ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]強烈なフェロモンを出す“突然変異”に襲われた元風紀委員長サマ…狙うは元問題児のヤクザという不良×優等生な一作! 鈴木あみ『ウサギ狩り』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-真面目・カタブツ  受け-生徒会長・委員長  受け-眼鏡  特徴-社会人  特徴-ファンタジー  ●サ行-鈴木あみ  
ウサギ狩り(二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 す 3-1)ウサギ狩り(二見シャレード文庫) (二見シャレード文庫 す 3-1)
(2008/07/23)
鈴木 あみ

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 仕事が忙しくまったく更新できなかった当ブログですが、その間もブログ主はBL本を読むことだけは怠りなくつづけておりました。
 ご紹介したい本が山のように溜まってます。
 まずはこの本から行きましょう!
 鈴木あみ先生の最新刊『ウサギ狩り』でございます~。

 この本、発売前にネットで表紙をチェックした段階では、受けキャラ・宇佐美一羽(うさみ・かずは)が眼鏡をかけているのがよく見えず、買おうかどうか迷ってましたが、本屋で現物を見たら、そのたたずまいのあまりの優等生っぽさに即購入決定。
 しかも実際に読んでみたら、一羽のキャラ設定が、「高校時代は融通の利かない風紀委員長だった」という素晴らしいものでした。
 なんだよー。
 裏表紙のあらすじとかに、そんなこと一言も書いてないじゃん~。
 シャレード文庫の編集者の目には、そんな“優等生受け”要素は、とくにアピールするものではないと映っているのでしょうかね。
 ぐすん(涙)。

 で、今は社会人になってシステムエンジニアとして働いている一羽が、ある“大変な状況”に巻き込まれるというのが本書の基本ストーリーなのですが、気になる攻めキャラは、なんとこれまた元同級生。
 しかもヤクザの息子という設定で、高校時代には、風紀委員長だった一羽から毎日のように注意と減点を繰り返されていたというのが本作の攻めキャラ・狩野宗司(かの・そうじ)です。
 狩野は、今では親のあとを継ぎ、立派な(?)ヤクザの親分になっています。

 むははー。
 萌えますねー、この問題児×風紀委員長というカップリングは!(笑)

 で、この元風紀委員長サマの一羽が、長じてバリバリのエリートサラリーマンになっていたりすると本ブログとしては多少興味を失うところなのですが、カタブツなまま成長して、コンピュータを相手に暗く毎日を過ごすシステムエンジニアなんて職業に就いているところがまたそそるわけです。

 では、そんな一羽が巻き込まれた“大変な状況”とは何でしょう。
 とゆーか、一羽だけが巻き込まれたのではないんですけどね!
 じつは、ごく近未来の地球が舞台の本作では、数年前、女性のみに感染する謎の伝染病が蔓延し、わずかのうちに全世界の女性が死亡してしまったという設定になってます。
 世界は今、男だけになってしまっているわけですよ。
 ところがさらに事件が起こります。
 生き残った男たちの中から、約10万人に1人というわずかな割合で、通称「ミミつき」と呼ばれる、ある日突然動物のミミと尻尾が生える人間が出てき始めたのです。
 問題は、「ミミつき」からは同性を惹きつける強烈なフェロモンが垂れ流されていること。
 男ならば、「ミミつき」の側に寄っただけで、暴力を使ってでも「ミミつき」のカラダを自分のものにしたい、そんな衝動が起きてしまうほどなのです。
 だから、何の因果か突然ミミが生えて「ミミつき」になってしまった男たちは、人目を忍び、息を殺すようにして世間から隠れて生きざるをえません。
 本作の主人公・一羽は、ある朝起きたら「ミミつき」になってしまっていた不幸な男なのでした。

 とまあ、以上のようにライトとはいえSFちっくな味のある本作ですが、「ミミつき」の設定は理解するのも難しくないですし、よくあるライトノベル系の近未来ファンタジー小説のように、小難しい設定が物語の最初から最後まで山盛りで、世界観を理解するだけでくたびれはてるなんてことはありません(笑)。
 途中からなんて、あまりにも「ミミつき」の存在が自然すぎて、それが特殊な設定だということも忘れてしまうくらいのライトなSF設定なので、「ファンタジー系はちょっと…」というBLファンのみなさまも、安心してお手に取られることをオススメします。

