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ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

[コラム]腐男子はつらいよ!?(その7) 構想3分、作業に14時間超! この10年でBL本の“エロ比率”はどう変化してきたかを実態調査してみました~!


Category: 腐男子はつらいよ   Tags: ---
 せっかくのお休みで時間もあるので、久しぶりに何か変わった記事を書こうと思ったのが運の尽き…。
 こ、こんなに苦労するとは思わなかった~!
 途中、ご飯を1回食べただけで、えんえん14時間も没頭してました…。

 いったい何をやっていたのかといえば、“この10年でBL本のエロい場面は量的にどれだけ変化したのか!”を調査してみたのであります。
 苦労したので自画自賛しますが(笑)、日本BL史上始まって以来の偉業!(のはず)
 てゆーか、誰か褒めて!!(哀願)

 

 
 じつは、先日の記事で書きましたとおり、まだ不完全なものとはいえ、自宅にあるBL本の蔵書リストをブログ主は作り終えたところでした。
 せっかくあれだけ苦労して蔵書リストを作ったのだから、何かこれを使って面白いことをやりたいなぁと思ってました。
 で、思いついたのが、1996年に出たBL本と2006年に出たBL本を、それぞれエロい場面が何ページあるかを調べ上げて、どっちがどれだけ多いのか、この10年間でどう変わったのかを調べてみようということだったわけです。
 本ブログ左側にありますブログ主のプロフィール欄を見ていただきますと、そこにちーけんの蔵書リストへのリンクが並んでます。
 その中に「発行年順」というのがあると思います。
 これをもとに、自分の蔵書BL本の中から該当年のものを選び出し、一冊一冊のページをめくっては、「エロページが1ま~い、2ま~い、3ま~い…ああ、1枚足りないぃ~」(意味不明)という作業をえんえんやっておりました。
 やり始めたときはまだお昼前だったんだけどなぁ。
 今やすっかり草木も眠る丑三つ時ですよ…。

 以上、本記事の意図するところは概略わかっていただけたと思いますが、こんな方法で調べましたというのがわかるように、調査方法を一応書いておきます。
 残念ながらブログ主には統計学の知識は1ミリもないので、こうして調べた数字が統計学的に有意なのかどうか、それはまったくわかりません(笑)。

 まず、BLといってもマンガと小説に分かれますから、本調査においても、2つを分けて調べることにしました。
 そこで、ブログ主の蔵書リストの96年分と06年分の中から、乱数発生ソフトを使って、BLマンガとBL小説をそれぞれ20冊以上選び出すことにしました。
 その結果、96年のBLマンガが22冊、BL小説が27冊、06年のBLマンガが24冊、BL小説が26冊選び出されました。
 以上のサンプル抽出に際しては、著者が複数になるアンソロジー本などは除外してあります。
 また本選びには、ちーけんの意思は一切働いていません。

 次に、サンプルとして選ばれた本を、本棚を回って全部取り出しました。
 ここで、何度も何度も立ったり座ったりしたために、まず何度も立ちくらみを覚えて死にそうになり、本を探して前屈みになったり背伸びしたりしているうちに、猛烈な腰痛に襲われブログ主は苦しみました(悲)。
 しかもMY書庫はもちろん冷房なんかないので暑いし!
 今も腰は痛いです。

 ここまでで所要1時間半ほど。
 で、いよいよ一番の難関と思われた“BL本を1ページずつめくってエロい場面のページ数を調べる”作業に突入しました。
 さっきも書きましたが、これは本当に辛かった!
 ずっと同じ姿勢でBLのページをめくりつつ、数字を忘れないように隣に置いたメモ帳に細かく書き付けていくと、目はしょぼしょぼしてくるし、さらに腰は痛くなるし…。

 この“エロ場面ページ数調査”においては、以下の点に留意しました。

(1)BLマンガでは、エロ場面の回数と、それぞれのページ数を調べる。
(2)BL小説では、それにくわえて、「最初にエロ場面が出てくるのは何ページ目か」を調べる。

 いちばん難しかったのが、“エロ場面”をどう定義するかでした。

(3)少なくとも性器に触れる程度の性的接触があること(笑)
(4)エッチしようとしたら電話が鳴って「はい、いま出ます!」で中断しちゃったり、攻めキャラが受けキャラを脅そうと思ってギリギリまでエロいことをして「フ…大人を舐めるから痛い目に遭うんだ」とか言って止めちゃうような“寸止め場面”は“エロ場面”と認めない
(5)主人公の回想シーンとかで、1、2コマだけエロい場面が描かれたりするのはカウントしない
(6)ストーリー上はそこで確実にセックスしてるはずなんだけど、受けキャラが「ああっ…やめて!」とか泣き顔で言った途端にコマがフェイドアウトしていって、結局肝心の場面が描かれていないようなのも、“エロ場面”とは認めない
(7)攻めキャラが受けキャラの服をビリッと破いて乳首を舐めるところで終わっちゃう、程度の低いペッティングみたいなのは、やっぱり“エロ場面”と認めない
(8)肝心のセックス描写がないんだけど、明らかに“事後”の感じの2人がぐったりしながら煙草吸ったりしてても、やっぱり直接表現がない以上はノーカウント
(9)素っ裸の2人がベッドで子猫のように抱き合って眠ったりするのも、エロくないから勘定外
(10)たとえ1ページだけのエロ描写でも、後孔に指突っこんでたり、指についた白濁をペロッとしてるようなしっかりした描写(笑)は、ちゃんと“エロ場面”としてカウントする

 ただ、個別的にはかなり迷うシーンもあり、最終的にはブログ主の価値観で“エロ場面”か“非エロ場面”かは決めさせてもらいました。
 また、さらに難しかったのが、“エロ場面”と判定したとして、その“エロ場面”がどのページから始まってどのページで終わるのかを決めることでしたが、これは基本的には肌が露出しはじめたところを“エロ開始”とし、攻めも受けもみ~んな発射し終わって、身体を放して会話し始めたりしたところを“エロ終了”としてページ数を決めさせてもらいました。
 こちらで迷ったのが、挿入やハードなペッティングの前戯としてのヘビーなキスは、“エロ場面”としてカウントするのかどうかというところでしたが、これはそーゆーキス場面が単独で出てきたら“非エロ場面”として判定されることに鑑み、“エロ場面”のページ数には数えませんでした。
 
 …ふぅ。
 こんな人類の未来に1ミリも役に立たないことを真面目に書いてると、何だか自分の人生が悲しくなってきます(涙)。
 ともあれ、以上の基準で“エロ場面のページ数”は勘定いたしましたです。

 それでは、前置きが長くなりましたが、調査結果の発表にまいりましょう!

