ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]コミックスの帯には“優等生攻め”としか書いてないけど…思いっきり“オタクっ子受け”でした! 緑山ヨウコ『ボクのキチク眼鏡』


Category: レビュー コミックス   Tags: 特徴-年下攻め  受け-キモオタ    受け-教師  ●ヤ行-緑山ヨウコ  
ボクのキチク眼鏡 (ドラコミックス (No.179))ボクのキチク眼鏡 (ドラコミックス (No.179))
(2008/08/25)
緑山 ヨウコ

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 世の中でブログ主が嫌いなものといえば、“優等生攻め”なBLです(笑)。
 せっかくの優等生を攻めキャラなんかに浪費するなと!
 今回ご紹介する緑山ヨウコ先生の最新刊『ボクのキチク眼鏡』は帯にも書いてあるとおりの立派な“優等生攻め”マンガです。
 なので、当初はこのコミックスを購入しようかかなり迷ったんですが、この作家さんのデビューコミックスでの素晴らしい“優等生受け”なマンガの数々は、あまりに記憶に鮮烈でした。
 今回のコミックスも、表題作は“優等生攻め”かも知れないけれど、同時収録で“優等生受け”なマンガが入っているのじゃないかしらんと期待して、とりあえず一冊買ってみたわけなのです。

 そしたら…。

 まったく期待してなかった表題作『ボクのキチク眼鏡』が、もちろん“優等生攻め”BLではあったんですが、その一方でじつは受けキャラが“恋に恋する夢見るオタク”な真面目教師という素晴らしいブログ主好みのマンガになってました。
 ぶらぼー(笑)。

 主人公(受)の鶍義人(いすか・よしと)は高校の保健医です。
 あ、この主人公の名前の漢字ですが、完全に常用漢字外の字で、パソコンによっては表示されてないかもしれません。
 ヘンが「易」、ツクリが「鳥」の漢字でして、「易鳥」←こーゆー字ですので念のため。

 で、義人は外見だけはかなりのイケメンです。
 背も高いし、ちょっと長めのヘアスタイルでニッコリ笑うと女性はイチコロというタイプの男。
 休み時間になると、義人目当ての女子生徒が保健室には鈴なりです。

「先生ぇ~、私も気分悪いからベッド使わせてくださぁ~い♪」

「私も!」

「はやくぅ~」

 押し寄せる女子生徒に、にこやかに対応する義人でしたが、そんな若き保健医の存在は、もちろん男子生徒たちからは不評です。

「若いし顔もいい保健医とかエロすぎだろー!」

「モテねーわけねぇよなー!」

「でも軽くあしらわれてるヤツ、多いらしいよ?」

「相手は生徒だし、めんどくさくなさそうなヤツでも選んで遊んでるんじゃね?」

「あー、そうかも!」

 男子生徒たちは勝手な推測でやっかみあってるわけですが、ここで重要な伏線が張られてます。
 若い保険医は手頃な女子生徒を選んで遊んでるらしい――何の根拠もないそんな推測を聞かされた一人の男子生徒が、義人を見つめながらこう呟くのです。

「へえー…、そうなんだ」

 眼鏡をかけた冷たい表情で、軽蔑したように保健医のことを見ているその男子生徒こそが、本作の攻めキャラ・椎名聡(しいな・さとる)。
 タイトルになってる“キチク眼鏡”くんでありますよ(笑)。

 さて、椎名からそんな一方的な誤解を受けているとも知らず、義人はにこやかな顔で女子生徒たちに対応しています。
 そこに鳴るチャイムの音。
 授業開始を告げる音にも保健室から去る気配を見せない女子生徒たちに、とろけるような笑顔で義人は言うのでした。

「…僕は、一生懸命授業を受けてる女性って好きだな」

 その途端、「授業受けて来ますぅー」と、キャーキャー叫びながら保健室を出て行く彼女たち。
 後ろ姿を身ながら、誰もいなくなった保健室で、義人は初めて笑顔の仮面を外し、「ハァ…」とため息をつくのでした。

