ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]ともに40代目前という“おじさんBL”…真面目だけが取り柄の小学校教師・十喜が「俺のどこがよくて付き合ってくれてるんだろ…」とぐじぐじ悩んで… あきばじろぉ『幸福論』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-眼鏡  受け-真面目・カタブツ  特徴-社会人  ●ア行-あきばじろぉ  
幸福論 (花音コミックス)幸福論 (花音コミックス)
(2008/03/29)
あきば じろぉ

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 この方ももう大ベテランですよねー。
 あきばじろぉ先生の最新刊コミックス『幸福論』が出たので、ご紹介させていただこうと思います~。
 『モーリス』とか『カノン』とか、エロ系BL雑誌のハシリのころから活躍されてる大先生です。
 当時はあきばじろぉ先生の作品が楽しみで、毎号むさぼるように読んだものですよ…。
 あのころとしては珍しく、眼鏡の生徒会長とかが受けの“優等生受け”なマンガも多く描かれてましたし…。
 そのあたりの作品は、いつか本ブログでも“珠玉の一冊”としてご紹介していく予定です。
 ふと、いま気付いたんですが、これほどの人気作家にしてベテランさんなのに、ビーボーイ系からはコミックスを一冊も出されてないんじゃないですかねー?
 不思議だなぁ。

 で、あきばじろぉ先生がBL界に残した数々の足跡から、ちーけん的にあえて順位を付ければ、第一位は、直野儚羅先生と並んでかなり早い段階から分野としての“おじさん受け”を開拓してきたことかなぁと思います。

 一口に“おじさん受け”と言ってもですね、小説ならこれ特に問題が発生しないわけですよ。
 文字の上だけのことですから。
 BLマンガで難しいのは、“おじさん受け”を絵でいかに表現するかというところです。
 この数年はBLも何でもありになってきましたけど、昔は“おじさん受け”なんか論外でしたからね。

 で、あきばじろぉ先生のどこが偉いかと言いますと…。
 かなり早い段階から、受けのおじさんキャラの顔に、「年齢ジワ」を描き加えているマンガ家さんなんですな!
 口元とか目元とかに、ほんの一本ですが、おじさんらしい加齢を表す「シワ」が入っているのですよ、あきばじろぉ先生の描かれる“おじさん受け”BLの受けキャラには(笑)。
 何度も書きますが、商業誌においては、これはかなりの冒険ですからね!
 他にも早い段階から“おじさん受け”を描いていたBL作家さんはいなかったわけではありません。
 でも、みんな設定は30代以上のおじさんキャラでも、絵としては20代くらいに見えるマンガばっかりだったのですよ。
 絵として「年齢ジワ」まで描き加えて本当に“おじさん受け”な感じを本格的に打ち出したのは、あきばじろぉ先生や直野儚羅先生を以て嚆矢とするような気がいたします。
 ちーけん的に、開拓者だなぁ、偉いなぁと思う理由です(笑)。

 今回のコミックス『幸福論』も、表題作とその続編『恋愛論』の2作が見事な“おじさん受け”になってます。
 もちろん「年齢ジワ」もバリバリ活躍してますよ(笑)。
 本来ならば学園ものが大好きな本ブログですが、あきばじろぉ先生の“おじさん受け”は、何でかわかりませんが大変水が合うんですね~。
 うーん。
 直野儚羅先生の描かれる“おじさん受け”はかなり本格的で、すでに“おじさん受け”から“オジサン受け”、いやさらに“オッサン受け”まで行っているような気がしますが(でもゲイ向けじゃなくてあくまでBLマンガなのが直野儚羅先生の凄いところ)、あきばじろぉ先生のは何年経ってもやっぱり“おじさん受け”なんですね(笑)。
 なんだか、おじさんなのに可愛い。
 本作『幸福論』の受けキャラ・香田十喜(こうだ・とき)もそうなんですが、中学高校で優等生だったりいい子ちゃんだったりした真面目くんがそのまま社会人になってピュアなまま“おじさん”になりました、とゆー感じのキャラクターで、ちーけん的には大変好みです(笑)。
 で、これもまたあきばじろぉ作品の特徴ですが、受けが「こんな真面目しか取り柄のない俺がアイツの恋人でいいのかな…」とぐじぐじ悩みまくる場面が多く、そんなところも極めて“優等生受け”テイストがあふれてます。

 では、ストーリーを簡単にご紹介いたしましょう~。

 いま簡単にご紹介した本作の受けキャラ・十喜はごくごく普通の真面目な小学校教師。
 地味~なスーツというか背広に眼鏡をかけ、髪型もごくごくフツーのいかにも先生風。
 お話しの冒頭で出てくる、学校での十喜のようすはこんな感じです。

「先生、さよーならー」

「はい、さようなら。クルマに気をつけてね」

「はーい」

(俺なんて普通の小学校教師で)
(年相応に老けてて)
(顔も性格もホントに普通…)

「あら香田先生、子供たちとの交換日記ですか?」

「まぁ…子供たちががんばって書いてくれるから楽しいんですよね」


 どうです、このあふれる“いい人”っぽさ(笑)。
 ところが、そんな十喜がひとつだけ普通と変わっているところがありました。
 高校時代の同級生、野波圭祐(のなみ・けいすけ)と20年にわたって“恋人”として付き合っているのでした。
 つまり、2人とも40歳目前ってお年頃なわけですね。
 なんと見事な“おじさん受け”(笑)。