・96年発行のBLマンガ

著者名

タイトル

エロ場面回数総エロページ数本の総ページ数
さとうかずこLITTLE1511p184p

高永ひなこ

合格祈願00p194p

桜海

解放の呪文625p178p
七瀬かい俺のテディベア1153p200p
柊ゆき卒業写真513p220p

風祭壮太

神様が遊んでる14p204p
乱魔猫吉あくまなんだもん411p182p
いくしまみつぐぼくたちの作り方00p186p
くればやし月子きみをさがしてた37p188p
ふみづき綾人ふらわあ・ROOM12p186p
烏山千歳恋人と別れる51の方法422p198p
夏賀久美子俺たちの恋愛事情11p182p
恭屋鮎美恋の賞味期限733p194p
九条AOIOpen11p182p
虎丸SUCCESS534p194p

笹木阿弓

篭の鳥414p194p
全国乃けうる青い春の病持12p202p
美杉果林オートマチック・ラヴァーズ24p220p
ビリー高橋ヴィーナスにお願い23p182p

小泉沙都

Toy boys432p198p
松崎司恋愛小説ができるまで00p180p
東谷珪Half time13p194p

・06年発行のBLマンガ

著者名

タイトルエロ場面回数総エロページ数本の総ページ数
CHI-RAN餓愛36p164p
あきばじろぉフェロモン系!1359p212p
さかもと麻乃冬休みニュース!619p174p
しおべり由生とろけるハニー1254p212p
黒娜さかき恋の口火623p198p
山葵マグロネクラートホリック413p204p
篠原栄ムカつく奴516p180p
水上シンイジメたいほど愛してる754p174p
星野リリイラブクエ216p180p
大槻ミゥ隣にきみのぬくもりを825p198p
町屋はとこまたあした742p204p
桃季さえ桃色御伽草紙214p166p
日高ショーコリスタート526p212p
かゆまみむネコ借りてみました937p164p
しもがやぴくす幻鎖・拘束1797p196p
橋本あおい犬と呼んでください725p198p
高橋依摘恋する旅館へようこそ723p182p
志野夏穂意地悪なアイツ00p166p

須貝あや

我慢できない!836p190p
千葉リョウコオレのずっと好きな人412p180p
桃月はるか好きになってもいい?621p196p
猫田リコ少年ビューティー12p212p
霧島珠樹犬カタログ517p182p
簗緒ろくGlamourous Lip631p168p


・96年発行のBL小説
著者名タイトル

エロ場面回数

総エロページ数

本の総ページ数

初エロ場面

どおる恋の元気本舗942p244p15p目
バーバラ片桐地下室の守護者467p274p72p目
やすはらあおい降る星の彼方に427p276p30p目
井村仁美君の笑顔を守りたい211p232p74p目
夏樹碧ブルーボーイに紅い薔薇を00p208p208p目
火崎勇日常侵略!澄倉さん214p230p94p目
吉田珠姫春ものがたり112p230p170p目
金沢有倖誰にも渡さない120p240p185p目
古屋支那YOU'RE MY LIFE330p242p106p目
五百香ノエルあなたは純情な我儘841p282p6p目
鹿住槇シンデレラちからいっぱい23p200p149p目
鹿住槇放課後のカップヌードル00p274p276p目
若月京子君を見つめて327p234p118p目
小林蒼笑顔の予感18p262p232p目
織原茉莉花まなざしの向こうには

3

24p218p63p目
須和雪里キャプテンにおまかせ!524p276p74p目
染井吉乃声を聞かせて442p250p26p目
速川ほなみベイビィ、ユア マイホーム19p246p198p目
速川ほなみ彼はシャイマン00p232p232p目
鷹藤緋美子デュオ・ウルフ319p306p75p目
天海醒川の流れる街のそば418p228p11p目
嶋田純子水月宮833p258p23p目
藤隆トラ猫のタンゴ313p278p33p目
白城るた夜明けの鳥14p260p114p目
柚子稀ぜねこ思いどおりにはいかないっ。49p276p45p目
葉澄梢子だから忘れない13p246p206p目
隆塔きららダイヤモンドがほしい110p274p195p目

・06年発行のBL小説
著者名タイトル

エロ場面回数

総エロページ数本の総ページ数初エロ場面
つたえゆずいきなり生徒会!?224p194p53p目

バーバラ片桐

最愛の束縛475p242p51p目
伊郷ルウ夢に繋がれて750p242p9p目

鳥科ひゆ

支配者は夜ごと奪う646p226p41p目
加納邑皇帝は白百合を奪う331p258p92p目
火崎勇最良にして最後の選択546p262p27p目
吉田珠姫ピジョン ブラッド984p284p29p目
金丸マキ不夜城エンドレスラブ00p290p290p目
月上ひなこ悪魔に嫁入り334p292p55p目
高峰あいす紅の褥777p230p39p目
榊花月光の世界322p258p68p目
秋山みち花華の繚乱776p258p53p目
松岡裕太お兄様は言いなりにならない4102p292p52p目
水戸泉恋の馬鹿さわぎ446p246p28p目
成田空子キラリ!真夏の台風少年454p226p17p目
大槻はぢめいま、王子様と密談中545p250p31p目
日生水貴帝都恋華535p262p57p目
柊平ハルモ籠の中で恋を唄う217p262p227p目
六堂葉月蝶ひらり、華ふわり333p232p88p目
和泉桂闇に契りし者、汝の血を324p242p68p目
あすま理彩執事は夜の花嫁851p262p81p目
綾乃カナ砂漠の花嫁643p226p55p目
可南さらさ微熱の引力424p278p112p目
崎谷はるひ恋花は微熱に濡れる260p334p110p目
小川いら胸にしまっておけよ221p226p148p目
水島忍天然媚薬100%の王様455p258p30p目


 以上の調査結果からそれぞれの分野での平均値を出しました。
 まとめますと、以下のような塩梅になります。
 部門別に参りましょう!

