ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]思わぬ良作! コンプレックスまみれの強気優等生の心を甘く溶かしちゃったのは、意外なヘタレ後輩で!? 波奈海月『純情スイーツ妄想レシピ』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-美人の優等生  受け-眼鏡  受け-女装  特徴-年下攻め  特徴-高校生  ●ハ行-波奈海月  
純情スイーツ妄想レシピ (白泉社花丸文庫 は 4-2)純情スイーツ妄想レシピ (白泉社花丸文庫 は 4-2)
(2009/09/18)
波奈 海月

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 これまで何回か書いてきましたが、ブログ主は、“優等生受け”ではあっても、受けキャラが強気なタイプで、例えば年下後輩のワンコ攻めとか相手に、エッチの最中まで「ばかっ、やめろ!」とか叱りつけちゃうようなタイプは、あまり好きではありませんでした。
 だから、この本も買おうかどうか迷ったんです。
 本屋の店頭でパラパラと中身を見たときに。
 でも、女装少年ものだし…と思って買って正解でした(笑)。

 波奈海月先生のデビュー2作目となる最新刊『純情スイーツ妄想レシピ』をご紹介させていただこうと思います~。

 本作の主人公(攻)は、パティシエを夢見る高校生の塚佐雄大(つかさ・ゆうだい)です。
 …というと、最近流行りの乙男(オトメン)もの? と思われそうですね!
 でも、あまりそっちの面は強調されてませんのでご安心を~。
 たしかに主人公(攻)・塚佐はお菓子が大好きで、少女趣味の母親が買ってくる少女マンガも読んじゃったりする夢見がちな高校生男子なんですが(笑)、性格は結構男らしいし、そこらへんにいるような普通の高校生クンですよ。

 で、本やネットを頼りにお菓子を作ってみては、クラスメイトに試食してもらって研究を重ねていた塚佐なんですが、ある日、友達から同じ高校の先輩を紹介されるんですね。
 「すごくケーキに詳しくて、専門家も顔負けの舌を持った人がいる」と言われて。
 塚佐はドキドキしながら、自信作のフィナンシェを持ってその先輩のもとを訪ねてみるんですが、すごく迷惑そうな顔で味見をしてくれたこの先輩、京野理留(きょうの・みちる)が本作の受けキャラになります。

「何か用? 味見しろって? ぼくに?」

 初対面でこんなつっけんどんな物言いをしてきた京野の見た目は、作中、主人公(攻)・塚佐の目を通してこういう風に描かれてますよ。

 儚げというのも思わず頷ける痩身のその人は、おそらく背は自分よりも低いだろう。
 百七十くらい。
 あまり性別を感じさせない色白の顔立ちだが、少し厚めの唇が何とかという女優を思わせる。
 それでいてメタルフレームのメガネが、いかにも勉強ができますといった風情で、人を寄せ付けない雰囲気も感じる。
 いうなれば孤高を極める一輪の花――。

 むふふ。
 いかにも人付き合いの悪そうな優等生って感じでしょ?
 ここを読んだとき、正直ブログ主は「当たり本発見!」と心の中で叫んでしまいましたですよ(笑)。

 ところが…。

 先ほどの塚佐への対応ぶりでもわかるように、この京野という優等生な受けキャラはですね、とっても女王さまというか強気でツンツンした先輩なんですよ。
 しかもそれが並大抵じゃありません。
 「このバカ!」とか平気で怒鳴るし、なんというか蔑むような目で塚佐のことを睨んできたり(笑)。
 マジにサドの女王さまみたいな態度も取ったりする女王さまタイプの優等生キャラなんですね。

 つまるところ、最初に書いたとおり、ブログ主が嫌いなですね、絶対に最後まで甘えちゃうところとかを見せないタイプのツンツンオンリー優等生っぽい感じでして、ブログ主は「ああ~、やっぱりハズレ本なのか、これ~」などと溜め息をつきながら、ストーリーを読み進んでいったのでした。

