ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

[新刊レビュー]コミックス1冊になんと“優等生受け”が4本も!? しかも“ぶっかけ”がテーマのキワモノBLも…(笑) 加東セツコ『トロンプルイユの指先』より、『われなべ、とじぶた』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-美人の優等生  特徴-大学生  ●カ行-加東セツコ  
トロンプルイユの指先 (MARBLE COMICS)トロンプルイユの指先 (MARBLE COMICS)
(2008/02)
加東 セツコ

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 以前、東京漫画社のBLアンソロジー『不良カタログ』に掲載された“優等生受け”マンガ『木ノ下闇』を本ブログでもご紹介したことのある若手(?)マンガ家、加東セツコ先生の初コミックスがついに発売になりました!

 もちろん、『木ノ下闇』も収められていますので、コミックスを買おうか迷われてる方は、こんなマンガも収められているというのがわかりますので、お時間に余裕があれば、こちらで本ブログのレビューを読んでみてください~。

 で、今回の初コミックス『トロンプルイユの指先』は、表題作がかなり長い書き下ろし作品という、初子ミックスにしてはなかなか珍しい構成。
 この表題作でもある書き下ろし『トロンプルイユの指先』自体も、彼女と別れて、彼女に選んでもらったネクタイも全部捨ててしまった若いサラリーマンが、偶然訪れた洋品店で美しい男の店員と出会い――というお話しで、この「美しい男の店員」である受けキャラ・大谷が、なかなかツンと澄ました優等生キャラで、こちらをご紹介しようかとも思ったのですが、たぶん表題作ということもあって、他のブログなどにレビューはあふれているだろうし、つねにマイナー、マイナーへと潜っていく本ブログの特性として(笑)、他のブログでは取り上げられないフィルアップ作品をご紹介しようと思い立ち、今回はコミックス所収の短編の中から、『われなべ、とじぶた』をご紹介しようと思います。

 この短編『われなべ、とじぶた』は、けっこうキワモノなお話(笑)。
 ギャグマンガというわけではないのですが、設定自体に何ともいえないユーモアがあって、ちょっとフランス映画とかにありそうな、ちょっと洒落ていて、思わずクスリと笑ってしまうストーリーになってます。

 何がキワモノかというと…。
 最初から最後まで、物語の根底を流れるテーマがぶっ飛んでるんです。
 顔射、です(笑)。

 『木ノ下闇』とか、『トロンプルイユの指先』とかの、シリアスだったり、美しかったりする加東マンガとは、だいぶテイストの違う感じですね(笑)。

 よく小学校や中学校、そして大学受験の小論文の授業なんかで、「作文はとにかく一行目でぐっと読み手の心を掴め!」という鉄則を教えられますが、本作はまさにそんな感じの出だしです。
 ツートンカラーの小洒落たロンTを着て、髪の毛もいかにも美容室で切りました的なさっぱりした感じ、要は女にモテそうなイケメン大学生・新木が、いきなりこんなことを人に言うのです。

「なあなあ、おまえさ、顔にかけたくなるって言われたこと、ない?」

 言われたのは、襟付きシャツにカーディガンを羽織った上品そうな雰囲気の同級生・内水です。
 大学の大教室で、次の講義に向けた下準備でもしているのか、ノートや教科書を広げようとしている内水を捕まえて、いきなり新木がそんなことを言い出したのですが、言われた内水はきょとんとしています。

「…? かけたくなるって…水とか? むかつく顔してるってこと?」

「ええ? 違うよー。精液」

「…は!?」

「なんか顔射したくなる顔してるよね。言われたことない?」


 何の罪悪感もなさそうに、ニコニコしながら、まるで相手を褒めてでもいるかのように新木は喋っています。
 キワモノなお話といった意味がちょっとおわかりいただけるのではないでしょーか(笑)。
 ようやく意味を理解した内水は、顔を真っ赤にして困惑しますが、わけがわからないまま、新木は友だちとそのまま立ち去ってしまったのでした。

 それが今年の春のこと。

 そして秋を迎えた今、そんな最悪の出会いをきっかけにして、2人は付き合っているのでした。
 この間、わずか4ページ。
 そして5ページ目。
 場面は付き合い始めた2人のエッチシーンに移ります。

「は…ん…」

「――真純」

「はっ…あ…」

「ねぇ 顔にかけていい?」


 育ちのよさそうな内水は、新木に攻め立てられてすっかりエッチに夢中の様子。
 そんな快感で夢うつつの状態で「顔にかけていい?」と聞かれた内水は、わけもわからず「…うん」と答えてしまいます。
 その途端、我慢できずに本当に顔にかけてしまう新木(笑)。

 この場面、「ビシャッ!」という擬音とともに、上品そうな内水クンの顔に、新木の精液がかけられる瞬間が、けっこう大きく描かれてます。
 加東セツコ先生の美しい絵で描かれる顔射シーン…。
 どうです、見たくなったでしょー?(笑)

