ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]自分より圧倒的に強い男が登場→優等生のプライドずたずた→屈辱に震えながら組み敷かれ…という真“優等生受け”な一作! 秋山みち花『桃下の身代わり花嫁』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-美人の優等生  受け-王子さま・貴族    受け-女装  特徴-歴史もの  ●ア行-秋山みち花  
桃下の身代わり花嫁 (B‐PRINCE文庫)桃下の身代わり花嫁 (B‐PRINCE文庫)
(2009/04/07)
秋山 みち花

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 どんなに仕事が忙しくても、家に帰ったら必ず一冊はBL本を読むブログ主です。
 昨晩も「ううう、眠いずら…」というどうしようもないタイトルの記事を更新したあと、それでも一冊読もうと思って布団に寝っ転がりながらこの本を読み始めたのですが、あまりに眠く気がついたら寝てました。
 そのまま爆睡して眼が覚めたら早朝。
 なんか悔しかったので、出勤前に読んでやろうと思って、布団の中で無事読み終えました(笑)。
 で、面白かった…!
 読み終わった後も物語の余韻に浸ってしまい、布団の中から出たくなかった…!
 本日はそんな一冊、秋山みち花先生の最新刊『桃下の身代わり花嫁』をご紹介しようと思います~。

 一部の方は「またか」とお思いでしょうが、ええ、またもや女装もので花嫁ものです(笑)。
 すいません、好きなんです。
 だってこの種の設定のBLだと大抵の場合、主人公(受)が屈辱に涙を流すことになるのが多いので…! ←歪んでてすいません(笑)
 本作もそんな目論見どおりの一冊でした。
 内容をじっくりご紹介させていただきましょう!

 舞台は古代中国っぽい感じの架空の世界です。
 由緒ある歴史を持つ江南地方の小国・祥の太子である白麗(びゃくれい)は、花のような美貌を持つ誇り高い美少年です。
 白麗の父である祥王は、国民が豊かに暮らせるようにと心を砕き続けた君主で、白麗はそんな父王を尊敬するとともに、この国を愛し、いつか自分が王となる日まで、王子として父王の名に恥じない行いをせねばと心がけている熱血漢です。
 ところがそんな平和な祥の国に、北方で力をつけて大陸制覇を狙うようになった大国・桓の大軍が攻め込んできます。
 白麗は、父王や麾下の武将たちとともに桓の軍を迎え撃ちますが…。

 結果は見るも無惨な敗北になったのでした。

 この戦いの場面で、白麗はこれまで一度も戦場の経験がないにもかかわらず最前線に出ることを志願し、お付きの将軍たちに、

「お待ち下さい、白麗様! 先頭を切って駆けられるなど、危のうございます。白麗様! 白麗様、お退き下さい!」

 とか引き止められて、

「何を言う、逃げるなど! わたしも戦う! だからもうかまうな!」

 とムキになって飛び出していきます。
 本当に思慮のある武人はこんな無茶はしないものですが、白麗はこれまで王宮の奥で大事に育てられてきて、王族として誇りだけは高いんですね。
 戦場の真の恐ろしさなど知らないから、こうした行動が他人の迷惑になるということもわからず飛び出していくわけです。
 花のように美しく、誇りだけは高い国王の跡継ぎ…。
 それが本作の主人公(受)・白麗というキャラといえましょう。
 いま白麗のことを「少年」と書こうか「青年」と書こうか迷って決められませんでした(笑)。
 まさにそんな微妙な感じに描かれてるんです。
 思春期を脱しつつある大人っぽいところもあるし、でも先ほどの場面のような聞き分けのないところもあるという。
 でも、その容貌は「可愛い」というより「美しい」と民の間では言われてるようですから、やっぱり「美青年」よりなのかもしれません(笑)。

 で、自陣を飛び出して桓の大軍の真っ只中に無謀にも突っこんだ白麗は、あっというまに現実世界の厳しさにぶち当たります。
 意気だけは軒高ですが、あっという間に白麗は周りを敵軍に取り囲まれ危機に陥るのです。
 ところがその時、白麗の眼に、雑兵とは明らかに違う、一際大きな黒馬にまたがった男の姿が飛び込んできたのでした。

「あれだ! あの者がこの部隊の将!」

 白麗は心を躍らせて、

(あの者さえ倒せば!)