(疲れた…)
(最近の子は押しが強いな…好いてくれるのはありがたいけど)
(昔からこの顔のせいでやたらと勘違いされてしまう)
(でも、みんな勘違いしてるよ…)
(何を隠そう僕は…)

 ――そう呟く義人がカバンから取り出したのは、超ベタベタな少女マンガでした(笑)。
 そこに描かれてるのは、まるで『キャンディ・キャンディ』みたいな、70年代的お目々パッチリな乙女チックストーリー。
 それを見て、義人はうっとりと呟きます。

(これ…これだよ…! あこがれちゃうなぁ…)
(今はみんな、すぐ『抱いて♪』とか言ってくるんだもの!)
(ダメだ! そんなの早すぎるよ~!)
(はぁ…。やっぱり初めは交換日記からだよね…)
(そして手をつないで…うん!)


 そうです。
 イケメン保健医・義人は、じつは何の男女経験もない、少女マンガ好きの童貞くんだったのです(笑)。
 この場面、義人はベッタベタな少女マンガを「ぎゅっ♪」と胸に抱きながら、うっとりと物思いにふけっていてかなりキモいです。
 ええ、もちろん当ブログ的には、そんな受けキャラは最高なんですけれど(笑)。

 さて義人は、そんな自分の夢見がちなところというか、キモいところを自分でもわかっています。

(こんなんじゃ…まともな恋はできないだろうなぁ…)

 ところが、最近の義人には、「気になる子」ができているのでした。
 なんとそれが、先刻、モテモテな義人を見て軽蔑していた眼鏡の優等生・椎名だったのです。
 怪我したクラスメイトをいつも保健室に連れてきてくれる委員長の椎名の真面目そうでしっかりしたところに、70年代的乙女ちっく少女マンガが大好きな義人は、もうメロメロになっていたのでした(笑)。

 しかも椎名は、こんなことを言うのです。
 他の生徒も交えて、恋愛談義をすることになったときのこと。
 モテ男を演じて、「2人っきりになったとき、キスでもすればどんな女のコでも落ちるんじゃないかな?」なんて知ったかぶりをした義人に向かって、椎名が口を開きます。

「僕はそういうのは苦手だな。まずは友達から初めて、僕のことをよく知ってもらってから告白したいな。キスは何回かデートを重ねた後かな。それが理想です」

 いかにも優等生然とした答えに、そんな男女交際が理想な義人は、キュンキュンさせられてしまいます。

(椎名くんは僕の…理想そのものだ…)

 それからの義人の毎日は椎名一色です(笑)。
 仕事中もドキドキがおさまらず、「はぁ…」とため息をついては、「椎名くん…」とか呟いてます。

 ほら、昔から東北の人に悪い人はいないとか言われてきたじゃないですか。
 東北弁の朴訥なイメージがもとだと思うんですが。
 それと同じで、昔からわれわれオタク自身がそう思いこんでるイメージの一つに、「僕たちオタクはたしかにモテないし変態だけど、そのぶん心はピュアでとっても純粋な男の子なんだ!」とゆーのがあると思うんです(笑)。
 すげー勝手な思いこみなんですけど(笑)。
 もちろんブログ主も生まれてこのかたモテたことなどほっとんどありませんが(涙)、心のどこかで似たことを思ってますよ!
 こんな僕だけど、誰よりも純粋なはずだし、だから人よりちょっと奥手なだけなんだと。
 で、これがもう一歩進むと、こういう思想になるわけです。

 いつかきっと僕だけのお姫さまと出会えるはず…!

