ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

[新刊レビュー]「淫乱童貞神父さまを描きたかった」という意欲作…神に許しを乞いながらエロいことされちゃってるよ! 夜光花『深紅の背徳』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-真面目・カタブツ  攻め-不良  ●ヤ行-夜光花  特徴-社会人  
深紅の背徳 [ラヴァーズ文庫] (ラヴァーズ文庫 57)深紅の背徳 [ラヴァーズ文庫] (ラヴァーズ文庫 57)
(2008/05/24)
著・夜光 花画・高階 佑

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 作家さんからしたら“初志貫徹!”な一冊かもしれません。
 もちろん読者としてもかなり満足させてもらえたんですが…。
 でも…。
 でも!
 欲を言えばあともうちょっと…! と言いたくなってしまう夜光花先生の最新刊『深紅の背徳』をご紹介しようと思います!

 あとがきで夜光花先生がこんなことを書かれています。

 今回はいつもと違い担当さんとあーでもない、こーでもないと話しながら内容を決めました。というのも私は神父を陵辱したい…! という一点しか浮かばなかったので…。

 いやまったくこの一点については、本作は素晴らしいデキに仕上がってると思います(笑)。
 主人公・葛木真人(かつらぎ・まさと)は、自分の“持病”に悩み聖職を志して、今では田舎の古い教会で司祭を務める若き神父さま。
 もちろん今まで誰とも性的なつながりを持ったことはなく、清らかな人生を送ってきました。
 教会では、寂れていた日曜のミサを復活させ、教区の人びとの相談に乗り、今ではすっかり信頼を得て、貧しいながらもしっかりと根を下ろした宣教活動を進めている真人ですが、表面上のそんな清らかさで包み隠すように、真人自身はさまざまな苦しみを抱えていたのでした。

 一つは、“持病”のことです。
 少年時代、高校の同級生が怪我をして出血したとき、ふとその血を舐めてみた真人は、それ以来、人間の血を飲む欲求を抑えることができない「吸血病」と呼ばれる精神的疾患に苦しんでいました(注・この病気は実在します)。
 もう一つは、性的嗜好についてです。
 じつは真人は、その同級生に同性であるにもかかわらず恋心を抱いていたのでした。
 「吸血病」の発症も、もしかしたらその恋心を関連があったのかもしれませんが、もちろんその恋は成就することなく秘密のまま卒業を迎え、同級生とはそれきりになっています。
 でも、「自分は同性しか愛せない人間なのではないか」という恐れは、神父になった今でも真人を苦しめているのでした。
 BLで神父とか聖職者が主人公というと、なんだか本当に清らかなだけで“犯しがい”のない受けキャラがいますが(笑)、本作の真人はこーゆー陰を抱えていて、それが本人のコンプレックスになっているだけに、とくに我々“優等生スキー”にはドキドキする主人公になってますですよ。

 とまあ、ここまで書けば、後の展開はだいぶ想像できると思うのですが、本作は、清らかで秘密を抱えて苦しむ神父さま・真人が、そのコンプレックスに無理矢理直面させられるかのように男から陵辱され、正体を暴かれてしまうというのが、基本的なストーリーになってます。
 清らかな神父さまが淫らな正体を暴かれ…って、この一行を読んだだけで“優等生スキー”のみなさまならば心躍るものを感じていると思いますが(笑)、何度も書いているとおり、この点でいえば本書は素晴らしい成功を収めています。

 でも…。

 いくつかだけ不満があるのですよー!
 念のため断っておきますが、本書は買って損することは絶対にありませんし(優等生スキーならば)、素晴らしい一作だと思います。
 そのうえで…。
 欲をいえば…ということで、以下の感想はお聞き下さいませー!

 何が足りないかといえば、まずはその目玉たる真人のエッチ場面の描写です(笑)。
 いや、すんごくエロいんですよ(笑)。
 攻めキャラは、ヤクザから預かった5億円を騙しとったことがバレて腹を刺されたうえで湖に捨てられたデイトレーダー・緒方奈義(おがた・なぎ)です。
 「こんなところで死ねるか…!」と驚異的な精神力で岸に泳ぎ着いた奈義が、真人の暮らす教会に瀕死の重傷で逃げ込み、助けられたところからお話しは始まります。
 露悪的で、恩人であるはずの真人につねに刃向かう奈義は、優しくて愛情深い真人の清らかさをまるで汚そうとでもするように、傷も治ってきたある夜、聖職者の法衣(スータン)を着けたままの真人を言葉で貶めながら陵辱するのです。

 …すいません、不満な点を言う前に、先に満足したところから説明したほうが早いので、そちらからご紹介していこうと思います。
 回り道になってすいませんー!