 閑話休題。
 「ミミつき」になってしまった一羽は、一羽に責任があるわけでもないのに、「男に好かれるカラダになるなんて、そんな破廉恥な息子はいらない!」と理不尽にも激怒した父親から勘当され、実家の援助すら失って、都内の自宅マンションで一人、息を潜めて暮らしています。
 だって、道を歩いているだけでも男たちの性衝動を突き動かすようなフェロモンがカラダから出ているわけですから、危なくてコンビニにもなかなか行けないわけですよ。
 コンビニに着いたら着いたで、レジの店員は一羽を襲おうとするわけです。
 仕方なく、宅配ピザを呼んで食料を調達していた一羽ですが、ある日、一羽が「ミミつき」であると知ったピザ屋の配達人からも狙われ、ドアを開けたところを集団で踏み込まれ危うくレイプされそうになります。
 ならばと命がけで大量の食料を買い込もうと帽子でミミを隠して外に出れば、「ウサギ狩り」をしている秘密組織の構成員に追われる始末。
 そうなのです。
 「ミミつき」は、高値で売れるのです。
 そこを狙って、秘密組織が暗躍しているのです。
 現在の一羽が置かれた困難な状況をご理解いただけましたでしょーか。

(どうしてこの私にこんなものが)

 作中、一羽はそんなふうに心の中で呟いていますが、本ブログ的には、そんなふうにこれまで過ごしていた社会から拒絶され、絶望的な孤独に苦しむ「ミミつき」に、元風紀委員長サマがなっちゃったというだけで、大変ヨダレが垂れ垂れしてきてしまうわけですね(笑)。
 そしてある日、「ウサギ狩り」に追われ、命からがらマンションに逃げ帰った一羽が、部屋の前で旧友である攻めキャラ・狩野と数年ぶりに再会するところから、本格的に物語が始まるわけです。

 在学中、風紀委員長と問題児としての関係しかなかった狩野との突然の再会に一羽は驚きます。
 しかも驚くべきことに、一羽を目の前にしても、狩野はフェロモンに突き動かされる様子もありません。
 平然と一羽を見据え、話しかけてきたのです。

 彼がなぜ自分を訪ねてくるのか、一羽にはわからなかった。

「可愛いもんぶら下げてるじゃねーの」

 そう揶揄してくる狩野の視線は、一羽のやや垂れたミミにある。

「好きでぶら下げてるわけじゃない」

 一羽は相手にしなかったが、狩野はなぜだか喉で笑った。
 一羽は彼を睨み付ける。

「私になんの用だ? どうしてここまで入れた?」

 このマンションはオートロックで、住人以外は入れないはずなのだ。
 狩野はポケットからカードを取り出し、一羽の目の前に翳してくる。それは一羽が持っているのとお案じ、このマンションのカードキーだった。

「俺もここに部屋を買ったからさ」

 狩野はさらりと答えた。

「買った?」

「ああ」

「ここに?」

「ああ」

「どうして…!」

 わけがわからなかった。一羽がここに住んでいることは知っていたはずだから、偶然ではありえない。だからといって、わざわざ同じマンションに住もうとする理由なんて――。

「真打ち登場ってわけよ」

 ますます理解できず、一羽は口を開けたまま呆然と立ちつくす。

「知らなかった? 今日、おまえを捕まえようとしたやつらのボスが俺だよ」

 一羽は愕然とした。あまりに驚いて、言葉もなかった。
 狩野は微笑い、視線を一羽のミミへと移す。

「へえ…驚くと、そのミミ立つんだ?」

 なんと!
 狩野こそが一羽を拉致しようとしていたヤツらの親玉だったのです…!
 そしてそのまま狩野に腹を殴られた一羽は、狩野の家へと拉致られてしまうのでありました――。

 というのが、2人のファーストコンタクト場面なわけでありますが、ここまででみなさん相当本書を読みたくなられていると思います(笑)。
 もう、なんていうか、そそられる要素が満載でしょう!
 鈴木あみ先生の小説を読むといつも思うのですが、ストーリーがスッキリしていて無駄がなく、しかも読者への謎の提示の仕方がうまい…。
 本作でも、そもそも「ミミつき」というのは何なのか、それから狩野はなぜ一羽のもとへ突然姿を現したのか、そして狩野はなぜ一羽のフェロモンに反応しないのか等々、序盤からいくつかの謎が読者の眼前に投げ出され、「どうして? どうして?」と思わされるうちに読者はどんどんページをめくっていってしまいます。
 しかも、そんな数々の伏線を張り巡らせつつ、徹頭徹尾、お話しの中心がボーイズラブから外れないのがまたよいのですな!

