘れてた!

 本作が“仮性ブサイク受け”BLだと言いつつ、実際の和之のルックスがどんなのか書くの忘れましたが、これですね、ダサイ髪型もでっかい眼鏡も、全部ケイの命令でやらされてるんですね。
 つまりは、古典的少女マンガ風な「眼鏡を外したら美少女」みたいなキャラなんです、和之は。
 いやー、本当にブサイクなキャラだったら、ほんとーによかったんですが(笑)。

 それから最後にひとつ。
 上のストーリー本編とはまったく関係ないことですが、森本あき先生の小説の特徴をひとつだけ指摘させていただくと、

「驚異的に一つの場面の長さが長い」

 ということがあるのに、ファンのみなさま、お気づきでありましょーか(笑)。

 ブログ主は前からそう思ってたんですが、本作ではその特徴があまりに強烈に出てまして、誰かに指摘される前に言っておこっかなーと!

 つまりですね、本作は最初、CMの写真撮影の仕事のために、あるスタジオに和之とケイの2人が入るところからストーリーが始まるんですよ。

 ところが!!!!

 途中ですね、高校時代の2人の回想シーンが少しだけ入る以外は、なんとほぼエンディングを迎える直前の本文190ページまでですね、そのスタジオでのわずか数時間ぐらいの出来事がえんえんえんえん描かれてるんです。
 そのスタジオの中で起こるさまざまな出来事、それは先ほどちょっとご紹介した控え室での2人のエッチ場面やら、高校の同級生が乱入してきたりやらというものですが、わずか数時間のそのスタジオの中での出来事だけで本文が190ページも続いていて、そして涙がちょちょぎれるクライマックスシーンでさえ、そのスタジオの中で起こって、見事大団円! という風にストーリーは結末を迎えるんですね。
 これってすごくありませんか?(笑)

 他のBL作家さんの場合、「そして舞台は変わってロンドン――」とか、少なくとも主人公の自宅のアパートとバイト先で舞台が移ったりとか、いろんな場面でのストーリー展開が描かれるのが普通だと思うんですが、森本あき先生の場合、これまでの作品も含めて、

「ある場所、ある時間というごく制限された時間&空間での出来事をじっくり濃密に描く」

 という小説がとても多いように思うんですな!
 だから、森本あき先生の小説はとても演劇的というか、そのまま劇場用の台本にして転用できるのではないかと。
 一つの場所、一つの時間の中で動き回る登場人物たちの会話が中心となってストーリーが進行していくという意味で、とても舞台向きだと思うんですよね~。

 それにしても本作でいえば、わずか数時間の出来事を描くだけで一冊のBL小説にしてしまい、しかもその中でものすごい恋のクライマックスを迎えさせてしまうというこの森本あき先生の小説的構成力は、心から驚くべきものだと思います。
 すごいでしょー、実際。
 こんな小説なかなか書けませんよ。
 まったく他の場所に舞台を移さないまま、ラブストーリーを結末まで描ききるって。
 どっかで絶対ダレますよね。
 でも本作は読めばわかりますが、まったく弛む場所がありません。
 最後まで、ネクラな和之の恋の行方に読者はドキドキされっぱなしです(笑)。
 ブログ主が森本あき先生の小説でいっっっちばん好きなのはラキアノベルスの『お姫様に乾杯!』ですが(超超超超傑作!)、このころから「一場面の描写が長い」という特徴は出ていました。
 とみに最近、森本あき先生の作品でこの特徴が強まっている気がします。
 これはBL界でも稀有な才能だと思うのですが、みなさまのご意見いかがでありましょーか。

 すいません、また長くなってしまいました(笑)。
 BL界でありそうでじつはやっぱり少ない“ブサイク受け”にまた一つ名作ができたということで、当ブログとしてはぜひご一読をオススメする次第です!

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