ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]このマンガ家さんの“魅力”の秘密がわかったー! 能面クールビューティな美人リーマンが初めてこぼしたものとは… 夏水りつ『通り抜けできません』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-真面目・カタブツ  特徴-社会人  ●ナ行-夏水りつ  
通り抜けできません (花音コミックス) (花音コミックス)通り抜けできません (花音コミックス) (花音コミックス)
(2008/04/30)
夏水 りつ

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 かつて本ブログでもご紹介させていただいた“優等生受け”マンガの歴史的傑作『この胸のときめきを』の作者である夏水りつ先生の最新コミックスが花音から発売されました。

 じつは、ずーーーーっと引っかかるものがあったんです。
 夏水りつ先生のマンガには。
 この先生のマンガの何かが俺をメチャクチャに惹きつける…。
 いったいそれは何なのだろうと。
 えー、すでに他の方が指摘していたらゴメンナサイ。
 最新刊『通り抜けできません』を読み終わって、ブログ主はようやくその正体に気付きましたです。


 夏水りつ先生のマンガは、クライマックスシーンで必ず受けの子が“ぽろり”と涙を流すんですよ!←大発見のつもり(笑)

 隔靴掻痒、ずっと心の奥に引っかかっていたものがようやく取れた気分です!
 既刊を読み返してみたら、本当にどの作品でも受けキャラがぽろぽろと涙を流しているシーンに出会えました(笑)。
 これだー。
 これが俺の心を揺さぶっていたんだー。
 ようやく合点がいった次第です。

 とゆーか、この方、眼に何か異常な関心をお持ちじゃないのかと思ったほど(笑)。
 今回の表題作『通り抜けできません』では、クールビューティな受けキャラくんが、あることに驚いて瞳をパチクリさせるシーンが出てきますが、長いマツ毛をしばたたかせる絵(けっこう大ゴマ)に“ぱしぱし”という手書きの擬音が添えられています。
 マンガでこんな擬音を見たの、もしかしたら初めて? というくらいに実際に出てくるのは珍しい擬音です(笑)。
 で、クライマックスシーンでは、この長いマツ毛の綺麗な瞳から“ぽろり”と涙が落ちるわけですよ!
 何だかここに夏水りつ先生のマンガの魅力の一端が潜んでいるような気がするブログ主です。

 そんな美しい涙が似合うのは、受けキャラがクールビューティだったり、ちょっとツンツンしている美人だったり、とっても頑張り屋さんでけなげな男の子だったりではなかろうかと、ブログ主は強く思うわけですが、本コミックスは最初から最後までそんな受けキャラがいっぱいです。
 どのマンガをご紹介しようか相当迷うわけですが、表題作ということで表紙に主人公の2人が登場してますし、先ほど“涙ぽろり”でちょこっと紹介したしで、クールビューティ受けなサラリーマンもの『通り抜けできません』を取り上げさせていただこうと思います!

 主人公(攻・表紙左)の後藤は明るくてカッコイイ営業マン。
 スーツの似合う、学生時代は運動でもやっていたのかと思わせるような体格と爽やかさを持った気のいいサラリーマンです。
 後藤には、気になる人がいました。
 いつも昼時の公園で一緒になる美人なサラリーマン・石井(表紙右)です。

 ある日、石井がいつもの場所でお菓子作りとにらめっこしているのを見た後藤は、思い切って声をかけてみます。

「いつもこの時間、この公園で会いますね。その本――お菓子作りに興味があるんですか?」

 読者の目から見ると、後藤はとても好感の持てるタイプで、こんなヤツに声を掛けられたら(ゲイとか関係なく)普通に対応すればいいのに…と思うのですが、タイトなシルエットのスーツをきっちり着こみ、ちょっと人を近づけない雰囲気のあるクールビューティの石井は、声も冷ややかに後藤をはねつけます。