 で、じつはこの陵辱の場面は、ただのエッチ場面ではありません。
 奈義が瀕死の重傷で教会に逃げ込んできたその日、その傷口から滴る鮮血を見て、真人は必死で我慢していた気持ちを抑えきれず、その血をすすり飲んでしまったのです。
 異様な光景を見せられ、真人の「吸血病」のことを知ってしまった奈義は、そのことをネタにして、真人に性交を強要しようとするのです。
 以下、読んでいただければわかりますが、浅ましい欲望に駆られそれを恥じる優等生な神父さまが、自制しなければと思いつつ欲望に負け、羞恥心にまみれながら膝を屈する一連の描写は、出色のデキ。
 単にそういう場面設定がいいだけでなく、真人の心が欲望に崩れていくさまを描いた夜光花先生の文章が、とても素晴らしいのです。

「あんた、血が欲しいんだろ」

 耳元で囁かれて、どきりと目を見開いた。奈義は目を逸らすのを許さないとでもいうような強い視線で自分を見つめている。ごくりと唾を飲み込み、真人は平静になろうと気を静めた。

「私は別に…」

「わかってるんだぜ、いつも俺のことをモノ欲しそうな目で見てるじゃねぇか…。俺がきづいてないとでも思ったのかよ?」

 指先が頬に触れて、真人は我知らず頬を赤く染めた。奈義に見抜かれていたというのが、ひどく羞恥心を煽った。知らず知らずのうちに相手に気付かれるほどに、血を欲している目つきをしてしまったのだろうか。

「……」

 この場から逃げ出したくなって真人は、奈義の腕から逃れようとした。だが奈義の手が先に真人の腕を掴み、ドアを開けて部屋に押し込んで来る。
 乱暴にベッドに突き飛ばされて、真人は驚いて奈義を振り返った。

「な、何を…?」

 目の前に立ちふさがった奈義は、レインコートを脱いで床に放り投げると、ポケットから折りたたみ式のナイフを取り出した。びっくりして目を見開く真人の前で、奈義が右腕をまくる。

「欲しいんだろ?」

 ナイフの刃がきらめいたと思う間もなく、奈義の腕に一筋の血が滲み出た。薄く皮一枚という正確さで、奈義は自分の腕に傷をつけた。つーっと血が滴り落ちて、真人は自分が呼吸を荒くしているのに気付いた。

「や…、やめ…」

 鼓動が苦しいほどに速まり、どうしても視線が奈義の腕からそらせない。
 いけない。こんなのは駄目だ。
 そう思うのに、目の前の赤い液体が頭から離れない。その血が欲しくてたまらなくなり、全身が震えた。これほどに苦しい気分になるのは初めてだ。本当に自分は異形の者に変わってしまったのか。

「やめて…くだ…さい…」

 必死になって目を逸らし、ベッドに頭を押しつけた。どうして奈義がそんなことをするのかわからない。わからないが、真人は確かに血を欲していた。せめぎあう欲望との戦いに、真人は息を乱した。

「まるでジャンキーだな…。そうやって震えてりゃ可愛いじゃないか」

 蔑むような口調で呟き、奈義がベッドに倒れ伏している真人の目の前に立った。無理やり身体を仰向けにされ、奈義が身を乗り出してくる。

「血を飲ませるかわりに、ヤらせろよ」

「…そんな…そんなことは、神はお許しには…」

「神さまなんて、どうだっていいんだよ。欲しいなら飲めよ。それで契約は成立だ」

 血を流す奈義の腕から懸命に目を逸らそうとしたが、全身から沸き立つ欲望に抗いきれなかった。ゆっくり奈義の腕を血が流れるたびに、息が荒くなって血が欲しいということ以外考えられなくなる。その腕に舌を這わせたい。駄目だと思う傍から、後から後から欲求が押し寄せてくる。
 奈義の血が欲しい。

「ああ…神よ…どうかお許しを…」

 自分の欲望に抗ううちに、じっとりと嫌な汗をかいていた。全身を震わせて、耐えきれず奈義の腕に顔を近づけていた。
 こぼれていく血を舌で舐める。とたんに恍惚とした気分が全身を襲い、四肢から力が抜けた。一度口にしてしまうともう駄目で、奈義の腕にかぶりついて血を吸っていた。
 本当に麻薬中毒者のようだ。血を口にして、今までの苦しかった気分が一掃されていく。とろりとした幸せな気分で身体中がいっぱいになり、もっと欲しいと奈義の腕を甘く噛んでしまう。

