ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]超名作が新装版で登場! 高潔で美貌な生徒会副会長が“秘密”をネタに陵辱され… 遠野春日『無器用なのは愛のせい』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-生徒会長・委員長  受け-美人の優等生  特徴-高校生  受け-成績優秀  ●タ行-遠野春日  
無器用なのは愛のせい (角川ルビー文庫 113-3)無器用なのは愛のせい (角川ルビー文庫 113-3)
(2008/04/01)
遠野 春日

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 うぐぐぐ。
 レビューを書きたい本がどんどん溜まっていくぅ~。
 時間がほしいよー。
 くそー。
 この本だって、本当はもっと早く“珠玉の一冊”コーナーでご紹介するはずだったんです。
 なのに、新刊レビューに追われてついつい後回しにしているうちに、なんと今月のルビー文庫で新装版として発売されてしまいました。
 む、無念…。

 というわけで、もともとは7年前に遠野春日先生がリーフノベルズで出された小説本で、今回あらためてルビー文庫で復刊された“優等生受け”の超名作、『無器用なのは愛のせい』をご紹介しようと思います!


 前にも書きましたとおり、“優等生受け”BL界で、遠野春日先生は特別な地位を占めてます。
 最近はほとんど学園ものを執筆されなくなりましたが、この『無器用なのは愛のせい』などを出されていた7、8年前は、次々と高校生が主人公の作品を書かれ、絶えることなく“優等生受け”の名作を世に出されていたのです。
 どれもこれも早くレビューしたいのですが、ブログ主がのらくらしてる間に、本作のように新装版として売られてしまったりするわけですよ…。
 くぅーーーっ!

***** お知らせ *******************

 00年~01年頃に連発された遠野春日先生の“優等生受け”BLのうち、『恋する僕たちの距離』(ゲンキノベルズ)と『キケンな遊戯』(リーフノベルズ)のみ、すでに詳しい紹介記事を本ブログにて書いてあります(08年4月現在)。
 その本、読んだことない! という方は、本ブログの左側にあります“ブログ内検索”より、遠野春日先生のお名前で検索していただければすぐに記事が出てきますので、お試しくださいませ~。

*****************************

 では、『無器用なのは愛のせい』に話を戻しましょう!

 本作の主人公(受)・相川夏樹(あいかわ・なつき)は、遠野作品の典型といってもよいタイプの受けキャラです。
 男にはもったいないほどの美貌、高潔な雰囲気、冷たくツンと取り澄ましているように見えて、その実、一人の男に心の中で必死で尽くしている――。
 そしてもちろん、成績優秀な優等生でもあります。
 遠野春日先生の描かれるBL小説で、バカな子が受けキャラなのってちょっと記憶にないですよね(笑)。

 で、これも遠野春日先生の学園ものBLの定番でありますが、主人公(受)の夏樹は高校の生徒会副会長を務めています。
 じつは、先ほど名前を挙げた『恋する僕たちの距離』でも主人公(受)はクラス副委員長をやってますし、『キケンな遊戯』では生徒会副会長を務めていました。
 組織のトップそのものではないところが遠野春日テイストなんですな~。
 本作も含めてですが、そんな“副”の肩書きを持つお姫さまたちが、圧倒的な男の魅力を備えている生徒会長やクラス委員長に激しく愛される、というのが定番なのです。

 どうでしょー。
 書けば書くほど、この方は“優等生受け”を愛する僕たち私たちのために天が遣わしてくれた奇跡の作家と思えてきませんか!(笑)
 たぶん遠野春日先生がいなかったら、“優等生受け”BLの進化は20年遅れていたと思いますよ!
 …“優等生受け”の進化って自分で言っててもよく意味がわかんないけど(笑)。

 で、ストーリーに話を戻しましょう。
 本作で、美貌の生徒会副会長・夏樹を愛してしまうのが、同じ学園の生徒会長である各務利明(かがみ・としあき)です。

 で、じつはこれも遠野作品の定番中の定番なのですが、多くの場合、ストーリーの前半で、攻めキャラが受けキャラのことを本当は好きなのに、自分は嫌われていると誤解して、猛烈に虐めちゃったりするんですね。
 本作の主人公(攻)である利明も、この例に漏れず、やっぱり夏樹のことを猛烈に虐めてしまってます。
 というのも、以前から優美な夏樹のことを、同性であるにもかかわらず好きになってしまっていた利明でしたが、告げることのできないその思いに苦しんでいたある夏の日、とんでもない光景を見てしまったのです。
 今の利明は、そのことをネタに夏樹を脅し、その身体を好きなようにしている唾棄すべき“脅迫者”になっているのでした。

