ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]妹は超美人、兄は眼鏡でネクラな地味ダサ男…そんな双子兄妹の前に一人の男が現れて… 五百香ノエル『ありす白書』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-不細工・ダサい  特徴-大学生  ●ア行-五百香ノエル  
ありす白書 (新書館ディアプラス文庫 182)ありす白書 (新書館ディアプラス文庫 182)
(2008/03/10)
五百香 ノエル

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 五百香ノエル先生は、ブログ主にとって特別な存在です。
 もちろん作品自体が好きということもありますが、五百香ノエル先生が初めて書かれた単行本『神様はイジワルじゃない』(桜桃書房)が、ちーけんの“初めて読んだBL小説”だからです~。

 もともと少女マンガオタクだったブログ主ですが、どうも俺は普通のエロ本だけじゃ飽きたらず、男の子同士の恋愛ものが読みたくてたまらないらしいと自覚して以来、古本屋なんかを回って、棚晒しで3冊100円で売られていた大JUNEや小JUNEを買ってはこっそり読んでいたわけですよ。

 でも、なんか違かったんですよね~。
 重いっつーか、暗いっつーか、お耽美すぎるっつーか…。

 そんなときに、忘れもしない東京・神田神保町の交差点の角の本屋さんの隅っこに並んでいた『神様はイジワルじゃない』を見つけてしまったわけですよ。
 読んでみたら、もう稲妻に打たれたようなショックを受けました。
「おおおおおお! 俺が探していたのはこれだ!」って(笑)。
 ちーけんがJUNEを脱してBLにたどり着いた瞬間でありました。

 本当にあの感激は一生忘れられません。
 今でも、神保町の本屋に1冊だけ入荷して置かれていた『神様はイジワルじゃない』を見つけた瞬間のことは、一枚の絵のように鮮明に記憶してます(笑)。
 それほど、衝撃的な出会いだったわけですよ。
 もちろん今読んでも名作ですし(優等生受けじゃないですけどね)。


 その後も、BL界においてJUNEっぽい感じを脱しきれない作品ばかりが出版されるなかで、五百香ノエル先生が書かれていた明るくて、しかも読者をぐいぐい惹きつけて離さないBL小説は、一頭地を抜いたデキでした。
 というか、新時代を感じさせる才能とみずみずしさに満ちあふれていました。
 『ロックンロール ベースボール』とか(これも超名作)、夢中になって読みましたよ!
 本屋に行って、思いがけず五百香ノエル先生の新刊が出ていたときに感じた当時の嬉しさは、今ほどBL界が盛り上がっていなかったなかで筆舌に尽くしがたいものがありました。
 ああ、本当に五百香ノエル先生の作品があったことで、どれだけ助けられたことか…。

 そんなちーけん大好きな五百香ノエル先生の新刊を、今回はご紹介したいと思います~!

 ホントはもっと早くこの方の本をご紹介したかったんですが、最近は純粋なBL作品だけでなく、ミステリーに重点を置いた作品などを多く書かれていることもあり、なかなかその機会に恵まれませんでした。
 純粋な(?)男の子同士の恋愛ものが単行本で出たのは、相当久しぶりのような気がします。
 もしかしたら、ショコラノベルスの『ぷりくら・ろまんす』以来?
 でも、たま~に出る純粋BLが、どれもこれも素晴らしいデキなんですよね…。
 本屋で五百香ノエル先生の新刊が出ているのを見つけた瞬間に感じる嬉しさは、昔とまったく変わっていません。
 もう一秒でも早く家に帰って読みふけりたいあのワクワク感!
 で、今回はなんとネクラでオタクっぽいダサダサな受けキャラが主人公!
 昨日、池袋のとらのあなで早売りしているところをゲットしてから、もうずっと早く読み始めたくて仕事が手につきませんでしたよ(笑)。
 むはー!

 では、五百香ノエル先生の最新刊『ありす白書』をご紹介してまいりましょう!
 主人公(受)は、大学1年生の橋爪ユキル。
 地味に文学部に通うユキルは、ボサボサの髪に、流行らない大きな黒ブチ眼鏡をかけ、いつも下を向いて歩いているような、誰にも相手にされないタイプの学生です。

 ユキルには、双子の妹・ミユキがいます。
 同じ大学に通うミユキは、ユキルとは正反対。
 すべての男が骨抜きになってしまうような美少女で、しかも自己主張もバリバリの“イイ性格”。
 自分に合う男、理想に近い恋人を手に入れることを何も恥ずかしいことだとは思わず、そのための努力は厭わないタイプのオンナです。
 だから同性からは総スカン。
 でも、自分を繕わず堂々と振る舞うミユキには、何者にも負けない強さと美しさが溢れています。
 そんな自分と正反対な妹のことを、ユキルは心から愛していました。
 それはミユキにとっても同じこと。
 血が繋がっているようにはとても見えない橋爪家の双子の兄妹は、深い絆で結ばれているのでした。

