ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]カッコよすぎるスーパーマンな攻め(アラブの富豪)に、誇り高くて切れ者優等生な美人が受け… そんなの現実じゃありえない? そーゆーこと言うのは無粋です… 高倉知子『アラビアン・ハネムーン』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-真面目・カタブツ  受け-高潔な優等生  受け-御曹司  ●タ行-高倉知子  特徴-高校生  
アラビアン・ハネムーン (アクアコミックス) (オークラコミックス)アラビアン・ハネムーン (アクアコミックス) (オークラコミックス)
(2009/07/10)
高倉 知子

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 よーし、レビュー2本目~。
 今日の夕方、近くのイオンで買ったシュークリームを食べて元気いっぱいのブログ主です(笑)。
 ふだんは甘いモノを節制してるのですが、日曜だけは許してます。
 ああー、カスタードクリーム最高~!

 てなわけで、糖分が十分に脳みそに行き渡ったところで、本日2冊目のレビューは、高倉知子先生の最新刊『アラビアン・ハネムーン』でございます~。
 本作は、最近のBLの主流であります、読者と等身大な主人公たちの心の中を深い心理描写でえぐり出していくようなタイプのお話し(ex.中村明日美子先生、さかもと麻乃先生、山中ヒコ先生etc...)ではなく、「おいおい、そんなヤツは現実に絶対いないよ!」と言いたくなっちゃうような、カッコいい攻め×可愛い受けが織りなす昔ながらの(?)BLといった感じのお話です。
 ブログ主は、こーゆーお話しはこーゆーお話しで大好きなんですが、最近のBL読者からは「深みがない」と言われちゃうようなタイプのBLマンガかもしれません。
 でも、とってもドキドキさせてくれる一作です。


 主人公(受)は、日本を代表する企業グループ「楓インターナショナル」を将来受け継ぐべく育てられた高校生・楓綾人(かえで・あやと)です。
 いかにも御曹司~という感じの優等生である綾人は、通っているお坊ちゃん高校の制服である黒の詰め襟をきっちり着こみ、鋭い視線はすでに高校生にして威厳を備えているように見えます。
 たぶん、学校でもミスや失敗とは縁遠い生活を送ってきたんだろうな~という感じです。
 もちろん眉目秀麗で、家でも学校でも将来を嘱望されて育ってきました。

 ところが…!

 現社長である綾人の父親の失敗により、楓インターナショナルは巨額の負債を抱え、一転、倒産の危機に瀕します。
 そこに“救いの手”を伸ばしてきたのが、アラブの世界的企業グループ「アッターイル」社でした。
 楓インターナショナルの負債をすべて肩代わりするかわりに、楓インターをアッターイル社の傘下に収めるというのです。
 会社を残すにはそれしか方法がありません。
 綾人の父親は、「アッターイル」社の提案を呑むことを決断します。

 以上がストーリーの冒頭で紹介されるだいたいの設定です。
 物語は、契約の調印のために、「アッターイル」社の次期総帥であるレオン・シェリフが日本を訪れるところからいよいよ始まります。
 レオンは、アラビア風の衣装を身にまとった銀髪碧眼の偉丈夫です。
 見た者すべてが畏怖するだろう威厳と美貌を備え、そこにいるだけで周囲を圧する迫力がある美しい男です。
 もちろん、このレオンが攻めキャラですよ(笑)。
 綾人は、父親に付き添って、遠来の客であるレオンを出迎えに行きます。
 これが2人のファースト・コンタクト。
 ところが連日の心労がたたったのでしょう、綾人の父親がレオンの目の前で倒れてしまったのです。
 それを見て、レオンは冷たい視線で言い捨てます。

