ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]ケンカ相手に無視されて…風紀委員長が流した大粒の涙! “涙ぽろり”な優等生BLのハシリ! 葛井美鳥『大キライ!』


Category: レビュー コミックス   Tags: 特徴-高校生  受け-生徒会長・委員長  受け-真面目・カタブツ  特徴-年下攻め  ●ハ行-葛井美鳥  
大キライ!大キライ!
(1999/02)
葛井 美鳥

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 昨日の記事で、夏水りつ先生のマンガの秘密(笑)は、クライマックスで受けキャラが”ぽろり”と綺麗な涙を流すこと、と書きましたが、そうしたらふと思い出した本がありました。
 なんで忘れてたんだろう…というくらい、一時は何度も読み返した一冊です。
 99年発行のアイスコミックスより、今ではベテランの葛井美鳥(ふじいみとり)先生のセカンドコミックス『大キライ!』をご紹介いたしましょう~!

 本ブログは“優等生受け”BL偏愛ブログとして細々と頑張っているわけですが、過去の歴史的名作の数々をご紹介する“珠玉の一冊”コーナーを見ていただくとわかるとおり、“優等生受け”マンガの名作としてご紹介しているのは、比較的最近のものばかりなのです。
 てか、90年代後半の商業BL初期は、本っ当~に“優等生受け”のBLマンガというのは数がなく、ここでご紹介したくても絶対数が少なかったりします(小説はたま~にあった)。

 その中で、本作にはお世話になりました(涙)。
 えー、男子が“お世話になりました”などと書くと、従来これは「オナニーのネタに使いました」という暗喩だったわけですが、誤解しないでください(笑)。
 “優等生受け”BL不毛の時代に、この一冊があったことで心がめちゃくちゃ潤ったんです!
 ……って、はぁぁあ、こういうくだらねーこと書いてるから、記事が長くなるんだな…(反省)。

 で、amazonに登録されている表紙を見てください!
 左のキャラの腕に思いっきり「風紀」って入ってるでしょ!
 これが受けキャラ!
 県下一の名門進学校の風紀委員長様が受けキャラ!
 何度も言いますが、本当にこのころこんな設定のBLマンガはなかった!
 ありがとう、葛井美鳥先生!!

 この色白で、ちょっと潔癖そうな感じの風紀委員長様が、本作のヒロイン(?)・白北先輩です。
 表紙の絵だと、ちょっと幼い感じに見えますが、実際のストーリーの中では大人びたいかに風紀委員長! というルックスに描かれてます。
 彼が風紀委員長になってからというもの、なんと校内の女生徒たちのスカート丈が10センチ長くなったといわれるほどの実績を上げているのが白北です。
 でも、別に恐怖政治を強いているわけではありません。
 毎朝の校門前で繰り広げられる“服装チェック”。
 ここでのチェックに合格すると、自ら検査に当たっている白北の“天使の微笑”が見られると評判になっているからなのです。

「委員長! おはようございます」

「おはようございます」(にっこり微笑んで)「スカート丈、直したんですね」

「ハイっ」

「僕もそのほうがいいと思います」

「ハイっ」

 ところが…。
 細くて綺麗で繊細な白北の微笑みに、全校生徒がメロメロになっているなか、たった一人、白北を嫌っている男がいました。

「なーにが天使の微笑だよ」

 それが表紙右側の男・佐竹です。
 白北の一年後輩である佐竹は、どちらかというと派手で遊び好きなタイプの高校生。
 描かれてる髪型を見れば、だいたいわかりますよね(笑)。
 白北が風紀委員長になって校内がつまらなくなったことも気に喰わなければ、だいたい“天使の微笑”などといううさんくさいものを武器にしている白北自身も気に入りません。

 だから佐竹は廊下ですれ違っても、顔を背けて白北のことを徹底的に無視します。
 佐竹と一緒にいる女の子などは、学校の外では遊びまくっているようなコでも、白北に褒めてもらいたいがために、「白北先輩、こんにちは」なんて殊勝に挨拶しているんですが…。

(――確かに、そこらへんの女よりよっぽど綺麗な顔と)
(時々神経質に見えるくらいの清潔感は)
(一種きれいな人形のようだ)


 心の中ではそんなことと思いつつ、白北を無視し続ける佐竹なのでした。

 ところが!