 さて、入学直後のある日のこと。
 ユキルとミユキは同じ大学の理工学部からの呼び出しを受けました。
 文学部の新入生を対象にした生体反応実験の被験者として参加してくれと頼まれたのです。
 ところが、研究室に入るや、居合わせた男たちはミユキの美貌に骨抜きに。
 せっせとミユキの世話を焼く男たちを、他の女子学生たちは面白くなさそうに眺めています。
 そんな中でも、地味で暗いユキルには、誰も注目しようともしないのでした。

 僕はと言えば、ただでさえ姿勢が悪いのに、更に腰を曲げてコソコソしながらミユキのあとに続く。
 女の子たちは僕をチラと見て、別になんの反応も示さずに視線を動かす。
 まるで透明人間みたいなものだ。あるいはそこにあって当然の壁を見た、みたいな。
 僕にはセックスアピールがない。女の子は僕になんにも感じないのだ。目の前にいても、いないものとしてみなされる。男性という異性の数のうちには入らないらしい。


 でも、ユキルはそんな状況に不満を覚えているわけではありません。
 じつは、ユキルはすでに自分が同性愛者だという自覚を持っていたからです。

 僕は童貞で、キスの経験もない。
 したくないわけがないし、そういう行為に興味もあるけど、僕の場合、普通とはかなり違う。
 告白してしまえば、僕は同性に惹かれる同性愛者だった。
 同性愛者なんて、口にしてみたってあまり意味はない。だって同性に惹かれるっていうだけで、僕にはなんの経験もなかったし、経験したいとも思っていなかったから。


 なんだかやけに理屈っぽいネクラくんですね(笑)。
 でも、そんなある種の諦念に支配され、“欲望”を封じ込めたまま、何の行動も起こさずに生きてきたのがユキルの人生だったのでした。
 でも、ユキルには、ひとつだけ秘密があります。
 じつは、ユキルは大学に入る前から「ふっさ・ありす」という名前で小説を発表している学生作家だったのです。
 寡作で、そんなに広く名前を知られているわけでもない「ふっさ・ありす」ですが、文壇での評価は高く、すでにいくつも賞を受賞してもいます。
 そんな自分の正体を隠し、ダサイ文学部の学生として日々を送っているのがユキルというわけなのでした。
 さて、理工学部の研究室を訪れた2人の前に、1人の男が現れたことからストーリーは大きく進んでいきます。
 犬走壮(いぬばしり・そう)という珍しい名字を持ったこの男は、理工学部の4年生。

「四年生の犬走壮だ」

 その男、犬走壮は、ミユキだけを見つめ、ミユキだけに向けた恐ろしく魅力的な表情で自己紹介した。ぼんやりとした有象無象の中で、彼だけクッキリと浮かび上がって見える。
 もの凄い存在感をもった男だ。
 端正な顔は個性的で彫りが深い。鋭利な眼差しの似合う切れ長の目は漆黒で、髪も生のままで真っ黒かった。
 小麦色というほどではないまでも、白くない焼けた肌色は理系にはちょっとめずらしく、高い鼻梁と微傷を浮かべた唇の形の良さはモデル並みと言ってよかった。
 ハンサムな男で、それを自覚しているのがわかる。垂れ流されるフェロモンに、たちまち室内の女たちが食いついた。

「うるさいな、俺が話したいのは彼女だけだ。邪魔しないでくれ」

 遠慮を装いながらも我先にと自己紹介をはじめる女の子らに向かい、犬走は冷たい表情でシッシッと大きな手を振った。ほかの男がすわっていた椅子を先輩風吹かして奪い取り、さっさとミユキの前に陣取る。身を乗り出してミユキの眼前に顔を寄せ、とろけるみたいな笑みを浮かべた。