 そしてこの場面、文句を言いつつ試食してくれたフィナンシェを京野に褒められた塚佐は、そんな印象的な先輩のことが忘れられなくなってしまいます…同性なのに。
 しかも、京野を紹介してくれた友人から、中学時代の体育祭で無理やりチアガール役を押しつけられた京野先輩が、セーラー服を着て応援したときには、あまりに可愛くてみんなが騒いだなんて話を聞かされ、思わず想像してしまった塚佐は、もうドキドキしちゃうんですね(笑)。
 綺麗だけど当たりがキツイ先輩のことが、何だか気になってしょうがなくなっちゃうんです。

 さて、ここで場面が一転します。

 数日後。
 主人公(攻)・塚佐は、尊敬する有名パティシエが出した「お菓子レシピ本」を買いに本屋へ行きます。
 もう最後の一冊しか残っていないのを見て「間に合った~」と喜び勇んで手を伸ばした瞬間!
 横から、もう一つの手が伸びてきたんですね。
 思わず重なっちゃう2人の手。
 思わず顔を見上げた塚佐は、息が止まるくらいに驚きます。
 自分の理想ともいえる可愛い女の子が、そこには立っていたからです。
 そう、まるで女の子の服を着た京野先輩のような…(笑)。
 ヘタレ気味な攻めキャラのくせに、一生分の勇気を振り絞って女の子をお茶に誘った塚佐に、信じられないことに彼女はOKの返事をくれるんですね。
 でもその返事は、

「いいよ、行こうか」

 なんて、結構男らしい感じだったりして、しかも喫茶店に入った彼女は、

「ぼく、キャラメルショコラと紅茶をホットで。ミルクとレモンはいらないから」

 なんて言ってますよ(笑)。
 でも、目の前の少女のあまりの可愛さに全然それをおかしいと思わない塚佐は、もうメロメロになりつつ、必死で会話を盛り上げようと頑張ります。

 さあ、目の前のこの少女の正体は!!!!!! ←丸わかりすぎ(笑)
 そして、偶然出会った美少女に恋をしちゃった塚佐はどうなっちゃうのか!!!!!!

 ――というのが、本書の超基本的なストーリー設定になってます。

 いやー、もちろんおわかりと思いますが、この少女の正体は、京野先輩が女装してるんですね。
 でも、塚佐は全然気づきません。
 最後まで女の子だと信じ込み、

「ま、また会ってくれませんか!」

 なんて、真っ赤になりながらお願いしちゃってるんですね(笑)。

 さあ、ここで整理しておきましょう。

 まずは、対「謎の美少女」について。
 塚佐が一目惚れしてしまい、勇気を振り絞ってお茶に誘ったところまで今ご紹介しましたが、何とか自分の携帯番号を彼女に渡すところまではこぎ着けたものの、結局その日以後、彼女から電話がかかってくることはなかったんですね。
 もちろん落胆しちゃう塚佐。
 でも、脳裏から彼女の姿が消えることはなく、また彼女に会えないかと、街では彼女の姿を探しちゃったりしてるんですね。

 次に、対「京野先輩」について。
 悪態をつきつつも、塚佐が作ったお菓子に的確な批評をくれる京野先輩に、塚佐はなぜか同性なのに惹かれてしまったというところまでご紹介しましたよね。
 その後も、「また来たのか」なんて露骨に嫌な顔をされつつ、すっかりなついた(?)塚佐は、何度も京野のもとに足を運ぶんですね。
 ま、何度行っても京野は全然優しくしてくれなくて、「二度と来るな!!!」とか本気の怖い顔で怒鳴られたりして、塚佐はメゲちゃったりしてるんですが…。

 こんな日々を過ごしているなか、塚佐はクラスメイトの女の子から、「隣の駅に小さいけどとても美味しいケーキ屋さんがある」と聞いて、足を運んでみることにします。
 京野に、「もっと舌のレベルを上げろ」なんて冷たい顔で言い渡されて、それ以来、できるだけいろいろな店に足を運ぶようにしているんです。
 ところがここで大事件が…!

