ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

[新刊レビュー]クラス一の遊び人に脅迫されて身体を自由にされる学年トップの優等生…荒削りなストーリーながら、迫力ある“優等生受け”場面多数っ! 『ディアプラス』09年6月号より、かつきなおる『ヒミツ』


Category: レビュー 雑誌   Tags: 受け-真面目・カタブツ  受け-成績優秀  受け-ガリ勉  攻め-クラスの人気者  特徴-高校生  ●カ行-かつきなおる  
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(2009/05/14)
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 昨日の記事で、新人マンガ家さんの“優等生受け”マンガが『花音』と『ディアプラス』どっちに載ってたかわからなくなりました…と書きましたが、家に帰って確かめたら『ディアプラス』でした。
 かつきなおる先生のデビュー作だそうです。
 『ヒミツ』というタイトルのこのマンガを今日はご紹介させていただこうと思います~。

 この作家さん、今風のような今風ではないような不思議な感じの絵です(笑)。
 なんだろう、昔、『マイバースデイ』の系列BL誌として発行されてた『マイボーイ』によくこんな感じの絵が載ってたなぁという感じの絵。
 すいません、わかりにくい感想で(笑)。
 同じ意味で、ちょっと大和名瀬先生にも似た感じかしらん?

 本作は、これからご紹介するとおり、ストーリーはとっても“優等生受け”なBLになってまして、とってもワクワクするのですが、まだまだだいぶ荒削りな部分もあります。
 とりあえず、まずはストーリーからご紹介してまいりましょう!

 主人公(受)・坂野真央(さかの・まお)は学年トップの優等生。
 …と、こういう設定だとルックス的にもダサくて垢抜けない感じを当ブログ的としては希望してしまうところですが(笑)、残念ながら意外にこざっぱりした可愛い感じの設定になってます。
 眼鏡もしてないし。
 女の子にもそれなりにモテそうというか。

 そんな坂野には、気に障ってしょうがない同級生がいました。
 クラスでも一際目立つグループの中心にいる派手なクラスメイト・谷口周平(たにぐち・しゅうへい)です。
 いつも「ぎゃははは!」なんて笑い声を挙げているような谷口とその取り巻きのことを、坂野は自分とは異質な高校生として苦々しく思っていたわけです。

「谷口、ノート出てないの、君だけなんだけど」

「あー、忘れてた」

「毎回先生に頼まれる僕の迷惑も考えてよ」

「…フン。ほらよ」


 2人の会話といえば、まったく違う高校生活を送る同士として、いつもこんな感じです。
 お互いにトゲトゲしい感じ。
 ここで、坂野がプライドの高そうな神経質っぽい感じの優等生クンだったりすると、本ブログとしてはさらに萌えてくるわけですが、残念ながら坂野はそういうタイプではありません。
 無表情で、淡々としているタイプ。
 クラスメイトたちからも、こんなふうに坂野は評されてます。

「ムカつくよなー、坂野真央! 女みたいな名前だし!」
「愛想ねーしよ。かわいげないっつーか」
「あたしも笑ったとこ見たことない」
「オレ達の事、バカにしてんだろ。学年トップで賢くていらっしゃいますしねぇ?」


 ブログ主は、神経質でピリピリしててプライドを傷つけられたら真っ赤になって怒りそうなタイプの優等生が好きなので(笑)、こーゆー坂野みたいな無気力優等生クンはちょっと苦手です。
 むーん、なんか萌えないなぁ…とこの時点でブログ主は思っていたんですが…。

 ここからいきなり急展開が待っててくれました(笑)。

 じ・つ・は…。

 この2人、「デキてる」んですよ!
 それも、恋人同士などといった甘い関係ではなくて、身体だけの関係です。
 遊び人・谷口が優等生の坂野を脅迫して身体を自由にしているという関係なんです。

 どーですかちょっと萌えてきたでしょう(笑)。

 こうしていきなり、放課後に谷口の家へ呼びつけられた坂野が、谷口に言われるがままに身体を開き、

「…あっ…も…で……る…っ! ああっ!」

 なんて喘いでるシーンが描かれるんです。
 1ページの3分の2以上を使ったかなりの大ゴマで(笑)。
 優等生が涙を流しながら、シーツをシワになるくらいぎゅっと握って快感に耐える姿は、超エロス(笑)。
 ここで描かれるエッチの最中の坂野は、先ほどまでの無表情はどこへやら、頬を染めてヨガってます。
 そして、そんな坂野の変貌ぶりを楽しみながら、そんな顔をさせている張本人である谷口が、「中に…出すぞ…」なんて極悪なことを言いながら大きく腰をグラインドさせて、こんなセリフを言うんですよ。