 まずは、

 (1)「BL本1冊に出てくる“エロ場面回数”」

 
が10年間でどう変化したか!

 ・96年分BLマンガ=平均2.9回 → 06年分BLマンガ=平均6.3回
                               (10年で2.2倍に)
 ・96年分BL小説 =平均2.9回 → 06年分BL小説 =平均5.1回
                               (10年で1.8倍に)

 細かい分析は後に回しますが、単純に見ると、この10年間でエロ場面の数がどちらも約2倍になってるのがわかります(笑)。
 ただ、伸び率でいうとBLマンガのほうが高いですね!

 ブログ主が思うに、96年当時のBLマンガというのは、エロ描写というものの質と量において、はっきり言って大層貧弱なものでありました。
 なぜかと考えれば、それまでのBLというのは、当時まだまだBL界で力のあった雑誌『JUNE』に、『小説JUNE』はあったけれど『コミックJUNE』がなかったことからもわかるように、BL小説が主力でBLマンガというのは、まだまだ発展途上の表現形式だったんですね。
 実際、ブログ主の蔵書リストの97年頃までの分を見ていただいてもわかりますが、圧倒的にBL小説の数が多く、絶対数でBLマンガは負けてます。
 その中で、90年代中盤に『ビーボーイ』や『ガスト』などのBLマンガ誌がいくつか創刊しはじめたわけですが、当時の読者も編集も作家も、今のBLマンガのような激しい性表現を伴ったBLマンガを商業誌で堂々とやったり読んだりする勇気はほとんどなかったような気がいたします。
 …だって、それまでそんな過激なBLマンガを商業誌で見た経験がみんなほとんどなかったわけですから(笑)。
 人類で最初にウニを食ってみたヤツがたぶん回りの人から「お前そんなの喰ったら絶対死ぬからやめとけ!」ときっと止められたように(笑)、何事も道なき道を歩くことは大変です。
 当時、BL界に“エロ”という道はまだまだ敷かれてなかったわけですなー!
 時を同じくして『モーリス』や『ブレス』といったエロ系BL雑誌も出始めていましたが、あくまで「裏」の扱いでした。
 『ビーボーイ』や『ガスト』が、BL界の『ジャンプ』『マガジン』だとしたら、『モーリス』や『ブレス』はやっぱりBL界の『ホットミルク』や『ペンギンクラブ』、『エロトピア』という感じでしたからねぇ…。
 実際、上の96年分BLマンガのリストを見ていただければわかりますが、総エロページ数が30p以上になっているBLマンガ3冊は、すべて『ブレス』掲載のものです。
 普通の(?)BLマンガ誌では、まだまだエロが大っぴらに描かれる状況じゃなかったんですねぇ。

 それが10年経った今では、大きく状況が変わりました。
 『ビーボーイ』だって今じゃエロ上等、というかエロがないと売れません(笑)。
 コペルニクス的転換とはまさにこのことかと!←大げさ
 そんな時代状況の変化を写している数値だと思われますですよ!

 続いて、

 (2)「BL本1冊での“総エロページ数”」

 
が10年間でどう変化したか!

 ・96年分BLマンガ=平均12.0p → 06年分BLマンガ=平均27.8p
                                (10年で2.3倍に)
 ・96年分BL小説 =平均18.9p → 06年分BL小説 =平均53.4p
                                (10年で2.8倍に)


 こちらも興味深い結果が出ました。
 目に付くのは、BL小説の総エロページ数の伸びが著しいことと、てゆーか、今のBL小説って、1冊平均53ページもエロ場面があるのかよ! という単純な驚きです(笑)。
 たしかに96年頃のBL小説って、エロ場面を探すのが大変でしたけど、今のBL小説はどこ開いてもエロ場面って感じがします。←大げさ
 われわれ読者の実感に沿った結果だなぁという気がしますね!

 で、そのBL本1冊の総エロページ数ですが、もちろん上の数値でだいたいのイメージは掴めますが、よく考えれば、500ページの本に50ページのエロ場面があるのと、100ページの本に50ページのエロ場面があるのでは、まったく意味合いが違うわけでして、そこで、

 (3)「BL本1冊に占める“エロページの割合”」

 
を計算してみました。
 出し方は簡単です。
 本の総ページ数を、総エロページ数で割るだけです(笑)。

 ・96年分BLマンガ=平均6.2% → 06年分BLマンガ=平均14.6%
                                (10年で2.4倍に)
 ・96年分BL小説 =平均7.4% → 06年分BL小説 =平均17.8%
                                (10年で2.4倍に)

 これは一目瞭然…!
 どちらもずいぶん増えてますねぇ。
 で、(2)で見たとおり、やっぱりBL小説のほうは、総エロページ数が増えたのに合わせて、BL本1冊あたりの“エロページの割合”もググッと伸びてます。
 BLマンガのほうがやや低いのは、BLマンガの場合、短編ものが多くて、そうするとマンガ1本で24ページ程度の作品が多いですから、あんまりエロページの割合が増えすぎると、お話作りに支障が出るため、BL小説に比べると伸び率が抑えられているのではないかと、ブログ主は推測しています。
 BL小説は、単行本であれば1冊約200ページは最低でもあって、それがまるまる一つのお話しに充てられることが多いですから、その中でエロページの割合が高まっても、さほどストーリー展開に支障はないのかと。
 よって、今後10年を考えれば、BLマンガにおけるエロページ割合は、この数字程度が天井であって、これ以上はあまり伸びないということも考えられましょう。
 BL小説では、読者のエロ需要がありさえすれば、まだまだエロページの割合が増える余地はあるように思います。