 と、その男を目指して突進していったのですが…。

「はっ!」

 斬り結んだ瞬間、甲(かぶと)が飛んだ。
 中から白麗の絹糸のような黒髪がこぼれて空に流れる。

 衝撃に耐えきれず、華奢な身体も馬上から揺らいだ。

 だが、大地に叩きつけられる寸前、白麗の身体は何故かふわりと浮いた。

「!」

 力強い腕で抱き留められていた。

 間近にあったのは見覚えのない顔だ。
 しかも甲冑は敵軍のもの。

 草地に横たえられた白麗は、静かに覚悟を決めた。

 甲が飛び、後ろで束ねていた黒髪もほどけてしまった。
 草の上で扇のように広がった髪が、日の光を受けてきらきらと輝く。

 ここで死ぬのは少しも怖くなかった。
 ただ相手に傷一つ負わせられなかったことを悔しく思うだけだ。

 白麗の細い首にがっしりと片手が添えられて固定される。
 振り上げられたもう片方の手には大剣が光っている。

 白麗は瞬き一つせずに、自分の首を刎ねようとしている男を見つめた。

 年は二十四、五か、まだ若い武将だ。

 荒くれ者が多いと聞く桓軍にあって、この男には何故か優美な美しさもある。
 長身の引き締まった体躯にふさわしい力。
 顔立ちも精悍に整っている。

 射抜くように見つめられ、白麗は息をすることもできなくなる。

「名は?」

 耳元で低く響いた声に、白麗はさらに目を見張った。
 そして誘い込まれるように答えてしまう。

「白…麗…」

「その美貌と同じように、名も麗しいというわけか」

 そう言った男の口元がやわらかくゆるむ。

「……」

「その格好からして、そうではないかと思っていたが、おまえは祥の太子だな。後方で皆に守られていればよかったものを、何故こんな場所まで出てきたのだ? 非力な太子が自ら先頭に立ったとて、この戦は桓軍の勝ち。もはやどうにもならぬ。むざむざ命を落とすだけだとわからなかったか?」

 男の言葉には容赦がなかった。
 多少は自覚のあった白麗の胸にぐさりと突き刺さる。

 しかしこのまま馬鹿にされたままではいられない。

「何を言う? わたしは確かに非力だ。しかし戦ってみなければ結果はわからぬ!」

 叫んだ白麗に、男は余裕で大笑いを始める。

「くくくっ」

 白麗は屈辱で唇を噛みしめた。

 祥の太子として生まれたにもかかわらず、今まで何一つできなかった。
 初めての戦で命を落とす。
 侮られたままで死ぬのは悔しいが、それも運命だろう。

「わたしを殺すならさっさと殺せ! 首を刎ねて手柄にするがいい」

 白麗は気丈に言い放った。

 はい!
 これが本作の攻めキャラである桓の王太子・亮牙(りょうが)との出会いでした。
 今ご紹介した場面には、この2人の性格がとてもよく出ています。
 負けず嫌いでプライドが高く、お坊ちゃんゆえの無謀な突進もしちゃうけど、自分のことを客観的に見ることもできる頭の良さも持っている白麗。
 そして、同じ太子とはいえ、王宮の奥深くで育てられた白麗と違い、自分で一軍を率いて戦場を駆け回っている偉丈夫・亮牙。
 亮牙は、白麗の気の強さを完全に面白がってるわけです。
 そして、白麗に「首を刎ねろ!」と言われた亮牙は、そんな戯言を相手にせず、女のように美しい白麗の顔を見つめると、「気に入った」とか呟いて、その唇を奪っちゃったりするんですね。
 女扱いされた白麗の怒るまいことか…!

「こ、この痴れ者!」

 ところが、そんな白麗を亮牙は解き放ちます。
 死を覚悟していた白麗に向かって、こんなことを言い放って去っていくのです。

「いいか、むざむざと死んだりするな。生きていればこそ、喜びもある。今日は解きはなってやる。だから約束しろ。むやみに死を願ったりするな」

 男は白麗の肩を掴み、ぐいっと自分のほうに引きよせる。

 今し方、心の内で思ったことを見透かされ、白麗は大きく動揺した。
 けれど怒りもまた沸々と滾ってくる。

「そ、そなたなどに、そんなことを命じられる覚えはない」

「何があっても生き延びると約束しろ」

「あ…」

 男の指が意味ありげに唇をなぞる。

 ほんの少し前に口づけられたばかりの場所だ。

 白麗は息を止め、ただ男の精悍な顔を見つめた。

 視線が絡み合うと、まるでこの世界にたった二人だけしか立っていないような錯覚にとらわれる。
 まわりにはまだ激しく剣や槍を交える者たちがいるというのに、物音さえも耳から遠ざかった。