 げろー(笑)。
 自分で書いててかなりキモいですが(笑)、でも間違いなくそーゆー思いは、自分含めてオタクなみなさんの心の中にがっちり根付いているなと思うわけですよ。
 ブログ主が、BLでもオタクっ子受けに心惹かれるのは、自分の中のそんな気持ちに呼応しているからなのかしらんと思うこともよくあるのですが、とまれ、BLにかぎらず、恋愛マンガにおける“少女マンガ好きな童貞”“オタク少年”なんてキャラの裏属性は、そーゆー「本当はピュア♪」というところにあると思うわけです。
 本作の義人もまさにそんなキャラ。
 でも、“オタクっ子受け”なマンガってのは、そこで終わっては何も面白くありません。

 それは何かと言えば…。

 そんな気持ちだけはピュアなオタクっ子が、とんでもない目にあって、その気持ちを踏みにじられまくる!

 これですよ、これ(笑)。 

 多くの場合、それは「アイツはオタクだから」という理由でいじめられたりするわけですが、そんな血も涙もない展開になってこそ、「本当はピュア♪」なオタクっ子が出てくる意義もマンガ的にはあるわけです。
 そうなのです。
 「本当はピュア♪」なオタクっ子というのは、そのピュアさを踏みにじられ、傷つけられるために登場してくるキャラなのですな、現代日本マンガにおきましては(笑)。

 さあ、義人はどんな風に痛めつけられてしまうのでしょう…(ドキドキ)。
 毎日、椎名のことを思って過ごす義人は、さらにキモさを増していきます(笑)。
 保健医の日誌に、「椎名くん×ぼく」なんて相合い傘を書いちゃったりしてます。

(でも…カレとだったら…)
(夢みたいな恋が出来るかもしれない…)


 ドキドキが頂点に達した義人は、そこである決心をします。
 生徒である椎名に、“告白”をする決意をしたのです。
 いやー、思いこんだら突進しますね、オタクっ子は。
 ええ、ピュアですから(笑)。

 そして放課後の保健室に椎名を呼び出した義人。

「ご、ごめんね、急にこんなこと…」

「えっと…?」

「は、はじめて君に会った時から…誠実でまじめそうな人だなって…気になってて…」

「………」

「こんな気持ち生まれて初めてなんだ……その……君のことが、す、好き…です…」


 リンゴーン♪……と、義人の妄想ではここできっと祝福の鐘の音が鳴らされるはずだったのでしょう。
 真面目でいい子で優等生な椎名が「僕も…」と言ってくれるはずだという。
 でも、現実はそうなりませんでした。
 ここで、いっちばん最初にご紹介した伏線が活きてくるのです。
 じつは椎名は、女子生徒にモテていい気になってる(と思いこんでる)義人のことを、心の底から軽蔑しきっていたのでした。
 女子生徒と食い捨てる最低男だと。
 そしてじつは、“モテる男”を義人が演じていたのと同様、椎名自身もみんなから「真面目でいい子」と言われ続けたために“優等生”を嫌々ながら演じて続けていた少年だったのです。
 軽蔑していた義人から、大した付き合いもないのに、外見だけで「誠実でまじめそうな人だなって…」と思われていたと知った椎名は逆上し、ついにその仮面を自ら剥ぎ取ってしまうのでした。

「…どいつもこいつも…マジメマジメって…くそっ…!」

 そう言うと、呆気にとられる義人を押し倒し、豹変した椎名はウブな保健医を組み敷いてしまいます。

「このことバラされたくなかったら、じっとしてなよ先生」

 脅迫してくる椎名の顔は、まさに『キチク眼鏡』そのものの冷酷さ。
 そのまま保健室のベッドの上で、義人は椎名に身体を奪われてしまうのでした。
 もちろん、椎名は義人のことを“遊び慣れてる”と思っているから、愛撫も乱暴です。
 でも、義人はそんな椎名を受け入れてあげるのでした。
 少女マンガのような恋に憧れていた夢が破れたことを知り、静かに涙をこぼしながら…。