 さあ、拉致られたあとの2人の会話にも、優等生スキーをキュンキュンさせてくれるラブい会話があふれておりますよ!
 なぜ狩野は一羽を拉致ったのか、その答えが読者にも一羽にもわからない状況のなか、「家に帰せ!」と暴れる一羽にまず狩野が脅しをかけます。

「おまえ、どっちがいい?」

「どっち、って」

「俺の玩具になるのと、誰とも知れない金持ちに売り飛ばされるのと」

 むふふ。
 BLでは定番の設定であります「俺のものになるか、売り飛ばされるか、どっちか選ばせてやろう」シチュエーションではありますが(笑)、言われた一羽はタマらない反応を見せてくれます(笑)。

(狩野の玩具)

 身の内をぞくりと戦慄が走り、思わず自分の身体をかばうように抱きしめた。

 おカタい元風紀委員長サマが、「狩野の玩具」という言葉に反応して、なぜかカラダがゾクリと反応してしまうのですよ。
 うわー、えろー(笑)。

 でも、狩野にこんなことを言われて、ショックを受けちゃう一羽。

「ま、俺もいくらミミつきとは言っても男には興味ねーし、女がいなくなったからって男に手を出すほど落ちぶれてねーけどな」

 お前には手を出すほどの価値もない――そんな意味でいわれたと一羽は思っちゃうわけですな!
 いやー、ラブい(笑)。
 言われた一羽は、とても哀しくなって強気に言い返しちゃったりするのです。

「そういえば、おまえは昔から根っからの女好きだったな。いつもいつも女を連れ歩いて」

 でも、狩野は冷静に言い返します。

「ああ。よく覚えてんな、そんな昔のこと」

 うむー。
 このやりとりも萌えますねぇ…。
 何気ない会話の中で、表面上は狩野に対してツンツンしている一羽が、狩野を昔のことまでよく覚えていることが暴露されちゃって、「あれ、もしかして、一羽って狩野のことを…」みたいな少女マンガ的ストーリーが展開されていくわけです(笑)。
 で、決定的なのは、この場面。
 一羽のミミを悪戯するように触ってくる狩野に、一羽が思いっきり過剰反応して反発しますよ…!

「似合わないって…言うんだろ…っ。わかったから、放せ…っ」

 本作最大の萌えは、この部分にあるのかもしれません(笑)。
 じつは、一羽は最初から最後まで、自分に「ミミ」が似合ってないと思ってるんです。
 ウサギのような白くてふわふわしたミミが、カタブツで眼鏡かけてて友達も少ない自分には絶対似合うはずがないと。
 で、狩野がミミを触ってきたときも、上のような反応を返しちゃうわけです…。
 可愛いぃぃいいいいいいい(笑)。
 なんというネクラな優等生!(笑)。
 しかも、この場面、もちろん読者の期待通りにエロい方向に流れていきます。

「別にそんなことは言ってねーよ」

「言ったじゃないか…っ」

「ウサギのミミがお前に生えるとは思わなかった、って言ったんだよ」

(同じことじゃないか)

 一羽はそう言い返したかったが、実際にはそれどころではなくなっていた。
 狩野が指先でミミを擦るたび、どうしようもなく背筋がぞくぞくするのだ。振り払いたかったが、身体にまったく力が入らなかった。

「は…なせ」

 一羽はやっとのことで口にした。

「え?」

「さわるな…っ」

 その瞬間、狩野の目が、ふいに意地悪く細められた。

「へえ…もしかして、ミミって感じんの?」

 そう言ってまた撫でてくる。

「ちが、…っあぁ…ッん」

 否定しようとしたにもかからわず、嬌声が唇をついて出た。自分のものとも思えない、思いたくもないような甘い声だった。

 えー、この第一エッチ場面、このあとなんと16ページ近くも続いてくれます(笑)。
 質量ともに大満足!

「あ、放…っだめ…だっ、ああっ」

「だめじゃねえよ。大丈夫だから」

 声だけは優しく囁き、促すように強く擦り立ててくる。
 同時に深く貫かれ、一羽は達していた。

 これはエッチの最終場面の描写ですが、なんとなくラブい感じが伝わりませんか?(笑)
 詳細をお知りになりたい方は、もちろんご自分で本屋にGO!であります。

 いやー、正直言って、これ以上本書はご紹介しなくても、みなさんの“読みたい度”はかなり上昇しているとは思いますが、あとはブログ主の“感動の記録”という意味で、以下に萌え萌えポイントを少しだけご紹介しておきます。

 とにかくブログ主が言いたいのは、本作は素晴らしい“優等生受け”であるということ。
 それはここまでご紹介した場面――優等生が「自分なんか…」と暗く卑下してる――でもよくおわかりいただけたと思いますが、この後も折々に“優等生受け”要素がストーリー上ですごく活用されてるんです…!