 さて続きましては、せっかくBL本1冊当たりの“エロ場面回数”と“総エロページ数”を調べ上げたことですから、両者の数字を使って、
 (4)「エロ場面1回当たりのエロページ数」を算出してみました
 これで何がわかるかといえば、この10年で一回のエロ場面での濃度というか密度がどう変化したかわかるというわけです(笑)。

 ・96年分BLマンガ=平均2.8p → 06年分BLマンガ=平均4.2p
                               (10年で1.5倍に)
 ・96年分BL小説 =平均6.6p → 06年分BL小説 =平均10.9p
                               (10年で1.6倍に)


 ふむふむ。
 これも実感と合う数字ですね。
 今回、エロページ数をこつこつと数えていても思いましたが、最近のBL小説のエロ場面は、とにかく1場面が長いのですよ!(笑)
 えんえん続きます。
 一回発射しただけじゃ終わらなくて、受けキャラが「も、もう抜いて!」とか「続けてなんて無理!」とみんな叫んでました(笑)。
 それに比べると、昔のBL小説は一回ごとの長さも短かったですからね~。
 で、もちろん1場面あたりのエロページ数が増えれば、そこで描かれるセックスのパターンもどんどん増えてきているわけですよ。
 昔のBL小説みたいな、抱きしめてキスして正常位で入れて受けキャラが「う、動いちゃダメ!」とか言ってるうちに“頭が真っ白になって”いつの間にか終わってたという描写ばっかりじゃ、長いページ数持ちませんから(笑)。
 だから今のBLだと、みんなテクニックが多彩ですよね。
 なんかいろいろ舐めたり、ひっくり返したり、場所変えて何度もやったり(笑)。

 でも、数字をよく見ると、この“エロ場面1回当たりのエロページ数”は、絶対値としては増えているわけですが、伸び率でいうと、他の分野に比べて低い数字に止まってるのが興味深いですね。
 この10年で、ともに2倍以上になった(1)のBL本1冊あたりの“エロ場面回数”の伸びや、(2)BL本1冊当たりの“総エロページ数”の伸びほどに、この(4)“エロ場面1回当たりのエロページ数”が伸びてないことを考えると(10年で約1.5倍程度)、こういうことが言えるのではないかと思います。
 この10年で、BL本全体の傾向として、読者のエロ需要に応える形で、まず何よりも1冊に出てくるエロ場面の回数が増やされたものの、すべてのエロ場面を同じ密度、量で描くと冗長にも見え、ストーリー展開に支障が出ることもあるので、濃いエロ場面は徹底的に濃く、そうでないエロ場面はあっさり処理する技術(?)が発達してきた――。
 なんだか、わかったよーなわからんよーな感じで申し訳ないのですが(笑)。

 で、最後にもう一つ、最初のほうで述べましたとおり、BL小説でだけ調べたデータがあります。
 (5)「BL小説で最初のエロ場面は何ページ目に登場するか」です(笑)。
 いやー、ずっと思ってたんですけれど、昔のBL小説って、なっかなかH場面が出てこなかったじゃないですか!
 それが最近はすいすい出てくるなーと(笑)。
 そんな“体感”が本当かどうか、数値で調べてみました。

 ・96年分BL小説 =平均112.2p目 → 06年分BL小説 =平均73.5p目
                                (10年で34%減)
 
 いやー、これは顕著な数字が出ましたね!
 まさに“体感”どおりです(笑)。
 というか、昔のBL本はマンガも小説も、最初から最後までキスしかしないってのたくさんありましたからねぇ。
 ちなみに今回の調査では、そういう“エロなし”なBL小説では、最後まで出てこないという意味合いで、“初エロ場面登場ページ”をその本の最後のページにあるものと仮定して計算しています。
 だいたいBL小説の1冊の総ページ数は230ページ程度のものが多いですから、イメージで行くと、96年ごろのBL小説では物語のちょうど真ん中で初めてエッチ場面が出てきたけれど、今では3分の1も行かないところでもうエッチしちゃうという感じでしょうかね~(笑)。
 この数値は、今後さらに低くなることが予想されますな! 

 さあ、というわけで“数字で見るBL界(エロ)10年の歩み”はいかがでしたでしょーか(笑)。
 いやー、記事を書き始めたのが午前2時過ぎで、もう6時前だよ~!
 今日はこれからショタスクラッチ行かないといけないのに…。
 ね、眠い…。
 でも、1冊1冊を読み返しながら調べていっただけあって、今後のブログ記事執筆のヒントになるネタをたくさん見つけました(笑)。
 以前、獣姦BLについての記事をここで書きましたが、そこで書いた内容を覆す本とかが今回見つかったりして、早めにそういう“新発見”も記事にしたく思ってます。 

 で、最後にまとめというほどではないんですが、じつは今回のデータで言うと、BL小説の単行本一冊あたりの総ページ数は、96年には251ページだったのが、06年には301ページにまで増えてきてます。
 たしかに最近のBL小説ってぶ厚いのが多いですよね。
 二段組みで実質的に分量を増やしてるのも多いですし。
 で、先ほどの(2)「BL本1冊での“総エロページ数”」のところで見たとおり、BL本1冊あたりのエロページの数は、96年の18.9ページが06年には53.4ページにまで増えてるんですね。
 この両者を併せて考えると、編集サイドや読者の要請によって、BL作家さんは無理やり(?)エロ場面のページ数を増やしたはいいものの、それでは普通のストーリー部分が書き足りなくなっちゃって、そのぶんお話し全体の長さも増やしちゃった、という推測もできます(笑)。
 エロ重視のBL界の流れが、BL小説1冊あたりの厚さを増やしているとしたら、それはすなわち出版社側の紙代経費を増やすことであって、即、出版社の経営悪化に直結しますからね!
 いやー、恐ろしいことであります!
 BLマンガのほうは、1冊あたりの総ページ数は減ってるんですけどねぇ。

 …さて、今気付いたんですが、仮にも“優等生受け”推奨ブログなんだから、96年と06年で“優等生受け”の割合はこう変わった! とか調べればよかったですね(笑)。
 でも、それにはもっとサンプル数が必要だろうなぁ。
 1人でやるには、この数字が限界のような気がします。
 本当に疲れました…!
 誰かお一人でも「面白い!」と言ってくれれば望外です(笑)。
 それにしても、思いつきでやった割には、興味深い数字が出てきてよかった…!