 ――というところで、第一話が終了です。
 本作は、『drap』にて3回連載されたものですから、残り2話分あるわけですが、いやー、これは続きが気になるでしょー?(笑)
 本作のポイントは、“ピュアなオタクっ子”である受けキャラ・義人の“ピュアさ”が、単なる外面だけのものでなく、最後の最後までそれが貫かれるところにあります。
 第2話以後も、優等生の仮面を剥ぎ取った椎名に、義人は好きなようにカラダを弄ばれるんです、じつは。
 でも、義人は徹底してそんな荒れた心の椎名を受け入れます。
 乱暴された翌日、義人は椎名に言われます。

「先生で、また発散させてもらおうかな?」

「えっ」

「ね、先生」

「もちろん、僕のお願い聞いてくれますよね」

 “キチク眼鏡”そのものの顔で、義人にそんな“お願い”をする椎名。
 椎名は、義人が自分のことを好きだと知っていて「性欲を発散させてください」なんてことを言い放つわけですから、なんと傲慢な男なんでしょう。
 でも、ここでの椎名の心を慮ると、まあコンビニ前にたむろってる10代の男の子たちと同じで、「どこかで誰かに止めてほしい」という心が見え隠れしているんですね。
 義人にも、あんなレイプみたいなことをやった自分を警察に突き出すなりして罰してほしいとでも言うような。
 でも、そんな椎名を目の前にして、義人は怒るどころか、心の中で「君の心が少しでも安まるなら…」と呟くと、微笑みながら椎名のすべてを受け入れるのです。

「うん。椎名くんの言うとおりにする。何でもするよ。椎名くんの為なら。……保健室で待ってるから」

 どうですか、この聖母のごとき“ピュアさ”は。
 “少女マンガ好きな童貞くん”であるからこそというわけではないでしょうが、やっぱり世間知らずで純粋な“ピュアなオタクっ子”ぶりが最大限活かされているこの“オタクっ子受け”ストーリーは、BLでも案外ありそうでない分野。
 しかも、こんなウブいところばかり見せる義人が、エッチの時はふだんの“優等生顔”で敬語攻めしてくる椎名に、思いっきり喘がされておりますですよ(笑)。
 さーて、ここからどういう結末に持って行くんですかねぇ、緑山ヨウコ先生は…。

 というところで大変申し訳ありませんが、あとは実際にコミックスを購入してぜひご自分で読まれてみてください。
 絶対面白いので。

 本コミックスには、他に2本の短編マンガと、椎名×義人シリーズの書き下ろしオマケマンガ1本が収録されています。
 残り2本の短編マンガは、あんまり“優等生受け”でも“オタクっ子”受けでもありませんが、素晴らしい学園もの中心なBLでして、すんごく面白いです。
 椎名×義人シリーズ含め、本コミックスに掲載されているマンガを見ると、

「ああ、これが恋なのか――」

 と、攻めキャラなり受けキャラなりが気付くというテーマのマンガばかりになっているように、ブログ主は思いました。
 同時収録の『黄昏グルー』は、本当は好きあってるのに、誤解から相手をレイプ気味に犯してしまう幼馴染みの少年同士のお話しで、『その時はまだ知らない』は、親友から告白されて、その時は相手に対する自分の気持ちがよくわからず断ってしまったけれど、だんだんと“夜遊び”が激しくなる親友の姿を見て本当の自分の気持ちに気付く高校生のお話しです。

 えー、こんな風に書くと悪口に見えてしまうかもしれませんが(笑)、緑山ヨウコ先生の絵は多少古風というか古くさい感じの絵柄だなぁとブログ主は思っています。
 でも、ブログ主はそこがかえって好きぐらいの感じなんですが、そんな絵柄が今回の義人という“ピュアなオタクっ子”を描くのにはピッタリな感じになってまして、大変ハマって読んでしまいました。
 欲を言えば、もっと義人のオタクっぷりとかを描写しておいてくれるとよかったなぁと思いましたが、それは欲のかきすぎというものでしょう。

 それにしても、『drapコミックス』は緑山ヨウコ先生を始め、大変面白いマンガが多く、とても気になるレーベルなんですが、実際に『drap』を毎月買ってみるとそんな面白くないというのは、いったいどういうわけなんでありましょうか(笑)。
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