 例えば、狩野に監禁された一羽が、どうしてもそれまでやっていた仕事の処理に必要だからと、一度でいいから自分のマンションに戻りたいと狩野に言う場面。
 一羽の想像に反して、狩野はそれを許すばかりか、「俺が自分のクルマで送ってやる」と言うのです。
 あまりに物わかりがよすぎると、狩野の意図を疑う一羽に、狩野はこう言います。

「このオレ様の親切を疑うわけ? そんなこと言える立場?」
 
 一羽はぐっと詰まった。

「け…けど、おまえがそんなに私に親切にするなんて、何か裏がありそうで」

「ねーよ。…ただ」

 狩野はにこりと笑った。

「昔あれだけ俺のこと減点しまくってた風紀委員長サマが、俺に屈辱的なお願いをする姿が見てみたいだけで」

「な…」

「『宗司さん、お願い』って、可愛く言ってみて」

「はあ!?」

「安いもんだろ」

 そしてこの場面、素晴らしいことに、一羽は宗司に言われたとおり、とっても可愛く“お願い”をさせられるんです(笑)。
 それがどんなものか、そしてそれを見た狩野がどんな反応を示したのかは、とっても素晴らしすぎてここでは書きません(笑)。
 ぜひご自分の目でお確かめを…。

 この後にも、じつはある重要な新キャラが登場して、一羽がとっても可哀想なことになっちゃったり、萌える場面が目白押しになんですが、ああ、これ以上書くと、さすがにネタバレになってしまうので、もうここで筆を置くといたしましょう…。
 でも、何度も言いますが、とにかく一羽は「私なんか…」という卑下した感覚をずーっと心の中に持っており、それが要所要所で顔を出すんです。
 で、狩野との関係もそれが原因でモメたりするんですが、それがアナタ、最後の場面ではあんなことにぃぃいいいいいいいい!!!!

 ハァハァハァハァハァ。
 さあ、BLですからモロわかりな展開とはいえ、狩野はいったい何を考えて一羽を拉致したんでしょうね!(笑)
 そして、2人はいったいどうなってしまうんでしょうか!
 最初にも書きましたが、ちょっとSFちっくな本作ですが、ストーリーは9割以上が2人のラブい部分に当てられていて、まったく弛むということがありません。
 ほら、こーゆー受けキャラが何かに追われてるとかゆーBLだと、組織との戦いとか、主人公が逃げるときのアクションシーンとか、すごい裏の悪いヤツらのヒソヒソ話の場面とか、まあハッキリ言ってBLと関係ない部分のお話しが膨らみすぎちゃって、収拾がつかなくなってる小説ってよくあるじゃないですか。
 本作は、まっっったくそーゆーことがありません。
 いっそ清々しいくらいに、狩野と一羽のラブからピントがずれません。
 ブログ主は、もう10年以上前ですが、アイスノベルズで同じ鈴木あみ先生が書かれた超傑作BL小説『東京あまとりあ』の上下巻を読んだとき、感動のあまりオシッコを漏らしたまましばらくそこを動けなかったことがあります(笑)。
 『東京あまとりあ』も、じつは入り組んだ設定のお話しなのに、読者にはすごくすっきりした形と描写でストーリーが提示されて、よけいなところに寄り道したりしないんですね。
 とにかくBL。
 最初から最後までBL。
 ブログ主はそーゆータイプの小説が大好きなので、いつ読んでも鈴木あみ先生の、ラブからピントがずれないストーリーテリングには、これぞプロの技だと感動してしまいます。
 それが!
 この!
 “優等生受け”の傑作小説で味わえるなんて!

 本当に本作はブログ読者のみなさまにはオススメです。
 しかも後書きを読むと、「ウサギ狩り」設定の小説がシリーズ化されて今後も出るって書いてあるよ…!
 うーん、狩野×一羽でまた出してくれるのかなぁ。
 それとも、作中で出てきたあのキャラで新作になるのかなぁ…。
 次作がいつになるかは書かれていませんでしたが、それまでブログ主はどんな内容になるかを楽しみに萌え萌えしながら、頑張って生きていこうと思います。
 いや、本当にありがとうございました(笑)。
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