ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]こんな作家さんがいたとは! 松田美優『巧みな狙撃手』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-不良  特徴-高校生  ●マ行-松田美優  
巧みな狙撃手 (SHY NOVELS 192)巧みな狙撃手 (SHY NOVELS 192)
(2007/08/30)
松田 美優

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 悔しい!
 何が悔しいって、こんな作家さんがいることを知らずに、のうのうと今まで生きてきた自分が悔しい!
 松田美優さんの新刊『巧みな狙撃手』を読んで、あまりのデキにびっくりし、既刊3冊も速攻でアマゾンから買ってしまいました。

 一言で言うと、非常に上質なポルノです(褒め言葉ですよ)。
 何よりエロ場面が、非常にいやらしいのです。
 でも、そのエロシーンに至る心理描写やキャラの設定、状況説明が、無理なく描かれているので、いざそーゆーシーンに突入しても、男ども&少年たちが喘いで盛りあう(という表現がぴったりのエロなのです)のが、まったく不自然でないのです。
 うんうん、この子はこーゆーSEXをするよね、と読者が納得してしまうようなエロ場面とでも言いましょうか。 

 下手な作家さんが激しいエロ場面を書くと、なんだかそこだけ全体のストーリーから浮いているように読めてしまうのですが、松田美優先生の場合は、すべてのストーリーがエロ場面の盛り上がりを必然的に導くような文章になっているので、ただでさえエロいH場面が、非常に効果的になってるわけですよ。
 上質なポルノというのは、そーゆーわけであります。

 

 また松田先生の文章が、リズムがいいのです。
 たぶん、文章を書かれるときに、読み上げたときのリズムを考慮して単語を選ばれているのではないかと思ってしまうほどです――たとえば、「主人公は困っていた」と書くのか、「主人公は困惑していた」と書くのか、いろいろな言葉の使い方があると思いますが、それをリズムのことまで考えながら書かれているのではないかと。 

 だって、エロ場面というかSEXって、実際にやるときでも(笑)、リズムが重要ですからね。
 それを描きとる小説の文章のリズムがよければ、読者がよりエロティックな気持ちになるのは、こりゃ当然のことですよ!
 というわけで、松田先生の文章は、エロ場面が盛り上がるという一点のために、すべての要素が収斂していくような錯覚さえ覚える見事さなのです。

 で、でもですね、じつは今回の新刊『巧みな狙撃手』はですね、優等生受けが入ってないのです!

 優等生受けの名作をご紹介するという本ブログの主旨からは外れるのですが、でも、それでも紹介せずにはいられないのです。
 だって、あんまりにエロいんです…(笑)。 

 どちらかというと、ほぼ全作、“不良受け”に分類される作品が並んでいます。
 昨日の記事でも書きましたが、“不良受け”こそは“優等生受け”とじつは同じものということで、今回は多少無理矢理ですが、松田先生の新刊『巧みな狙撃手』をご紹介したく思います。

 本作は短編集です。
 ちーけんが一番オススメなのは、5本目に載っている『犬と餌』です。
 風俗店でボーイのバイト(女の子の世話をしたり呼び込みしたり)をしている20歳の町田(受)は、調子のよさが売りの軽薄な青年。
 自分にある程度の自信があるので、店でもうまく立ち回っていましたが、じつは店の経営に携わっているヤクザ・仁志(攻)にカラダを好きにされています。
 本物の迫力がある仁志には、町田の調子のよさはまったく通じず、ある失敗をしたことをきっかけに、折檻のように強引にバックバージンを奪われたのです。

 ちーけんがなぜこの『犬と餌』に心を奪われたかといえば、主人公・町田が仁志に犯されるときの心理描写に尽きます!

「ふっ、んっ、くあっ…」
 きつく閉めていたはずの口から、思わず声が漏れる。そんな町田の身体の奥まで液体を注ぎながら、仁志は自分の顎髭を指で触った。
「ずいぶんスケベな色してんな」
 そして意地悪く笑う。
 ボトルの三分の一ほど残っていた液体の残りすべてを注ぎ尽くすと、仁志はそれを床に放り投げた。空になったボトルの転がる音に、町田は荒い呼吸に肩を上下させながら、ゆっくり目を開く。
 尻の合間を、ダラリ…、と静かに零れ落ちるおぞましい感触に、肌が粟立つ。そんなことはおかまいなしに、仁志はいつの間にか屹立していた自分のモノをスーツから引き出すと、ぐっ、と町田のそこに押し当てた。
「あっ…」
 狭い入り口を強引に突き破って、仁志が腰を進める。
 しかしグチャグチャに潤ったそこは、何度か体験している快楽を予見しているかのように、容易く彼を呑み込んでしまう。
「あ、あ、あ、あ、あっ…」
 町田は声を震わせて仁志の動きに耐えた。
 身体の中に押し入る彼の肉が、皮肉にも甘い疼きをもたらす。だがそれと同時に襲ってくるのは、失墜の恐怖だった。
 自分が自分でなくなる。
(略)
「あっ、駄目ですっ、駄目、あっ、もうっ、い…っちゃ…っ」
 仁志は何も言わず、そのままの速度で抜き差しを繰り返した。
「あっ、ふっ…」
(略)
 放出を終えて弛緩した身体を、仁志のたくましい胸に預ける。そして町田は薄く目を開けた。
 いつ失くすかも知れない抱擁が、新たな涙を呼ぶ。


 一番ぐっと来た文章は、「自分が自分でなくなる」という一文ですよ!
 それまで調子よく世渡りしてうまくいくと思っていた町田が、仁志という圧倒的な男に出会い、女にされてしまう屈辱を味わっているわけです。
 まさに「自分が自分でなくなる」恐怖ですよ。
 別の言葉でいえば、何度も本ブログで書いているように、“不良受け”の本質である「自分が強いと信じていた世界がひっくり返る」目に遭っているのが、この町田です。
 そんな絶望と屈辱にまみれたSEXを、松田先生は完全に描ききっておられます。
 また最後の「抱擁が新たな涙を呼ぶ」という一文がイイ!
 落とされて、でもどうしようもなく仁志に惹かれる町田。
 そのアンビバレントな心境が、この一行に無限に込められていますっ!

 あああ、本作には他にも、本当に素晴らしい作品がいくつも詰まっています。

 生意気な高校生が、異端の教師から体育倉庫の中で縛られて犯される『制裁』や、友だち同士の激しい性愛を描いた『トモダチカンケイ』など、もう目白押しです。
 とくに『制裁』では、生意気だった高校生が、手を縛られて倉庫の中に吊されたことで、「す……すみませんでした…」「は、ずして…ください…」と屈辱的に懇願させられるシーンが出てきたりして、もう萌え度MAX臨界点突破の勢いです。
 基本的に、松田先生は高校生が受けなのがお好きだそうで、本作もほとんどがそうです。
 絶対に読んで損しません。
 即、買ってみてくださいっ!

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