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ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

[新刊レビュー]ブログ休んでた間に読んだ最高の“優等生受け”! 数年ぶりに再会したイジメっ子×イジメられっ子優等生がとんでもないことに…! 『花音DX』vol.9より、内田つち『隣人との付き合いかた』


Category: レビュー 雑誌   Tags: 受け-眼鏡  受け-真面目・カタブツ  特徴-大学生  受け-いじめられっ子  ●ア行-内田つち  
花音DX VOL.9 (9) (花音コミックス)花音DX VOL.9 (9) (花音コミックス)
(2008/10)
不明

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 みなさま、どうもお久しぶりです。
 この週末、ひっさしぶりの休暇がとれまして、なおかつたぶん年内最後のお休みになりそうです。
 あとはずっと年末まで働きづめ…。
 しかも、ちーけんが勤めてる会社で現在おこなわれている冬のボーナス交渉では、会社側からなんと「ボーナス半減」の回答が示され、いいことが一つもありません。
 ならば自分で稼ごうと思って、FX(外国為替証拠金取引)をやってみたら、あっという間に虎の子の貯金30万円が溶け去ってしまいました。
 し、死にたい…。

 そんなさなかですが、もちろんBL本はいつもどおりにチェックしておりました。
 だって、これしかもう生きる楽しみないし…(涙)。
 もう年末まで休みもない状況で、どれだけ更新していけるかわからないのですが、ブログをお休みしていた間に読んだBL本で、「これだけは記録に残しておかねば…!」という“優等生受け”なBLを何とかここでご紹介していければと思ってます。
 速報性に欠けるので、あまりみなさまの本選びのお役には立てないかと思いますが、よろしければどうぞお付き合いくださいませ。

 では、まず1冊目。
 ブログをお休みしていた間に読んだBLの中で、もっともちーけんの印象に残った一作をご紹介いたしましょう~!
 いま一番面白いBL雑誌の一つ、『花音DX』vol.9より、内田つち先生の短編マンガ『隣人との付き合いかた』です。

 みなさん、『花音DX』は読まれてますか?
 とても花音本誌のサブ雑誌として始まったとは思えないほど内容が濃く、そして何よりこの雑誌は、理由はわかりませんが、とっても“優等生受け”BLの比率が高いのです!
 今号もたくさん“優等生受け”が載ってます。
 中でも、この内田つち先生のマンガが出色のデキ…。
 内田つち先生のマンガは、デビュー作がやはり“優等生受け”なストーリーになってまして、本ブログでもご紹介させていただきましたが、今回のマンガを含めたその後の数作のストーリー傾向を見ると、とっても“優等生受け”がお好きな作家さんなのでは…? という疑惑が日々高まってきています。
 う、嬉しすぎる…!(笑)

 本作『隣人との付き合いかた』はわずか8ページの短編です。
 でも、優等生スキーにとっては、この中に無限の宇宙が詰まってます!!!
 とにもかくにもストーリーをご紹介いたしましょう。

 主人公(攻)・大嶋は、どこにでもいそうな普通の大学生。
 学校に近いところに…と、大学の近くにアパートを見つけ、今日引っ越してきたばかりです。
 すっかり荷物も運び入れ、いよいよ荷ほどきにかかろうか…というその時、隣室の住人が帰ってきたのに気づきます。

(ちょうどいい。あいさつしとくか)

 そう思った大嶋が「すいませ~ん」と隣人に声を掛けると、なんとそれは中学時代の同級生だった道生(みちお)だったのでした。

 じつは、大嶋と道生にはある因縁がありました。
 中学時代、大嶋は事あるごとに道生にチョッカイを掛けていました。
 平たくいえばイジメていたのです。
 眼鏡で細っこくて大人しめで…という優等生だった道生に、大嶋はニワトリをけしかけて「ズボンを脱げ! チン毛見せないとニワトリにつつかせるぞ!」とか無理をふっかけ泣かせちゃったりして、それは卒業まで続いたのでした。

 なので、数年ぶりの再会なのに、とりあえず部屋には上げてくれたものの、道生は思いっきり嫌な顔をして大嶋を迎えます。

「へー、さっすが。いい大学行ってんじゃん」

「部屋のもの勝手に触らないで。ていうか、早く帰って」


 大学生になっても、中学校のころそのままに眼鏡をかけて優等生然としている道生は、大嶋に泣かされてばかりだった中学生時代からはすっかり変わり、いかにもしっかり者の大学生。
 もの怖じせずに、大嶋に「早く帰って」なんてビシバシ言ってくるわけですね。