 むはは。
 こちらも強烈なキャラですね、犬走壮。
 目をつけたオンナを落とすためには他の何者をも「邪魔」と言ってしまうこの姿勢(笑)。
 なんとも嫌なヤツなわけですが、不思議と友人が多く、元カノたちも絶対に壮の悪口を言うことはありません。
 行動に、彼なりの筋が通っているせいなのでしょう。
 このあたり、『神様はイジワルじゃない』の攻めキャラ、名うてのプレイボーイである館野涼や、同人誌で発表された“優等生受け”の超名作『だから僕らは駄目になる』の傲慢な攻めキャラ・佐々木愁などと同じ匂いのするキャラ設定で、いかにも五百香ノエル先生っぽい攻めキャラだなぁと思います(笑)。
 とにかく男として魅力的。
 決めた相手にはぐいぐい行くけど、どこか浮気をしていそうな危険さも感じさせて――なんて風に書くと、いかにも普通のBL小説に出てきそうな、とにかく何でもデキて異性にもモテて男としてすべてを手に入れちゃうような攻めキャラのことを想像されてしまうかもしれませんが、五百香ノエル先生の書かれるキャラクターは、とてもそんな類型化できるような単純な性格ではないのがミソ。
 なんというか、このあたりの微妙な陰翳というか“味”は、本当に説明するのが難しいんですが…。

 とまれ、男として器のデカさを感じさせる壮の登場に、一番反応したのは当のミユキでした。
 「この男こそ、私が探していた相手かも…」――壮の求愛にミユキは応え、2人は付き合い始めることになったのです。

 深い絆で結ばれ、何でも自分たちのことは打ち明け合うユキルとミユキ。
 壮のことも例外ではありませんでした。
 ミユキは、壮とのセックスを赤裸々にユキルに話します。

「アイツ、凄いわよ」
「あたし、一晩であんなにイッたの初めて」
「すっごい、うまかった」


 ドキドキしながらそんな話を聞いていたユキルですが、ある日、家に帰ったユキルは、ミユキの部屋で激しいセックスをする壮とミユキの姿を目にしてしまいます。
 壮が激しくミユキを責めたて、愛する妹があられもない喘ぎ声を挙げているところを目にして、見ちゃイケナイはずなのにどうしても見ることをやめられないユキル。
 どれだけ眺めていたのか、慌てて逃げ出したユキルですが、洗面所でほとぼりをさましていると、後ろからいきなり声をかけられ驚きます。

「おい出歯亀、こんなとこにいたのか」

「ひいっ」

 突然声をかけられた僕は、恐怖映画のキャラみたいな声を出して硬直してしまった。
 顔を洗って眼鏡を外したまま、脱力して洗面台に寄りかかってしまう。
 引き戸を開けて現れた上半身裸の犬走は、手に凶器を持っていないだけで、猟奇殺人犯みたいに怖い。

「ふふん? なんだ、オイ、へたってる場合か、もっとよく顔を見せろよ」

 ちょっと驚くくらい低い声の犬走は、固まってる僕の顎を引っつかみ、物凄い力で持ち上げて我が物のように左右に振る。
 湿った前髪が乱れ、自分の顔が簡単にむき出しに晒されるのがわかった。

「…へえ。やっぱりね。おい、妹のセックス見て興奮してるのか? 目が柔らかいゼリーみたいにトロトロしてるぜ。ミユキの兄貴だからだろう、お前も淫乱系なんだな、男が好きか? ユキル」

「…ッ…!」

(略)

「俺が好きか? 男なら誰でもいいってわけじゃないなら、可愛いとこあるじゃないか」

 犬走は僕の前髪を引き上げると、凶悪に整った魅力的な顔を近づけた。
 いくら近視の僕だって、これだけ近づけばハッキリと表情がわかる。恥ずかしさと未経験の恐怖と、様々な感情でうろたえきった僕の反応をおもしろがっている彼の身体からは、ミユキと戯れたあとの濃厚な性の香りが漂っていた。

「や、やめてくれよ…」

 我ながらか細くなってしまった声で、僕はなんとか拒絶を口にした。

「誰が、アンタなんか…好きなもんか」

「“アンタなんか”だと? 生意気な口きくとヤッてやんないぞ」


 わはは。
 いきなりの急展開だとみなさん思われるかもしれません。
 いやじつはまったくそのとおり。
 ミユキのオマケにしかすぎないユキルのことを、ここまで壮はまったく気にしていませんでしたし、実際2人の接触するシーンも、ほとんど描かれていません。
 ところが、壮とミユキのセックスを目撃してしまったユキルに、見られてしまった壮のほうがこうやって声をかけてきて、あまつさえ「俺のことが好きなんだろ?」なんて言ってきたわけですよ。
 急展開すぎますよねぇ。
 もしかして五百香ノエル先生、じつは小説家としてたいしたことないんじゃ――なんてことは、まっっっったくありません!!!