 真面目だけが取り柄の平凡っ子(?)な十喜ですが、じつは恋人である圭祐のほうは平凡とは程遠い仕事と人生を送っています。
 銀座や新宿、六本木のような繁華街で何軒も高級クラブを経営しているクラブオーナーとして、毎日バリバリと仕事に励んでいるのが圭祐です。
 銀座や六本木の高級クラブといえば、座っただけで5万円という世界ですからね!
 ちーけんも接待でほんの何度かだけ行ったことがありますが、そりゃまあ出てくる女の子もルックスはもちろん、会話の内容まで非常にレベルが高く華やかな世界なわけですよ。
 で、そんな圭祐の姿を見るにつけ、不安に襲われるのが最近の十喜なのでした。

(考えずにはいられない…俺でいいの?)
(俺でいい?)
(俺で満足できる?)
(そんなこと考える俺は卑屈かな)
(でも…若くてきれいな人たちに囲まれて)
(負けないくらい華やかな…)
(野波圭祐の恋人として…俺…)
(香田十喜はふさわしい人間なのか)
(不安で…)

 はぁ~。
 萌えるわー(笑)。
 自己否定の塊になって、ぐじぐじぐじぐじと悩む真面目クン。
 高校の清潔な生徒会長とかがちょっとワルい同級生なんかと付き合っちゃって「俺でいいのかな…」なんて悩むのも大変おいしゅうございますわけですが、もはや40代目前という、しかも真面目な小学校の先生で地味~なおじさんがこんなことをぐじぐじぐじぐじ悩んでいるのも相当萌えますな(笑)。

 でも、表面上は2人はラブラブなわけですよ。
 この日も圭祐のお店まで十喜が帰りを迎えに行き、仲良く一緒に帰宅するのです。
 ええ。
 もちろん夜も大変お熱いわけですよ(笑)。

「あっ…あ…や…圭祐…そこ…嫌…」

「いや? 嘘つくなよ。ここは十喜の一番いいトコだろ?」

「あんっ」

「ああ…いいトコは他にもいっぱいあるから一番じゃないのか」

「んっ…」

「こことか…」

「あと奥も…」(パンッパンッ)

「あ あっ あっ イクッ イ…くからぁっ」

「まだだ、イくな、十喜っ!」(パンッパンッ)

「ムリ…も…ムリ…圭祐っ」


 早くから『モーリス』などで活躍されていたことからもわかるように、あきばじろぉ先生のH場面といえば確立した定評のあるところですが、冒頭、眼鏡に中分けという地味~なルックスで登場した十喜が、圭祐に可愛がられるとここまで可愛くなっちゃうのか! というぐらい、本作のH場面も大変興奮するできになってます(笑)。
 もちろん、「年齢ジワ」もばっちり描かれてますよ!
 なので、ちゃんと“おじさん”が受けキャラのH場面になってるのが凄いところですなぁ。

 ところが!

 かように甘々ラブラブなH場面ですが、じつはこの場面、十喜のこんなモノローグがずっとかぶさって進行してます。

(年を重ねる身体)
(もともと華やいだところのない容姿)
(どうすればこの恋人をずっと)
(つなぎ止めていられるのか)

 うわー、暗ー(笑)
 でも何度も言いますが、このぐじぐじ感がイイ!
 それを助長してくれることに、作中、2人の馴れ初め場面が登場するのですが、これが本ブログ的にはオイシイ場面なんですなー。

 派手な圭祐と地味な十喜。
 対照的な2人ですが、じつは恋人としての付き合いは、十喜の告白から始まってるんですよ。
 高校の卒業式。
 玉砕覚悟で、当時から華やかな存在だった圭祐に、十喜が何の期待もせずに告白したら、何と圭祐に受け入れられてしまったのが、十喜と圭祐の付き合いの始まりでした。
 この告白シーンの回想で出てくる十喜が、ほんっとーに地味で、真面目そうで、優等生クンって感じで、めちゃくちゃ萌えるんですな!!!(笑)
 で、この告白の時点で、すでに十喜はこんなことをぐじぐじ圭祐に言ってるんです。

「俺…人よりデキること特にないし…嘘つかないとか、ただずっと側にいるとかそういう…普通のことしかできないけど…」

 顔を真っ赤にして、それでも必死で「好き…」という十喜を、なぜか圭祐は「じゃあお前と付き合おうか」と言って受け入れてくれたのです。
 信じられない結果に呆然とする十喜でしたが、今になってみると、「やっぱり圭祐はあの時の俺をなんで受け入れてくれたんだろ…」という、ぐじぐじの原因になってるんですね。

 で、こうなれば、結局は圭祐が何を考えてるのか、というところにストーリーのオチは焦点が絞られるわけですが、はい、ここから先はご自分でコミックスを買ってご覧になってみてくださいませー(笑)。
 もちろん心がキュンキュンさせられちゃうエンディングになってますので!
 先ほどご紹介した、十喜の告白のときのセリフ、これが大きな鍵になってるんですけれどね…。

 最初に書いたとおり、表題作『幸福論』に続けて、本コミックスには続編の『愛情論』も収められています。
 こちらでも2人のラブラブ全開で、一作目以上に、地味っ子な小学校教師の十喜が、圭祐に可愛がられるお話しになってますので、“優等生受け”としてこれは見逃すことができませんですよ(笑)。
 ただ、なぜかはわからないんですが、この2作目では、H場面での「年齢ジワ」があんまり描かれてません。
 なので、1作目にくらべて何だか十喜が若返ったような感じになってます。
 このへんは“おじさん受け”ファンには残念なところかもしれませんねー。

 それにしても、新世代の才能あふれる若手作家さんのBLマンガもいいけれど、やっぱり安定したベテランさんのしっとりしたBLマンガもいいなぁと、一冊読み終わって感じ入った次第でした!

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