「お前…しばらく会わねーうちに、言うようになったじゃん…。中学んとき、俺にいじめられてピーピー泣いてたくせに」

「泣いてません」

「泣いたろーが。ホラあれとか。学校のちんぽばっかつつくニワトリに…」

「……。それ以上言ったら放り出すよ」


 ニワトリをけしかけられては「やめてよぉ」と言って泣いていた中学のころの道生しか記憶にない大嶋は、その変貌にビックリしますが、さあ、ここで事件が起こりますよ。

 いやいや飲み物を用意して、「これ飲んだら帰れよ」なんて言いながら道生が台所から部屋に戻ってくると、大嶋が部屋の中を勝手にいじり、あちこち見て回っているのに気づきます。

「おい、何して…!」

 猛烈に焦る道生。
 そうなのです。
 じつは道生は、他人に見られてはいけないあるものをベッドの下に隠していたのでした。
 それは、男が縛られている絵が表紙になった「SM雑誌」。
 そして、大嶋は見事(?)それを見つけ出し、嫌みな顔をして道生に見せつけてきたのです。

「へーえ。相変わらず勉強熱心な道生くんは、いまはこういう分野もお勉強してんだ?」

 さっきまで冷たくされていたお返しのように、勝ち誇って道生に言う大嶋。
 秘密を暴かれた道生は顔を真っ赤にして何も言い返せないのでした――。

 と、こんな風にご紹介すると、大嶋がいかにも最低人間ゲス野郎のような気にみなさん思われるかもしれませんが、じつはそんなことはありません。
 中学時代のイジメも、まあ「イジメ」というか、チョッカイというか、そんな程度のもので、大嶋自身、道生と数年ぶりに再会して、ちょっと嬉しがってたりしてるんですね。
 でも、そこで冷たい態度を取られたあげく、道生の知られたくない秘密を手に入れちゃって、ちょっと意地悪してみようか…みたいな。

 どーですか、この2人の関係性(笑)。

 かつてイジメられていた優等生と、まあぶっちゃけ言えば、そんな眼鏡優等生が可愛くてチョッカイを出していたようなイジメっ子が数年の時を経て再会という。
 しかも、イジメられていた優等生クンの部屋からは、男が縛られた写真いっぱいのSM雑誌が見つかっちゃうという。
 も、萌えずにはいられますまい!

 で、本作がさらに素晴らしいのは、眼鏡優等生な道生クンが、ここから思いもよらぬ“本性”をさらけ出し、とっても可愛くなってしまうところなんですな!(もちろん思いっきり性的な意味で・笑)

 SM雑誌を見つけられてしまった道生は、さっきまでの仕返しとばかりに大嶋に「言うこと聞かないと…」的に脅され、部屋の中で手首を縛られて柱にくくりつけられてしまいます。
 そして縛られた道生はといえば…。
 顔を真っ赤にして恥ずかしそうにはしていますが、自分が縛られたことに明らかに興奮して、身体の一部を変化させてしまっているのでした(笑)。

「いやー、まさか縛られるだけで興奮しちまう程の変態だとは思わなかったわ。さすがこういう雑誌でお勉強してるだけあるよなあ」

「……」

 こんなふうに大嶋クンから蔑まれても、辛そうに目を伏せはしますが、興奮が収まったようすは見えません。
 それどころか…。
 腕を縛られただけで興奮している道生を見て、大嶋は口枷でもはめてやろうかと、こう声を掛けます。

「そろそろお口のほうにも、何か欲しいんじゃねーの?」

 ところが、それに対する道生の答えは、予想を上回るものだったのでした。

「…欲しい」

「何が?」

「…大嶋くんのが…ほしい…」


 顔を真っ赤にして、なんと道生はこんなことを口にしたのです。

「何、お前…。俺のちんぽ、しゃぶりてーの? 俺はこの写真みたく口も塞がれたいんじゃねーかって思っただけなんだけど」

「……!」


 聞かれてもいないのに恥ずかしい望みを口にしてしまったことに気づき、さらに赤くなる道生。
 か、可愛すぎるんですが(笑)。
 驚いた大嶋でしたが、縛られた道生の姿に自分も興奮していた大嶋は、道生の望みをかなえてやることにしたのでした。