「大した神父だな…。あんたがエロい顔で舐めるから、勃っちまった…」

 はふー。
 長文を引用してしまいましたが、優等生な神父さま・真人が、“罪”とわかっていても抗えず、奈義に誘われるがままに堕ちていくさまをご堪能いただけるのではないでしょうか。
 “優等生受け”を読む楽しみのひとつは、高潔な優等生クンが自分の欲望を自覚し、そんな汚らわしいものからは離れて生きたいと思っているにもかかわらず、最後は欲望に抗えず、そんな自分の弱さに羞恥心まみれになりながらも快楽に堕ちていくようすを堪能することにあるとブログ主は強く思うわけですが(笑)、古今東西の“優等生受け”を楽しんできたつもりのブログ主でも、いまご紹介した一連の描写は、かなり心を打たれるものがありました。
 優等生が羞恥に襲われつつ堕ちていくようすを描いた文章としては、かなり出色のものだと思うのです…!
 この場面はまだエロに突入する前の段階なわけですが、もちろん他人の体液を啜るというこの“吸血”という行為は、非常にセックスと似ているわけで、また真人が啜る血液の鮮やかな“赤”のイメージと相まって、この場面は高度なエロティシズムを読者に味あわせてくれると思うわけですよ。
 「ああ…神よ…どうかお許しを…」なんて優等生が呟きながら、悪人の腕に唇を寄せ、そこに流れる真っ赤な血をすするとは、まるで耽美絵画のワンシーンのようではあーりませんか(笑)。
 そのとき、真人が感じていたであろう絶望感――つまりそれは自分が背徳を犯すことで神に見捨てられるのではないかという強烈な孤独感にほかならないわけですが――を想像すると、いやもうこちとらヨダレが止まりません(笑)。
 高潔な優等生クンが、そんな絶望に苛まれながら、ほとんど性的快感のような“とろりとした幸せな気分”の中で欲望に屈しているわけですから!
 いやー、萌えるわー。
 何度も言いますが、この真人が堕ちていく数ページの描写は、本当に読んでいるとゴクリとこちらが唾を飲んでしまうくらい“優等生受け”としては萌える場面だと思います!

 さて、これだけ褒めておいて、じゃあ何が不満なのかといえば、そのあとの肝心要のエッチ場面についてなのです…!
 むはー!
 これだけですよ、これだけ“吸血”の場面で優等生が堕ちていくさまを魅力的に描かれた夜光花先生なのですが、エッチ場面では、その“優等生だからこそ”な描写がなんだか少なく感じるのです…。
 いや、贅沢を言ってるだけなのは、自分でもわかってるんですよ!
 でも!
 でも…!
 あれだけ心震える“優等生が堕ちていく場面”を見た後だからこそ、ほんのちょっとだけですが、エッチ場面が物足りないと思ってしまうのですよ…!
 もちろん、まったくそういう“優等生テイスト”がエッチ場面から欠落しているわけではありません。
 かなりあるといえばあるのです。

「ケツ舐めたら、勃ったぜ。…あんた、大人しい顔してやりまくってんのか」

 奈義の蔑むような言葉に、真人は思わず頭を振った。

「や…、違う…っ、ちが…っ、こんな、のは…」

 必死に否定するが、奈義の言葉通り、後ろを舐められただけで腰が熱くなったのがわかった。粘膜であらぬ場所を撫でられただけで、身体は自然と反応していた。

「これで初めてだって言うのかよ…?」

 唾液で濡らしたすぼみに指を入れて、奈義が呟く。中に指が入ってくる感触にひくんと腰が震えた。

「嫌だ…っ、やめ…っ、やめ、て…怖い…っ」

 うむうむ。
 なかなか初々しい、こりゃ今まで性的体験が乏しい優等生らしい恐がり方ではありますな!
 はたまた、こんな場面も…。

「神父さま、いやらしい眺めだぜ」

 奈義の指が動く度に、ぬちゅっという音がする。一度達したはずなのに、また真人の前が勃ちあがっていた。奈義も目ざとくそれを見つけ、下卑た声で笑う。

「欲しいんだろ、神父さま。…これが」

 指を引き抜き、奈義がズボンのベルトを抜いて、ジッパーを下ろした。思わず肩越しに振り返り、奈義の手が猛々しくなったモノを引き出すのを見た。

「無理、そんな…っ」

(中略)

「やぁ…っ、ぁ…っ、や…っ」

 男に犯されるのも誰かとセックスするのも初めてなのに、信じられないほど気持ちよかった。とっくにまたそそり立った前からはとろりとした蜜があふれている。それはシーツを汚し、奈義が動く度に切なげに揺れている。

