ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]ロン毛ヘタレ攻×優しそうな美少年優等生…少年同士の恋愛をぐちぐち描く素晴らしい一冊 もろづみすみとも『あかるい家族計画』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-美人の優等生  攻め-クラスの人気者  特徴-高校生  ●マ行-もろづみすみとも  
あかるい家族計画 (MARBLE COMICS)あかるい家族計画 (MARBLE COMICS)
(2007/05)
もろづみ すみとも

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 俺はこーゆーマンガが読みたいんだー! と叫びたくなってしまうような一品の登場です(笑)。
 もともと少女マンガオタクなので、例えば主人公の女の子が幼なじみを好きになって、そればっかりグチグチ思い悩んでる間に、気がつきゃ全8巻で完結してた、みたいな恋愛描写バリバリの作品が好きなのです。

 で、そーゆーののBLマンガ版を探すわけですが、みなさんよくご存じのとおり、今時のBLマンガはそんな辛気くさい少年同士の恋愛オンリーものなんてまったく流行っておらず、必ずヤクザものだったり広告代理店ものだったり、よしんば学園ものだったとしても、変なミステリー仕立てだったりして、なかなかお目当てのものがありません。
 そんなBL砂漠の中を歩いていて、ようやく見つけたこの一冊。

 もろづみすみとも先生の初コミックス『あかるい家族計画』です!

 学園もの満載。
 しかも「好きだけどどうしよう…」とか「俺らホントにつきあってんの?」とか「キスしたい…」とか、どの作品もみ~んな恋愛メインのお話しばかり。
 とにかく男の子同士がくっついて幸せになっちゃうまでを丹念に描いた作品ばかりなのですよ。
 幸せだ~。
 読むとうっとりします。
 ハッピーな気持ちになります。
 で、ちょっとホロっとさせられたりします。


 とくに、ちーけんの心が揺さぶられたのが、表題作の『あかるい家族計画』と、その前編『泥っかぶりの枯れないばらを』です。
 表紙の2人がお話しの主人公。
 第一作の『泥っかぶりの枯れないばらを』が、高校時代の2人の出会い編、続編に当たる『あかるい家族計画』がその後日譚、大学に進学してからの2人の日々を描きます。

 主人公(攻)・澁谷トモユキ(しぶたにともゆき)は高校3年生。
 彼女ができてもすぐフラれてしまうトモユキは、昨日も新しい彼女と別れたばかり。
 いまだに恋のなんたるかが理解できません。

 学校では“明るいお調子者”としてクラスの人気者、とりあえず学校行って楽しくやるかとばかりに、傷心も癒えないまま登校してきたトモユキのクラスに、その日、転校生が来ることになりました。
 担任に連れられて姿を見せた転校生・吉住弘文(よしずみひろふみ)の姿に、クラスメイトたち、とくに女子生徒はちょっと色めき立ちます。
 それは弘文が優しそうな美少年だったから。
 ところが、トモユキは別の意味で驚いていたのでした。

「ねねね 君さあ 昨日オレと会ったよね!?」

「……」

「ホラ 駅でさぁ」

「知らない」

「あれっ 忘れちゃった?」

「し 知らないって言ってるだろ!」


 温厚そうな美少年が声を荒げて否定するようすを見て、クラスメイトは驚きますが、一番呆気にとられたのは当のトモユキです。
 だって、本当に前の日、駅前で2人は会っていたのです。
 彼女にフラれ、駅前のベンチで黄昏れていたトモユキの隣に座り、「あの…今 何時ですか?」と声を掛けてきたのが弘文だったのでした。
 絶対に間違いないのに、弘文のあまりの剣幕に、トモユキはそれ以上尋ねることをやめてしまいます。

 ところがその日の放課後。
 昼間の出来事を思い出し、「くそー、恥かいた」と怒りながらトモユキが下校すると、同じバスに弘文が乗ってきたのが見えました。

(わっ、あいつ同じバスだったのか…。気まずいなーっ)

 明後日の方向を見て、気付かれないようにするトモユキでしたが、なんと弘文がわざわざトモユキの隣の席に座ってくるではありませんか。

(なんで他あいてるのに…)

 呆気にとられるトモユキに、申し訳なさそうな顔で弘文は言うのでした。

「あ…あの… 今日は悪かったな。怒鳴ったりして…。あの き キンチョーしちゃって…」

「あ…ああ…うん いいよ」


 今イチ納得できないトモユキですが、そこはみんなの人気者。
 快くトモユキが謝罪を受け入れると、弘文は安心したような笑顔を満開にして、ホッとした顔を見せるのでした。

