ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]プライドが高くて素面で好きと言えない主人公が、酒に酔ったフリをして攻めキャラに甘えちゃう可愛い様子を楽しむ一冊!(笑) 樹生かなめ『酔っぱらったらものにしろ』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-美人の優等生  受け-成績優秀  特徴-社会人  ●カ行-樹生かなめ  
酔っぱらったらものにしろ (SHYノベルス)酔っぱらったらものにしろ (SHYノベルス)
(2009/01/29)
樹生 かなめ

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 ブログ主はこの作家さんの作品が大好きで、シャレード文庫から出た商業デビュー作以来の単行本はもちろん、同人誌もほとんど揃えてます…。
 そんな樹生かなめ先生の作品の特徴は、攻めキャラにあるとブログ主は思ってます。

 いくつか要素を挙げてみると…。
 まず、勉強、仕事、スポーツといった社会的評価の対象になるようなことが完璧。
 容姿も周囲を圧倒するほどの美しさを持ってます。
 そして、何より特徴的なのが、浮世離れした優雅さを持っていること。
 すごく表現するのが難しいのですが、樹生かなめ先生の描く攻めキャラは、普通なら「え、この人ちょっと頭が弱いんじゃ…」と言われるくらい何だかフワフワしているんです。

 ブログ主が人生で何度読み返したかわからない、大好きな樹生かなめ先生のデビュー作『ベイビー・ブルー』でも、主人公(攻)・繁方は「鎌倉の大仏」とも「聖母マリア」ともあだ名される人格円満、高校生にして悟りを開いた雰囲気を持つ美少年。
 でも、フワフワして変なのです(笑)。
 寮で同室の恋人・丈(もちろん男)が、「『つわり』みたいに気持ち悪いし、レモンが食べたくなった」から子供が出来に違いない…と言って病院に行ったときも、繁方はニコニコしながら産婦人科へ付き添い、「僕が認知します(微笑)」なんて言っちゃうようなキャラでした。
 これが樹生BLの攻めキャラの一典型なんですね。
 繁方は容姿は完璧だし、勉強もできるし、人格者だし、それ以外は完璧な男の子なんです。
 このミスマッチというか、完璧だけどどこかおかしいという攻めキャラが、樹生BLの最大の特徴だと思う次第です。

 で、こんな攻めキャラを一言でいえば、まあ「(ちょっと変な)超優等生」ということになりますよね。
 つまり、樹生かなめ先生の描くBL小説は、基本的に“優等生攻め”設定が多いんです。
 蛇蝎のごとく“優等生攻め”を嫌っているブログ主ですが、すいません、この作家さんだけは例外で(笑)、あまりに好きすぎて全然読んでます。
 でも、その“優等生攻め”傾向の強さのために、大好きな作家さんのわりには、このブログで今までご紹介する機会がなかったわけです。

 が!

 今回の最新刊『酔っぱらったらものにしろ』は、受けキャラがプライドが高くて負けず嫌いな、でも同性から慕われる「いいヤツ」という感じの設定になってまして、つまりは“優等生受け”っぽいテイストを備えていてくれたんですな!
 本ブログでご紹介できそうなカップリングになってるんです!(注・当ブログは優等生受け推奨ブログです)
 なので今回は、喜び勇んでレビューを書かせていただこうと思います~!

 それではストーリーをご紹介~。

 世間の就職ランキングで必ず上位に入る世界的IT企業の新入社員である主人公(受)・野々村瞬(ののむら・しゅん)は、入社式で新入社員代表として挨拶をした同期・伍代耕陽(ごだい・こうよう)の姿に目を奪われてしまいます。
 類い希な美貌をスーツに包み、その口から述べられた挨拶も、新人とは思えぬソツのないものでした。
 他の新入社員たちも「モデルかタレントになるべきだったんじゃないか」「なぜコンピュータ企業に…」とヒソヒソ話を交わす始末。
 ところが、身長187センチの伍代は、そんな陰口もどこ吹く風、周囲を鼻で笑っているかのごとく堂々としているのでした。
 それを見て、直情径行の気のある主人公(受)・野々村は、自分も馬鹿にされているように感じ、伍代に面と向かってこんなセリフを言ってやったのでした。