「ええ。興味があります。でも他人の読んでいる本をのぞくのはマナー違反だと思います。では失礼」

 この場面、石井の顔がまた冷たいのです。
 なんか汚いものでも見るような目つきで後藤を見てます。
 なんというクールビューティ(笑)。

「やってしまった…ああ…俺のバカ! せっかち! 明日からもう来てくれないかなぁ…」

 と、自分の軽率さを悔やむ後藤でしたが、翌日、“すい~~~~~”という擬音とともに、いつもの場所に石井が現れます。
 意を決して昨日のことを後藤は謝ります。

「あのっ! 昨日はどうもすいませんでした。悪気があったわけじゃないんです。ただ…いえ、言い訳ですよね。すいません。…これ、お詫びです。よかったら食べてください。嫌なら捨てて下さい!」
 それだけ言って走り去っていった後藤の後ろ姿を見つつ、石井が箱を開けてみると、なんとそこには石井が探していたシフォンケーキが入っていました。
 じつは、出張先で生まれて初めてシフォンケーキを食べた石井は、東京に戻ってからその味が忘れられず、ネットでお菓子の本をこっそり買って、自分が旅先で食べた“アレ”が何だったのか、必死で調べていたのでした。
 …いやー、世間知らずで何とも優等生っぽくていいですなぁ(笑)。
 後藤が置いていった箱の中に、そのものズバリなシフォンケーキが入っているのを見て、とても驚いてしまったというわけなのです。

 さらに翌日。

 「あー、今日もあの人来てないかなー…」と、後藤がいつもの場所で石井を探していると、壁の上から“にゅっ”と石井が顔を出してきます。
 いきなり出てきた石井に「おわーーー!」と驚く後藤(笑)。
 石井は、シフォンケーキのことが聞きたくて、後藤に会いに来たのでした。

「あのケーキの名前? シフォンケーキですけど」

「シフォンケーキ…シフォンケーキ…」

「あの…探してたっていうのはどういう…」

「二週間ほど前に出張先でアレを食べたんです。先方にいただいたものをホテルの部屋で…」

「はい」

「そしてその…あまりの美味しさに地が割れるかと……!」(めちゃくちゃ力説)


 えー、みなさんお気づきかもしれませんが、この石井、見かけはとっても美人さんで態度もツンツンしてるクールビューティなんですが、どこか変わってます。
 “スイ~~~~~”と姿を現したり、“にょっ”っと顔を出したり、ケーキの美味さを「地が割れるかと…!」なんて表現したり、ちょっと天然な感じのクールビューティさんなんですね(笑)。

 そして、会話する中でわかってきたのが、男なのにケーキに興味を持っていることを、石井がじつは恥ずかしく思っているということでした。
 そんな石井を後藤は力を込めて励まします。

「恥ずかしいことなんて何もないです! 男がケーキ好きだっていいじゃないですか!」

 てっきり否定されるものだと思っていた石井は、よほど驚いたのか、そんなことを言われて眼をパチクリさせます。
 ここで、長いマツ毛が“ぱしぱし”してるのです。
 最初にご紹介したあのシーンですよ(笑)。
 天然であんまり他人のことに興味なさそうな石井が、そんな風に眼をパチクリさせてるこのシーン。
 後藤の気持ちが石井の心のどこかに届いたんだな、と読者を温かい気持ちにさせてくれる場面になってます。
 さらにこの場面。
 密かに石井のことが好きな(でもその気持ちは隠してる)後藤が、ケーキのことに託して自分を励ますかのように、石井にこう言うんですね。

「好きだと思う気持ちは自由だと思います。俺は…」

 このセリフが後のクライマックスシーンでとても大事な伏線になってきます。

 こうして意気投合した2人は、昼休みになると待ち合わせてカフェでケーキを食べる仲になります。
 相変わらずクールビューティでよく何を考えてるか分からない石井ですが、仕事中、同僚にこんなことを言われるのです。