「背徳感か…? 神父を犯していると思うと、すげぇクるな…」

 興奮した息を吐いて、奈義が真人の腰を抱えなおした。

「初めてのくせにもうケツで気持ちよくなってんのかよ…?」

 耳元で囁かれ、かーっと真人の顔が赤くなった。繋がっている奈義には真人の身体がどれほど熱くなっているか、ばれている。

「中に出してってお願いしてみな。そうしたらもっと激しく突いてやる」

 なんだかエロいセリフに「……だろ、神父さま」って付けると、異様にエロくなるってのがわかりますね!(笑)
 でも、こうやって“優等生受け”っぽさが出ている場面だけセレクションしてご紹介すると、まったく物足りないところなんかなさそうですが…、いや、それでもあえて言わせてください!
 もっともっと、さっきの「ああ…神よ…どうかお許しを…」みたいな、屈辱にまみれ、絶望に苦しむ中で犯されちゃう真人が見たかったんですよ…、ブログ主は!!!(笑)

 …って今、自分で書いてて、俺って変態だなと思った(暗)。
 いや、変態で結構、結構、大結構!!!!
 そのあたりがブログ主の本作への不満なのですよ。
 もちろん、奈義にメロメロになっちゃってる真人はよく描かれてますし、初めてのセックスに惑乱し、感じるあまり意識を失いそうになる真人の耽溺ぶりの描写も質、量ともに充実していて、それ以上を望むのは贅沢だとはわかってるんです。
 でも…。
 エッチ場面の後半、なんだか真人が可愛く喘いでいるのはいいんですが、ただ喘がすだけじゃなくて、もっとこう背徳感に苦しむとゆーか、「こ、こんなに感じちゃダメなのに…!」って泣いちゃう優等生が俺が見たかったのですぅぅうううううう!!!!!
 吸血の場面で、超素晴らしい文章で盛り上がっちゃっただけに、よけい…。
 可愛く喘ぐ真人はもちろんイイんですが、ただ本作じゃなくても使えそうなエッチ場面に見えてしょうがないんです…。
 優等生な神父さまである真人だからこそ…というエッチ場面を最初から最後まで見たかったんです…。
 キャラ設定も、エッチに至る展開も満点以上なだけに…。
 
 ただ何度も言いますが、これは本当に“望みすぎ”な部分です。
 絶対に本作は買って損はしませんからね、しつこいですけど。

 この後、充実したエッチ場面が4回ほども登場し、それぞれで真人は奈義に意識を失うほど愛され、惑乱してしまいます。
 教会のマリア像の前で抱かれて、「この場所だけは…!」なんて懇願しちゃったり、はたまた肉欲に溺れちゃいけないとわかっていつつも、まるで恋人のような奈義の愛撫に我を忘れちゃったり、はたまたつねに露悪的なことを言って自分を怒らせる奈義に、神父らしくお説教をして逆にエロい反撃されちゃたりと、“優等生受け”的にオイシイ場面も山盛りです。
 え、それで充分だろうって?
 いや、これがセックスのクライマックスシーンになると、「ああ、ここでもう一押し“優等生らしさ”が発揮されたエロが展開されたら…!」って思っちゃうんです(笑)。
 …欲張りすぎかなぁ。

 で、先ほどの場面だけ読むと、奈義は真人のことを好きに陵辱しているような感じですが、ストーリーが進行し、エッチの回数が増えるにつれ、明らかに2人の気持ちが変化し、エッチも一方的なものから真人が涙を流して感じちゃうほどの双方向なものに変わっていくのが読者にも感じられると思います。
 そんなエロ方面ばかり今回もついご紹介してしまいましたが、サイドのストーリー部分、ヤクザから逃げてきた奈義と、彼が生きていることに気付き、後を追ってきたヤクザたち、そしてその争いに巻き込まれる真人など、ラブ以外の部分も本作は結構充実してます。
 じつは、奈義が裏切って5億円を騙しとったヤクザ・古閑(こが)は、奈義の幼なじみという設定。
 養護施設でともに育った2人は、無二の親友だったはずなのですが、なぜか奈義は古閑を裏切り、それを許さなかった古閑は、奈義を追い詰め殺そうとするわけです。
 ここに真人が巻き込まれていくわけですが、なぜ奈義が親友を裏切ったのかという核心部分を初めとする謎解きの要素も、ラブストーリー部分の邪魔にならないようにうまく配置されており、なかなか楽しめます。
 ブログ主は、奈義が親友を裏切った理由を最後に知り、なかなか感動しちゃったりしましたよ。

 あ、もうひとつだけ不満点見つけた!
 エッチ場面で、真人は奈義にメロメロに愛されてるわけですが、最後の最後まで奈義は「この可愛い淫乱神父さまめ!」みたいな睦言は連発するものの、心の底からの「愛してる」は真人に伝えていないような気がします。
 ……真人が可哀想すぎるよ!!(涙)
 あんなに屈辱に震えながら、清水の舞台から飛び降りるくらいの決意で奈義に身体を委ねただろう真人なのに、最後の最後まで奈義から甘いセリフを聞かせてもらえないなんて…!
 あうー。
 奈義に甘々なことを言われて真っ赤になっちゃう優等生・真人の姿が見たかったー!