「かわいげは…あるよなあ…?」

 うは(笑)。
 もちろんこのセリフは、先ほどの学校のシーンで、クラスメイトたちに坂野が「かわいくない」と言われていたことへの皮肉です。
 学校では、そんな「かわいくない」優等生であろうと無気力無表情な高校生生活を送っている坂野が、脅迫されてのセックスの果てに淫乱な顔を暴かれたあげく、その顔を「可愛い」なんて言われて、恥ずかしいやら屈辱やらいったいどんな気持ちになっているのだろうと想像すると、ええ、ブログ主なんかは桃屋の『ごはんですよ』がなくてもご飯を3杯はラクに食えそうなほどの食欲が出てきます(笑)。

 ところがですよ。

 激しいセックスが終わり、ベッドの上に後始末もナシで投げ出された坂野は、もうその瞬間、ふだんの無表情優等生クンの顔を取り戻してしまうんです。
 その時、坂野の心の中で渦巻いているのは、自分のことを好きでもない男に抱かれて感じてしまったことへの深い後悔です。

(谷口にとって僕とのセックスは)
(気兼ねなく性欲処理をするための行為)
(女の代替え品)
(こんな身勝手な男になんて)
(――こんなただの捌け口でしかないセックスなんかに)
(感じるもんか)
(なのに僕は――)
(僕の身体は――どうしようもなく疼く…)


 うは(笑)。←2度目
 このブログで何度も何度も何度も何度も書いてますが、こーゆー風にですね、学校の成績もよくてプライドも高い優等生クンが、そーゆー成績とか学業とかでは自分に自信を持っているくせに、それ以外のこと、とくに恋愛やセックスの面で「僕なんか何の価値もない人間なんだ」と思いこんでるこの図ってのは、とってもとってもブログ主の心をそそります(笑)。
 こんな僕なんか誰も好きになってくれないんだ、という。
 みなさんももちろん萌えますよね?(断定)
 そしてこの場面で、荒々しい欲望をぶつけられてぐったりしている坂野の横で、谷口は携帯電話にかかってきた女友達との会話に興じるんです。

「ああ? みんな来てんの? じゃあ今から行くわ」

 なんて言いながら。
 その横で、ぐったりした身体を起こし、もくもくと情事の後始末と身づくろいをする坂野は、相変わらずの無表情ですが、どこか哀しそうな瞳の色をしています。
 で、電話に夢中で坂野のことなんか気にもしてない谷口の後ろ姿に「ぼく、帰るから」とだけ言い残すと、そっとひとりで谷口の家を後にするわけです。

 うは(笑)。←3度目。まだまだいくよ!

 わかりますか、この場面の価値が!
 「自分には何の価値もない」と思いこんでる優等生クンが、「お前なんかどーでもいいんだ」なんて態度を取られて、だめ押しをされてる場面なわけですよ、ここは。
 愛がないとはいえセックスをしてる間柄である自分よりも、上っ面の友達づきあいだろう電話の向こうの軽い女友達が優先されてるようすを目の前で突きつけられちゃってるわけです、この坂野クンは。
 なんという哀しい場面!
 でも萌える!(笑)

 で、ここまでストーリーをご紹介すると、多くのみなさまはこう思ってるんじゃないでしょーか。
 おいおい、この攻めキャラの谷口ってのは、どんだけ酷い奴なんだと(笑)。
 ところが、エッチの後はこんな態度をとってる攻めキャラ・谷口ですが、エッチの最中はどちらかというと谷口のほうが夢中になってるぐらいの執着を見せてるんですね。
 というか、谷口が坂野の“あること”をネタに脅迫して続けられているこの関係自体、谷口から坂野に迫って始められたものなんです。
 ということは、じつは谷口は坂野のことを好き…?
 いやいや、でもストーリーではそんな場面は全然出てきません。
 というわけで、いったい攻めキャラ・谷口は何を考えてこんな不毛な関係を優等生クン相手に続けているのか、そんな謎も深まっていくんですが…。

 こうして、放課後には谷口の家で落ち合って快感に溺れ合う不良×優等生のクラスメイト同士な2人ですが、相変わらず昼間の学校では水と油のグループに属する同士、ほとんど口もききません。
 そんな「二重生活」のなか、抱かれ続ける坂野は、だんだんと気持ちが耐えられなくなっていくわけです。

 さあ!

 ここで屈指の名場面が出てきますよ!