「もう、いい加減にしてくれないか」

 抱えてきたファイルやプリント類を執行部員用の事務机に起きながら夏樹が言う。声にはうんざりした調子と、いくぶん哀願するような調子とが含まれている。
 しかし利明はそれをあっさりと無視した。
 有無を言わさぬ調子で夏樹に命令する。

「脱げよ、夏樹。早く済まそうぜ」

「いつまでこんなことを続けたら気がすむんだ。きみは変だ」

「変?」

 利明はせせら笑った。

「変なのはおまえのほうだろうが」

「利明!」

「俺の弟をオカズにしていたくせに」

 やめてくれ、というように夏樹が大きく頭を振る。

(中略)

 利明は夏樹の前に立ち、俯けている顔を上げさせる。
 夏樹の瞳は憎らしさと悔しさ、さらには羞恥と困惑とで複雑な色合いを帯びていた。

「品行方正な相川夏樹さまが男の裸を盗み撮りして、その写真でマス掻いてたなんて全校中に知れ渡ったら、ちょっとすごい騒ぎになるだろうな? うちは野郎ばかりだから、そんなことなら俺が相手になりますってやつがごまんと現れるぞ」

「…もう、言うな」

「おまえが何度でもこういう会話をぶり返させるんだろうが。おとなしく脱いで尻を出せばすぐに済むところを、わざとのように俺を苛つかせる」

「嫌なんだ」

 夏樹は苦しそうに言って目を伏せた。
 長い睫毛が微かに震えている。
 綺麗な男だ、と利明はまた思った。そんな顔を見せれば相手がどんどん嗜虐的になるのだと、何度手痛い目に遭ってもわからないらしい。普段は頭が切れすぎて人を寄せ付けないくらい理知的なのに、こういう本能や情動に関することは少しも学習しないのだ。


 はい!
 なぜ夏樹が脅されているかの設定を理解していただけたでしょうか!
 高潔な優等生が、男の裸を盗み撮り…。
 それだけでBL的には引き込まれてしまうナイス設定なわけですが…。

 むはー!!
 これですよ、これ!
 遠野作品に登場する、高潔で美貌の受けキャラは、例え攻めキャラに虐められても、脅されても、決して涙を流して許しを乞うたりしないのですよ!
 最後まで意地っ張り!
 で、理知的で誇り高い優等生だから頭は良いはずなのに、そういう自分の態度こそが相手を煽るということが理解できないという、“自分のことには疎い優等生”というモチーフが遠野作品ではつねに登場するんですね。
 これが…優等生スキーにとっては…たーまーらーんーーー!!(笑)
 頭良いのに、自分のことにはニブチン。
 可愛いすぎるでしょう!(笑)
 いいよね、同級生たちからエロい目で見られてるのに気付かず、相変わらずツンツンしながら色気を振りまいちゃう美貌の優等生…。
 遠野作品にはつねに登場してくれるのです、こーゆー受けキャラが。
 しかもそんな優等生が、「男の裸を盗み撮りしたくせに」なんて言われて、屈辱に震えて赤くなって下を向いちゃうという!

 で、ですよ。
 最初に書いたとおり、遠野作品の受けキャラの特徴は、美貌で高潔な優等生というだけではありません。
 じつは攻めキャラのことを大好きだけど、表面上はツンツンしちゃって、容易に気持ちを表さない意地っ張り――本作の夏樹もまさにそーゆーキャラなのです。
 いま利明にされているレイプまがいの行為を、夏樹がどう思っているか、文中より心の声を引用してみましょう。

 利明だったから許したのだ。許せたのだ。
 その後も何度も関係を強要され、不本意ながらも従ってきているが、これも相手が利明だからだ。
 さっさと嫌いになれたら楽なのに、どうしても利明を嫌いになれない。
 夏樹は自分のおめでたさが情けなくなる。
 つまるところ、心のどこかにまだ一縷の望みを抱いているのだ。
 いつか夏樹の気持ちが利明に通じるかもしれない。


 うーむ。
 こうしてみると2人ともお互いのことをすっごく好きあってるのにねぇ…。
 でも、この状態のまま、読者すべてを「なんで好きあってる2人が素直に好きって言えないの!!」という切ない気持ちにさせてしまうのが遠野春日先生の得意技でして、やきもきするままに読者は最後までずんずんとストーリーに引っ張られていってしまうんですなぁ。
 なんという菊田一夫!(古すぎ

 それにしても、なぜ夏樹は、先ほどの利明のセリフにあったように、“利明の弟の裸の写真を隠し撮りして自慰のオカズにしてた”なんてことをやらかしてしまったのでしょう?