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Comments

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エロ比率実態調査、ほんっとにお疲れ様でした!
私もただただスゲーと感心してしまい、とりあえずポチリさせていただきましたよー。
知り合いにショコラで書いてる方がいるんですが、やはりエロの回数は指定されるようですよ(笑)
少なかったらダメってことでしょうか。
んまあ、レーベル・出版社によって多少の差はあるんでしょうけども、ちーけんさんのはじき出した結果を見れば、一目瞭然ですね。

確かに最近は受け子が可哀想なくらい攻め立てられてますよね(;´∀`)
特に小説はその傾向が高いです。
もうダメ!って言ってるのに、攻めが絶倫なものだから立て続けもよく見ます・・・てか、1ラウンドで終わってる小説、あまり最近読んだことないーー。

つことで最近、夜光花ちゃんのエロがしつこくてイイナー!と思っているエロ小僧です。フフフ
あ、「深紅の背徳」は受けの神父がかなりいい子ちゃんでしたよ♪
いやーーって言いながら、しっかり感じまくってましたし(笑)
機会があればどうぞなのです。
 
 
乱菊兄貴、こんにちは!(いえ、なんか雰囲気で…笑)

ほへー。
やっぱり編集サイドから回数まで指定されるんですか~。
大変な世の中になってるんですねー、BL界は(笑)。
「エロ5回でお願いします」って言われたら、それに合わせてお話しを作らないといけないですもんね。
それはそれで大変だよなぁ。
エッチするのにも必然性は何らか必要でしょうから。
でも、ショコラで書いてる先生なんて、凄いですねー!
いったいどなたなのだろうと妄想の翼が広がります(笑)。

本のお教え、ありがとうございます。
でも、もちろん読んでますとも、『深紅の背徳』!
5月末くらいにじつは感想もアップしておりますw
ちょっと不満もなかったわけではありませぬが(笑)、非っ常~に良い作品でありました。
あの先生のエロは読んでて飽きないですよねw
毎回いろんなバリエーションがあるし。
夜光花先生の小説は、たまに設定が重すぎてついていけないときがありますが(笑)、基本的に好みにあっているらしく、毎回愛読してますw

今回調べた50冊ほどのBL小説の中で、とにかくエロ場面が長くてしつこいなぁと思ったのは、崎谷はるひ先生です(笑)。
5分の4くらいのところまでエロがなく、そのまま終わるのかと思いきや、最後に大噴火で(笑)、えんえん50ページ近く主人公2人がエロいことやってました!
めくってもめくってもずーっとヤッてるので、とても印象に残ってますw
あれは本当にすごかった…。
 
回数指定か 
ちーけん様:

初めまして、こちらは台湾からです。

実態調査について大変でしたね。調査結果は結構面白かったんですよ。
私の蔵書は日が当たらないところに隠していますので、こんな調査を見て、真似したくてもやれません。。。orz 

2年前、自分は挿絵さんが書いた表紙のあるキャラにいつての露出度を調べました。どうやら陸裕千景子さんとルビー文庫のコンビで、表紙の露出達成度が100%です。中のモノクロ挿絵については調べませんでした。
隠している蔵書をひっくり返すことが無理です。
(こちらはBL本を発見されたら、勘当されそうな家系です。)

>>やっぱり編集サイドから回数まで指定されるんですか~。
ある作者の後書からもそういう話が出ました。
倒産されたリーフ出版社編集部の暗黙ルールはエロ回数が2回以上ではないと駄目だそうです。

>>とにかくエロ場面が長くてしつこいなぁと思ったのは、崎谷はるひ先生です(笑)。
同感です。
個人てきに、崎谷さんの作品はドロドロしているようで、好きになれません。何で買ったかと訊かれたら、挿絵さんのために購入しましたv-390

日本のBL作家さんにすみません、表紙買いしか出来ません。
こちらは海外にいるという点はいけないですな。

台北にある専門店が売っても18禁のためフィルムをかけされて中身をチェックできないし、日本語小説の読める人(腐女子はさらに少ない)が限られていて中古本があんまりないんです。
そもそも日本円が台湾円の3倍で、せめて文章が気にいらなくても挿絵が目の保養でもしないと財布が痛いです。くだらない愚痴を言って申し訳ございません。

それでは、次のなんらかの調査を楽しみします。
 
またも数字が! 
 すごいナーちーけんさん!なんというこんじょう!(笑)
 
 ウニとBLのエロの間に共通点を見出してしまうあたりさすがとしか言いようがありません。すでに熱い想いを語るだけでなく、論の域に入ってきている…!

