ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]職場では冷たいと言われる眼鏡でマジメな優等生社会人が、年下男に愛されて… 砂原糖子『恋のはなし』


Category: レビュー 小説単行本   Tags: 受け-眼鏡  特徴-社会人  受け-真面目・カタブツ  ●サ行-砂原糖子  
恋のはなし (新書館ディアプラス文庫 181)恋のはなし (新書館ディアプラス文庫 181)
(2008/02/09)
砂原 糖子

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 今日も昼間に会社をちょいと抜け出してBL本を多数購入してきました~。
 で、さっき家に帰ってきてむさぼるように数冊読破。
 ぐへへへ、ありましたよ、素晴らしい“優等生受け”な一冊が。
 砂原糖子先生のディアプラス文庫最新刊『恋のはなし』です!

 最初、社会人ものだし、買うつもりなかったんですけどね~。
 アマゾンで表紙チェックしてたら、パッと見ではわからなかったんですが、「表紙を拡大」してみると、なんと受けキャラが眼鏡してるじゃないですか。
 ここで反応したのが、ちーけんの“優等生センサー”(笑)。

 あらすじをチェックしたら、こんな感じ。
 
 ゲイである自分に罪悪感を抱き、29歳になるまで恋愛経験のなかった主人公が、親友から男性を紹介されることになり、待ち合わせ場所に来た若い男に一目で惹かれてしまうが、じつはその男は別人。
 来られなくなった相手の代わりに伝言を頼まれただけの男だったが、その男・新山は、美貌なのに初心な主人公・多和田に興味を覚え、いつしか2人は恋人のような付き合いをすることになり――。

 うむ!
 これは真面目で手つかずの眼鏡くんが、遊び人に騙されて本気の恋をしちゃって、しかもカラダまで開発されちゃうというアレではなかろーか! と思ったら、大当たり!
 まさにそーゆーお話しでした(笑)。

 この、真面目で手つかずな社会人優等生を、経験豊富な男が開発しちゃうというモチーフは、BLではたまに見かけますが、だいたい攻めが大金持ちのヒマ人だったり、余裕たっぷりの社長だったり、とにかく「すべてを任せて僕についてくれば間違いないんだよ~。ルネッサーンス!」的なオジサンだったりすることが多いのですが(すいません、さっき髭男爵のコント見てたもので…)、今回は年下攻め!
 脚本家として成功を収め、物質的には何不自由ない生活を送っている女たらし・新山慶吾(にいやまけいご)が攻めキャラなのですが、売れなかった時代、彼女に捨てられたトラウマを脱しきれてない新山は、とても「僕についてくれば間違いないんだよ~。ルネッサーンス!」というわけにはいかず(しつこい)、真面目で手つかずの眼鏡優等生・多和田知生(たわだともみ)相手に、自分も苦しんだり、悩んだりの恋愛を展開することになります。
 そんなところが新鮮で、かつ本書の売りになっていると、ちーけんは思いますですね。

 で、肝心の優等生社会人・多和田はどんなヤツなのでしょーか!
 まず美貌。
 後のほうのシーンで、新山と多和田が2人で慣れない新宿2丁目のゲイバーを見に行ってみるシーンが出てくるのですが、そこでも多和田は他の男たちの注目を集めてしまいます。
 でも、そういうと、ものすごい美貌の受けキャラのようですが、そこはそれ、眼鏡の魔法というヤツで、一流ホテルの宴会部門でチーフマネージャーを務める多和田は、普段は部下から「マネージャーは一度も結婚式でもらい泣きとかしたことなさそうですね」と“ロボット扱い”されてしまうような、感情を表に出さないタイプ。
 それはもちろん、仕事で感情的になることなどあってはならないという、いかにも真面目優等生な多和田の考えによるものでもあるのですが、じつはそれは表面のことだけで、心の中では、29歳になっても一度も恋をしたことがない自分を悲しみ、誰かに自分が大切にされるなんてことがあるはずがないと諦め、でもじつは涙もろくて安っぽい三流映画を見ても泣いてしまうという感情豊かな優等生が、本書の受けキャラ・多和田という人間なのです。

 多和田には、高校時代からの親友・石野がいました。
 じつは、高校時代、多和田は石野のことを密かに好きでしたが、それはもちろん伝えることのできない恋でした。
 今ではそんな恋も昔のこととして、本当の親友として2人は付き合っています。
 多和田が自分がゲイであるということを唯一伝えている人間が石野でもあるのです。