 じつは…。
 それは単なる誤解だったのです。

 夏樹はもともと生徒会役員としてともに働くうちに、頼りがいがあり気持ちのいい男である利明のことを好きになってしまっていたのですが、利明が夏樹に自分の気持ちを告げられずにいたのと同様、夏樹も自分が利明を好きだという気持ちを、利明に悟られないように必死で隠してきていたのでした。
 そりゃそうですよね、高校生でしかも男同士なんですから。
 でも、夏樹はいつしか気持ちを抑える自信がなくなるほどに利明に傾いていく自分を自覚していました。
 そんなある日、夏樹が生徒会の仕事で校内をカメラで撮影しながら移動していると、サッカー部の部室の窓が開き、そこに汗に濡れた上半身裸の男の逞しい背中が見えているのに気付いたのです。
 その瞬間、それが利明の背中だと錯覚した夏樹は、その背中を隠し撮りしてしまったのでした。
 利明に似ていたはずです。
 それは利明の弟・洋二の後ろ姿だったのですから。
 密かに写真を現像した夏樹は、それをお守りのように自分の生徒手帳の中に挟んでおいたのですが、ある偶然からそれを利明自身に見つかってしまったのでした。
 そんな経緯が、先ほどの「品行方正な相川夏樹さまが男の裸を盗み撮りして、その写真でマス掻いてた」という利明の脅し文句につながっているわけです。

 そういう事情を経て、本当はお互いに好きあっている2人は、今や脅す者と脅される者という関係になってしまっているのでした。
 利明は、生徒会の役員会で隣に座る夏樹の横顔を見ては、こんな物思いに耽ります。

 高すぎない鼻のラインと形のいい唇が、特に利明の目を惹きつける。プライドの高そうな目もいい。そしてその取り澄ました理知的な白皙が、利明だけの知っている切羽詰まった表情に変わる瞬間を思い出すと、それだけで背筋がゾクゾクしてくる。自分にこんな一面があるとは知らなかった。
 気付かせてくれた夏樹には感謝と恨みを感じる。
 もう後には退けないという切迫した気持ちが、利明を困惑させていた。

 そして、もうこんな状態になってしまった以上、夏樹の気持ちが自分に向くことなどありえないと思っている利明は、ストーリーの前半、かなり苛烈に夏樹の身体を嬲り続けます。
 最後にその場面をちょこっとご紹介しましょう。
 綺麗で高潔な生徒会副会長が、利明に脅され、身体の自由を奪われて哀願させられる場面です。

 艶めかしい声を引き出すため、利明は夏樹の袋をもみしだき、その下から、指をくわえ込んでいる尻の穴まで続く張り詰めた皮膚を、指先で辿ったり引っ掻いたりした。

「やめろ、あああ、いや、いや」

「ここ、おまえ弱いよな」

「ああっ、あっ、あ」

 こうなると夏樹が腰を揺すりだすのにそれほど時間はかからない。
 股間でせつなそうに揺れているものには触れず、引き締まった腹や背中、太股などを撫で回しながら、すっかり解れた内部を二本の指で蹂躙する。馴染んで濡れてきた粘膜は物欲しそうにひくついては指に絡みついてくる。奥深くまで進んで感じるポイントをつついたり引っ掻いたりしてやると、夏樹は強情を張っている余裕をなくし、乱れまくった。

「少しは声を抑えろ」

 自分が夏樹を追い詰めておきながら、利明はまるで夏樹の淫乱さに呆れた、とばかりの皮肉な調子で言う。

「ここの真下は職員室だぞ。おまけにすぐ向かいの校庭ではサッカー部が練習中だ。そんなはしたない声でよがりまくってていいのか」

「うう…あっ、あっ、あ…あああ」

「そんなにいいか」

 ほったらかしにしておいた勃起の先端を確かめると、もうぐっしょりと濡れている。

(中略)