「やわなトップだ」

 初対面の人間に蔑まれ、意識を失った父親を介抱しながらキッとレオンを見返す綾人。
 そんな綾人のプライドの高さを目にして、レオンは傲然と立ち去りますが…。
 窮地に陥った自分たちと楓インターナショナルを救うには、レオンの機嫌を損ねるわけにはいかないことは綾人もわかっています。
 それでも、綾人はキッと睨み返さずにはいられなかったわけで、このへんの高潔さと世間知らずさとがあいまって、綾人は何とも魅力的な優等生クンの受けキャラに仕上がっているんですね~(笑)。

 ところが…。

 ようやく契約も終わり、ホッと一息ついた綾人は、部下から驚くべきニュースを知らされます。

「楓の社員を全員解雇する!? どういうことだ!」

 なんと、楓インターを買収したレオンが、これまで楓インターのために働いてきた社員を全員クビにすると言っているというのです。
 それでは、何のためにアッターイル社の傘下に入ったのかわかりません。
 父親が倒れた今、高校生ながら綾人は父親である社長の名代として全責任を負う立場にありました。
 苦悩する綾人に、部下が続報をもたらします。

「(全員クビという)条件を変えたければ、綾人様がレオン氏のホテルに1人で来いと、先方は言っています」

「…すぐ向かう。父の名代として話し合ってくればいいんだな?」

「申し訳ありません、綾人様。どうか私たち社員をお守りください!」


 さて、どーですか(笑)。
 最初に書いたとおり、日本を代表する企業グループで、いくら社長の息子だからって、高校生がこんな経営の最前線に出てくることはないだろーと思うんですが(笑)、はっきり言ってそんなことはどうでもいいんです。
 こーゆーのが嫌いな人は、こーゆーBLを読まなければいいだけの話ですから。
 でも、主人公(受)である綾人の高潔さ、責任感の強さ、高校生らしからぬ切れ者っぷり、そしてここが重要なんですが、父親が倒れるという異常事態の中で、ちょっとだけ背伸びをして本当は逃げ出したいくらいの気持ちなのに「社員のために…」なんて頑張っちゃう、いかにも御曹司というか世間知らずのお坊ちゃんなところが見え隠れしちゃう優等生っぷりが、とってもよく描かれてると思うわけですよ。
 ここまでの冒頭場面で。
 高倉知子先生の素晴らしいところだと思いますが、とってもキャラクターの性格設定にメリハリがあって、綾人ってのはこーゆーキャラなんだな! というのが読者に一発でわかるお話作りになってるわけです。
 「社員をクビにしないために…」なんて、単身で“敵”陣営に乗り込んでいく優等生――、いやー、これは相当そそられると言わねばなりますまい!(笑)。

 そして綾人は、都内の超高級ホテルのスイートを借り切っているレオンの部屋を訪れます。

「やっと来たな」

 グラスを傾けながら綾人の到着を待っていたレオンは、余裕綽々で言います。

「なにか飲むか?」

 そんなレオンに、綾人はいかにも優等生らしくこう言い返しますよ。

「いえ。ビジネスの話をしましょう。ミスター」

 うひょー(笑)。
 高校生にしてこの落ち着き、この物腰!
 うんうん、綾人の優等生っぷりというか、切れ者なところは本物なんですね。
 なんといいますか、攻めキャラとしても十分務まるだろうという感じの“デキる男”ぶりを、綾人はここまで見せているわけです。
 みなさん、中学高校時代、物理の授業でこう習いませんでしたか?
 位置が高ければ高いほど、その物体が持っているエネルギー量は大きくなると…。
 ええ、そうですとも、ここまでの場面で、こんなにも高潔で誇り高くて能力も高いところを見せつけてくれた綾人という受けキャラは、現在ですね、BL的には“位置エネルギー”が最大になっちゃってるわけですよ(笑)。
 むふふ。
 ここで手を放されると…。
 どうなってしまうんですかねぇ(笑)。

「解雇の話、納得できません! 社員たちは皆、会社のために懸命に尽くしてきた者ばかりです」

「ククッ。私は価値のない者など要らん。お前は価値があると思ったからここへ呼んだ」


 そういうと、レオンは綾人の身体に手を伸ばしてくるのでした。

「意味は――…、わかるだろう?」(不敵な笑み)