「よかった…」

 そしてバスの降り際に、弘文はトモユキに恥ずかしそうな顔で言い残していきます。

「あの…よかったら 友達になって…」

 なんつーか、青春くさくて読んでるこちらが赤面してしまいそうな展開ですが、すでにこのへんで読者の胸は以後の展開を予想して、だいぶキュンキュンさせられちゃってます(笑)。
 あ、あとこんな「友達になって…」なんて恥ずかしそうに言う美少年というと、すごく細い女の子みたいなキャラを想像されるかもしれませんが、弘文はそーゆータイプではありません。
 委員長タイプというか、結構背も高いし、体つきもしっかりしてます。
 で、何だか品があって綺麗で美人でというのが弘文です。

 さて、これを機にすっかり仲良くなったトモユキと弘文。
 それまで前の学校の制服で登校していた弘文にも新しい制服が届き、すっかりクラスにも馴染んでいきます。
 でも、それを見たトモユキはムカムカするのをなぜか押さえられません。
 クラスみんなから「吉住くん、ブレザー似合うね!」と声をかけられる弘文を見て、「オレが一番に褒めようと思ってたのに…」とふてくされてしまったトモユキは、弘文を独占したい自分の気持ちに気付き、愕然とします。
 そう、恋の到来です。
 いやいや、男相手にありえない、勘違いだ思い違いだ――でもその日、家に帰ったトモユキは、パンツを下ろして、弘文のことを想いながら達してしまったのでした。
 弘文への想いを自覚して途方にくれるトモユキ。
 トモユキは自分のことをどう思ってるんだろう。
 思いは千々に乱れますが、考えてみれば弘文の行動は謎だらけ。
 初対面の駅でのことをみんなの前で否定したり、そのすぐ後に「友達になって…」なんて恥ずかしそうに言い残していったり。
 何だか謎めいている弘文の日常生活――。
 さあ、はたして無事にトモユキの想いは成就するのか?

 というのが、本作の大体のストーリーですが、いかがですか?
 思いっきり昔の少女マンガっぽく恋愛のことばかりぐちぐちぐちぐち描いてある(←褒め言葉です)マンガでしょう?(笑)
 ひたっちゃうのですよ~。
 ずっぷりと。
 この世界に。
 で、今ご紹介したところは、ストーリーのまだまだ前半。
 ここから、弘文の“謎”が明かされるとともに、またもやバスの中で繰り広げられる、とっても切ない告白シーンなどの山場へと雪崩れ込んでいくのです。

 さて、ここまでまったく“優等生受け”という言葉を使わずにレビューを書いてきましたが、じつは本作は作中ではっきり弘文が優等生という紹介があるわけではありません。
 ま、弘文の登場シーン&クラスの前でみんなに自己紹介をする場面を見ていただければ、弘文が優等生であることなどは一発でわかっていただけると思うのですが、著作権の都合上、ここでは絵をお見せするわけにもいかないので、これはもうコミックスを買って実際にご覧になってみてください。

 でもですね。
 じつは、弘文が優等生キャラだなぁと、ちーけんが感じ入ったのは、2人がデキあがったあとの大学時代を描いた後編『あかるい家族計画』を読んだときです。
 同じ大学に進み、今では同棲もしているトモユキと弘文ですが、頭のいい弘文が現役合格したにもかかわらず、トモユキは見事に一年浪人生活を送ることになり、今では学年が1年違いの大学生として2人は毎日を送っています。
 恋人としての仲は極めて順調。
 大学4年になり、卒論制作に入っている弘文は、2人で住んでいるアパートの一室で、毎日論文の執筆を頑張っているのでした。

 で、こたつに向かって資料とノートパソコンを広げ、高校時代にはかけてなかった眼鏡をかけて(これが秀才っぽい!)勉強する弘文に後ろから抱きつき、トモユキが誘いをかけるわけですよ。

「今日バイト?」

「無いよ」


 何の誘いって、もちろんアレですよ(笑)。
 弘文はちょっと長めの髪に上品そうな顔立ちで、高校時代の転入時のエピソードでもわかるとおり、とっても優しそうな美少年です。
 そんな美貌の優等生が、トモユキに後ろから胸をまさぐられ抱きしめられたあげく、