 急に顔にかけられてビックリする内水ですが、新木はまったく悪びれません。

「だってすごいぶっかけたくなる顔してんだもん」

 そう言うと、内水の顔にかかったままの自分の精液を舐め取って綺麗にしてあげようとするのでした。
 もちろん恥ずかしがる内水のことなんかお構いなしです(笑)。
 そして、何のかんの言って、そのまま愛撫に持ち込まれ、体中を舐められちゃう内水は、「あ――…」とか言って感じてしまい、新木に抱きついてしまうのでした。

 さて、そんな“顔射大好き”も、恋人同士の楽しい秘め事だったら、まあ恋愛のちょっとした(?)スパイスになるというものですが、新木という男は、初対面の同級生に「顔にかけたくなるって言われない?」とか聞いちゃうだけあって、やっぱりぶっ飛んでます。
 なんと、2人のクラスメイトや友人にまで、「真純のこと、顔射したくなる顔って思わない?」とか聞いてまわるようになったのです。

「なんでそういうこと人に言うんだよ!」

「ああ」

「そ…そういうことは ふつう他人に聞くことじゃないだろ!? なんでいつもそう…バカじゃないのか、おまえ!」

「だってなかなか賛同得られないから」

「得なくていい!」

「と…とにかく…あんまりそういうこと言うな。おれが恥ずかしいだろ…」

「だってさぁ…」

 恋人にこうやって怒られてもぐずぐず言う新木(笑)。
 ストーリーでは、2人の出会いだけが描かれていて、どうやって付き合うに至ったかは描かれていないわけですが、よく内水はこんなヤツと付き合う気になりましたよね(笑)。
 この場面でも、内水はダンガリーシャツにこれまた上品そうなカーディガンを羽織ってます。
 だいたい今の男子大学生でカーディガンなんか羽織るヤツいるのかなぁ…ってくらい、最近はカーディガンなんてものを見なくなりましたが、そんなのを羽織っちゃってるところがまた優等生っぽさを醸しだしてるんですね。
 で、そんな上品そうで頭のよさそうな内水が、顔を真っ赤にして新木を詰問し、最後にこんな啖呵を切るシーンが出てきます。

「…おれは おれはおれのこと、そういう目で見るのは おまえだけがいいんだよ! …だから」

「もうそういうこと誰かれかまわず言うのやめろよ…」


 さあ、この場面ですよ。
 わざわざセリフを二つにわけてご紹介しましたが、じつはこのセリフの切れ目部分で、内水がふっと視線を恥ずかしそうにそらす場面が描かれているんです。
 ちょっとツンツンしてる優等生っぽい内水が、もう我慢できないという感じで新木に怒り、そして最後に「おまえだけにそういう目で見てほしいんだよ」なんて、普段は絶対言わなさそうなセリフを恋人である新木に伝えるこの場面、つまりは新木に「お前のことが大好きだ」って言ってやってるようなものですよね。
 さらに言い換えれば、新木がこだわる顔射についてだって、「お前がやるなら我慢するよ…」って言ってるようなものです。
 その恥ずかしさに耐えられないように、内水が頬を染めて、ふっと視線をそらす場面がここなんです。
 その内水の様子がですねー、なんというか清涼感にあふれているというか、でも恥ずかしそうでちょっと目が潤んでるというか、なんつーか清潔な優等生が見せる色気というかそういうものに溢れまくってるわけですよ!
 もう、この場面の絵を見ただけで、こっちのハートもズキューンです(笑)。
 もちろん、恋人・新木だってハートを撃ち抜かれてしまうわけで、そのまま内水を校舎の陰の暗がりに連れ込むと、愛しそうにキスをしてやります。
 すぐ後ろを人が通るのが聞こえますが、夢中になった2人は、暗がりで抱き合いながらキスに没頭してしまうわけです~。
 はぁ~。
 ラブいっちゅーか、エロい場面でありますなぁ!

 というわけで、新木の変な性癖を「俺は顔射なんかイヤだけど、お前なら…」的な感じで受け入れたように見える内水ですが、いよいよ物語も最終盤。
 ここで、題名である『われなべ、とじぶた』の意味がわかるオチに、ストーリーは雪崩れ込んでいくわけです。
 ここまで描くと想像できちゃうかなぁ。
 でも、最後の場面、内水の意外な一面が描かれていて、その場面の絵がまたいやらしいんです(笑)。
 ぜひ読んでみていただきたいですなぁ。

 というわけで、長々とレビューしてきましたが、じつは今回のコミックスには、もう一作、『貸し借りゼロ』という題名の“(ちょっと)優等生受け”マンガが収められています。
 これは医者ものですが、頑張り屋で真面目な新人医師が、ライバルと思っている同期の医者と張り合う中で恋に落ちちゃうというお話。
 つまり、今回のコミックス、表題作の『トロンプルイユの指先』、それから以前ご紹介した『木ノ下闇』、そして今回ご紹介した『われなべ、とじぶた』、そして『貸し借りゼロ』と、なんと4本も“優等生受け”マンガが収録されている夢のコミックスということになってます(笑)。
 ただ、加東セツコ先生のマンガは、あまりキャラの優等生ぶりを強調しないので、ベタな優等生キャラを期待して読むと失敗しますが…。
 注目の作家さんですし、“優等生受け”的には充実のデキということで、本ブログとしては今回のコミックス、非常にオススメしておきますです。
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