 キターーーーーーー!!!!!!!!!!!
 位置エネルギー最大の綾人が、坂を転がり落ちていく音が聞こえるよぉぉおおお(笑)。
 そうです。
 レオンは、「社員をクビにして欲しくなければ、お前の身体を自由にさせろ」と言ってきたんですな!
 な、なんたる卑怯!(ヨダレ)
 高潔で誇り高く切れ者優等生な綾人が、「お前なんか身体しか価値がない」とでもいうような申し出を突きつけられ、屈辱に震えるこの場面、寸前まで高みに持ち上げられていただけに、一気に奈落の底に突き落とされる綾人の姿は、読者に最大級の萌えをもたらしてくれますよ!
 一瞬でレオンの言葉の意味を理解した綾人は、カッと音を立てて頬を紅潮させると、レオンの手をパシッと叩き落とし、怒りを露わにします。

「卑劣な!」

「お前たちの覚悟などそんなものだろうな。帰れ。口先だけの人間に用はない。社員たちは、この国のどこかお人好しな企業に拾ってもらうんだな」


 その瞬間、返す言葉に詰まる綾人。
 このままでは社員たちは路頭に迷うことになってしまうからです。
 自分が犠牲になれば――。
 さあ、“優等生受け”という意味では、本作はここがクライマックスシーンかもしれませんよ!
 そうです。
 自分がレオンの欲望の対象にされていることを知り嫌悪感を露わにしてレオンの手をたたき落とした高潔な優等生である綾人クンが、社員を救うために恥辱を忍んでレオンの軍門に下るんです…!

「…解雇の件、取り下げるのが条件だ」

 そして、ギリギリと音が聞こえてきそうなほどに奥歯を噛みしめながら、綾人はレオンの目の前できっちり着こんだ詰め襟を脱ぎ捨て、ベッドに横たわるんです。
 いやー、この場面の絵をお見せしたいなぁ…。

 眉間に皺を寄せたままベッドに横たわった綾人は、優等生らしい嫌悪感を丸出しにしてレオンの手を待つんですよ。

 でも…!

 レオンの手が実際に自分の上半身に触れると、綾人の綺麗な顔はさっと赤くなり、そんな表情を見られまいとして、綾人は無理に首をひねって、レオンの視線から逃れようとするんです。
 そんな綾人の慣れない様子を見て、レオンは楽しそうに言います。

「初めてか。優しくしてやろう」

 そして乳首を舌で嬲られると、綾人の顔はますます紅潮し、身体の反応も隠しようがないものになっていくんですね!

(ぴちゃ…)

「…っ!」

(くにくに)

「!!」

「力を抜け」

「……!」(必死で我慢する綾人)

「声を出してみろ」

「……っ!」

「こら、逃げるな」

「は…っ!」

「おとなしくしてろ」

「あぁ…っ!」


 最後は、あれほど眉をしかめてレオンの愛撫を受けていた綾人が、我を忘れて可愛い顔をして上りつめちゃってます(笑)。
 このエッチシーンの一連の流れは、ぜひその目でご覧いただきたいところです。
 社員を救うために…と単身でホテルに乗り込んだ綾人の凛々しい姿が、BL位置エネルギーが最大になっていたとすると、だんだんとレオンに身体をぐずぐずにされちゃって、涙を流しながら感じ、悶える綾人の姿は、一挙に奈落の底まですとーーーんと落とされたような、「これが同じキャラ!?」と言いたくなっちゃうほどの落差がありまして、前半の高潔さが印象的だっただけに、初めての愛撫に悶えまくり、しかもそんな自分を恥じて何とか声を抑えようと頑張っちゃうけど結局は我を忘れるほどに感じさせられていくところは、“優等生受け”BLとしてはかなりのものになってます。