 白北は白北で、そんな佐竹のことを意識してしまっているのでした。

 って、どうですか!
 ここまで読んでも、“優等生受け”好きな人なら、今すぐ本屋に走りたい気持ちになってるんじゃありませんか!?
 この、ちょい不良×風紀委員長な優等生サマのゾクゾクする対抗関係!

 閑話休題。
 廊下ですれ違った佐竹に無視され、生徒会室に戻った佐竹は、同僚の風紀委員から話しかけられます。

「めずらしいんじゃないか、白北」

「え」

「あんな着崩したのチェックしないなんて」

「ああ、佐竹か」

「へぇ…本当ーっにめずらしいな。おまえが他人の名前、覚えてるなんてさ」


 そう言われて、ちょっと頬を染める白北。
 白皙の美貌が朱に染まり、得も言われぬ優美さです!

「そりゃあれだけ露骨に敵意を見せられればな。嫌でも覚えるさ」

「へ? おまえ嫌われてんの?」

「おまえもさっきの見てただろう! すごい目つきで睨んできたじゃないか」

「――なんか嫌われるようなことしたのか?」

「知らん」

「じゃ理由もなく?」

「にこにこ笑ってるだけで寄ってくる人間もいるんだから、何もしなくても嫌うヤツもいるだろうさ」


 おお!
 白北風紀委員長の“本当の顔”が出てきました!(笑)
 表では“天使の微笑”が売りの美貌の委員長様ですが、じつは結構毒舌家なクールビューティくんだったのです!
 自分の笑顔に集まってくる生徒たちを一刀両断してますよ(笑)。

 さあ、さあ、さあ!
 お互いにじつは意識しまくりのこの2人。
 いったいどうなってしまうの…!!

 というのが、本作の基本ストーリーなんですが、この萌える設定をご理解いただけたでしょうか(笑)。
 で、ここからはかなりのネタバレになりますので、2人の恋の進展を自分の目で楽しみたい方は、どうぞこのままブラウザーを閉じて、ブックオフでも行って本書を購入下さいませ。
 いやいや、俺はあらすじを読んだ後でも“優等生受け”BLなら絶対に楽しく読めるという方は、このまましばしお付き合いくださいませ(笑)。

 さて、お互いツンケンしていた佐竹と白北ですが、この関係がある日突然転機を迎えます。
 じつは子供の頃に追いかけられてから犬が大の苦手だった白北。
 ある朝、恥ずかしくも犬に追われてフェンスによじ登って動けなくなっているところを、事もあろうに佐竹に見つかってしまったのでした。
 佐竹の手を借りてようやく犬から解放された白北は、「あんた、結構かーわいい人だったんだな!」と佐竹に爆笑され、「うるさい!」と叫ぶやその場を逃げ出してしまったのです。
 この日を境に、無視し合っていた2人は、顔を合わせるとからかう佐竹vs怒る白北という図式に変化していったのです。

 本の中では、ここまでで第1話。
 続けて、第2話では、そんな変化した関係の2人の日常が描かれていきます。
 それにしても昔のBLマンガは、なかなかエッチにたどりつきませんねぇ(笑)。
 ピュアピュアな感じで、それがまた良かったりするんですが(笑)。

 毎朝の校門前での服装チェック。
 着崩した制服で登校する佐竹と、それを見とがめては怒る白北風紀委員長様という図式は、すっかりこの学校の名物になりつつありました。

 ところが!

 いつもなら登校するなり白北を怒らせるようなことを言って服装チェックをすり抜ける佐竹が、白北の顔を見るや、ぷいと横を向いて何も言わずに通り過ぎて行くではありませんか。

(な、何だ今のは――)

 毎朝の“恒例行事”になっていた佐竹とのバトルを一方的にスルーされ、呆気にとられる白北。
 生徒会室に戻った白北は、同僚の風紀委員たちに「今日はどうだった?」などと聞かれ、ムッとしたように答えます。

