ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]他のBL作家さんはまず書かない、“女の子みたいになっちゃう”受けキャラが炸裂! これぞ小川いらBL! 小川いら『愛の弾丸』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-インテリ  受け-女王さま  特徴-ヤクザもの  ●ア行-小川いら  
愛の弾丸 (幻冬舎ルチル文庫)愛の弾丸 (幻冬舎ルチル文庫)
(2009/09/15)
小川 いら

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 うおりゃー!
 今日はどんどんレビュー書くぞー!!!
 本日2冊目のご紹介は、小川いら先生の最新刊『愛の弾丸』であります!

 いつもながらの昔話で申し訳ありませんが、小川いら先生がデビューしたときは、すごい作家さんが出てきた! と身が震えるような感動がありました。
 商業誌デビューノベルスである、98年2月発行の『反則キッズ』を読んだときの衝撃といったら!!!
 何が凄かったって、10年は時代を先取りしていたというか、いや、BL界のある分野においては、いまだにこの作品を超えるものは出ていないとブログ主は確信してます。
 それは…。
 この『反則キッズ』では、すごく男の子らしくていつもはツッパってる主人公(受)・誠が、エッチ場面では一転、そうです、文字どおり一転して、攻めキャラに「可愛い」と言ってほしくて、まるで女の子みたいになっちゃうという豹変ぶりが描かれてまして、この描写が半端じゃないんですね!

 え? そんなBLはたくさんあるだろうって??

 いやいやいやいや(笑)、ブログ主は断言しますが、いまだにこの分野においては、『反則キッズ』を超える作品は出ていません。
 それほどすごいです。
 主人公(受)の誠と、攻めキャラの清孝は、ご近所の高校同士でお互い認め合う女好き&スケコマシなんですよ。
 ところが、そんな女の子大好きでライバル同士のはずの2人が、あるきっかけから体を重ねちゃうんです。
 こうなったら、もう大変(笑)。
 2人はお互いのカラダにハマってしまい、女の子なんか眼中になくなっちゃうんですが、ほら、お互いに相手がもともと大の女好きと知ってるので、付き合っても不安でしょうがないわけです。

(アイツはいつか目を覚まして、俺のことなんか捨てていくんじゃないか…)

 と。

 そんなドタバタがストーリーの中心になってますが、そんな不安にいつも怯えている主人公(受)の誠がですね、エッチ場面でこれがもう筆舌に尽くしがたいくらい“女の子”になっちゃうんです。
 これはホントに今読んでも驚きますよ。
 ブログ主が、この作品を超えるものが出てないと言っているのがよくわかっていただけるかと(笑)。
 一番クライマックスのエッチ場面でのセリフをちょっとだけご紹介しましょう。

「ああ、清孝ぁ…、もっとしてぇ。あっ、それ気持ちいいの…。すごく好き。もっと嘗めてぇ」

 このセリフなんか全然序の口。
 極めつけはこんなセリフです。

「ああ…いいっ…、すごくいいっ…。はぁ…清孝ぁ…。俺、俺、女になってしまいたいよ…」

 溜め息交じりに誠が本音を漏らす。

「清孝に甘えるだけの、清孝に抱かれるだけの女になりたいの。それ以外の事はどうでもよくなっちゃうの。ねぇ、俺を女にしてよ、清孝の女にして…」

 この誠という高校生男子キャラは、ふだんは付き合った彼女の数を清孝と競っていたぐらいのモテモテ高校生クンだったわけで、言葉遣いも「てめーっ!」とか「バカヤロー!」とか乱暴でいかにも男の子! という感じなんですな。
 それがエッチ場面でこんなになってしまうという…(笑)。

