ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]赤面する優等生クンのビジュアルを見るだけでも価値がある一作…『Hertz』vol.24より、小椋ムク『ラ・ラ・バイバイ』


Category: レビュー 雑誌   Tags: 受け-ネクラ  受け-眼鏡  特徴-高校生  ●ア行-小椋ムク  
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(2008/02/01)
鹿乃 しうこ、木下 けい子 他

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 マンガにおけるストーリーの進め方というのは、作家さんごとに千差万別ですよね。
 Aという事件が起きたから主人公の気持ちがこうなって、それがじつはBというイベントの伏線になって…みたいなきっちりとエピソードを構成してストーリーを作り上げる人もいれば、ひとつひとつは独立したような淡いエピソードを積み重ねて、最後まで読み終わってみたらそれがひとつの物語になってた、なんていうタイプのストーリーを作る人もいます。

 今回ご紹介する小椋ムク先生の短編マンガ『ラ・ラ・バイバイ』は、そういう捉え方で見ると、すんごくストーリーを紹介しづらいマンガです。
 詩的というかなんというか…。
 主人公2人の恋愛がちゃんと描かれていて、起承転結もあるストーリーなんですが、どことなく捉えどころがなくて、不思議な味があります。

 主人公(受)は眼鏡でマジメな高校3年生の安達(あだち)です。
 安達は人と話すのが苦手。
 それをいいことに、クラスメイトからはクラスの雑用や日直の仕事などを押しつけられてしまう毎日です。
 でも、そんな自分を無気力に受け入れてるわけではなくて、心の中では「なんで 僕って…」とちょっと悔しがり、新しい自分になりたいなと思っているような少年が安達です。


 風が吹きすさぶ学校の屋上。
 そこは安達にとって、人と話さずに一人でいられる大事な場所でした。
 ある日、寝っ転がって、気晴らしに一人で校歌を歌って口ずさんでいた安達に、一人の下級生が声をかけてきました。

「ひでえ。なにそれ。民謡?」

「こ、校歌…」(赤面)

「俺はさあ、歌ってのはもっと…楽しい時に歌うもんだと思ってたけど あんたは違うんだなあ」


 言い返そうとする安達でしたが、見知らぬ下級生相手に声が出ません。
 真っ赤になった安達は、そのまま逃げ出してしまったのでした。

 翌日。
 またもやクラスメイトから雑用を押しつけられた安達が、大荷物を抱えて廊下を歩いていると、いきなり腕を掴んできた男がいました。
 びっくりして振り向けば、それは昨日の下級生・常盤(ときわ)でした。
 自分の前から逃げ出した安達が気になって、声をかけてきたのです。

「安達先輩。俺が屋上にいるのが嫌なんだったら もう行かないから あんたは行けよ」

「……」

「なんか言え」

 やっぱり緊張して何も言えなくなってしまう安達。
 またもや走って逃げようとしてしまう安達でしたが、常盤はこんな言葉をかけてきてくれたのでした。

「何を言ってもいいよ。逃げんなよ。何を言っても許す」

 そう言われて、不思議に気持ちが落ち着いてくる安達は、訥々(とつとつ)と常盤に向かって話し始めます。

「ぼ、僕は…人の…居るな、なかで大きな声で話すのが…恥ずかしい」

「…ああ、そうだったのか。ごめんな」


 そうすると、安達は自分の言葉を受け入れてもらえた嬉しさか、恥ずかしそうな顔で常盤にこんなことを告げるのです。

「あと…君を嫌だなんて思ってない…。思ってないよ」

 対人恐怖症気味で恥ずかしがり屋の上級生と、ズケズケ物を言うけれどホントは優しい下級生。
 この2人の関係はいったいどうなるのか――。

 というのが、本作のだいたいのストーリーです。
 安達のルックスは、手入れしてない長めの髪がボサボサで、詰め襟をきっちり着こんでるような、見た瞬間、暗い優等生という感じの眼鏡っ子(笑)。
 対して、常盤のほうはピアスなんかしちゃって、ちょっと軟派っぽく女の子にモテそうな少年です。
 ここまでご紹介したかぎりでは、とくにわかりにくいということもないストーリーだと思うんですが、こうして2人が出会い、心が通いはじめたあとのストーリーが、すごくフワフワしていて説明するのが難しい展開になっていくのですよー。