 そんな石野から、ずっと恋人のいない多和田を心配して、「知り合いの男性を紹介したいんだが…」という申し出があったのが、すべての発端でした。
 ホテルマンとしての仕事を終え、緊張して約束のカフェで待っていた多和田の前に現れたのが、背が高く格好いい若い男・新山でした。
 じつは来るはずの男に急用が入り、従兄である石野に頼まれて、多和田に「約束は延期」という伝言を伝えるために新山はこの場所に現れたのです。
 新山の職業は、人気脚本家。
 そんな職業柄か、本当に伝言を頼まれただけのつもりだった新山は、自分を「約束の男」と思って緊張しまくる多和田を見て、つい興味を持ってしまいます。
 そのまま「約束の男」のフリをして(つまり自分もゲイのふりをして)、新山は多和田を食事に誘ってしまったのでした。

「じゃあ、多和田さんは誰とも一度も付き合ったことがないんだ?」

 多和田は問われるまま素直に答える。

「ええ」

「男じゃなくて、女とも?」

「そうです。僕は女性はまったく駄目で…無理だと判ってるのに交際するのは相手に失礼かと…」

「ふうん、真面目なんだな」

「いつも…いつも後ろめたくて、自分が嫌で堪りませんでした。どうして普通に女性を愛せないんだろうと悩んでました」

 仲間意識が開放的な気分にさせているに違いなかった。誰にも言えないでいた本音。ぽつぽつと漏らし続ける多和田は、男が酒を飲む手を止め自分をじっと見据えているのに気がつく。

「…す、すみません、だいぶ酔ってるみたいです。いきなりこんな愚痴を初対面のあなたに聞かせるなんて…」

 このあたり、ゲイのふりをして多和田の話を聞く新山の調子のよさというか、心のこもってなさがちょっと現れてます(笑)。
 そう、最初は新山は自分の書こうとしている新しいドラマのヒントにでもなればと、物珍しさからゲイの多和田の話を聞いてみようと、こうして食事に誘ったのです。
 ところが、素直で年上と思えない初心さを見せる多和田が何か心に引っかかって、2人が会う回数は2回、3回と増えていくのです。

 むふふ。
 このあたり、BLの定番とはいえ、砂原先生の盛り上げ方がウマイので、読んでてドキドキするのですよ。
 そして、ある夜、いい雰囲気になった(と思った)多和田は、新山にキスを求められていると勘違いして顔を近づけてしまい、驚いた新山に突き飛ばされてしまいます。
 ところが、数日後、またもや新山からは食事の誘いメールが届き、2人は何事もなかったように食事をすることになります。

「あの、新山くんはほかにお好きな方でもいらっしゃるんですか?」

「は…?」

「僕は…退屈でしょうか?」

「はい?」

 男は飲みかけのロックグラスを手にしたまま、面食らった顔になる。

「先日のことで…僕はとんでもない思い違いをしていたのかもしれないと。新山くんとはお付き合いしているような気がしてたんですが、誤解だったみたいで…」

「え、付き合って…なくはないんじゃないかな。うん…こないだは、ちょっと俺ぼんやりしてて…驚かせてごめん」

 珍しく新山までもが歯切れ悪い口調だった。急に話を振られて困ったのか、焦った表情のままグラスに口をつける。

「そう…だったんですか。すみません、僕はその…人とお付き合いしたことがないので、基準がよくわからないんです。いつ頃、そういう行為をするのが適当なんでしょうか」

 どうですかー、この初心さというか優等生ぶり!(笑)
 でも、ここだけ読むと、単にぽややんなアホの優等生のような感じもありますが、多和田の普段のホテルでの仕事ぶりは、冷徹な機械のような鋭さなんです。
 そのギャップが、とてもエロいわけですよ~。

「すみません、変なことを聞いてしまって」

 本当に変なことを訊いてしまった。自分の発言を顧みて青くなり始めた多和田に、少しの間を置き新山が言った。

「してみる?」

「え…」

「じゃあ俺と、してみる?」

 むははー!
 来ましたよ、素晴らしい展開が(笑)。
 ま、ぜひご自分で読んでいただきたいので、ここでエッチシーンの紹介はしませんけどね!(笑)。
 ちょっとだけ言えば、最初のエッチで、普段は真面目でエロいことなんか考えてもいなさそうな多和田が、遊び人・新山に翻弄されて、泣かせられまくったあげく気絶させられちゃいます。
 またこの場面、高久尚子先生のイラストが超絶エロいです。
 BLでは珍しく、恥毛が書き込まれてるのです。
 あんまり見たことないような…。
 後孔をいじられ、枕に顔を埋めて感じる多和田が描かれてますが、すんごくいい(エロい)イラストですよ~(笑)。