 ブログでは小説のごく一部しか引用できませんが、五百香ノエル先生の小説は、長い文章の中からどこかちょっとだけ引用してご紹介したらダメなんです。
 ページをめくるごとに、薄い紙を一枚ずつ重ねるように、微妙に主人公たちの感情が変化していくのが五百香ノエル先生の小説です。
 だから、この場面でも、実際に本を読んでいると、突然の急展開に何の不自然さも感じません。
 というか、むしろ必然とすら感じます(笑)。
 本作で言えば、先ほどの壮とミユキのセックスを、ユキルが呆然と眺める部分の心理描写で、ユキルが壮に対して抱く思いが微妙に変化していくことが見事に描かれているわけですよ。
 そんな描写が、壮の「お前、俺が好きなんだろ?」発言につながっていくわけです。
 もちろんこの後の展開で、このとき壮は何を考えてユキルに声をかけたのか、そこにはいったいどんな心境の変化があったのかなどの“謎”もきちんと明かされていきます。

 ストーリー紹介に戻ります。

 この場面を境に、壮はミユキと別れ、地味でネクラでキモオタっ子にしか見えないユキルと新しく付き合い始めます。
 やっぱり、あまりに急展開といえば急展開。
 でも、お読みいただければわかりますが、絶対にありえないと思うこの組み合わせが、五百香ノエル先生の筆で語られると、「いや、この2人は付き合うしかないでしょ!」という凄い説得力を持って読者の前に現れてくるんですよ!

 すいません、「とにかく五百香ノエル先生の小説はすごいんだ」と言ってるだけで、いったいどこが凄いのか全然説明できてない最低のレビューになってますが、もうそうとしか俺には説明できない…。

 でも、ひとつだけ言えるのは、五百香ノエル先生の小説の特徴というか、余人の追随を許さない素晴らしさは、「うわ、そんなのありえないよー」としか思えない出来事が描かれていくなかで、いつしか読者が完全にキャラ側に感情移入してしまい、「違う、彼らはこうなって当たり前だったんだ!!!」ってな感じで感涙にむせびながら思わず叫んでしまうカタルシスの大きさ、そこにあるとちーけんは考えてます。

 先ほど、五百香ノエル先生の書かれるキャラクターは単純ではなく何とも説明しにくいと書きましたが、そんな陰陽まだらな感じの変に肉感的なキャラクターたちがごにょごにょと動き回り、その結果、読者が「うわ、そりゃありえねーよ!」と思ってしまうようなドラマティックな場面が起こるわけです。
 その瞬間、読者は心の中で小さな爆発を感じてしまうのですよ。
 織田裕二のモノマネじゃありませんが、「キタァァァァアァアアア!!!!!!!」という(笑)。

 五百香ノエル先生の書かれる話は、そのキャラクターたち同様、どこか妙な陰翳がありまして、ストーリーの前半も、そんな奇妙な暗さがつきまとっていたりすることも多いんですが(今回の話で言えば、ユキルが誰からも相手にされないあたりの描写とか)、それがですね、ストーリーの山場で一気に読者の鬱憤を晴らしてくれるかのようにスカッとさせてくれるんですよ。
 まさにカタルシス。
 この爆発力の大きさは、いまだにBL界でトップの力量だとブログ主は思ってます。

 で、今回もすごいカタルシスが用意されてました。
 先ほどの場面から、2人がどうやってくっついてしまうかは、ここでは書きません。
 ぜひ本書を買って自分でご確認いただきたいですが(絶対にその価値があります)、2人がくっついたあとのエッチ場面。
 ここで読者が感じてしまう「キタァァァァアァアアア!!!!!!!」感は、たぶん相当すごいものがあると思います(笑)。
 『りぼん記念日』を書かれたあたりから、あえてポルノ的に粘着質な濡れ場を書くことを心がけていらっしゃるんじゃないかと思ってしまうくらいに激しいものに変化した最近の五百香ノエル先生の濡れ場シーンですが、本作でも相当濃いものになってます。

 じつは、本作ではひとつだけ残念なことがありまして、ブログ主の好みとしては、ユキルは最後まで根暗な地味ダサくんとして壮に愛されてほしかったのですけれど(笑)、途中でユキルは壮の手で美容室なんかに連れていかれ、隠されていた美貌を露わにされてしまうのですよ~。
 残念!
 読んでいたときも「あうー(涙)」と思っていたちーけんですが、でもですね、さらに読み進めていったら、そんな思いも吹き飛びましたよ。
 ……エロ場面がすごすぎて(笑)。

 いやいや、単に激しいからいいと言ってるわけではありません。
 根暗なダサ男くんのままで攻めキャラから愛されちゃう――これが望ましかった形だとすると、本作では実際にはユキルは壮の手で超絶美少年の本性をあらわされ、超モテモテくんに変身させられてしまいます。
 でも…。
 付き合い始めた2人は、もちろん若い2人ですから(笑)、セックスに溺れちゃって寸暇を惜しんで励んでしまってるのですが、そこで快楽に溺れちゃうユキルの姿のもうエロっちいというかドエロなこと!