「ほ、ほしいよ。ここに…。ここ触って。柔らかくなってる? ここに入れて、女の子にするみたいにここに入れて」

 じつはこの問題は別の記事で論じようと思っていたんですが、もともとBLというものにおいては、こういう女性化した受けキャラってのは、排除されてきたと思うんですね。
 眼鏡、オッサン、ヒゲからオカマさんまで、さまざまなタイプのキャラが許容されるようになった00年代でも、ここまで極度に“女の子”な受けキャラは珍しいと思いますし、いまだ商業BL黎明期だった90年代後半においては、こーゆー受けキャラはBLで扱うべきではないという風潮が蔓延していました。
 つまり、こんな女の子みたいな受けキャラはBLに相応しくないと。
 あくまで元気な男の子たちの物語が求められていたわけですね。
 そんな中で、初めてこの『反則キッズ』を読んだブログ主は、もうひっくり返ったわけですよ(笑)。
 あまりに革新的すぎて。
 しかもブログ主自身は、こーゆーですね、たった一人の前でだけは自分のどんな恥ずかしい姿も見せちゃうという攻めキャラ×受けキャラの関係性には当時から強く惹かれてまして、そーゆーBLが出てこないことについては非常に残念に思っていたのでした。
 だから、小川いら先生の登場は、ものすごい衝撃だったわけです。
 しかも、『反則キッズ』はですね、単にそーゆー目新しさがあっただけでなく、BL小説としてとても成功してるんですね。
 単純に面白い! のです。
 これは大変な作家さんが出てきたと、当時のブログ主が感じ入った理由をわかっていただけましたでしょうか。

 そしてデビュー第2作目。
 これも期待に違わぬ出来でした。
 デビュー作からはかなり間があいた99年12月に発売されたビーボーイノベルス『俺のモンだろっ!?』がそれですが、やはり鮮烈でした。
 お互いにちょっとツッパってる感じの先輩後輩がついに衝突することになってしまい――といってもリーゼントタイプの古いツッパリじゃなくて、とても都会的なオサレな高校生同士ですが(笑)――、お互いに「負けたら何でも言うこと聞く」という条件で賭けをするんですね。
 で、見事に勝ったのは、生意気で傲慢な後輩・トール。
 自分が「絶対に勝てる」と自信満々だったちょっと美人な上級生・槇朗はショックを受けつつ、負けを認めていさぎよくトールにバックバージンを差し出すことになってしまって…というのが、その基本ストーリー。

 ここでも、デビュー作『反則キッズ』と同じように、プライドの高い受けキャラである槇朗が、トールにメロメロにされてしまい、まるで女のように喘いでしまい…という展開になっていくのですが、本作でブログ主が感じ入ったのは、いかにもそこらへんに本当にいそうなトールと槇朗という主人公キャラ2人のリアリティでありました。
 デビュー作のカップル、清孝&誠は、どこかマンガチックな味のある、つまりはどこか戯画化されたキャラだったんですが、『俺のモンだろっ!?』ではシリアス味が一挙に強まっていて、ちょっと肩肘張りつつもどこか脆くて美しい、槇朗という受けキャラの現代的な高校生のあり方や、傲慢ででも優しくて…という攻めキャラ・トールの地に足のついたところとか、そして何より、本当にそこらの現実の高校生が交わしているのをそのまま録音してきたんじゃないかというような味のある2人の日常会話のリアリティや、『俺のモンだろっ!?』は当時の他のBLではまったく目にすることのできなかった新しさに充ち満ちていました。
 いやー、当時は本当に感動で打ち震えましたね(笑)。
 というか、上の2作はいま新しく発売されたとしても、十分な新しさがあります。
 古びてない。
 当然の結果として、その後の小川いら先生がBL界のビッグネームになられていったのは、みなさんご存じのとおりです。

 ひとつだけ残念なことは、このデビュー当初の2作以来、小川いら先生がほとんど学園ものを書かれなくなってしまったことでしょうか(笑)。
 これだけはホントに残念。
 その後の小川いら先生は、どちらかというとヤクザものに新境地を開かれてますもんね。
 とはいえ、小川いら先生のこれまでの全作品を概観すれば、どんな設定でもバリバリ書いちゃうオールマイティな作家さんだということもよくわかるわけですが、それでも三つ子の魂百までも…というか、やっぱりお好きなのは、デビュー作&第2作で書かれていた、プライドの高い受けキャラがまるで女のように愛を乞うてしまうという図式らしい…ということは、ファンとして勝手に見当がついてしまうところでもあります(笑)。
 そして今回発売された最新刊『愛の弾丸』は、まさにそんな“小川いら”テイストの本流をいく一作になってるんですね!
 しかもお得意のヤクザ物!
 これは面白くないほうがおかしいだろう…ということを、まず最初に申し上げておこうと思うブログ主です(笑)。