 感想としては、エロ多めの時代が来て良かったーwというところです(アホ)
 
 
ただただ感服いたしました。
昔はコミックジュネあたり読んだら、なんか脳みそが
ひたひたになった気分でしたが、今はみんなそんなレベルですよね~>エロ
 
 
>神弾子先生

謝謝你来(^^)
我学習了中文在大学、現在我看詞典、我隔了好久写中文。
我因為中文不很好、対不起。
不明白你是不是再看这里、謝的再来的話高興。

神弾子さん、こんにちは!
台湾から来てくださったとのこと、頑張って中国語でお礼を書いてみましたが、間違えてたらすいません(笑)。
私は台湾には残念ながら行ったことがありませんが、日本のBL作家さんで台湾に住んでいる人がいて、その人の本を読んだら、台湾でも同人誌即売会があると書いてあり、台湾でもBLというものがあるということは知っていました。
でも、神弾子さんのように熱心な方がいらっしゃるとは思いませんでした。
神弾子さんのブログを拝見して驚いています。
台湾では堂々とBL本を持っていることを言えないんですね。
ご苦労をお察ししますが、それでも読み続ける神弾子さんの情熱には感服しました。
台湾ではBL本が高いのですか?
もし日本に来られる機会があれば、古本屋さんで1冊100円(日本円)で山のようにたくさんBL本が売ってますので、まとめて買うとお得です(笑)。
神弾子さんがやられたという調査も面白そうですね!
神弾子さんのブログのどこかに調査結果は出ているのでしょうか。
私は繁体字が読めないので、もし記事があったとしても、読むのが大変そうなのですが、ぜひ見てみたいです。

それでは、このコメントをご覧になってるかもわからないのですが、よかったらまた見に来てください(^^)
 
 
>鴨さん

鴨さん、お久しぶりです!

> 感想としては、エロ多めの時代が来て良かったーwというところです(アホ)

いやいや、まったく同感ですよー(笑)。
エロはやっぱりBLの華だと思います!

あまりにもこの記事が好評だったので、また何か調査したいなーと思ってますが、ネタがないので、何か思いついたらぜひ教えてくださいー(笑)。
 
台湾の腐女子はつらいよ(笑) 
ちーけん様:

ご返事ありがとうございました。v-392

>>台湾でも同人誌即売会があると書いてあり、台湾でもBLというものがあるということは知っていました。
確かにあるんですが、日本と比べたら、ほぼ純愛なものです。
台湾では18禁同人誌を作るのに、ある条件を満たさないと猥褻物の配布という犯罪行為で逮捕されかねないんです。

表紙にある18禁マークの大きさ、ビニール袋で包み、バイヤーの年齢を確認する等の制限があります。さらに、見本を置いてはいけません。つまり、中身のチェックさえも駄目だということです。それなら、18禁マークの大きさは表紙の5分の一になったり、中身も分からない場合は誰か買いますか?
そういうわけで、純愛ものしか売れません。

>>台湾では堂々とBL本を持っていることを言えないんですね。
他人の状況はわからないんですが、うちの親は漫画や小説を有害物と見なしています。BLものさえも知らない親にできれば知られたくないんです。理解がある知り合いにカミングアウトしていますけど。

それに、台湾では腐女子とオタクを同類しちゃっています。それは腐女子=宅女という偏見があります。ますます公言できませんね。

>>台湾ではBL本が高いのですか?
紀○国屋台北支店の値段を例にして、¥519の文庫は約NT$260です。
今日のレートで逆換算すれば、¥908 になってしまいます。

>>もし日本に来られる機会があれば、古本屋さんで1冊100円(日本円)で山のようにたくさんBL本が売ってますので、まとめて買うとお得です(笑)。
やりましたよ、日本に行った時。でも本は重いものですね。
航空会社が規定する荷物の重さ上限は20Kgです。何十冊しか詰め込めませんでした。新刊も欲しいし、お土産も諦められないし、辛かったんです。

>>神弾子さんのブログのどこかに調査結果は出ているのでしょうか。
すみません。細かい調査レポートがありませんが、陸裕千景子さんを紹介する文章におおざっぱな統計を書いてあります。(カテゴリ「BL小説插画」→陸裕千景子)
古い資料ですので、気にしないでください。

やっぱり同好がいて楽しいですな。v-407
 
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遅まきながら 
大好評のちーけんさんリサーチ、おめでとうございます!!
時流に乗れず、くやしい思いでいっぱいのともじです。

そういえば、私が初めてBLに目覚めた○学生の頃は、今程世にBLモノがなく、普通の小説や漫画のあやしいシーンだけでも興奮していたものです。
グ○ン・サーガとか。バナナ魚とか。←多分同世代・・・ですよね?

初めてJuneを買って読んだ時の驚きは忘れられません。
まだ男子と手さえつないだこともない女子には、レベルが高すぎた~
挿入シーンが描かれていたのです・・・(今思えば1作だけでしたが)
あの時は「きもちわるい」って思ってたのに・・・

そんな頃から比べたら、最近のBLものは、明るくてエロくて、
種類も多くて、自然なCPが多くて(笑)素晴らしい~~ですよね!!

神弾子さんのコメントを読んで、つい○十年前に想いを馳せてしまいました。
人様のコメント欄で失礼しました(><);;
 
 
>神弾子先生

再度のコメントありがとうございます(^^)
台湾の厳しいBL事情がよくわかりました。
エロはダメなんですねぇ…。
ご両親にも秘密ななかで、BL本を読み続ける神弾子さんは凄いなぁと思うのですが、BL本は家のどこに置いているんですか?
隠しているのでしょうか。

台湾の紀伊国屋でのBL本事情を教えていただいてありがとうございます。
そんなに高値だとは知りませんでした。
紀伊国屋で売られているのは、セリフが日本語のものですか?
それとも中文に翻訳されたものですか?
日本から輸入したものだとしたら、輸送のことなどを考えると、台湾でBL本が高値になってしまうのもわかる気がします。

ブックオフで大量にBL本を買い付けることは、すでに日本に来られたときにやられていたんですね!
たしかに言われてみれば、飛行機への持ち込み制限がありますね。
国際宅急便などで送ると、高額になってしまうのでしょうか。
本はかさばりますからねぇ…。

私信でいただいた、メールの件もこちらでお返事をいたします。
大変光栄なお申し出でとても嬉しいのですが(^^)、私がブログの更新もままならない状況の中で、定期的にメールを差し上げるのは、難しいと思います。
もし、月に1、2回程度のやりとりでよろしければ、文通をさせていただくのは可能だと思いますが、それ以上の回数は、現実的に難しそうです。
もし、それでよろしければ、喜んでメールをお出しします。
ただ、日本でも仕事関係の人間にこのブログのことを進んで知られたくないので、名前を隠してこのブログをやっています。
メールをやりとりするときも、僕は本名でなく「ちーけん」という名前でしかメールを差し上げられないと思います。
もしそれでよろしければ…。

またお返事いただければ幸いです~!
 