「性格、むちゃくちゃ悪そうだな」「爬虫類みたいだ」

 ところが言われた伍代は顔色一つ変えません。
 自分が笑われているにもかかわらず、こう言ったのです。

「的確な表現かもしれない」

 自分に自信があるからそんな返事ができるのだろうと、ますます腹を立てた野々村は、さらに言い返します。

「お前、可愛くねぇな。蛙って呼んでいいか?」

 これへの伍代の返答が強烈でした(笑)。

「蛙は爬虫類ではなくて両生類だ」

 うぷぷぷ(笑)。
 野々村が赤面している姿が目に浮かびますが、これが主人公カップル2人の出会いの場面なのでした。

 今の場面、みなさんも野々村と同様の感想を持ったかもしれませんね。
 伍代は鼻持ちならない嫌なヤツという。
 ところが違うんです。
 伍代は、そんな自分への評価など心からどうでもいいというタイプの人間で、特に悪意があって先ほどのやりとりを口にしていたわけでもなく、野々村が「蛙」と間違ったことを言ったから指摘しただけ。
 そうなんです。
 伍代という攻めキャラは、やっぱり“樹生BL”の典型的な攻めキャラなんですね。
 すべてにおいてずば抜けている優秀な人間でありながら、情緒的にどこか欠けていて、回りからは浮いてしまっているという。

 じつは先ほど、一つだけ書かなかったことがあります。
 樹生かなめBLの攻めキャラたちは、じつはもう一つ共通の特徴があるんです。
 周囲からはそんなふうに浮いていたり、あまり世間に関心も持っていなかったりする彼らなんですが、じつはその欠けた情緒を埋めるかのように、好きになった相手には、つまりは受けキャラ相手には、自分の人より数段すぐれた能力や頭脳、人脈や肉体を駆使して、べったべたに甘やかしたり、aiしちゃったりするんです(笑)。

 そのことは後ほどまた詳しく述べるとして、先にストーリーの流れを追っていきましょう。
 こうして伍代と出会った野々村ですが、なんと2人は同じ都内の支店に配属されることになったのでした。
 野々村も伍代に負けず劣らず優秀な新入社員なんですよ。
 そして、野々村は野々村で自分に自信があるし、プライドも高いんですね。
 でも、伍代と違って、すぐ怒るし、笑うし、直情径行だし、さばさばしてるから同性には好かれるし、まったく違ったタイプの“出来る男”という設定になってます。
 野々村は怜悧な美貌の伍代とはまた違った、どちらかというとアイドルのような甘い顔立ちをしていて、配属された支店でもすぐにマスコット的存在として可愛がられるようになります。

 で、伍代と一緒に仕事をするようになった野々村は、すぐに自分の第一印象が間違えていたことを悟るのです。
 そう、伍代はとてもいいヤツだったのでした。
 優しくて頼りになって、もちろん仕事は超優秀。
 いつも同期の野々村のことを気にかけて、助けてくれます。
 野々村が伍代のそんな面に気づいたのは、新入社員の歓迎会の席でのことでした。
 酒がまったく飲めず、ちょっとでも飲むと「伝説の酒乱」と呼ばれるほどに大暴れしてしまう野々村は、いつも気をつけて酒を飲まないようにしています。
 でも、歓迎会の席で先輩に言われれば、まったく飲まないわけにいかず、何とか酔ったふりで少しずつしか酒を口に入れないようにして逃げ回っていた野々村ですが、それでもだいぶ酔いが回り、足元がおぼつかなくなっていたのでした。
 そんな野々村の面倒を最後まで見てくれたのが伍代だったのです。

 その夜、伍代は文句一つ言わず、野々村を自宅のマンションに連れ帰って面倒を見た。
 冷たいとばかり思っていた伍代は、驚くぐらい優しくて面倒見がよかったのだ。
 伍代は怜悧な美貌や雰囲気で損をしているのかもしれない。
 たった一夜で伍代に抱いていた嫌悪感が消え失せたのは、野々村が単純というだけではないだろう。