 すいません、前置きが長くて。
 レビューは長くならないようにしますので、ご勘弁ください~(笑)。

 本作の主人公(受)である宇佐美英志は、インテリヤクザ! です。
 本人は子供のころから成績優秀、普通の仕事に就きたかったのですが、T大法学部を優秀な成績で卒業した後は、日本有数の暴力団組織の組長である父親に頼まれ、やむなくその下部組織で「社長」を務めているんですね。
 性格もごく普通だし、もちろんヤクザとしてナメられないだけの威厳は持っていますが、暴力やドンパチとは無縁の人間なんです、本当は。
 でも、英志には面倒くさい問題がありました。
 じつは、英志は組長の息子ではありますが、本妻との間の子供ではなく、妾である英志の母親との間に生まれた子供なんです。
 本妻との間には別にちゃんと長男がいて、本妻と長男は、いくら優秀とはいえば妾の子供に組は渡せん! といろいろイチャモンをつけてくるわけです。
 もちろん、英志自身、いやいや「社長」をやってるわけで、全然野望も何もないんですが、向こうが勝手に敵視してくるんですな!
 だから英志は優秀な頭脳で文句をつけられないぐらいに“業績”を挙げつつ、目立ち過ぎもしないようにと毎日を送っていたのでした。

 とまあ、ここまでご紹介して、みなさんの頭の中にはどんな英志像が浮かんでいるのでしょーか。
 怜悧な天才?
 ちょっとヘタレな常識人?
 
 そういう区分でいくと、英志という主人公(受)は、「人生に覚めてしまってる美人ヤクザ」という風に総括できるかもしれませんね~。
 自分の希望と違ってヤクザになってしまったこともウンザリだし、勝手に敵視してくる本妻たちもウンザリだし、いろいろ気にはかけてくれるけど自分の希望ばかり押しつけてくる父親組長にもウンザリだし、英志が大学出の頭脳派としてビシバシ現場を切り回すのにいい顔をしない昔気質の部下たちにもウンザリ。
 そんな英志は、いつしか自分の美貌を活かして、政治家や役人を籠絡し、仕事にいかすことを覚えてしまうんですね。
 ジジイどもには、美しくプライドが高そうで、しかも適度に熟れたカラダを持つ英志という男は、もう垂涎の的。
 でも、ヒヒジジイのような男たちに抱かれても、もう英志は何も感じなくなってしまっていました。
 そんな英志のもとに、ある日、一人の男が怒鳴り込んできたことからストーリーは始まります…。

 どーですか!
 T大出で頭が切れる美貌のインテリヤクザですよ(笑)。
 ブログ主としてはかなり好物で、作中のヒヒジジイたちと同じくらいヨダレを垂らしておりますが、ここで英志がヒヒジジイたちに抱かれるときの様子をちょっとだけご紹介しておきましょう。

 今年で二十九になる男の体を撫で回して何が楽しいんだと心の中では吐き捨てながらも、こんな男を相手にしていても一応体は反応する。

 さんざん乳首を指で弄びそこに舌を這わせたあと、今度は股間に手を伸ばしてきたので思わず声を噛み殺す。

「うく…っ」

「声を出しなさい。乱れる声が聞きたい」

 そっちは聞きたいかもしれないが、こっちは出したくない。
 だが、機嫌を損ねられてしまったら、わざわざ体を張っている意味がない。

「はしたないところをお見せしたくないんです」

 伏し目がちになって控えめにいえば、宇野(注・ヒヒジジイのお名前)は顔をほころばせてさらに愛撫の手を激しくしてくる。

 いいですねぇ、ジジイに抱かれても敬語受け(笑)。
 この宇野というヒヒジジイさんは、有力政治家でして、英志はある案件で力を借りるために、自分の身体を提供してるんですね。

 ところが!

 ある日、“事務所”で仕事をしていると、英志のもとに妙な男が訪ねてきたのでした。
 若い衆を押しのけて、「ここの社長に会わせろ!」と叫びながら。
 ヤクザの事務所でなんとも怖い者知らずな…と思いつつ、英志が出て行くと、いかつい体をカーキのシャツと汚れたカーゴパンツに包み、ボサボサ髪に不精髭のむさ苦しい男が暴れています。
 男は、英志を目にすると、小馬鹿にしたように言い放ちます。