「いいことを思いついた」

 強情を張る夏樹に、利明はまたもや新しい意地悪を思いついた。

「窓を開けて校庭に顔を突き出すようにして抱いてやろう」

「嫌だ!」

 今度ばかりは夏樹の反応も素早かった。

「絶対にそんなこと、許さない」

「なら欲しいって正直に言え。奥まで突いて達かせてくれと頼め」

「やめろ、ばか!」

 いやー、正直たまらんですなー(笑)。
 気が強くてプライドが高くて絶対に脅迫に屈しない夏樹ですが、その裏で、じつは利明のことを好きなわけですよ。
 そう思うと、セリフの一つ一つが奥深く…。
 しかも、普段は真面目で品行方正と全校生徒に思われている生徒会副会長サマが、校庭のサッカー部から見えそうな位置で(←これ重要)、校内のカリスマ的存在である生徒会長に陵辱されちゃってるこのシーン、まことにまことに“優等生受け”としては素晴らしい場面ですよね!
 なんでしょう、この公開調教一歩手前のディープなプレイは(笑)。
 いやもうほんと、ブログ主なんか、「校庭に顔を突き出すようにして抱いてやろう」なんて酷いことを言われた瞬間の夏樹が受けたであろう屈辱感、そして間違いなくゾクリと感じてしまったであろう背徳的な快感のことを想像すると、「うひょひょひょー! うひょひょのひょー!」などと奇声をあげてのたうち回りたくなってきます(笑)。
 そんな状況でも快感を感じちゃう自分が、そしてその快感を与えてくれる利明のことが、夏樹にはどれだけ憎らしく悔しかったろうと思うと、いやもうほんとにヨダレが…。
 なんだかもしかしたら俺ってちょっとした変態なんじゃと思ってしまいましたYO!(笑)
 それにしてもね!
 優等生が“公開調教”寸前に追い詰められて焦りまくっちゃうというのが、本当に萌えますなぁ。
 これ、本当に“公開調教”なんかやったらダメなんです。
 そんなことしたら、プライドだけが高くて耐久力には欠ける優等生キャラなんか、みんな心が破壊されちゃいます!
 と、とてもそんなこと許せない!(嘘つけ)
 でも、そこを寸前で止めちゃって、「ほーら、怖かったかー」と言いながら、恐怖心からプライドも何もかなぐり捨てて縋りついてきちゃう優等生を「よしよし」とあやしてまんまと手に入れちゃう――これが“優等生受け”BLの一つの典型的なストーリーなんですな!
 もちろん本作でも後半、かなりこれに近いシーンが出てきます。

 とまれ、以上のようにこんがらがった夏樹と利明の気持ちが、いかに解きほぐされ、気持ちを確かめ合っていくかが、この後の展開のキモになっていくわけです。
 正直、新装版として復刻されるだけの名作だけあって、本当に一分の隙もなく、最後まで読ませてくれますよ!
 夏樹が泣かされまくるH場面も多めですし!(笑)

 さて、じつは本作には、リーフノベルズ版のころから続編が同時収録されています。
 これがねぇ…。
 最初読むとビックリしますよ!
 何にビックリするかは言いませんが!
 本編を読み終わりますよね。
 ああ、夏樹と利明がようやくくっついてくれた…、きっと続編では2人のラブラブな姿が…と思ってページをめくると、「えええ!?」と目を疑ってしまう展開になるわけです。
 BL数多しといえども、ここまではっきりと主人公2人を●●させちゃった続編は、少なくともリーフノベルズ版出版当時は、他のBL小説では読んだことがありませんでした。
 最後まで読み終わると、「チクショー! そういうことだったのかよ!」って、遠野春日先生の策略にはまってしまった我が身を読者は悔しがることになるんですけどね(笑)。

 “優等生受け”がお好きな方で、本作をまだ読んだことがない人がいらっしゃいましたら、悪いことは言いません。
 速攻で本屋に行って購入されることをオススメします。

 追伸
 ちなみに旧リーフノベルズ版はこちら(↓)です。
 このリーフ版をお持ちの方で、今回のルビー版が出たと聞き、「何か書き下ろし続編とか入ってるのかな?」と購入を迷われている方もいると思いますが、イラストも旧版の蓮川愛先生の絵がすべて流用されており、遠野春日先生の書き下ろしなどもありませんので、基本的には買い直す必要はまったくないと思います。

無器用なのは愛のせい (リーフノベルズ)無器用なのは愛のせい (リーフノベルズ)
(2001/07)
遠野 春日

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