 じつはですね、だんだんと谷口と身体だけの関係を続けることが苦しくなってきた坂野は、放課後、谷口の家でいつものように抱かれたとき、谷口にこんなことを聞いてしまうんです。

「…谷口は…僕のこと…好きなの?」

 うは(笑)。←4度目

 なぜこんな面白くもない優等生の自分を抱き続けるのか。
 そう思い続けた坂野の口から出てしまったのがこの問いかけというわけです。
 ここで普通のBLマンガなら、攻めキャラが思わず顔を赤くしちゃって、お互いに気持ちを確認…みたいな展開になるところですが、本作では攻めキャラ・谷口は徹底的に酷いやつなので、優等生がぽつりと問いかけたこの問いに、まともに答えませんよ。
 で、エッチをするたびに、坂野は谷口にこの問いを発するようになるのです。

「谷口は僕のこと好きなの?」

 というこの問いを。

 ところがここで谷口の“酷い男ぶり”が遺憾なく発揮されるんです。
 ある日、放課後の学校で激しいセックスを終えた谷口は、いつものように「僕のこと好きなの?」と聞いてこない坂野に、こんな意地悪な質問をするのですよ。

「…聞かないのか? いつもみたいに。自分のこと好きかって――」

 うは(笑)。←5回目
 これは意地が悪い~。
 言外に、「お前のことを好きな奴なんかいない。もちろんオレもな…」という裏の意味が隠されてますよね、この谷口のセリフには。
 もちろんそれをすぐに察した坂野は、その瞬間、「ぱん!」と音を立てて谷口の頬を引っぱたきます。
 そりゃそうですよねぇ、「僕なんか誰にも愛されない…」と思いこんでる優等生クンが、愛がないとはいえセックスをしてる相手の男から、そんな酷い言葉を投げつけられたわけですから…。
 でも、谷口にそんなことを言われ、ついに感情の堤防が決壊してしまった坂野は、(あんな男、嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ――)と心の中で繰り返しながら、教室を飛び出します。
 ううう、孤独な優等生がだめ押しされて泣いちゃってるよ…。
 でも、傷ついてどん底に落とされてる優等生、可愛いすぎるんですが…(笑)。←鬼畜ですいません

 さあ、こうして谷口に極限まで酷い言葉を投げつけられて、ついに谷口への気持ちを強制的に気づかされてしまった優等生・坂野。
 果たして、攻めキャラ・谷口はいったい何を考えてるんでしょうね!?
 どこまで行っても傷つけ合うこの2人に、果たして幸せな未来は到来するのか! ――というところで、さささ、あとは『ディアプラス』09年6月号を購入して、続きをどうぞご覧下さいませ(笑)。

 最初にストーリーが荒削りな部分もある、と書きましたが、ここまでご紹介してきたとおり、ところどころに出てくるエピソードは、どれも十分インパクトと切なさを備えていてくれて、読者をぐいぐいページに引きこむ力がありました。
 ブログ主が唯一不満だったのは、2人がハッピーエンドに雪崩れ込んでいく山場の描写で、2人の気持ちの移り変わりが少しステレオタイプな感じで描かれてまして、「ああ、そこの気持ちのひだひだもっと知りたいのに!」という気持ちがふつふつと沸いてきてしまうことです。
 これだけ反発し合う2人だけに、気持ちが通じあう場面ではそれなりの心理描写がほしいと思うわけですが、「じつはお前のこと好きだったんだ!」「ほんとに!」みたいな非常に単純な展開でその重要なシーンが終わってしまった気がします。
 あれだけ前半に、優等生・坂野クンの孤独ぶりというか、「僕のことなんか誰も好きになってくれないんだ…」という屈折した心をうまく描写できていただけに、坂野が谷口との関係でそんな闇から心を救い出され、「ただ一人の相手に愛される」という幸せを獲得し、それに打ち震える歓喜の瞬間を、たーっぷり見せていただきたかった!
 もったいないと思います!
 前半での坂野クンの優等生っぽさの優れた描写の数々が!
 どうやって自己否定の暗い森から坂野が救い出されたのか、谷口がさまよえる孤独な魂である坂野を救い出したのか、そこの部分のビッグバン的大爆発を読ませていただきたかったとブログ主は痛切に思います~。
 何度も書きますが、前半での坂野の屈折した心の描写が優れているだけに…。

 本作がデビュー作というかつきなおる先生。
 うーむ、第1作目でこんな“優等生受け”BLを持ってくるとは、相当お好きなのでしょうか(笑)。
 でも、だいたいこういう場合、2作目を拝見すると全然“優等生受け”じゃなかったりするからなぁ…。
 ぜひ2作目も屈折した優等生の心を描いていただけることを期待しつつ、そろそろ連日の仕事でお風呂に入ってないために頭がかゆくなってきたのでひとっ風呂あびさせていただこうと思います。
 とほー。

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