 以来、伍代との距離は日に日に縮まり、野々村の心は大きく揺れ動き、報われない想いを抱くようになるまでそんなに時間はかからなかった。

 なんと…!
 最初の対面ではあれほど嫌っていた伍代のことを、野々村は「報われない想い」を抱くほど、つまり密かに恋してしうんですね!
 自分自身も優秀で、自信もあり、プライドも高い野々村が、さらに優秀で非の打ち所がない相手・伍代に恋してしまったわけです。
 さあ、どんな恋模様が始まるのか…というところですが、野々村はプライドも高いだけに、そして完璧な存在である伍代が同性である自分を相手にしてくれるはずがないと思いこんでいるために、ある“計略”を使うんです。
 それが本作のストーリーの大きな特色になってますが、野々村は自分が酒に弱いことを逆手に取り、“酔ったふり”をして、告白するという手段を執るんですよ。
 とりあえず、野々村がどんなことを伍代に仕掛けているか、ご覧いただきましょう…。

「伍代、好き、好き、好きだぞ、好きだぞ」

 つい先ほど、アルコールを飲む練習と称して、野々村は冷蔵庫で冷やされていた国産の缶ビールを一口飲んだ。
 それだけで、野々村の顔は真っ赤に染まる。
 耳も首もすでに赤いし、呂律も回っていない。
 見た目には完璧な酔っぱらいだ。

「ああ」

 伍代はいつもと同じようにポーカーフェイスで、パジャマ姿の野々村の言葉を聞いている。

「好きだ。キスしよ」

 ぶちゅう、と野々村がタコのように伍代の薄い唇に吸い付いた。
 冷たいとばかり思っていた伍代の唇は意外にも優しい。

 伍代は長い睫毛に縁取られた綺麗な目を細めるだけで、野々村のキスを拒んだりしなかった。
 冷静沈着という形容がしっくりと馴染む男らしく、野々村が舌を忍び込ませてもまったく動じない。
 憎たらしいくらいの余裕がある。

「伍代、好き、もっとキスしよ。もっとキスしよ。いっぱいキスしよ」

 野々村は真っ赤な頬をさらに染め上げ、嫌みなくらい整っている伍代の顔にキスを連発した。
 伍代の返事も聞かずに、耳元や首筋にもキスの嵐を降り注ぐ。
 彼が愛しくてたまらなくて、野々村はどうにかなりそうだった。

 今だけでもいいから、伍代を自分のものにしたい。

「伍代、結婚しよう」

 野々村が目を潤ませると、伍代は淡々とした調子で応えた。

「ああ」

 伍代があっさりと承諾したので、野々村は目を大きく見開いて確かめた。

「俺と結婚してくれるのか?」

 伍代は秀麗な美貌を誇っているが男だし、求婚した野々村も女ではない。
 ふたりの間で結婚はありえない。

「いいよ」

 酔っぱらっていると思っていい加減な返事をしているのだろう。
 期待するな、と野々村は自分を戒める。

 しかし、あわよくば、という思いも捨てきれない。
 ともに時を過ごせば過ごすほど、伍代に対する思いは募った。
 冷たくて傲慢だとばかり思っていた伍代は優しくて度量も大きくて、言葉では言い表せない魅力があったのだ。