 で。

 ここで本編では神の絵が登場してます…。
 眼鏡でいかにも優等生という顔をした道生が、大嶋の股間に顔を寄せてご奉仕する場面が、内田つち先生の繊細な絵で、すんごくきっちり描かれてるのです…。
 ぶ、ぶらぼー…。
 素晴らしすぎて声も出ないです。
 そして必死で大嶋のをしゃぶる道生に、上から浴びせられる大嶋からの意地悪な言葉。

「いつから男に苛められてココこんな固くするようになったんだよ」

「んっ」

「言えっつってんだよ」

「んぅっ」


 ええ、もちろんこんな“他の男”を大嶋が気にしているのは、そこにラブがあるからですよ(笑)。
 そして、中学時代にチョッカイをかけていたあの道生に舐められている…と思っただけで、あっという間に昇天(笑)してしまった大嶋に、思いっきり顔にかけられた道生が放心状態になりながら(もちろんこの場面も神の絵つき)、あるセリフを言うところで、ストーリーはラストシーンに雪崩れ込んでいきます。

「×××××××××」

 というわけで、この“優等生受け”BLの神髄を現したような、道生の最後の一言は、みなさまぜひ『花音DX』vol.9の誌面にてご覧くださいませ(笑)。
 おいおいおいおい、道生、お前、優等生のくせにエロすぎだろ! そんなことばっかり考えて中学時代過ごしてたのか! という素晴らしい道生の告白が読めますので。

 いつの時代も、“優等生受け”とイジメっ子というのは非常に相性がいいというのは、みなさんご承知のことと思いますが、ブログ主としては、本作のような「相手のことが可愛くてイジメちゃう」というのが何よりも萌えるんですなー。
 で、イジメられてる優等生のほうは、「なんで○○くんは僕に優しくしてくれないんだろ…」とか、哀しく思っちゃってるという。
 でも、こーゆーBLって、なっかなかありません!!!!
 渡海奈穂先生の『熱愛』とか、本当に数少ない感じ。
 なんかほら、大正時代の主従ものBLとかで、攻めキャラの主人公が、「アイツのせいで俺の両親は…」みたいな勝手な勘違いをしてたりして、受けキャラの召使い(だいたい元貴族)を本気でイジメたりするBLはよくありますが、あれは微妙に違うんですよね。
 最後は、

「すまん、俺が間違っていた…! お前のような優しい心の持ち主をこんな目に遭わせてきた俺は馬鹿だ…!」

 で終わることがほとんどですが(笑)。
 何を誤解してイジメてたんだか知りませんが、そーゆー本気で攻めキャラがイジメてるみたいなのじゃなくて、好きだけど幼稚すぎてチョッカイかけちゃって…みたいなヌルいイジメっ子×イジメられっ子BLが読みたいのです、ブログ主は(笑)。
 で、2人がおずおずと心を通わせて、最後はラブラブになるという(笑)。
 その意味で、本作はパーフェクト!
 しかも、このような基盤を持つ2人の関係性に、SMという味付けを持ち込んで、受けキャラ優等生の道生が“恥ずかしい告白”をさせられてしまうというところに、なんともはや大変な興奮をブログ主は感じてしまうわけです。
 優等生が恥ずかしい告白!
 うーむ。
 この字面だけで3年くらい生きていけそうな…(笑)。
 また内田つち先生の絵が本当に素晴らしい。
 コマの隅っこに描いてあるような、例えば道生の部屋のテレビやゴミ箱や、そんなものまですべて繊細に描かれているような画風なんですが、すごく質感のある絵で、ちょっと画面に手を伸ばせば、道生も大嶋も読者の手で触ることができそうな感じ。
 そんな絵で、眼鏡優等生のご奉仕シーンなんか描かれた日にゃ…。
 眼福。
 まさに眼福。
 わたしゃ、道生の顔にアレがかかった場面だけを心の糧にして、今後死ぬまで生きて行けそうな気がしてます。
 本当に現世ではみなさまお世話になりました。
 ナム~。

 ま、何も言わず、絶対に後悔させませんから、どうぞみなさま『花音DX』vol.9を買ってみてくださいませ。
 それにしても、このマンガ、続編はないのでせうか…。
 道生と大嶋のもっとラブい感じのエピソードを読みたいんですが…。
 てか、そろそろ内田つち先生のマンガ、コミックス一冊分くらいになりそうだし、早く花音はデビューコミックスを作ってさしあげてください!!!!
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