 どれほど時間が経った頃か、男が唐突に白麗を突き放す。

「者ども、ここは引き揚げだ!」

 声高に命じた男は、もう白麗には目もくれず軽々と黒馬に飛び乗った。


 こうして鮮烈な記憶を白麗に遺し、亮牙は去っていったのでした。
 あとに残ったのは、ズタズタにされた祥の兵士たちと国土――。

 と、ここで一つお詫びをば…。
 わかりやすさのために、今の場面を白麗と亮牙の出会いの場面としてご紹介しましたが、引用させていただいた原文で亮牙が「男」と書かれていることからもわかるとおり、じつはこの場面、白麗は「男」が桓の太子だとは気づいていないんです。
 単に武将の1人だと思ってます。
 敵である自分の唇を奪い、そして「何があっても生きろ」と言い残した男に心を奪われつつ、その正体も知らぬまま、白麗はその場に立ちつくしていたわけです。

 ところが…!

 こうして桓の大軍に破れた祥の国は、軍門に降り、桓に占領されることになります。
 始まったのは、桓の将軍たちによる苛烈な政治でした。
 農民たちは「北方への備え」という名目で城壁作りや兵士として駆りだされ、残された女や老人たちには重税が課され、食べるものすらありません。
 そこに都から届いたのが、白麗の妹である祥の王女・紅麗を、桓の太子・亮牙の正妃として差し出せという命令です。
 これを聞き、白麗はある決心を固めます。
 自分が花嫁の身代わりとして都に乗り込み、太子・亮牙を暗殺して、国を救うしか残された道はないと…!
 そして、女に化けて妹の身代わりとなり、桓の都に花嫁として乗り込んだ白麗は、虎視眈々とその機会を窺うのでしたが…。

 ようやく新郎・亮牙と2人きりになった白麗は、愕然とするのでした。
 目の前にいる憎き桓の太子・亮牙は、あの戦場で会った男その人だったのですから…!

 ――というところで、お待たせいたしました(笑)。
 本作はここからが(本ブログ的には)本番です…!
 ここまで、主人公(受)・白麗の高潔さ、自己犠牲精神の強さ、そして何よりも祥の太子として誇りを持っているところを長々と見ていただきましたが、ここから…、そう、ここからそんな白麗ちゃんのプライドはズタズタにされてしまうのですぅ~~~!!!!!(大興奮)

 ブログ主はこのブログで何度も力説させていただいてますが、“優等生受け”の何が醍醐味ってですね、閉じた世界の中で「自分こそが一番。自分こそが正義」と思いこんでいたガリ勉くんが、ある日、他校から転入してきたスーパー高校生だったり、お勉強なんかどうでもいい不良くんに出会ったりして、そんな自分が信じてきた価値観をズタボロにされ、自分よりももっと優秀な人間がいることを無理やり自覚させられ、あまつさえその相手に反抗も許されず支配されてしまい、そして何より重要ですが、そんな相手のことを嫌いになるこどろか、その圧倒的な力に憧れと恋を覚えてしまうというところが“優等生受け”の醍醐味なわけですよ!!!
 まー、ぶっちゃけ言えばですね、「僕は男だ…!」とか泣きながら、攻めキャラに組み敷かれて抱かれちゃうというところに非常に興奮するわけです(笑)。
 そして本作では、見事にこのドリームが咲き誇ってくれてるんですね…!

「やっと来たか、待っていたぞ」

 と言いながら、寝室に姿を現した亮牙を見て白麗は、

(何故、この男がここに!)

 と驚愕するわけですが、ようやく気づくわけです。
 あの戦場で会った男こそが、桓の太子・亮牙だったことに。
 しかも、亮牙には白麗の目的などお見通しだったのです。

「どうした? 胸に手をやって? 懐剣を忍ばせているのだろう。隠してないで、さっさと出せ。俺を亡き者にする気で来たのではないのか?」

「あっ…」

「宦官は下がらせた。ここには誰も留め立てする者がいない。いくらでも相手になってやるぞ」

「こ、江南の民のためだ! お命を頂戴する!」


 しかし、目的を見破られている時点で、すでに役者が違うわけですよ。
 白麗が必死で繰り出した一撃は、難なく亮牙に受け止められ、白麗は押さえつけられ身動きすら取れなくなってしまうのです。
 ううう…。
 やばい、何と萌える展開…(笑)。