「えらい若い美人が出てきたな。で、あんたが社長だって? というか、組長か? 以前、本家を少しばかり取材したことがあるんだが、あんたみたいなのいたっけかな?」

「おいおい、うちの社長になんか文句あんのかっ?」

「取材って、何言ってんだぁ? てめぇ、マスコミかぁ?」

 男はフリージャーナリスト兼カメラマンの国木田哲夫(くにきだ・てつお)と名乗ります。
 英志のところの若い組員が小遣い稼ぎに脅しているらしい中小企業から手を引けと、国木田は乗り込んできたのでした。
 これでも横浜では名の知られた「社長」として根を張っている英志を相手に、国木田はまったく怯む様子を見せません。
 あげくには、英志の組の後ろ暗いところを暴いて書きたてるぞと脅してくる始末。
 英志はこの若いジャーナリストを名乗る男に、思わず興味を持ちますが……というところで、あとはご自分で本書をご購入のうえ、結末をお読みください! というのはさすがに不親切すぎるので、もうちょっとだけご紹介していきましょう(笑)。

 でも、以上のところでわかるように、実力もあってそれなりに世間でも認知されている“社長”の英志と、そんなヤクザというものを問題にもせず、カラダ一つで乗り込んでくる破天荒な男・国木田というカップリングは、英志がいつも経済ヤクザらしくきっちりスーツを着て、威厳をもたせるために髪をオールバックに撫でつけちゃったりしてることもあって、すごく『反則キッズ』や『俺のモンだろっ!?』と似たカップリングになってます。
 ヤクザである自分が決して好きじゃないにしろ、それでもこの商売で生きている以上は、英志はとてもプライドがありますし、部下たちの前で弱みを見せるわけには決していきません。
 だから、国木田に対しても余裕の態度で接しようとするんですが、国木田はそれ以上のパワーでことごとく英志の余裕を粉砕してくるんですね。

 国木田は、英志に面と向かってこんなことを言ってくるんです。

「お飾りのような組長には、下からの報告も上がってこないのか?」

 なんて(笑)。

 部下の前でこんなことを言い放たれ、英志のプライドはズタズタですよ。
 でも、何かこの荒々しい男に惹かれるものを感じてもしまうんですね。
 このあたりの関係性がいやらしいですよねぇぇええ(笑)。
 ツンと澄ました美人ヤクザが、侮辱されても顔色ひとつ変えないけれど、じつは相手の男に惹きつけられちゃってるという。

 こんな2人なので、距離をつめるのは、いつも国木田からです。

 2度目の邂逅は、政治家のパーティに参加するために訪れたシティホテルでした。
 「おい、一杯やろうぜ」とばかりに強引に国木田にバーに連れて行かれた英志でしたが、スコッチを飲みながら再び嫌みの応酬を繰り出しあうと、国木田がいきなりこんなことを言い出すんですな!

「英志、俺はおまえのことが気に入った。だから、また一緒に飲もうな」

 そしてそのまま、国木田は英志を強引に抱きしめ、口づけてきたのでした。

「んん…っ」

 男からのキスなど飽きるほど受けている。
 だが、これはいつもとは違う。
 国木田の舌が英志の唇を嘗めながら押し開き、口腔をかき乱す。

(な、なんだ…、こいつ…)

 それは、ひどく官能的なキスで、柄にもなく足が震えるのを感じていた。
 このままだと駄目だ。
 そう思って必至で国木田の胸を両手で突っぱねた。

 この場面ですね、抵抗できずに国木田の唇を受け入れてしまう英志がイラストで描かれてるんですが、エロス!
 とってもエロス!!!(笑)
 インテリヤクザが荒々しい男に好きなようにされちゃってます。
 うくくくっ…、たまらんばい(笑)。

 さあそして!

 最後の距離をつめてしまうのも、もちろん国木田からですよ。

 ある日、自宅のチャイムが鳴るので玄関まで出た英志は驚きます。
 国木田が大荷物を抱えて乗り込んできたのです。
 住むところがないから住まわせろと言って(笑)。
 そして居候のように住み着いた国木田に、だんだんと英志は心を許していくわけですが、ブログ主の考える本作の最高の読みどころはですね、こうして近づいていった2人がついにカラダを重ねる最初の場面、ここにこそあると思ってます。
 最初にご紹介した『反則キッズ』や『俺のモンだろっ!?』で炸裂した“小川いら”節が、10年の時を経てさらに進化した姿を見せつけてくれるんですよ!(興奮)
 美貌のインテリヤクザが荒々しい不精髭の男に組み敷かれる――この絵だけでも“優等生受け”的には相当な場面ですが、いつも誰かに肩肘はってるような英志がですね、国木田に抱かれて完全に陥落しちゃうんです。
 この落差!!!
 それでは、その部分をちょーっとだけご紹介させていただきましょう。
 先ほど引用させていただいた『反則キッズ』の文章と、どこが似ていてどこが違うのか、いろいろ比べてみると興味深いと思います。
 ヒヒジジイたちに抱かれても冷め切ってた英志のカラダが、自分でもコントロールできないぐらい燃え上がらされちゃうんですね!

