ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]絶版本ですが…後輩に秘密を握られ、試験管を挿入される被虐の生徒会長 山藍紫姫子短編集『金環蝕』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-生徒会長・委員長  特徴-高校生  受け-美人の優等生  受け-いじめられっ子  特徴-SM的  ●ヤ行-山藍紫姫子  
金環蝕金環蝕 (1992/11) 山藍 紫姫子 商品詳細を見る

 朝まで仕事していたら、こんな時間の帰宅になってしまいました。
 ですが、ブログを始めたからには毎日更新を目指して、無理矢理記事を書いてます(笑)。

 昨日は新刊・扇ゆずはさんの『DARLING』を紹介しましたので、今日は一気に時間を遡って92年発行の本をご紹介したいと思います。
 新旧とり混ぜて、ということで。

  92年というと、商業誌でのBL系出版はまだまだ不毛の時代でした。
 その前年か前々年くらいに『イマージュ』とか『GUST』がA5判コミックとして出始めたぐらいではなかったでしょうか。
 その中で単行本として出版されるBL小説というか耽美小説は、まだまだハードカバーが主流の時代でありました。
  今は『シャレード』を出している二見書房が、『ベルベット・ロマン・シリーズ』というハードカバーの耽美小説を続々出していましたし、今は亡きケイブンシャが神崎春子さんや山藍紫姫子さんを主力に同じくハードカバーを多数出版していました。

 この2社と並んで、ハードカバーの耽美ものに力を入れていたのが白夜書房でした。
 やはり主力作家は山藍紫姫子さんでした。
 というか、ほぼ山藍さんの小説本ばかり出していたような…。
 一時期は、山藍さんの専用レーベルかと思ったくらいです。
 その中で92年秋に発売されたのが、その山藍紫姫子さんの短編集『金環蝕』でありました。

 中には6本の小説が収められていますが、今回ご紹介する『虜』は、中でも一番短い(わずか16ページ)短編です。
 でも、この一作のために定価1200円のこの本を買っても、“優等生受け”好きな人なら決して後悔などしないと思います。
  冒頭、いきなりこんなシーンから始まります。 

「ん……んっ、んっ…っ、あっ」
  ずるっと体内に入った感触に、環(たまき)はむき出された腰を震わせるようにして、声を洩らした。(中略) 「しっ」と、背後から、神崎彬が遮った。
 「静かに、声を聞かれて、だれかに見られてもいいんですか? こんなところを…」 
 制服のブレザー姿のまま下半身だけ裸にされている。そのうえに現像室の冷たい台にうつぶせて、腰を突き上げている姿の屈辱感に、小沢環は慄えた。(『金環蝕』135ページより)
 

 ちなみに入れられているのは、“実験室からくすねてきたガラスの試験管”です。
 主人公・小沢環は前生徒会長。
 環を責めたてている神崎が、現在の生徒会長(つまり1歳下)です。
 放課後、毎日のように環は神崎に呼び出され、恥ずかしい責め苦を味わ味わされているというわけです。
 この冒頭のシーン、山藍節が冴えまくります。

 「ん、…あぁ」
  最後のひと押しがくわえられ、体内に埋没してしまった試験管は、淫らな虚(うろ)をつくりだした。
「どんな気分?」 
 耳元でささやかれ、環は「きつい……」と、食いしばった歯の間から言葉を洩らした。
「そりゃあ、昨日よりも大きいですからね。きつくて当たり前、でも僕のはもっと太いんですよ。頑張って拡げていかないと切れちゃうんですよ。ここが…」(『金環蝕』136ページより)
 

 このリズム、この文体!
 そして「淫らな虚」なんていう言葉の感覚。
 名文です。
 なんでしょう、この行間から匂い立つ環の色気は。
 男性向けのポルノとは、まったく違った次元でのいやらしさに溢れています。

 なぜ、環は下級生にこんな目に遭わされているのか。
 じつは環は、“幼稚園からの親友同士”の同級生で、サッカー部のエースでもある松宮聖に恋していたのです。
 そしてただ一度、サッカー部の部室で昼寝をしている聖に口づけするという過ちを犯した瞬間を、神崎に写真に撮られてしまったのでした。
  環は文中こんなふうに描写されています。

「秀才で、白皙の美少年といった感じ」
「苦しいだろうに、虚勢をはって、立派な生徒会長を演じている小沢環」


 ――うーむ。
 なんというツボでしょう。
 この21世紀の今でさえそう思うわけですが、当時、BL系の出版物がそもそも数少なかった中で、みんな判を押したように「カッコイイ先輩(or同級生)」と「かわいくて明るい美少年」みたいなストーリーのBLばかりだった時代状況の中では、ti-kenには天からの贈り物のように思われた一作でありました。

 作中、環はとことん神崎に責め抜かれます。
 その醍醐味は、ぜひご自分の目で読んで確かめていただきたいですが、一カ所だけ、あまりに印象的なシーンがあるので、紹介しておきましょう。

「昼のトマト、僕も残ってしまって、食べてくれます?」

 お仕置きと称して呼び出された環に神崎はそう告げます。
 諦めたように目を閉じる環。

「あの試験管が入るんですから、大丈夫ですよ。それに、痛くならないように、充分舐めてあげますからね」 
 舐めながら、指先でほぐすように嬲っていくと、環が濡れた口唇をひらいて、声をたてた。
 執拗に、愛撫を重ねていくうちに、堅い蕾もとろけて、可愛いトマトがひとつずつ入っていく。 
「ん…ふっ…」(『金環蝕』166ページより)


 はぁあああ…。
 引用していて興奮してしまいました。
 そして、このあと、耐えきれなくなった環の口から、こんなセリフが飛び出すのです!

「も、もうしないでッ……」

 ここはもう全文中の白眉です。
 前生徒会長の秀才少年がついに洩らす弱音。
「もうやめてくれ」でも「もうよせ」でもなく、「も、もうしないでッ……」という微妙に子ども口調、女言葉なところが、凡百の想像を絶する興奮をこの一文に籠めさせています。
 山藍先生、最高です!

 どうでしょう。
 読みたくなりませんか?
 他に収められた5篇の短編も、“優等生受け”でこそありませんが、それぞれに読み応えのある好篇ぞろいです。
 今からでも優等生好きなアナタなら、本棚に納めて遅すぎるということはありません。
 この感動を、ぜひあなたも!

 山藍先生の発行されている同人誌の中に、本作『虜』の続編が書かれているという風の噂を聞いたことがありますが、果たして真実なのでありましょうか。
 ご存じの方がいらっしゃったら、ぜひお教えくださいませ。

[追伸]山藍先生の単行本で『金環蝕』というタイトルのものは3冊ほど出ているようですが、微妙に内容が違うようです。今回ご紹介したのは、その中で一番古い92年発行のハードカバーのものです(表紙は藤色)。ご注意ください~。
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