「他愛もない。それで終わりか? おまえにはやはり剣は似合わぬな」

「は、離せ!」

 いくら言っても、亮牙は鼻で笑うだけだ。

 悔しいが、力の差がありすぎる。
 剣を突くどころか、身動きさえ叶わない。

「懐剣を振り回したんだ。これで気も済んだだろう。今度は俺の番だ。せっかくの花嫁、とくと味わってやろう」

 せせら笑うように言った亮牙に、白麗は目を見開いた。

「な、何を…?」

「だから花嫁に相応しい扱いをしてやろうというのだ」

 手首を引かれた白麗は、簡単に男の胸に倒れ込んだ。
 まだ懐剣を握ったままの白麗を、亮牙は平気で抱きすくめる。

 ああああ…!
 暗殺しようとした相手に押さえつけられ、身動きすら叶わない白麗が可哀想…!!! ←嘘つけ
 この瞬間、白麗がどんな屈辱を、大事だからもう一度言いますね!、く・つ・じょ・く♪ を味わっているかと思うと、もう白麗が可哀想で可哀想でヨダレが止まりません!!!!!
 きっと白麗は、これまで自分が信じてきた社会や制度、常識が目の前でガラガラ崩れ、王族として大事に育てられてきた自分がいかに本当は無力な存在だったのか、みんなに傅(かしず)かれてきた自分の王子という地位がどんなに外の世界では意味のないものだったのかを、亮牙の腕力の強さ、物理的な力の強さで押さえつけられることで、もう思いっきり実感させられてると思うわけですよ…。
 白麗がどんなに悔しく、そして驚いてるかと思うと…。
 やばいー、ご飯が何杯でも食べられちゃうよー(笑)。

 そして…。

 亮牙に押さえつけられ、「花嫁に相応しい扱いをしてやろう」と言われて抱きすくめられた白麗がここで洩らした一言が、まさに神!!

「いっ、いや…っ」

 激しく身悶えると、とうとう懐剣が床に落ちる。
 それでも白麗は諦めきれずに身体をよじり続けた。

 やばい、ハァハァしちゃいます(笑)。
 奥さん、さっきまであんなに気丈に振る舞ってたプライド高き優等生王子さまが、「いっ、いや…っ」なんて女の子みたいな拒絶の叫びを挙げてますよ…!
 なんでしょう、この豹変ぶり(笑)。
 圧倒的な力を持つ亮牙という男を相手にして、慣れない剣を振り回して命を奪おうとしていた美貌の王子が、こんな風に押さえつけられて危機に陥った途端、口から飛び出した言葉がこの可愛さ…!
 「やめろ!」でも、「よせ!」でも、「さわるな!」でもなく、

「いっ、いや…っ」

 ですよ、奥さん!!!
 いやー、ブログ主はこのセリフ遣いに猛烈にやられましてねぇ…(笑)。
 忘れないように、今日の朝、布団の中で速攻付箋を貼らせてもらいました。
 ていうか、このページばっかり読み返したんで、すでに本のこの部分がパカッと開きやすくなっちゃってます(笑)。
 変態ですか、ええ、変態でいいですとも、こんなに萌えられるなら…!
 で、ここからの“初夜”の場面、もう白麗ちゃんは屈辱にまみれまくるんですー(笑)。

「や、いやだ…、な、なんでこんなことばかり…しょ、正気とも思えない…わ、わたしは男だぞ。こんな真似をしていったい…なんになる?」

 白麗は泣きそうになりながら訴えた。

「なんだ、さっきは俺の手で気持ちよさそうに達ったじゃないか。それなのに、いやとはどういうことだ? それともまさか…男同士で抱き合うことも知らないのか?」

「し、知らないっ、そんな…こと」

「そうか、それなら俺がしっかり教えてやる。女を愛でるのと、たいして変わらん。おまえはここで、俺を喜ばせる」

 ここと言われた解き、褌に潜り込んでいた亮牙の手がすっと後ろに滑っていく。

 触られたのは信じられない場所だった。

「ど、どこを触る気か…っ」

 あまりのことに語尾が震えた。

「どこだと? もう一度教えないとわからないか。おまえのここに、俺のをくわえさせて楽しむと言っているんだ」

 あろうことか尻の割れ目を指先でなぞられる。

「う、嘘だ…」

 白麗はびくりと大きく腰を退きながら、呆然と傲慢な男を見つめた。

 びゃ、白麗ちゃーーーーーーんっっ!!!!!!
 ハアアアアアアァァ…なんだか文章を写していたら感情が高ぶって叫んでしまいました(笑)。
 でもヤバいよ、この場面の恐れおののく白麗は可愛すぎるよ…!
 もうどんな屈辱に打ち震えてるんでしょうね!!
 民のことを思って、自分は死んでもいいから桓の太子を殺そう…! と決心して、女装してまで都に乗り込んだ誇り高い王子さまが、こんな目に…!(ヨダレ、しかも超大量)
 またですね、この場面のかんべあきら先生の挿絵が、美しい髪を振り乱して悶える白麗の姿をとても色っぽく、しかもすごく誇り高そうな感じで描いてくださっていて、口からどころか、鼻や耳の穴からもヨダレが噴出しそうです(笑)。