 それからですね、結局、綾人は気を失わされてしまうんですが、翌朝、起きるときっちり詰め襟を着こんじゃってるのも、優等生的で可愛いところ(笑)。
 レオンに「よほど私のベッドは寝心地がよかったようだな」とかからかわれて、昨晩のことを思い出したんでしょうか、頬を染めつつ取り乱したところなんか絶対に見せないようにとレオンに返事するところは、いやもう本当に優等生らしさ全開でヨダレが止まりません(笑)。

 さあ、こうなると、ストーリー上で気になるのは、結局、レオンは綾人への愛を持っているのか!? というところになりましょう。
 ここまでご紹介してきた感じだと、なんかあんまり愛がない感じですよね。
 傲慢だし、冷たいし。
 というわけでラストシーンが気になるところですが、それはまあ、ご自分でコミックスを買ってみていただくといたしましょう~(笑)。
 いやもちろんBLですから、ちゃんとハッピーエンドになってますが、最後、レオンがすんごくカッコイイことになってまして、それを見た綾人も、トクンと胸を高鳴らせちゃったりするわけですな!
 つまりはラブラブ(笑)。
 切れ者で高潔な優等生が、自分じゃ絶対に勝てない相手と出会い、最初は反抗するものの、結局は男の魅力に抗しきれず愛してしまう――、そんな“優等生受け”BLの一典型がとても素晴らしい形で本作では実現されているというわけです。

 そして素晴らしいことに、本コミックスでは、上記作品の続編がいくつも収められていて、ラブラブになった後のレオン×綾人のようすが何度も何度も楽しめるようになってますよ。
 最後まで綾人はその高潔な美しさを失わず、レオンという男の凄さを認めつつ、自分もそれに見合う人間であろうとして、毅然としています。
 でも、夜になっちゃうと、そんな綾人がとっても可愛くなっちゃうという(笑)。
 途中、レオンの故郷のアラブの国に帰る場面があるんですが、そこでも綾人は詰め襟を着こんでますからね!
 どんだけ真面目な優等生なんだという(笑)。

 あとですね、コミックスの最後に収められている『ブライダルツアー』というマンガもイイです。
 主人公(受)は、旅行代理店でツアーの企画をするとっても地味で真面目なサラリーマンなんですが、ブライダルツアーの企画を出して、その準備のために、南国のリゾートホテルの結婚式場を下見に回るんですね。
 同行したのが、先輩社員の攻めキャラです。
 で、じつは主人公(受)はこの先輩社員のことを心密かに好きなんですね。
 でも、もちろん同性相手のことなので、告白するつもりもなく、一生心に秘めておくつもりなわけですが…。
 
 ところがですね、一緒に結婚式場を見て回るうちに、主人公は“好きな人”と一緒に結婚式場にいるのに、絶対にこの人と結婚式を挙げることはできない自分の今の境遇が身に沁みて泣けてきちゃうんです。
 眼鏡で地味な真面目サラリーマンが、夜のホテルで一人泣いちゃってるシーンをご想像ください。
 ところがそこで先輩社員との間にある事件が起きて…!

 というストーリーになってます。
 この主人公(受)が、本当にネクラで真面目で最高なんですなー(笑)。
 「こんな僕が先輩に好きになってもらえるはずがない…」なんていっつもグジグジ悩んでます。
 好物ー。
 こーゆー受けキャラ、大好物ー(笑)。
 ところが最後、こんな眼鏡でネクラで引っ込み思案な主人公(受)が、「大丈夫だよ、リラックスして」とか言われながら、先輩社員(攻めキャラ)からまるで花嫁みたく大事に抱かれちゃうんですな!
 ここが見どころでして、ネクラな受けキャラがお姫さまみたいにされて幸せになっちゃうストーリーは必見であります。

 最初に書いたとおり、本コミックスは大変読み手を選ぶところのある作風かと思いますが、ブログ主は大好きです。
 やっぱりこーゆーBLは大事だよ、うん。
 たわいない(←褒め言葉)ひとときの夢にひたらせてくれる昔ながらのBLの秀作として、ここにオススメさせていただく次第であります!

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