「本当に?」

 野々村が甘えるように繰り返すと、伍代はなんでもないことのように言った。

「ああ」

「ほ、本当に俺と結婚してくれるんだな? 俺の好きにしていいんだな?」

 野々村が目的を持って伍代のズボンの前に触れると、それまでまったく動じなかった彼が初めて瞳を曇らせた。

「そこに触ってはいけない」

 困惑している伍代を目の当たりにしても、勢い込んだ野々村を止めることはできない。
 野々村は目をキラキラと輝かせた。

「なんだよ、俺と結婚するならこれは俺のものだぞ」

 野々村は伍代の男としての象徴が欲しくてたまらない。
 正確に言えば、伍代という男が欲しくてたまらない。

「酔っぱらい」

 伍代がポツリと洩らした一言に、野々村は唇を尖らせた。

「酔ってない」

 はふー。
 思わず長文を引用してしまいましたよ。
 最初の出会いであれだけ罵詈雑言を浴びせた野々村が、伍代の本当の優しさを知ってからは大好きになっちゃって、まるで恋する乙女のように可愛くなっちゃってる様がよくお分かりいただけたかと思います(笑)。
 前の記事にも書きましたが、ブログ主は、こーゆー男の子! という感じの受けキャラが、攻めキャラに好きになってほしくて、攻めキャラの前でだけはこんな風に女の子みたいに甘えちゃったりする場面が大大大好きなので(笑)、まずこの場面は相当堪能させていただきましたよ!
 野々村、可愛いでしょう?
 伍代のことが好きだけど、素面では言えないから、酔ったふりをして「好き、好き、結婚して」なんて言っちゃうんですよ。
 で、このまま伍代の家に泊まる野々村は、毎回、翌朝目を覚ますと、昨晩のことは全部忘れたふりをするのです。
 「ごめん、何にも覚えてないや」と言って。
 で、また別の日に伍代の家に寄っては、同じことを繰り返して、「好き、好き、大好き」なんて言いながら、大好きな伍代に抱きついて、思いっきり甘えちゃうんですよ。

 ……た、たまらん(ヨダレ)。

 プライドの高い野々村が、でも伍代に好きって言って甘えたいがために、酒に酔ったフリをしてまでこんなことをしてるわけですが、“優等生受け”大好きなブログ主の脳みそに、これは大変なパンチ力を持ってますよ(笑)。
 素直になれずに、酒によったふりをして甘えちゃうプライド高き優等生くん!
 萌えるわ~。

 で、ここで重要なのは、伍代はそんな野々村を甘やかせてくれはするけれど、「酔っぱらい」と言ってまともに相手してくれないというところですね。
 だから、野々村が必死で甘える様は、とても切ない色合いを帯びてきます。
 まずここで読者の胸はキュンキュンさせられるわけですが…。
 でも、この後も、徹底的に伍代は野々村のことを甘やかしてくれますが、それはやっぱり酒の上でのことなんですね。
 そして、伍代の優しさにますます伍代のことを好きになってしまう野々村は、ついに決心して酔っぱらったフリをして、キスだけでなく伍代にセックスを誘うんです。
 この野々村がまたもや酔っぱらったふりをして伍代を誘う場面、ここは本作中の白眉の場面となってます。
 野々村がとても可愛いのです。
 ぜひ、ご自分の目で読んでみていただきたいので、文章の紹介はやめておきます…。

 で、樹生かなめ先生というと、エッチ場面も大変お上手で、しかも個性があり、エロ場面にもかかわらず胸をキュンキュンさせてくれる作家さんということでは、五百香ノエル先生と非常に似たタイプです。
 ところが本作では、とてもエロ場面は少ないです。
 正直にいえば、ブログ主は大変不満ですが(笑)、でも今回はエロがなくてもブログ主は本作に大ハマリしてしまいました。
 今ご紹介した、野々村が伍代を酔ったふりをしてエッチに誘う場面。
 この場面でも、直接的なエロ描写はないんですが、その最後の場面、もうぶっちゃけ書きますが、ついに結ばれた2人は、幸せなセックスに溺れます。
 で、そこで野々村が伍代の腕の中で、とても幸せそうな表情であるセリフを言うんです。
 ――この場面が、超胸キュン!!!!
 ブログ主は、グサッと胸をやられてしまいました!!!!
 もう、すげー野々村が可愛いの!
 幸せそうな野々村のようすに読者の胸も温かくなってしまいますが、そこへ来るトドメのその一言の可愛さと言ったら!
 セリフとしてはごく普通のセリフですが、何だか胸に響くんです。
 うふふふふ。
 ああ、いい場面だったぁ~!

 さて、今ご紹介した場面でも、じつはまだストーリーの半分程度です。
 だって、エッチしたとはいえ、結局は“酔ったふり”でのエッチなわけですから、お話は何も解決してないわけですよ。
 ここから、本当の意味で2人が結ばれるまで描かれていくわけですが…。
 まったくストーリー展開が緩むことなく、読者はあっという間にエンディングまで連れて行かれてしまいますよ!
 本当に、本作への唯一の不満と言えば、2人のエロ描写が少ないことだけです(笑)。
 でも、それも全然気にならないんですけどね、実際に読むと。
 伍代がべったべたに野々村を甘やかせる様子を読むだけでも、読者はとてもいい気持ちになれてしまうことでしょう。

 以上、本ブログとてもオススメな一冊のご紹介でした!

 樹生かなめ先生の作品では、とんでもないブサイク受けBLの金字塔である『ありのままの君が好き』をいつかこのブログでご紹介しようと思いつつ、忙しさにかまけてそのままにしてしまってます。
 ああ、早くご紹介したい!!!!
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