 ケーキ屋を訪れた塚佐はビックリします。
 なんと店の中で、あの美少女がエプロンをつけて働いていたのです。
 そして、やっと気づくんですね、この彼女の「正体」に。

「え、京野…さん…?」

「っ!」

 大きな目をこれ以上ないほど見開き、ミチルがくるりと背を向けた。

「あの、本当に…? うわっ、と、と」

 声をかけようとした塚佐にミチルが振り返った。
 バシッと雑誌のようなものが投げつけられ、咄嗟にそれを受け止める。

「これ――」

 あのとき譲った本だった。
 この本を読み終えたら貸してくれるように頼んで、その連絡をずっと待っていたのだ。

「それ持ってとっとと帰れ!」

「え、でも、そんなミチルさん? いや、えっと、京野さん?」

「気安く名を呼ぶな!」

 これは現実なのか? あの理想の恋人だと夢に見たスイーツ少女が――。
 混乱を通り越して錯乱しそうだ。

「うそだーっ」

「うるさいっ!」

 えーと、上の場面を長めに引用させていただいたのは、最初に書いたとおりの京野の強気っぷりというか、女王さまっぽいところがよく出ていると思うからです。
 いい年して(?)、女装していることがバレたのにも関わらず、塚佐のことを罵り、怒鳴り散らすこの偉そうなところをよーくご賞味していただきたいと(笑)。
 いやー、ブログ主は本当にこーゆータイプの優等生受けはダメなんですが、本作は一味違うんですよね。
 この後、ケーキ屋の主人の手で(ミチルこと京野先輩はここでバイトしてます)他の客の迷惑になるからと事務室に押し込められた2人の会話が、とってもブログ主の心を萌えさせてくれたんです。

「あの、京野先輩、なんですよね」

 じろり、とミチル――京野に睨まれる。
 塚佐はびくりと肩を竦めた。
 怖い。
 怖いけど、でも、目が離せない。

 (略)

「お前、本当に気づいてなかったんだな」

 冷ややかな声で言われたが、塚佐は頷くしかない。

「気づくも何も、知らないよ、そんなこと。だって、本当にオレ、オレ」

 塚佐は、きっ、と目の前の京野を見た。

「気づいてたら、京野さんに味見なんて頼まないよっ。(略)京野さんは分かってたんだね。オレのこと。本屋で会ったとき、言ってくれればよかったのに」

「言えるわけないだろ! 1回会っただけのやつに。このことは秘密にしてるんだから…」

「秘密? だったらどうしてオレが声かけたとき、ケーキ付き合ってくれたんだよ!」

「ケーキ食べたかったし、お前がこの世の終わりみたいな顔して誘ってきたからだよ。それに学年違うし、もう会うこともないって思ったから」

 この世の終わりとは何だ。
 一世一代、勇気を振り絞って声をかけたというのに。

 はい!
 ここまではその前と同じく強気な京野先輩とヘタレな塚佐という組み合わせで会話が進んできましたね!
 ところが、ここから一気に風向きが変わっていくんですよ、ブログ主の大好きな方向に…(笑)。
 先ほどまとめたとおり、結局1回しかあの美少女とは会っていないくせに、塚佐は未練たらたらで京野に言いつのるんです。

「そんな、オレ本当にミチルさんのこと好きに…」

 じわっと目頭が熱くなってくる。

「それ以上言うなっ! お前はこのぼくを好きだっていうわけ? 女の子の格好してるけど、中身は男だよ、ぼくは」

「だから、今、オレ、こんなにもぐちゃぐちゃになっちゃってるんじゃないか! あのミチルさんを見てどうして男だと思うんだよ」

「そ、そりゃ悪かったね。こんなにも女の子の服が似合っちゃって。一応努力はしてるからね。女装したときはそこら辺の女子よりも女の子に見えるように」

「そうだよね。オレはしっかり騙されたよ。女の子だって本当に思ったんだから。そのスカートの下に自分と同じものがあるなんて、あるなんて――あ」

 頭に血が上っていた。
 言わなくてもいいことを言ってしまったと後悔したときは遅かった。
 京野の顔色が変わっていた。

「そうだよ! あるよ。ついてるよ。お前と同じもの、このスカートの下にあるよ。ぶら下がっているよっ。どうせぼくは、女装趣味の変態だよ。胸だってないさ。真っ平らだ。でも好きなんだよ。こんな格好をするのが。女の子の服が!」

 (略)