「今日、うしろいい?」

 なんて聞かれて、頬を赤らめて「こく…」と頷いたりしてるのですよ。
 いやー、何というエロさ…(笑)。
 “優等生受け”的な意味であまりに素晴らしく、ちーけん、この場面をすでに38回は見返してしまいましたよ!(数字に意味はない)
 で、このエッチ場面の絵を見ればわかるんですが、思いっきり弘文がトモユキのことを好きなんだなぁというのが、読者に伝わってくるのです。
 もろづみすみとも先生の絵の魔力ですよ。
 そして、そんなこんなでラブラブな日々を送り、何の不安もなさそうな2人ですが、じつは弘文は一人で“不安”を抱え込んでいて――というのが、後編にあたる『あかるい家族計画』の基本ストーリーです。

 この“不安”というのは、タイトルである『あかるい家族計画』からも窺えるように、男同士で愛し合って暮らす2人の将来について、弘文が一人で考え込んでしまい、トモユキのことを自分から解放してあげないとダメなんじゃ…とか思いこんで、猛烈な負のスパイラルに落ち込んでいくことを指してます。
 こうやって一人で考え込んで、しかも頭でっかちに暴走していく弘文は、それはそれでまた大変優等生っぽくてイイわけですが、ストーリー上はそうはいきません。
 うまくいっていたハズの2人に次々と嵐が起こってしまいます。

 このあたりの恋愛ぐちぐちバナシが、前編とは違った切り口からまた読ませるんですよ~。
 いやほんと、最近これだけ男の子同士の恋愛ぐちぐちバナシを書いてくれたのは、中村明日美子先生の『同級生』と本作ぐらいではないでしょーか!

 じつはこれまで、もろづみすみとも先生のマンガは注目していなかったのですが、2月発売のBLアンソロジー『BGM』VOL.4に載っていたマンガを読んで、すっかりハマってしまいました。
 こちらはけなげに頑張るいい子ちゃんが受けのマンガでしたが、これを読んで慌ててコミックスを買い求めたところ、「おお、こんな“優等生受け”が載っていた!」と喜び驚き、今回こうしてご紹介するに至ったわけです。
 絵を見ていただければ、もろづみすみとも先生のオリジナリティの高さは一目瞭然ですが、ストーリーもまた然り。
 しかも後書きマンガを読むと、先生はとにかく制服を着た学生が大好きだそうで、「いやもう学生ならなんでもいいです!」とまで仰っていますから、今後も学生同士の恋愛ぐちぐちマンガをたくさん描いてくださりそうです。
 楽しみー(笑)。

 あー、もろづみすみとも先生の次回作を読むことを考えたら、何だか生きるのが楽しくなってきた!

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Comments

共感ですーー!! 
はじめまして。
ちょこちょこ読ませていただいています。

古い記事にコメントで申し訳ないのですが
ちーけんさまのレビューにすごく共感!!
というか、自分よりもさらに細かく考察していてすばらしい!
本、また読みたくなりました。

私は携帯コミックから本作を知りましたが
「あかるい家族計画」のエッチシーンのコマは
もう涙流しながら何度もよみました。(その後書店に走りました。)
せつなさとか愛しさがつまっていて。ほんと普遍的なものだと判っていても
もろずみさんのタッチがたまらなく心情にくるというか、、、、
すてきな作家さんだなと。私も新作を楽しみにしております!

ちーけんさまのレビュー!
最近自分が決まった作家しか読まなくなっているなか(反省)
「優等生受け好き!」と「えみくり」さんがお好きとのことで
共感&参考にさせていただいています!

長々とすみません
これからも楽しみにしております。
 
 
いえいえいえいえ、古い記事でもコメントはもちろん大歓迎ですとも!
こんな辺境ブログにお立ち寄りいただき、本当にありがとうございます(^^)

もろずみすみとも先生、いまBLアンソロジー『BGM』で、これまた最高に胸キュンさせてくれるマンガを連載中ですよ!
今回で第二回。
次回で最終回だったと思いますが、パティシエのヘタレ後輩攻め×乱暴で態度も悪いけどじつはその後輩のことを大好きな先輩受けで、いやもうこれが…!
たぶんすぐコミックスになると思いますが、チャンスがあればぜひ見てみてください~!
優等生受けじゃないのだけが、ちょっと残念なんですけどw

さぶさんも書かれてるとおり、普遍的な、下手をすれば陳腐になりそうなぐらいの王道のテーマを、独特のタッチで描かれるのがたまらないですよね…。
絵もいいし…。
同人誌とか出されてないのかなぁ。
もっとこの先生のマンガを読みたくてたまりません(><)
 

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