「うぁ…っ」

 なぜか声が漏れて、自分でも驚きながら慌てて手のひらで唇を押さえようとした。
 すると、国木田が意地の悪い笑みを浮かべながらその手を素早くつかむ。

「おい、声を殺すなって言っただろう。それとも、胸が感じるって早々に認めるか?」

「馬鹿かっ。そんなところ…」

 女じゃあるまいし、感じてたまるかと言いかけたとき、また国木田が同じ場所に触れる。

「ああ…っ、はぁ…っ、あっ」

 お読みいただくとわかるとおり、受けキャラの中の女性的な部分を引きずり出そうとする攻めキャラという関係性は、『反則キッズ』の主人公カップルとまったく同じです。
 で、大抵のBL作家さんは、ここからあくまで受けキャラを“男の子”の枠内に収めようとしてしまうんですが、小川いら先生は軽々とそこを飛び越えていってしまうんですな!

 国木田が右の乳首をつねりながら、左の乳首を甘噛みした途端、英志は掠れた悲鳴を漏らしそうになり、懸命に声を飲み込んだ。

「んっふ…っ。うぅ…んんっ」

「ほらほら、さっさと負けを認めろ。ここがいいって言ってみな。それとも、ここもいいってことか?」

 そう言いながら、国木田はすっかり尖ってしまった片方の乳首を舌で転がしながら、英志の股間に手を伸ばす。
 そこが今にも弾けそうになってるのを確認して、国木田は楽しそうに笑って訊いた。

「もしかして、乳首だけでいけるのか? だったが、いってみな」

 そんなはずはないと、英志は必死で首を横に振る。
 だが、国木田はさっさと股間から手を離してしまうと、また両方の乳首を指と舌、唇と歯で責めたてた。

「い、いやだっ。やめてくれっ。し、下も触って…っ。頼むからっ」

 だんだんと英志の言葉遣いが女の子っぽくなってるのがおわかりでしょーか。
 そしてこのまま英志は、本当に国木田に乳首だけで絶頂に達せさせられてしまい、屈辱に震えるんですね。
 いやー、血も涙もないですなぁ、小川いら先生は(笑)。
 そして、さらに無体な命令を国木田から与えられた英志は、最初に出会ったときのエラそうな口調はどこへやら、こんな風に懇願するんです。

「まだ、いやだ。ちょっと待って…。すぐには無理だから、お願い…」

 そして泣いちゃってます(笑)。
 このあたりの言葉遣いは、まさに『反則キッズ』の「女にして」と懇願していた誠とカブるものがありますよねぇ。
 繰り返しますが、ブログ主はプライドの高い優等生が、たった一人の前では恥辱にまみれた自分の姿をさらしちゃって、そのことに安心感を覚えてしまうというストーリーが大好きなので、もちろん大満足しながらこのあたりのエロ場面を読ませていただきましたですよ(笑)。
 だって、かなりたまらんと思うんですけど、みなさん、そう思いませんかー?
 関係性というか精神性がエロすぎるでしょ、このあたり(笑)。

 というわけで、本作『愛の弾丸』はですね、小川いら先生の中期以後の作品の特徴であるヤクザ物と、デビュー作から一貫して変わらないオリジナリティ部分である、ふだんは全然違うのに攻めキャラの前でだけは女性そのものになっちゃう受けキャラという2つの要素が高度に混じり合った作品になっています。
 つまりはオススメということですな!(笑)

 唯一の不満点を挙げるとすれば、もう2カ所ぐらいエロ場面が欲しかったなぁと!
 いや、もちろん上でご紹介した最初のエッチ場面のあとも何回か出てくるんですが、もう少し、もう少しだけ分量が欲しかった~(笑)。
 もっとメロメロになった英志が見たかったなぁというブログ主の勝手な希望です。
 ささ、ぜひみなさんも最新小川いらワールドにひたってみてください。
 あ、機会があったら、ぜひ『反則キッズ』と『俺のモンだろっ!?』もお読みになることをオススメします。
 歴史的傑作ですから、どちらも!

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