「んぁっ、イイ…っ、壮、もっとソコいじって、もっとメチャクチャにしていいよ、もっと痛いくらいにシコシコして、先っぽ、もっともっとぉっ」

「んあっ、あぁっん、はいるぅ、壮っ、壮がはいってくる…ぅ、ユキの中にはいっちゃ…って、あんっ、あぁん、気持ちイイぃ…すごく気持ちイイよぉ…」


 こんなセリフまであります(笑)。

「あぁ、すご…なにコレ、元気な精子いっぱい入ってそう…重くて熱い…出したばっかなのに…何回出るの…」

「じゃあ…今夜はゴックンしてあげる…」

「いつだってしげあげるから、ガマンしなくていいのに…。一回出したのに、もうこんなにたくさんガマン汁出しちゃって…かわいそ」


 普通のエロマンガに出てくるような、セックスキチガイの女の子が言いそうなセリフのオンパレードですね(笑)。
 こーゆーテイストは、腐女子のみなさまには受け入れられないかも…なんて気もするエロ場面なんですが、序盤では「経験したいとも思ってない…」みたいなことを言っていたユキルが、ここまでセックスに貪欲になり、壮に感じさせられまくる姿が描かれているわけです。

 根暗なダサ男くんは恋人の手により超美少年に生まれ変わりましたが、それだけはなく思いっきりエロいことも覚えさせられてセックスに溺れてしまいました――。
 先ほど書いた“望ましい形”と比べると、ダサ男くんのままで愛されていたらとてもここまでの変化は遂げなかっただろうというところまでユキルというキャラが大変化してしまっているわけで、この濡れ場を読んだときに、ちーけんは「うむ、これはこれでアリ、だな」と妙に納得してしまったのでした(笑)。
 いや、なんだかわかりにくくて申し訳ないですが。
 あのダサ男キャラをここまでぶっとびエロキャラにしちゃうのはすごすぎ! ってことです(笑)。

 でも、ずーっと地味で根暗で「このまま一生恋人なんかできない」と親にも言われていたようなユキルが、壮というパートナーに出会って“喜び”を手に入れてしまったわけで、これは実際にストーリーを読んでみるとすごいカタルシスなんですよ。
 スッキリします。
 この爆発力の高さが、五百香ノエル先生だなぁとつくづく思うわけですよ。

 あうー、今回は本当に何を言ってるかよくわからんレビューになってしまいました。
 でも、五百香ノエル先生の小説は、それだけの重層性というか深さを持っているのですよ~。
 しかもエンタテインメントとして最高のものをいつも読ませてくれますし。
 これだけの上質なポルノを書ける人は、実際なかなかいないようにも思います(褒め言葉ですからお間違いなく)。

 さて、昔の五百香ノエル先生の小説の後書きに、「私は白泉社には絶対に書かない。持ち込みしたときにヒドイ扱いをされて…」みたいなことが書いてあったことが、いまだにちーけんの頭の隅っこで記憶されているのですが、いったいどんな失礼なことがあったのか、ずーっと気になってます(笑)。
 白泉社も大魚を逃したって感じですね(笑)。
 自業自得ですけど。
 最近は純粋BLをあまり発表されない五百香ノエル先生ですが、できればこちら方面にもっと力を入れていただきたいものですね。

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Comments

 
はじめまして、いつもブログをチェックしてる者です^^
実は小説に関係ないんですが、挿絵の漫画家さんの小鳩めばる先生の『はしってゆけどこまでも』って漫画がお勧めです。
読書好きな委員長が受けの話がすっごい可愛いですw
以前紹介された小椋ムク先生と友人で一緒に同人誌出してるみたいです。
お仕事大変でしょうが、ちーけんさんの好みだと思うのでぜひ一度読んでみてください。
 
 
aiさん、初めまして!
いま速攻でamazonに行って表紙をチェックしたんですが、なんかこの本持ってる気がする…。
でも、全然そんな「読書好きな委員長」の話の記憶がない!!!!

じつはいままだ会社で勤務中なので、帰宅したら家の本棚を即チェックしますよーw
もしまだ読んだことない本としたら、その話を読むのが超超超超楽しみです!

小椋ムク先生と一緒に同人誌を出してるとのこと、めちゃくちゃ読みたいなぁ…。
でもそうなると、たぶんJ庭とかに一人で行かないと買えないだろうしなぁ…。
それはさすがに勇気が…w

他にも面白そうなBLあったら、ぜひぜひ教えてください!
 

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