 
>ともじさん

お久しぶりです!
お忙しそうですね!
黄身しぐれの件、こちらへのお返事等は、まっっったく気にしていただかなくて大丈夫ですが、そんな時こそ菊屋の黄身しぐれでほっこりしていただきたいなぁと思います。
本当に美味いので!(笑)
僕のほうも、ともじさんに教えていただいた銀座の店を機会があれば黄身しぐれを買いに行こうと狙ってます。
楽しみだー。
今後とも黄身しぐれ仲間としてよろしくお願いいたします(笑)。

僕は、BL(?)を初めて読んだのは何かというと…。
たぶんパタリロの6巻じゃないかなぁと。
マライヒが珍しく攻めキャラ(?)な場面がありましてねー(笑)。
ともじさんがパタリロを読まれていたかわかりませんが、国際ダイヤモンド機構とパタリロたちの戦いが最盛期だったころに、ちーけんは中学生ぐらいでありました。
同年代かどうかは、そのあたりでご判断を(笑)。
もちろん、グ○ンやバナナ魚は知ってますが(笑)、前者は1巻で挫折、後者も全部読みはしたんですが、何だかスカしててじつはあまり好きではありませんでした。
カッコいいんですけどねぇ(笑)。

僕はJUNEより先に、当時ふゅーじょんぷろだくとから山ほど出ていたキャプ翼とか星矢とかの同人誌傑作選(なんだか縦に細い変な判型でした)を本屋で見て、「ぎゃー!」と驚いた記憶があります(笑)。
JUNEを初めて読んだときは、もちろん驚きました。
あのころから考えると、エロ事情は隔世の感がありますねぇ!
あのころの、そーゆーシーンはあくまで濡れ場であって、エロ場面じゃない気もしますし(笑)。
本当に今は良い時代だと思います!
 
タンス、ベッドの下、コタツの中 
ご返事ありがとうございました。

>>BL本は家のどこに置いているんですか?
隠しているのでしょうか。

タンスをまる一つ、ベッドの下に収納ケース、机の引き出し、コタツの中(布団を被っている)などなど。
2年前、家は泥棒に入られてしまいました。タンスの引き出しに詰まったBL本が重すぎて荒らされなかったんです。引き出し一個で20Kgでも超えたかな。
でも他の大事なコレクションは触られたり、ひっくり返されたり、凄く恨んでいますよ。

>>紀伊国屋で売られているのは、セリフが日本語のものですか?
日本の小説ですよ。
翻訳本も置いてあると思いますが。
日本語のBL本しか読んでいませんので、翻訳本の状況は詳しくわかりません。

>>日本から輸入したものだとしたら、輸送のことなどを考えると、台湾でBL本が高値になってしまうのもわかる気がします。
他所の本屋に、¥519の文庫は約NT$187です。
今日のレートで逆換算すれば、¥668 になります。
同じ航空便なのに、こういう差はなんですかな。
 
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ちーけんさん、はじめまして。
最近中村明日美子さん作品のレビュー巡りをしていてこちらのブログにたどり着いた者です。
本日この大作記事を見つけ、とても楽しませていただいたので、約1ヶ月遅れでいまさらではありますが、コメントすることにしました。

まずは本当にお疲れ様でした。
これだけの調査を手持ちの本でできてしまうところがまず凄いですし、思いついた発想を纏め上げる力量にも感服しました。
そしてこういう何の役にも立つのか分からないような研究、大好きです(いや、コメント欄や拍手の数を見れば、同好の者たちには大いに役立っているようですが)。
私自身、かなりひさしぶりにBLに返り咲いた際に、今のBLはなかなかえらいことになっているなあと驚いたものでしたが、こうして数字で見せられると説得力が凄まじいですね。

ところで記事の中に
>残念ながらブログ主には統計学の知識は1ミリもないので、こうして調べた数字が統計学的に有意なのかどうか、それはまったくわかりません(笑)。
とありました。
もしちーけんさんがお嫌でなければ、統計学的に有意かどうか検討してみたいな、なんて馬鹿なことを思いついたのですが、いかがでしょうか(尤も、理系の癖に統計は苦手なので、正しく処理できるかは甚だ疑問ですが)。

長文コメント失礼いたしました。
こちらのブログは切り口がおもしろいですし、もちろんこのブログの趣旨である優等生受けも好きですので、今後も引き続き読ませていただくつもりです。
ちーけんさんにはぜひBL生き字引として末永いご活躍を期待します。
それでは。
 
 
ぎがさん、初めまして(^^)
コメントありがとうございます!

統計学的に有意なのかどうか、検証いただけるとのこと、もし大変でなければ、ぜひお願いします~。
もともと思いつきで調べたデータなので、ぎがさんに検証していただいて、このデータの信憑性に疑問が出てきたりしても、私としては全然構わないのですが(笑)、単純にBL本でこういう調査をやるときに、いったいどれぐらいのサンプル数があれば統計学的に有意なのかという点には、興味がアリアリです。

じつはこの調査をやる前にも、いったい何冊調べればいいのかなと思い、いろいろウィキペディアの「統計学」の項とか読んだんですが、何を書いてあるのかまったくわかりませんでした(笑)。
さすが、高校時代に数Ⅱの期末テストで13点しか取れなかった私です…。
ちなみに化学の期末テストは7点でした――ええ、ええ、理系って全然わからないんです(笑)。

大変でなければ、ぜひよろしくお願いしま~す!(もちろん、お忙しかったりしたら無理されないで全然大丈夫です)
 
中間報告です 
ちーけんさん、こんばんは。
先日は私の馬鹿な申し出を温かい言葉で迎えてくださり、ありがとうございました。
少し時間が経ってしまいましたが検証をはじめましたので、とりあえず中間報告をしたいと思います。
長ったらしいうえに難しいと思いますが、夏休みの自由研究のごとき真剣さで臨んでおりますので、どうかご了承ください(私、どうでもいいことにこそ全力で取り組むタイプの人間です)。