「石井、何か最近楽しそうだな」

「は? 僕がですか」

「おーよ。ダテにお前の能面を3年も見てないぜー。何かあったのか?」

「ええ最近…」

 そう言って、一瞬何かを考え込む石井。

「…新しい友人ができて」

「友人! おまえに! 新しい友人! そんなことありえんのか!?」


 何ともヒドイ言われようですが(笑)、美人さんなのに変な行動が目立つところといい、シフォンケーキすら知らない世慣れなさといい、たぶん潔癖で優等生っぽい人生を送ってきすぎて、自分の周りにあんまり興味がないんでしょうね。
 燃えますね~(笑)。
 そんな美人さんが、このあといったいどうなってしまうかと思うと(笑)。

 で、そんな他人に関心のなさそうな石井が、同僚にこんなことを言われて、心に異変を起こしてしまうのです!

「はははっ お前アレだ、そいつホモなんじゃねーの? お前キレーなツラしてるし。押し倒されないように気をつけろよ~」

 ここまでは変人なクールビューティ・石井と、好漢・後藤のかけあいが中心で、さわやかまったりと進んできた本作ですが、ここから急にしっとりエロティックになっていきますぅ~(嬉)。
 その晩、家に帰った石井は、同僚のセリフで初めて後藤の“下心”に気付いたかのように、パソコンで「ホモ セックス」なんて検索をしちゃって、顔を真っ赤にしてしまうのです。
 頬を染めてパソコンを見ていた石井は、そんなものに興奮してしまった自分を納得させるように、こう独りごちます。

「後藤さんは…押し倒したりしない…」

 でも、そう言いながら、石井の手は自分の股間に伸びていってしまいます。

「…ふ あ あ あ ううん…っ」

 そしてため息交じりに切なそうに呟きます。

「…後藤さん…」

 あんなに他人に興味がなさそうで、最初は後藤のことをハネつけていた石井が、後藤のことを意識した途端、このエロさ!
 同僚に「能面」とまで言われた石井が、頬を染めて切なそうに自涜するこの場面、いやーかなりヤバいです(笑)。

 ところがですよ!
 石井が自慰で達した瞬間にかかってきた電話は後藤からのものでした。
 ドキドキしながら電話に出た石井は、後藤が話しかけてくる電話の向こうに、別の男の声が聞こえることに気付き、真っ暗な気持ちになります。
 こんな夜に一緒にいる男なんて、いったい誰なんだろう…と。
 いや、ブログ主などが普通に考えればそりゃタダの友達だろ…と思うわけですが(笑)、ほら、世間知らずのクールビューティなので、世間の常識が通じないんですよ。

 翌日。

 公園で後藤と一緒になった石井は、後藤を責めたてます。

「後藤さんはホモなんですか?」

「えっ…と あの…それは…」


 後藤からずっと顔を背けたままの石井に、自分の下心が見透かされたと思った後藤は、白状します。

「……そ、そうです…けど、あの…」

「……」

「い、石井さんのことをそんな風に見たりとか、そんなことは…し、してないので…」


 そう言われて、まるで“自分のことなんかハナから対象外だ”と言われたような気がして傷ついた石井は、さらに言葉を激しくします。

「…ホモのくせに…男に声をかけて下心がないなんて、信じられません!」

 うわー、潔癖(笑)。
 しかも世間知らずの優等生だから、人当たりがキツイこと!
 でも、言われた後藤はたまったものではありません。
 石井に嫌われたと思いこんだ後藤は、石井の前から消えようとします。

「はは……キツイなぁ…。すいませんでした…。もうここには来ません」

 ところが!
 さあ、ここからがクライマックス!
 後藤の後ろ姿に、石井は泣きそうになりながら言いつのるのです。

「やっぱり昨夜一緒にいた人が恋人なんですね…」

「え? あれは兄…」


 そして、ここで2人が最初に出会ったシーンで後藤が口にした言葉、「好きな気持ちは自由だ」が再び登場するのです。
 ベンチで両足ををきっちり揃え、膝に手をついたままという固い姿勢で、下を向いたままの石井。
 勝手に近づいてきて好きにさせて、そして今また勝手に去ろうとする後藤をなじるように石井は言います。

