ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]遠藤りさを先生が改名して初コミックス…ネクラで眼鏡なキモオタくんが“王子様”に愛されちゃう! 由川リサヲ『この世界の片隅に愛がある』より、『Someday my prince will come』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-眼鏡  受け-ネクラ  受け-キモオタ  攻め-クラスの人気者  ●ヤ行-由川リサヲ  
この世界の片隅に愛がある (オークラコミックス) (アクアコミック)この世界の片隅に愛がある (オークラコミックス) (アクアコミック)
(2008/05/12)
由川 リサヲ

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 なんか最近、BLマンガ家さんで改名する人が少なくないですねぇ。
 先日も、かわんちゃ先生改め小林ユズル先生の“優等生受け”マンガをご紹介したばかりですが、すでにベテランというか大物の域にある有名作家さんが改名してコミックスを出されました。
 遠藤りさを先生改め、由川リサヲ先生です。
 ハードヤオイBL雑誌のハシリである『カノン』や『モーリス』の主力作家だった先生ですからねぇ…。
 ちーけんはすでに15年近くこの作家さんのマンガを拝見している計算になりますが、今になっての改名にはちょっと驚きました~。
 コミックスのあとがきなどに、改名の理由は描かれていませんでした。
 ゴシップ好きのちーけんとしては、正直なところ興味津々であります(笑)。

 で、改名後の初コミックスになるのが、アクアコミックス刊『この世界の片隅に愛がある』です!
 今回ご紹介するのは、その中から『Someday my prince will come』というタイトルのマンガです。
 和訳すれば、「いつか私だけの王子様が…」ってな感じでしょうか(笑)。
 いやー、本ブログ的には何とも期待に胸が膨らむ感じのタイトルですが、コミックスの表紙に描かれている2人が主人公です。

 いかにも遠藤りさお先生じゃないや、由川リサヲ先生が描かれそうなカッコイイ攻めキャラの下になってる、ボサボサ長髪に眼鏡でいかにも気が弱そ~なのが本作の受けキャラ・牧瀬清(まきせ・きよし)です。
 上になってる攻めキャラが、真木野義一(まきの・よしかず)。
 マキセとマキノ、よく似た名前の2人ですが、じつはこの2人、元高校の同級生にして、卒業した今では2人でコンビを組んで、人気マンガ家「マキセマキノ」として活動しています。

 で、表紙に描かれているとおり、攻めキャラ・真木野のほうは、いかにも女にモテそうなイケメンくんです。
 外見だけでなく、マンガ家稼業のかたわら大学にも通っている真木野は、そつなく学業もこなし、友達からの人望も厚いタイプ。
 こう言っちゃなんですが、わざわざマンガ家なんかやらなくても、他に輝かしい未来が…(笑)というタイプなのですが、なぜか牧瀬とコンビを組んでのマンガ家稼業をずっと続けてくれています。

 対して、牧瀬のほうは、これもやっぱり見かけ通りのネクラくんです(笑)。
 中学、高校と友達もほとんどおらず、クラスでも誰とも話さずに頭の中で妄想ばかりを膨らませ、そうして創りあげた物語をマンガにしてこっそりノートに描きためていたのが牧瀬です。
 ところがどんな運命のイタズラか、高校3年生のある日、牧瀬が秘密にしていたそのノートを、真木野に見られてしまったことから、2人の縁は始まったのでした。

「それって牧瀬が描いたの?」

「見るなっ やめて…真木野君」

「へえ。まあまあ、いいからさ、ちゃんと見せて」

「あっ…」

「牧瀬ってこういう才能あったんだ。本当にスゴイって」

「…だ、誰にも言うなよ」

「もっと他の作品あったら、秘密で俺に見せてよ。牧瀬」

「う…ん」

 あー、早くもブログ主は心震えてますが(笑)、ネクラなキモオタ少年に、クラスでも人気者なカッコイイ同級生が興味を持った瞬間です!
 でも、もちろん牧瀬は「他のマンガも見せてよ」なんていう真木野の言葉を信じてはいませんでした。
 しょせん社交辞令だろうと思ってたんです。
 ところが…。

「おい、牧瀬。約束は? 他のも見せてくれるって」

「…え…真木野君…マジだったの」

「楽しみにしてたんだぜ」

「え…」

「おもしれぇ…牧瀬、おもしろいぞ」

「ありがと…」(赤面)