中間報告と書いたのは、実はサンプル数(統計の世界では『サンプルサイズ』と言うらしいですが)に関してはまだあいまいな部分があるからです。
私が調べた範囲では、無作為抽出による調査は『世論調査』を代表とするような、人を対象としたアンケート調査的なものしか引っかかってきませんでした。
こういう調査では想定される回答率により必要なサンプルサイズは変化し、しかも回答率100%ということはありえないわけですが、今回のちーけんさんの調査では当然選ばれた全サンプルが調査されています。
そして回答率100%では、サンプルサイズの公式(面倒なのでここには書きませんが)の分母が0となってしまい、サンプルサイズの計算ができないのです。
そこで、こういうやり方が正しいかはわかりませんが、回答率99%として先の式で計算してみたところ、次のような結果となりました。
(計算に対象年の全冊数が必要なので、ちーけんさんの蔵書リストから数えたのですが、数え間違いがあったとすれば、結果に影響しているかもしれませんことをあらかじめお断りしておきます)

96年マンガ:9.9冊、96年小説:29.2冊、06年マンガ27.1冊、06年小説:27.8冊
(96年マンガだけ必要数が極端に少ないのは、この年のマンガの全冊数が少ないせいです)

この結果からすると、96年小説、06年マンガ及び小説は、30冊調べれば完璧だったかもしれません。
でも、よく分からないと言いながらも、これに近い冊数を調べておられるところがすばらしいと思いました。

次に、『Welchのt-検定』という方法で、各調査項目の有意差検定もやってみました。
まぁ、どの項目も1.5倍以上の伸び率なので、有意差がないはずがなかろうと思って計算したのですが、すべての項目でまんまと有意差あり(信頼度95%)との結果が出ました。

サンプルサイズに関しては、現在更なる資料を取り寄せているところです。
また、この調査の有意差検定法が今回選択した方法でいいのか、もう少し調べてみたいと思います。
この辺がはっきりしたら、またコメントしたいと思います。
それにしても、自分の仕事も常にこのくらい真剣に取り組みたいものです。
それでは。
 
 
ぎがさん、こんにちは!

ふうむふむ、そうすると今のところまでは、とりあえずは有意な結果であるという風に思ってよいわけですかー!?
非常に残念なことに、ぎがさんの書かれている統計についての部分はまっっったく意味を理解できないのですが(恥)、以上自分に都合のよいところだけ勝手に読解いたしました(笑)。
勘で冊数を決めたわりには、いいところを衝いていたわけですなー、ワタクシ。
さらなる結論が得られましたら、ぜひここでご報告ください(><)
ちなみに「Welchのt-検定」という言葉の意味だけでも勉強しようと、ググってみたのですが、まったくわかりませんでしたぁぁぁああああ(哀)。

ご報告、すんごく楽しみにしております!
 
 
ちーけんさん、こんばんは。
先日久しぶりにコメントしてから急におしりに火がついて、長らく放置していた
この問題(上のコメントからもう10ヶ月も経っていたことにびっくり…何が「夏休みの自由研究」だか…)にとりかかり、ようやく一応の結論が出ましたのでご報告します。

統計についてあれこれ書いても意味不明でしょうから、使用した統計手法のお題と結果だけを書くことにします。
もし詳細をお知りになりたければ、その旨お申し付けください。

まず今回の調査のサンプルサイズが妥当であったかどうかについて、「母平均の区間推定に基づくサンプルサイズの設計」(このタイトルからして意味不明…)という方法で算出された必要サンプル数を、ちーけんさんが実際に抽出したサンプル数と比較しました。
結果は次の通りです。

1)1996年BLマンガの「エロ場面回数」の統計結果から逆算された必要サンプル数→22件以上
2)2006年BLマンガの「エロ場面回数」の統計結果…以下同文→24件以上
3)1996年BL小説の「エロ場面回数」…→27件以上
4)2006年BL小説の「エロ場面回数」…→27件以上
5)1996年BL小説の「総エロページ数」…→27件以上
6)2006年BL小説の「総エロページ数」…→26件以上

なんと驚くべきことに、4)以外はすべて必要サンプル数の最小限をクリアしており、4)も1件少ないだけとの結果が出ました。
…「都合のよいところだけ勝手に読解」して、いったいどうしたらこんなどんぴしゃなサンプル数を割り出すことができるのでしょう。
ちーけんさんの数学センスに脱帽です。

次に各検討項目の有意差検定についてです。
前回お示しした「Welchのt-検定」は「標本が正規分布に従うもの」に対する検定であり、この方法で検定できる項目は次の通りです。

7)BLマンガの「エロ場面回数」
8)BLマンガの「エロ1場面あたりページ数」
9)BL小説の「エロ場面回数」
10)BL小説の「総エロページ数」
11)BL小説の「1冊に占めるエロ場面ページ割合」

これらはいずれも「1996年に比較し2006年で有意に増加している」と判定されました。

正規分布に従わない次の項目については「Mann-Whitney検定」を用いました。

12)BLマンガの「総エロページ数」
13)BLマンガの「1冊に占めるエロ場面ページ割合」
14)BL小説の「エロ1場面あたりページ数」
15)BL小説の「エロ場面初登場ページ数」

12)~14)についてはいずれも「1996年に比較し2006年で有意に増加している」と判定されましたが、15)は「1996年と2006年で有意差なし」と判定されました。

15)の結果について補足しますと、通常「A≠Bという仮定が95%以上の確率で成立する」場合に「AとBに有意差がある」と判断しますが、「1996年と2006年のエロ場面初登場ページ数が一致しない確率」は約91%でした。
ですから、15)について「有意な差ではないが2006年刊行のBL小説では1996年と比較し初エロ場面の登場は早まる傾向にある」程度には言っていいのかもしれません。

お疲れのところに超長文コメント失礼しました。
でもこの検討をやってみて、こういったアプローチの研究ってなかなか面白いなあと再確認しました。
それでは、また。
 

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