「僕には好きな気持ちは自由だと言ったくせに急に自信なくすなんて」

「え…」

「人の心に勝手に入ってきて、さっさと通り抜けるなんて」


 そして!
 この瞬間!
 石井はそれまでの能面を崩して、大きな瞳から“ぽろり”と涙をこぼすのです!!
 来た、夏水マジック!!!!!(笑)

 いやもう、この絵を見た瞬間、読者の心はグイッですよ。
 さあそして、本作ではなんと攻めの後藤までこの場面で泣いちゃいます(笑)。

「嘘! 嘘です! ほんとはずっとあなたのこと見てました。いつもいつも! 毎日あなたのこと考えて下心いっぱいで声かけました。俺は…」

「……」

「石井さんが大好きです!」


 というところでエンディングに雪崩れ込んでいくわけですが、ああ、本ブログ始まって以来ですが、ほとんど最後のコマまで紹介してしまった…。
 でも、本作はこんなレビューを読んだぐらいでは、絶対にその面白さが揺らぐことはありません。
 てか、何度読んでもイイ!
 これはやっぱり印象的な涙の力かしらん…。
 でも、それぐらい石井がぽろりを涙をこぼすシーンは破壊力がありますです。

 さて、本コミックスに収められている他の作品も、もちろん“涙ぽろり”揃いの名作なってます(笑)。
 これほど毎回、主人公(受)が美しい涙を流すマンガ家さんも珍しいのではないでしょうか。
 ちなみに、他の収録作をちょこっとだけご紹介しておくと…。

・『お気に召すまま』
 サラリーマンもの。背が高い主人公(攻)とチビの主人公(受)は、同じ営業部で働くライバル同士。営業成績をかけて賭をするが、その途中でとんでもない事実がわかり…!
 で、チビな主人公(受)が一生懸命な頑張り屋さんで、天才肌の攻めキャラに反発しながら、でもその優しさにほだされちゃって…という感じのお話です。
 もちろん超重要シーンでのポロリあり……って、こう書くと局部を露出したみたいですね…(アホ)。
 ポロリはもちろん涙です(笑)。

・『秋になれば君は』『冬を愛する人』『春を待つ頃』
 サラリーマンもの連作。
 綺麗で繊細な先輩・藍谷がホモで、彼氏に捨てられたばかりだと知ってしまった主人公(攻)・永田。
 口止めを頼んできた藍谷とそれ以来親しくなり、今までは見ることのなかった彼の日常を知った永田は、だんだんと藍谷に興味を持ちます。

 「なぜ彼氏はこの人を捨てたんだろう…」

 ある日、藍谷の腕に縛られた痕を見つけた永田は、藍谷を問い詰めます。
 そこで、超綺麗な涙をぽろりしながら、藍谷が口にした言葉は…!

 というわけで、こちらの連作では、“涙ぽろり”がストーリー上も大変重要なことになってます。

 コミックスの最後には、今回詳しくご紹介した『通り抜けできません』の番外編マンガが載っており、こちらはまた石井の優等生っぽさが炸裂してて、ブログ主は大変好きです。
 今や花音が一番プッシュしているようにも感じる大人気作家の夏水りつ先生。
 今が一番ノッてらっしゃる時でしょうね~!
 旬のマンガ家さんの最新刊を見逃す手はないと思います!

 …あ!
 でも今気付いた!
 後藤と石井のエッチシーンが結局最後までなかったことに!
 夏水先生…。
 これはいつか描いていただけるんでしょうか!
 さもないと…。
 こっちのほうが涙ぽろりしちゃいそうですよ!!(笑)

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