 顔を紅潮させて、京野は唇を震わせていた。

 むはー(笑)。
 わかりますか、どこがブログ主の心をこんなにも萌えさせてくれるのか!
 とっても強気で女王さまな傲慢先輩のくせに、自分の女装がバレちゃったこの場面、京野は思いっきり自分のコンプレックスを告白して、泣きそうになっちゃってるんですよ~。
 これですがな、これ(笑)。
 優等生で、学校では孤高の傲慢キャラで…なんていうキャラのくせに、隠していた女装趣味があって、じつはそんな自分にものすごくコンプレックスを持っているという。
 わかりますか、上の場面の京野のセリフは、言い換えると「わかってるよ! 僕がおかしいって! どうせお前もオレのことなんか好きになってくれないんだろ!」ってことですよ(笑)。
 はうぅ~。
 これってもう、ヘタレな後輩に思いっきり甘えちゃってるようなもんですよね。
 表面はツンツンだけど、じつは「京野先輩はそれでいいんです」と塚佐に抱きしめてほしいわけですな、この場面の京野は。
 この微妙な関係性…。
 もうブログ主は萌えて萌えてゲロ吐きそうです(笑)。
 大事なセリフですから、もう一回だけ抜き出しておきましょう。

「お前はこのぼくを好きだっていうわけ?」

 ああ、この言葉の裏に隠された真の意味の辛くも美しいことよ…(涙)。

 さーて、こうなったら後は2人の距離がどうやって縮まっていくのを楽しめばいいだけですよ!
 ここからですね、まだ本のページでいうと優に半分以上残ってます。
 しかも神場面の連続!

 一緒にケーキの配達に行くように頼まれた塚佐と京野(バイト中なんで女装中)なんですが、京野はわざわざ更衣室にいって男の服に着替えてこようとしたりするんですよ。
 それを見た塚佐が言うんです。

「え、着替えるの? いいじゃん、そのままで。近所でしょ?」

「いいの? 塚佐は、ぼくと歩いてイヤじゃない?」

 ぬあぁぁああ!
 何この劣等感たっぷりの生き物は!!!!(笑)
 ハァハァハァハァ…、こんなセリフ吐く女装少年が、学校ではふだん孤高の優等生かと思うと、ぐふぅっ!!!!(超吐血)
 しかもこの後、塚佐がもうひとつだけセリフを京野に返すんですが、それを言われたときの京野の顔といったら!!!!!!!!!
 可愛すぎて本当に死ねますよ…。
 ええ、どんなセリフか知りたかったら、ベルサイユまでいらっしゃい!!!!! じゃなくて、本屋まで行って本書をご購入されるようお勧めします(笑)。

 ああ~、ほんとはね、115ページで描かれてるあんなシーンとか、156ページで登場するこんなシーンとか、ヘタレなくせに意外に大人だったり度量のでかいところを見せてくれちゃう塚佐に、京野が可愛い顔を見せちゃったりして、どれもこれも全部ここでご紹介したいくらい!!!!!
 でも我慢!!!!!
 なぜ京野先輩が女装するようになったのかと、他にも“優等生受け”BLとしてすぐれたエピソードは本書には山盛りなんですが、あまりにネタバレすぎるので、残りは全部泣く泣く割愛させていただきます。

 最後に、もう一カ所だけブログ主が本書を気に入ったところをあげれば、女装BLって、だいたい最後は「女装してないお前でも好きだよ」とか攻めキャラが言っちゃって、受けキャラが普通の男の子に戻ってちゃんちゃん♪ みたいなヌルイBLが多すぎ、ブログ主などは大変不満足なわけですが(笑)、本書についていえば、そのあたりの結末ははっきり書かれていないんだけど、きっと塚佐の前でだけは、京野先輩は「ミチル」として時々女装しちゃうんだろうなぁという雰囲気に充ち満ちているんですね!!!
 …ええ、ブログ主の勝手な妄想だとわかってますが、そう思わせるオーラが出てるんです、この2人から!!!(笑)
 こーゆー物語り外のことを想像させてくれる波奈海月先生の筆力は、商業デビューまだ2冊目とはいえ、なかなか侮りがたいものがあると思う次第です。
 次作も期待してます!!!

 …あ、今回の2人、塚佐×京野のその後もできればどっかで書いてください、お願いします(笑)。

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