 そして、いつしか真木野は、牧瀬のマンガを読むだけでなく、「このシーンはこうしたほうがいいぞ」とか「ここ、わかりやすくするなら、こっちのエピソードで半分説明すれば?」とか、牧瀬がストーリー作りで悩んでいたところをズバリと助言してくれるようになり、さらにはトーン貼ったり背景描いたりといったアシスタント作業までやってくれるようになったのです。
 2人が高校を卒業する頃には、真木野はアシスタントどころか牧瀬の大切な“相方”になり、牧瀬のマンガづくりに欠かせない存在となっていたのでした。
 才能はあっても、社会性ゼロの牧瀬をフォローしてくれるかのように、高校卒業直前、マンガ賞への応募を決めてきたのも真木野です。
 2人で描き上げた作品はすぐに認められ、2人は「マキセマキノ」としてデビューしたのでした。

(こっそりと描いていた漫画)
(自己満足で自分だけの世界だったんだ)
(オレ的にはかなり大変なのに)
(マキノは留年もせずに大学へ行ってる)
(頭よくてスゲェ器用で)
(イイヤツで頼りになる)
(マキノがいなかったら)
(きっと漫画家でプロデビューはできなかったよな…)


 牧瀬は、真木野のことをそんな風に思って、感謝しています。
 今では2人は仕事場兼自宅に一緒に住み、仕事上のパートナーとして、そしてもちろん友人としてほとんどの時間を一緒に過ごしています。
 真木野と出会わなければ、今頃は単にマンガが好きなネクラニートで終わっていたはずの牧瀬は、そんな現状にもちろん満足していたはずだったのですが…。

 そんな日常に“事件”が起きてしまったのでした。

 マンガ家同士の忘年会で、先輩マンガ家に連れられ、初めて風俗に足を踏み入れた牧瀬は、そこで出会った風俗のお姉さんから“逆アナル”(※1)を体験させられ、あることに気付いてしまったのでした――自分が、そうやって女の子のように真木野に抱いてほしいと思っていたことを。

※1=え~、こんな言葉を知らない方のためにご説明しますと(笑)、風俗店でのプレイのひとつで、風俗嬢がペニスバンドを着けたりして、客の男性のアナルに挿入してあげることを“逆アナル”と言います。意外に女性にアナルをされたいという客は多いらしいですなぁ。

 という以上の設定を読んでいただいただけで、本作がキモオタ受けの非常に貴重な一作であることはご理解いただけたと思います(笑)。
 今では売れっ子マンガ家になった2人には、女性マンガ家たちからの合コンのお誘いなども次々と来るわけですが、もちろんネクラな牧瀬は「オレ行かない。ヤダ」と即座にお断り。
 全編を通して、この受けキャラ・牧瀬のネクラ感が充溢しているわけですよ!

 さて、真木野への恋心に気付いてしまったネクラなキモオタ・牧瀬くん。
 じつは、今でも「マキセマキノ」として発表するマンガのストーリーのほとんどは真木野ではなく、牧瀬が作っています。
 人気少年マンガ誌に2人が連載中なのは、異世界ファンタジーもの。
 小心者でダサい、オタク系な高校生・健児が主人公のこのマンガは、ある日、健児の前に異世界の王子アオが白馬に乗ってあらわれることからお話しが始まります。
 いつか白馬にまたがった王子様が――そんな願いがこめられたようなこのお話しは、じつは牧瀬が自分を主人公・健児に、真木野を異世界の王子アオに見立てて創りあげた一種の“願望ストーリー”になっているのでした。
 ううーん、このへんちょっと切なくてイイ!