 そして、亮牙に愛されまくっちゃった白麗は、ぐったりした身体で、床に落ちた懐剣を見つけるとそれを拾い、再び亮牙に斬りつけるのですが、またもや難なく避けられてしまうのです。
 ここで出てくる白麗の心情がまたそそります…。

「ああっ、…つっ!」

 容赦のない力で手首を握られ、白麗は悲鳴を上げた。

 握りしめた懐剣も無理やり取り上げられてしまう。

 使命を果たせなかったばかりか、これ以上ないほど屈辱的な目に遭わされて、そのうえ死を選ぶことさえできない。

 情けなさに涙が溢れた。

 どうしてこれほど非力なのか…何故、天は今少しの力を自分に与えてくれなかったのか。

(略)

 圧倒的な力の差…。

 それをまざまざと思い知らされる。

 どんなに悔しい思いをしようと、この桓の太子には敵わない。
 敵わないのだ。

 むふー!(鼻息)
 ほら、優等生が実感してますよ、「圧倒的な力の差」を…。
 これぞ真“優等生受け”…!
 でも、白麗は戦場で会った時から「無駄に命を落とすな!」と言って自分を解放したこの男のことを、どうしても憎めないんですね。
 憎いけど憎めない。
 もう引き裂かれそうになる白麗の心…。

 さあ、こんな意地の張り合いの2人ですが、果たして幸せになる日は来るのでしょうか。
 そしてまた、戦場で会った時には真っ直ぐに思えた亮牙が、なぜ祥の民を苦しめるような政治を強いているのか、深まる謎…。
 すいませんが、この結末を知りたかったら、あとはご自分で本を買って読んでみてください…!!!

 本書の素晴らしいところはですね、いまご紹介した真の“優等生受け”になっているところももちろんなんですが、2人が心から結ばれたあとにですね、もう亮牙のことが好きで好きでたまらなくなっちゃった白麗が、ベッドの上で超素直になって甘えたり、感じちゃったりするハッピーなエッチ場面が最後にしっかり描かれているところにもあります(笑)。
 ええ、ブログ主は堪能しましたとも!
 だいたいこーゆーお話しだと、2人がくっつくのはいいけど、そのままラブい2人を見せてくれることなく、なんか爽やかに終わっちゃったりして、非常に不満が残ることが多いわけですが、本作はもう出し惜しみなく気持ちが通じあった2人の甘い場面を見せてくれます。
 これが…エロい!!!(笑)
 いや、エロいだけじゃなくて、あの白麗が…と思うほど、とっても素直に言葉に出して亮牙に甘えちゃってるんですね。
 これがイイ…!
 自分より圧倒的に強い人間に出会い屈伏させられちゃった優等生は、なかなか自分が負けたことを認められず反抗するわけですが、最後に気づくわけですよ。
 自分の弱さ、そして相手の偉さをきちんと受け入れなければ、新たな一歩が踏み出せないということに。
 そして、自分より優れている人間がいるという冷徹な事実を受け入れることができた瞬間、パッと気づくんです。
 優劣とかにこだわっていたこと自体が馬鹿だったのだと。
 本来、自分と相手は対等であったのに、自分が狭い価値観で優劣とか勝ち負けとかを思いこんでいただけだったのだと。
 ブログ主は、“優等生受け”BLというのは、受けキャラの精神の変革をそこまで描ききってくれれば本物だと思っているのですが、そんな“身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ”的な受けキャラの境地が、本作ではよーく表現されていると思いました。
 本当は対等――そこに気づいてこそ、BLだろうと男女だろうと本当の恋人ですよねー。

 ああ、あまり白麗の女装とか語らないうちに記事終わっちゃった!(笑)
 ま、今回はよしとしましょう。
 最近、本当に身代わり花嫁ものがBL界では目につきますが、ブログ主はそのほとんどを買って読んでますけど、読んでみるとがっかりすることが最近は多いのです。
 全然、男なのに嫁入りという屈辱的なモチーフが活かされていないことが多くて…。
 本作は、その点で断然に読者を萌えさせてくれます。
 花嫁ものBLでどれを買おうか迷ってる方がいたら、迷わずお手に取っていただいて損はありませんよ…!
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