「からまないどころか、僕の顔も見ずにそそくさと入ってしまった」

「おやおや、何か嫌われるようなことでもしたのか?」

(ガタッ)「何で僕が…!」

「ま、何にせよ、よかったじゃないか」

「…え?」

「嫌いな奴に何かっていうとつっかかられて大迷惑だって、いっつもキリキリしてたじゃないか。放っといてくれるなら、言うことないだろ?」


 そう言われて、思ってもなかったことを言われるように言葉に詰まる白北……って、風紀委員長、可愛すぎでしょう!
 ううう、苦しい…。
 胸が苦しい……。
 恋の訪れに気付かず、ちょっと無視されたくらいでめちゃくちゃ佐竹のことを気にしちゃってる風紀委員長が可愛すぎて、胸が苦しい…。
 しかも他人に指摘されたら、ちょっとムッとしちゃったりして…。
 ピュアすぎるよ~。
 はぁああ。
 だから“優等生受け”って、みんな止められないよね!

 じつは佐竹は佐竹で深刻(?)な悩みを抱えていたのでした。

「俺ってやっぱり、白北先輩に嫌われてるよなぁ…」

 そんなことをクラスの女の子たちに聞いてしまうほど落ち込んでる佐竹。
 じつは、白北と親しく(?)なるにつれ、夢に白北が出てきて困っているのでした。
 ええ、もちろんエロい夢ですよ(笑)。
 これが今時のBLならば、すぐさま夢の場面の再現に入って、エロ~い絵を見せてくれるところでしょうが、90年代のBLはそうはいきません。
 あくまで読者の想像に任されてますよ…!

 で!

 いよいよ、もう胸がきゅんきゅんしてねじ切れるかと思う、本作最大の山場へとストーリーは進んでいくのです!

 まずは昼の食堂。
 やっぱり遠くで白北を見つけた佐竹は、眼をそらすように顔を背け、視界から消えようとします。

「おーっ、見事に無視されてるな。おどろいたね。この間までは、子ネコを見つけた犬みたいに大喜びで飛んで来てたのにな」

「子ネコ…? 失礼なっ」

「きっとアレだな。彼女でもできたんだな」

「え…。あれだけしつこくつきまとったくせに、彼女ができたくらいで…っ」

「つきまとっても怒るけど、まとわなくても怒るんだな」

「! 僕は別に…」


 ぬあー。
 今の会話だけですでに胸がキュンキュンするよー。
 相手にすげなくされて恋に気付き始める優等生…。
 はうー。
 苦しいー。

 で、その放課後――。

 白北は、廊下を歩いてきた佐竹とすれ違いますが、佐竹は白北を見ようともしません。
 振り返った白北は、思わず大声を出します。

「佐竹!!」

 でも。
 絶対に声が聞こえたはずの佐竹は、白北の声に振り返りすらしませんでした。
 向こうに消えていく佐竹の大きな背中を見つめるだけの白北…。
 それまで“天使の微笑”なんて仮面を被って、他人との必要以上の関わりを嫌っていたあの白北風紀委員長様が、ついに仮面を脱ぎ捨てた瞬間ですよ…!
 どれだけの思いが、この一声にこめられていたのか…。
 ところが、そんな満身の思いを込めた呼びかけは、佐竹に無視されてしまったのでした。

「白北…?」

 一緒に歩いていた風紀委員が声を掛けると、なんと白北はその綺麗な顔に大粒の涙をこぼしていたのです…。
 ああああああああ。
 胸がぁぁあ、胸がちぎれるぅぅうううう(爆発)。
 どがぁぁあああんんんんんっっ!!!!!!!
 し、白北が可哀想というか可愛すぎて…!!!!
 いやもう本当にこの場面は、ものすごい心に残るシーンです。
 一ページの半分を使った大ゴマで、白北がぽろぽろと涙をこぼす瞬間が描かれているんですが、風紀委員長らしくビシッと背筋を伸ばしたまま、廊下の真ん中でその風紀委員長さまが泣いているのです。
 なんという名シーン…。