(白馬には乗っていなかったけど)
(真木野義一はオレの『アオ』だった)
(オレの運命は真木野と出会って変化した)
(でもオレ達には)
(健児やアオとは違って)
(約束された運命がある訳じゃない――)

 机に向かって次号のストーリーを考えながら、そんな物思いに耽る牧瀬は、マンガを描く以外に何の取り柄もない自分と、真木野がずっと一緒にいてくれるはずがないという当たり前の結論に達し、ズズンと落ち込みます。
 そんないつにも増して暗い牧瀬に気付いた真木野が「この頃どうしたんだ」と声をかけてくるところから、物語は大佳境に入っていくわけですが…。

 えー、大佳境がどんな展開か、みなさん読みたいですか(笑)。
 そーですか(笑)。
 じゃあ本当にちょっとだけ…。

 まずここまでの展開をおさらししますと、高校時代、王子様に出会ったことで、思ってもなかったプロマンガ家にもなり、順風満帆の人生を送っているはずのオタクくん・牧瀬ですが、じつはその王子様・真木野のことを大好きなことに気付いてしまったと。
 でも、どう考えてもこんな自分と一緒にいてくれていることは、単なる気まぐれにしか思えない。
 どうやっても自分のこの想いが成就することはないんだ――そんな風に牧瀬は思いこんでるわけです。

 で、ですね。

 じつは、ここまでの場面で、風俗でお姉さんに逆アナルをやられちゃったことがバレたりした(連れてった先輩マンガ家が面白がってバラした)牧瀬は、真木野にきつく怒られるんです。
 「一応名前を出す商売なんだから、行動に気をつけないとダメだろう!」とか。
 で、真木野を怒らせちゃったと思った牧瀬は、さらにクヨクヨして落ち込みの度を深めるわけです。
 もう完全に真木野に嫌われたと思って。
 つーか、由川リサヲ先生の描き方が秀逸で、読者も真木野って仕事のためにしょーがなく牧瀬の面倒見てるのかなぁ…とかミスリーディングされちゃうんですよ!
 うおー、牧瀬カワイソ~! みたいな(笑)。
 というわけで、以後のシーンは、そういうもう完全に諦めきって悲しくて悲しくてたまらない牧瀬の気持ちをつねに忘れずにお読みください!

「おいマキセ、この頃どうしたんだ」

「な……んでもないっ!」

「おいっ こっち向けよ!」


 ここでまた怒られたと思ってポロリと涙をこぼしちゃう牧瀬。

「なんでもないよ いいって」

「そんなカオで何もないわけないだろ!」

「………」(涙ぽろぽろ)

「マキセ、なんで泣いてる。お前が何もなくて泣くか? ほら、言ってみろ」


 真木野の大きな手で顔を包み込まれながら、そう言われた牧瀬は、ここでついに気持ちを口にしちゃうんですね。
 もう観念した…みたいな感じで。

「オレはマキノがスキだ」

「ああ、わかってる」

「オレ お前がいないとダメだ。生きてけないかも」(相変わらず泣きながら)

「…へぇ。すごい甘えだな。オレに一生面倒見ろって?」


 ほら、ここでも何だか突き放してるように見えるでしょう? イケメンがオタクくんを!
 読んでる読者もここの場面、ちょっとドキッとしちゃいます。
 ホントのホントに真木野って牧瀬のこと別に好きじゃないの!? って。

 ところが(笑)。

 これは全部真木野の“手”だったんですなー!!
 冷たくしといて牧瀬がぐずぐずになったところをいただいちゃうという(笑)。
 ここから鮮やかに態度を転換させる真木野は、おいしく牧瀬をパックンチョしちゃうわけですよ。
 もーですね、ここからは超甘々!
 ネクラで眼鏡なキモオタくんが、大好きな王子様にメロメロに愛されちゃうという素晴らしいシーンが、えんえん続いてくれるのです(笑)。
 いやー、たまらんわー(笑)。

「お前 バカだと思ってたけど ホントにバカ」

「ん…」(キスされてます)

「お前のスキとオレのスキが どう違うのかわかってないのはお前だ」

「うそ…」(頬を赤らめて真木野のキスに陶酔)

「嘘なわけあるかよ」(と言いながら牧瀬の乳首いじってます)

「アアッ」

「おっぱい感じるんだ」

「んっ ん…」

「かわいいな」(エロい顔で言ってます/笑)