 うむ!
 しかし俺って本当に“優等生受け”が好きな変態だなと認識を新たにしましたよ、今回!
 本作では、真人の「吸血病」のことを知り、それに苦しんでいる真人だからこそ聖職者になり他人の苦しみを向き合えるはず…と言って、真人に神父になることを勧めた恩師が重要キャラとして登場しています。
 この先輩神父・宮古は、本当に器の大きいキャラで、その横に真人が並ぶと、頭でっかちな優等生ぶりが浮かび上がって、いやもうそんなところにも萌えてしまうんです(笑)。
 教会から、古閑vs奈義のとばっちりでマリア像が持ち去られたりしちゃうんですが、焦りまくっておろおろする真人にくらべ、「せっかくだからヤクザにあげればいいよ。マリア像がなくても信仰に変わりはないだろ?」なんて大きなことを、この恩師・宮古は口にします。
 でも、真人は最後まで「そ、そういうわけには…っ! あれがないと…」なんて言って納得しないんです。
 いやー、融通きかないところが優等生っぽくって最高!
 こんな真面目っ子が、あんなエロいことを…(もやもや~ん)という落差が本作では素晴らしいのですなぁ(笑)。

 昔、ブログ主はキリスト教にでも入信してみようかと思い(笑)、ちょっと本を読んで調べたことがあるんですが、キリスト教の教義というのは突き詰めると、こういうことだそうです。

 神の一人子であるイエス・キリストが、全人類の罪を背負ってください、ゴルゴダの丘で十字架に掛けられたのち、復活を遂げられたという“奇跡”を信じない者は、最後の審判で地獄に堕ちる

 逆に言えば、その“奇跡”が本当にあったものだと受け入れ、信仰することこそがキリスト教に入信することであり、キリストが自分の、そして全人類の救い主であることを受け入れることだというわけですね。
 ブログ主は、やはりそれは非科学的なものだという観念を捨てられず、キリストの復活を信じることができなかったために入信もしませんでしたが(当たり前だ)、以上からもわかるとおり、キリスト教においては、信者は絶対者である神とつねに1対1で向き合う関係に置かれます。
 でも、仏教においては、まず根本認識として「この世は辛いだけの世の中…。神様なんかいやしない…」という考え方があり、そうやって誰も救ってくれない世の中で苦しみのない人生を送るための教えを初めて人類に示してくれたのがお釈迦様ということになってます。
 そこでは、絶対者に身を投げ出すような忠誠を誓う聖職者というものは、そもそも存在しにくいんですねー。
 BLにおいてお坊さんが登場したものというと、樹生かなめ先生の小説などほんのいくつかが思い浮かびますが、数の上では圧倒的に西洋の神父ものより劣勢に立っていると思います。
 それは、単にビジュアル面の理由だけでなく(笑)、そのあたりの神父さんとお坊さんの立ち位置のあり方の違いにも起因するような気が、ブログ主にはしておりますです。
 お坊さんのほうは“犯しがい”というか“汚しがい”がないと言いますか…(笑)。

 うーむ、下手に今の世の中で宗教のこと書くと、危ないヤツって思われるけど、他意はありません(笑)。

 本レビューを書いていたら、ごく初期のリーフノベルズで、素晴らしく“優等生受け”な吸血鬼ものがあったのを思い出しました。
 早めにこちらもご紹介しようと思いますので、どうぞお楽しみにー!
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Comments

 
ちーけんさん、こんばんは。
本文でちーけんさんが主張(?!)されている、
『「こ、こんなに感じちゃダメなのに…!」って泣いちゃう優等生が俺が見たかったのですぅぅうううううう!!!!!』
っていう点に激しく同意して、ついコメント投稿しちゃいました(^^)
頭では否定しているのに体が言うことをきかず、それが余計に屈辱・・・というのがソソるんですよね~v

そういえば、お坊さんってBLでは攻め率が高いように感じます。
まさに「立ち位置」の違いですね。ふふふ。

 

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