「ぼっ…僕がいったい何をしたと…」

 そう言ってさらに涙を流す白北に、横を歩く風紀委員もなすすべなく立ちつくすのでした。

 あああ。
 あんまり白北の涙が綺麗すぎて、ブログ主は今の一瞬、自分の過ごしてきた人生の汚さが恥ずかしくて穴を掘って自分で埋まろうかと思ってしまいましたよ…。
 それにしても、こんなにこんがらがった2人はいったいどうなってしまうのでしょうね…。
 じつは、今ご紹介したところまでで、第2話の中盤です。
 この後、白北のことを案じた風紀委員たちの手によって、佐竹と白北は2人きりにさせられてしまいます。
 なんとその場所とは、保健室のベッドの上…。
 そうです。
 もちろんここでみなさんお待ちかね、ラブラブな2人のH場面に………なりません!!(笑)
 90年代BLをバカにしてもらっちゃ困りますよ、お客さん!
 そんな簡単にH場面に突入していいかってんだ!!
 …って、べつに威張ってもしょうがないんですが(笑)。
 でも、この保健室で気持ちを、2人は気持ちを確かめ合っちゃうんです…!
 これがまた可愛いシーンなんだぁぁ。

 まず、佐竹が来たことに気づき、慌てて逃げようとする白北は、佐竹にドシンとぶつかり、抱きしめられる形になっちゃうわけです。

「いてて…」

「す、すまない」

(ぐいっと抱きしめる佐竹)

「さ・さ・さ・佐竹!?」

「白北さん、俺、あんたが好きだ。付き合ってくださいっ」


 さあ、出ます。
 この告白への白北の可愛すぎる反応が…。

「ふざけるのもいい加減にしろ! 新手のいやがらせのつもりか! 今さらそんなのにひっかかると…」

 そんなツンツン白北を黙らせるかのように、佐竹はキスで口を塞いでしまうのでした。
 ――って、なんとこのキスシーンさえも、口と口が触れあう場面はちゃんと描かれてないんですけどね!(笑)
 恐るべし、90年代BL!
 でもねー、佐竹に抱きしめられて押さえつけられてキスされて思わず目をつぶっちゃう白北先輩は、本っ当に可愛いのですよ!

 というわけで、美しい“涙ぽろり”に彩られた2人の恋物語をご紹介させていただきました。
 夏水りつ先生のマンガに遡ること約10年、強烈な“涙ぽろり”BLマンガがあったというわけです――それも“優等生受け”マンガで!
 じつは、この後まだ第3話もあるのですが、そちらはみなさんにぜひご自分の目で確かめていただくといたしましょう。
 ほんの、ほんのさわりだけご紹介しますと、第2話での佐竹に引き続き、今度は白北が“えっちな夢”を毎晩見るようになってしまうのです。
 恥ずかしくて、佐竹の顔が見られない白北ですが、そこは元遊び人、佐竹は白北のソレを見破ってしまうのです(笑)。

「俺とのHな夢見ちゃうの?」

 なんて言って、顔を真っ赤にしている白北先輩に迫る佐竹。
 そうです…。
 ここでやっとエロい場面が出てくるのです……ほーんのちょっとだけ!(笑)

 でも、直接的なエロ場面がないぶん、「どんな夢を見るの…?」なんて言って白北先輩をいじめつつそっと抱きしめて服を脱がしちゃう佐竹と、首まで真っ赤になって、でも最後には素直になって“ぽふん”なんて擬音とともに佐竹の肩に首を埋めちゃう白北の初々しい様子が細かく描かれていて、ハッキリ言って生半可な最近のBLマンガのエロシーンなんかより、よっぽど萌えます!
 本当にこのH場面(?)の数ページ、白北が異常なほど可愛いのです。異常なほど!
 服を脱がされてエロいことをされちゃった白北ですが、佐竹に「今度は最後までしようね」と言われ、ぼんっと顔を赤らめてこう言うのです。

「ま、まだあるのか!?」

 うはー(笑)。
 あああ、最近はこういう可愛い“優等生受け”を読んでないような気がする。
 昔は昔で良かったんだなぁ。
 これは単なる過ぎ去りしものへの懐古趣味でしょうか…。

 ブログ主はこの一冊で葛井美鳥先生の大ファンになり、以後は同人誌も含めほとんどのマンガを買っていますが、悲しいことにこの数年、まったく学園ものを描かれないようになってしまいました。
 なんでだろー。
 学園もの、すごく合ってる作家さんだと思うんだけどな…。
 いつかまた、本作のようなマンガを描いていただきたいものです…ほんとに…。
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