 さーて、この「初心な優等生がエッチの手ほどき&恋のトレーニングを受けちゃう」物語、いったいどういう結末へ向かうんでしょうね~。
 いまご紹介したところで、ようやく4分の1くらいです。
 こっから、二転三転まだまだありまっせ~(笑)。
 で、多和田も新山もとっても泣きます。苦しみます。
 多和田は、29歳になるまで一度も恋をしたことがない真面目優等生くんらしく、いつも自分を卑下して、輝くようにカッコイイ新山が自分を好きなんてありえないと思ってますし、新山は新山で、単なる暇つぶしと思っていた多和田が可愛く見え、しかもそんな多和田の気持ちが自由にならないことにイラつきます。
 で、そこに多和田の“初恋の相手”である石野がまた絡んでくるんですなー。

 最後、2人の気持ちが通じ合ってからのエッチシーンだけ、ほんのちょこっとご紹介しておきましょう。
 ここ読んだら、“優等生スキー”なら、絶対に本書を買いたくなると思うので。
 めでたくラブラブになった多和田と新山ですが、初心な多和田に、新山はイタズラ半分でこんなことを信じ込ませてしまうのです。

「恋人がいる男は、自慰は絶対にやっちゃいけない」

 どーゆー理屈だと思いますが(笑)、仕事はできるし社会人としては優等生な多和田は、そっちの方面ではまったくの初心、完全にそれを信じ込んで、新山と会えないときも自分では一切やらないようにしちゃうのです。

 で、もちろん久しぶりに会ったときには、こうなるわけですよ(笑)。

 一番気持ちがよくてならない場所が新山の硬く強ばったもので揉みくちゃにされる。

「…あ、あっ…いやっ」

「すごいな。知生さんの、俺の手の中でびくびくしてる」

「あぁっ、慶…っ、いや…お願い…やめてくだっ…」

「押さえてても溢れてきちゃいそうだな、ぶわって」

「や…けい…慶っ…」

 頭を打ち振るった。もう判っている。こういうときの新山は簡単にはやめてくれない。多和田は知っているからこそ、絶望的な気持ちと…それから認めたくはないけれど、体の奥でどろりとした熱が一層溢れかえるのを感じる。
 追い詰められ、耐えきれずにしゃくり上げながら喘ぐ。

「あぁ…また泣いちゃった? 知生さん、最近すぐ泣いちゃうね。感じやすいからかな、我慢するのヤだ? もう無理?」

 泣くまで苛め続けるのは自分のくせによく言う。

(中略)

「イっちゃう? いいよ、ほら…射精してみせて?」

 優しい声音。耳元の囁きと甘やかすような愛撫に、多和田は吐精した。

「…あぁっ…ん…っ…」

 首筋にしがみついたまま、しばらくは恥ずかしそうに小刻みに腰を許し、新山の手を濡らしていく。

「あぁ、知生さん…すごいね。いっぱいだな」

「言わっ…言わな…いでください」

「なんで? 先週からずっと会えなかったから、溜まっちゃったんだろ? 知生さん、こないだからずっとしないで我慢してくれてたの?」

 むはー。エロすぎ(笑)。
 多和田、年下相手にずーっと敬語だし。
 なんという萌えるエロ場面…。
 しかもこの場面の心情をよく想像してみてくださいよ。
 ずーっと恋なんか無縁だと思ってた優等生くんが、偶然から恋人になった年下脚本家に愛されまくって、「こんな自分でも大事にしてくれる人がいたんだ」と思ってメロメロという。
 砂原糖子先生、小説アイスのころからずっと好きで愛読してきましたが、こんな素晴らしい“優等生受け”を書いてくださるとは…。
 先生の作風からあまり期待していなかっただけに、嬉しい誤算です。

 後書きで先生ご自身が書かれてますが、今回はエロを頑張られたそうで、ざっと数えても5カ所くらいは大きなエロ場面があります。
 しかも担当さんに「ディアプラス初の鏡プレイです!」と褒められたそうで、それが何なのかは読んでみてのお楽しみ(笑)。
 すごく読み応えがありますが、すーっと読めます。
 とってもオススメの一冊です!
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