「やっ …アッ ア…や…だ…」

「イヤ? ここもうかたいぜ」

「…ア…」

「お姉さんにこうやっていじってもらったの?」

「うっ…ん マキノォ…」


 で、焦らしたあげく挿入してあげる真木野(極悪)。

「…ふ…ッア…マキノだ…」

「マキセ…」

「おねーさんが張り型入れた時、マキノのだって思ったらもう…たまんなくて…あっ」

「…バカマキセ」

「マキノ…が…イイよ……ッ」

 というわけで、見事に牧瀬の思いは通じ、幸せになれたのですが…。

「鈍感 奥手 人の気持ちがわからない。そういうヤツだからオレはず~~~~っと、おとなしくお前を見守ってた」

「…高校の頃から?」

「お前にホレなかったら、漫画なんてこんなメンドーなことやらなかったぜ」


 最終ページで、こんな真木野の“告白”が登場してラストシーンになります。
 真木野のほうは、とっくに牧瀬のことを好きだったわけですね。
 でも、社交性ゼロ、友達ナシのオタクくん・牧瀬の方こそ、真木野のそんな気持ちに気付かず、風俗なんか言っちゃったりしてその気持ちを踏みにじっていたと。
 そういうことだったのですね。
 そのくせ牧瀬は、「いつか王子様が…」とか思ってるわけです。
 この「いつか王子様が…」という想い、ネクラなキモオタが身の程知らずに、でも純粋に願っちゃってると俄然輝くと本ブログ的には思うんです(笑)。
 で、本作ではそれが見事に具現化されてます。
 というわけで、本当は好かれてるのにネクラなせいでそれに気付かず悶々としちゃう…、でもそのくせ自分だけの王子様がいつか…とか甘っちょろい夢を見てる…、そんな“キモオタ受け”の醍醐味が本作にはあふれているというわけなのですよ。

 今回も、最後のページまでストーリーをご紹介してしまったわけなのですが、じつはじつは、今回のコミックスには、本作のシリーズ作品になるマンガが、あと4本も掲載されています。
 なので、一作目を全部ご紹介しちゃっても、ノープロブレム。
 中でも、シリーズ3作目の『しるし・刻印・マーキング』は、2人がくっついたあとの、もう外聞なんか気にせずに牧瀬を可愛がるようになった(特にベッドの中で・笑)真木野のラブラブパワー全開の一作で、“キモオタ受け”というか、キモオタな受けが可愛がられまくるシーンが満載という素晴らしいマンガになってます。
 身体中に“マーキング”されちゃって怒る牧瀬と、そんなオタクくんを超甘いセリフでメロメロにしちゃう真木野のお話しで、Hシーンも超々々充実(笑)。
 本ブログをお読みいただいているような同志ならば、絶対に見逃せない一作です。
 さらにいうと、書き下ろし番外編『苦いうさぎ』は、2人が出会った高校時代を真木野視点で描いた作品で、これもかなりハートに来ます。
 由川リサヲ先生のお話作りがうますぎるのですが、真木野が牧瀬のことを好きになった理由が「ええ、そんな背景が…!」とハートにぐっさり来るようなエピソードで描かれていて、これも超必見。

 じつは、『カノン』や『モーリス』時代の遠藤りさを先生というと、雑誌の中で、ソフトバレエとかいうロックバンド(?)についてのエッセイマンガとかも描かれていたような記憶があり、またマンガの内容も、一般向けの“広く読ませる”ようなマンガではなく、かなり読者を選ぶマニアックなものを描かれていました。
 特異な精神世界を感じさせるというか、自閉症の少年が主人公とかいう類の、ちょっと病的な感じのするお話しだったりして、かなり印象に残る作家さんでした。
 それが、長年描かれてきて、まず何よりも読者を楽しませてくれるような、今回のコミックスに掲載されている種類のお話しをたくさん描いてくださるようになり、こちらとしては嬉しいかぎり。
 でも、それだけじゃなくて、その背景にはしっかりしたオリジナリティがあるんだぞ! というところを、今ちょこっとだけご紹介した番外編マンガ『苦いうさぎ』は見せてくれています。
 この番外編を読むと、昔の遠藤りさを先生をちょっと彷彿とさせるところがあって…。
 牧瀬や真木野といったキャラクターたちが平板でなく、読み進むにつれ深みを感じさせてくれるのもむべなるかなという感じです。

 ま、難しい話は抜きにして、本作の魅力は、ネクラな牧瀬が真木野に愛されて可愛くなっちゃうシーンに尽きます(笑)。
 オタク受け、優等生受けがお好きな方なら、絶対に満足できるはず。
 なんか今月はもう一冊、由川リサヲ先生の新刊が出るようですが、今回のコミックスのデキを見て、そちらを読むのも超楽しみになってきているちーけんなのでした。

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