 なので、断片的に印象的なシーンをご紹介するとこんな感じ。

 常盤に連れられて昼休みの屋上で寝過ごしてしまい、生まれて初めて授業をサボってしまう安達。

「じゅ、授業…。退学だあ」

 気がついた安達は、女の子みたいに顔を手で覆ってパニックに陥ります(笑)。
 そんな安達の両耳を、“これでチャイムの音、聞こえないだろ”とばかりに大きな手でふさいでやる常盤。
 「さぼっちゃった! さぼっちゃった!」と大騒ぎしていた安達は、後ろから抱きしめられて耳をふさがれて、それでようやくちょっと落ち着きます。
 いまみなさんの頭の中ではいろんな絵でこのシーンが想像されてることと思いますが、実際にもとっても可愛い場面です。

 また、こんな場面もあります。
 屋上でいっしょに過ごす2人。
 今度は、常盤のほうが何かの歌を口ずさんで、「それ何の歌?」と安達に笑われてしまうのです。
 笑われてちょっとスネる常盤を見て、安達は年上らしく「可愛いや」なんて心のなかでちょっと思ったり。

 でも、

「ちゃんと歌ってみせて?」

 と頼んだ安達に、常盤は「やだ」と言うのです。
 自分のお願いを拒絶されてちょっと悲しそうになる安達。
 もちろん、常盤は理由なく断ったわけではなく、これが後のストーリーの大きな伏線になっているのですが…。

 こんな風に、2人が触れあったり心ならずもぶつかったり、そんな場面が次々と描かれてストーリーが進んでいくわけです。
 でも、ひとつひとつのシーンにどんな意味があるのか、すごく説明しにくいストーリーなんですよ。

 そして、物語の終盤、ストーリーが決定的な盛り上がりを見せるわけですが、ここはぜひご自分で本を買って読んでみてくださいませ。
 常盤にある“お願い”をされて、真っ赤になっちゃう安達が超絶可愛く、しかもそんな“恥ずかし顔”の安達クンが何ページも続けて出てきてくれます。
 またそれが、優等生っぽく節度のある恥じらい方で、本ブログ的には超絶色っぽいのですよ!
 あー、詳しく書きたいけど、我慢~。
 ラストシーンは、何となく次回がありそうな終わり方になってます。
 これ、続編書いてくれないかなぁ。

 お気づきの方もいるかと思いますが、本作の主人公・安達くんは、とにかくいつも恥ずかしがって顔を真っ赤にしてます(笑)。
 で、その恥じらい方がとにかく可愛い!
 清潔感!
 マジメな優等生がそのときだけ顔真っ赤!
 というわけで、まずはそんな安達くんの“恥じらい優等生”なビジュアルだけでも、非常に満足できる一作なんですが、ストーリー的にもそんな対人恐怖症の優等生が、ちょっと不良っぽい感じの下級生と出会い、甘えるようになっちゃって、でもちょっと冷たくされたらショック受けて落ち込んじゃって…という、“優等生受け”としても非常にスキトキメトキス(古)な感じのピュアなストーリーになってます。
 そうです。
 ピュアなのです。
 H場面はいっさいないですし(笑)。

 また、小椋ムク先生が“優等生受け”のツボがわかった描きかたをしてくれるんですよね。
 例えば、2人の足先だけが描かれたコマ、常盤は白いスニーカー、安達は黒のローファーで見た瞬間、足ですら安達は優等生な感じなのです。
 で、安達は今時見ないようなちゃんとした学生カバンにきっちりコートを着て、白いマフラーを巻いているのですが、そんな姿は、80年代清純派アイドルの登校姿のよう(笑)。
 この絵を、一枚絵にしていただいて額に入れて飾りたいくらいの美しい優等生ぶりなのです。

 これまで小椋ムク先生のマンガはあまり取り上げて来ませんでしたが、これからは要注意マンガ家さんになりそうです。
 それにしても『Hertz』は、本当に今一番面白いBL雑誌だなぁ。

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