ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

スポンサーサイト


Category: スポンサー広告   Tags: ---
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[新刊レビュー]淫らな本質を暴かれる“優等生”な主人公たち…! 鹿島田しき『仮面王子と無慈悲な夜を』


Category: レビュー コミックス   Tags: 特徴-SM的  受け-美人の優等生  ●カ行-鹿島田しき  受け-ガリ勉  

仮面王子と無慈悲な夜を (ジュネコミックス)仮面王子と無慈悲な夜を (ジュネコミックス)
(2007/11)
鹿島田 しき

商品詳細を見る


 もうゾクゾクしっぱなしです。
 あんまりに中身が凄すぎて。
 以前より、本ブログでも“優等生受け”を語る上では絶対に外せない作家さんとして何度も取り上げさせていただいた鹿島田しき先生のコミックス最新刊がついに出ました。
 JUNEコミックスから出た『仮面王子と無慈悲な夜を』です!

 たぶん世の中的には、鹿島田しき先生というと、SM描写の凄さとか、セックスシーンのうまさとか、そういうところをフィーチャーするのでしょうが(今回のコミックスの帯でも『ハードな描写で注目度急上昇中!』という惹句が入ってます)、本ブログ的には、描かれるキャラがみんなどこかに優等生の匂いを漂わせている稀有な作家さんが鹿島田しき先生だと思ってます。
 今回のコミックス全体を貫いているテイストでもありますが、タイトルになっている“仮面王子”という言葉が表すとおり、鹿島田しき先生の描かれるストーリーの多くでは、“仮面”をかぶっていた優等生がその気取ったマスクを無理矢理剥がされ、淫らな本質を暴かれるというモチーフが重要な核心部分となっています。
 その中で、SM要素やエッチシーンの激しい表現というのが、鹿島田しき先生の手であまりにも効果的に使われているために、みんな鹿島田しき先生のマンガの特徴はそんな部分にあるのだと思いがちですが、それは本末転倒というものです。
 鹿島田しき先生のマンガの本質というのは、“主人公が必死で隠していた本質を暴かれてしまう”というところに存在するのです。
 SM的表現やセックス描写の激しさというのは、そんなストーリーの本質を効果的に見せる手段として使われているに過ぎないように、ちーけんには思われます。
 それが証拠に、これも同じく今回のコミックスの帯で星野リリィ先生が推薦コピーを書かれていますが、「筋肉! 強制! ボンデージ☆ でも胸キュンラブ!!」というその言葉どおり、鹿島田しき先生のマンガは、どこを切っても胸がズキュンと撃ち抜かれるラブストーリーに充ち満ちているわけですよ。
 鹿島田しき先生の描くセックス場面では、必ずや主人公たちの“何か”が暴かれます。
 そして、そのことが主人公たちの恋愛のステージが進む上での重要な要素になったりしてるんですね。
 その意味で、少女マンガ的な意味でのラブストーリーと、ポルノとしてのセックスシーンを、これほど高次元で結びつけているマンガ家さんは他にいないのではないかと、ちーけんは思ってしまいます。

 さて、肝心のストーリーをご紹介しなければ…!
 ホントは全収録作品をレビューしたいのですが、そういうわけにもいかないので、中でも“優等生受け”色が強い2作品をピックアップします。

 まずは表題作にもなっている『仮面王子と無慈悲な夜を』から。
 これ、コミックスの表紙の2人が主人公です。
 左の短髪ツンツンなイケメンが攻めキャラ・基樹(もとき)、右の美形キャラが主人公(受)の陸也(りくや)です。

 高校、大学のころから美少年として有名だった陸也は、そのルックスから経験も豊富と思われがちですが、じつは恋人がいたことすらありません。
 つねに「あんな高嶺の花、俺たちには無理だよな…」と勝手に遠巻きにされて、誰とも付き合ったことがないまま社会人になってしまったのでした。
 そんな陸也が密かに「あの人、いいな」と思っていたのが、仕事で知り合ったエリート・ビジネスマンの基樹でした。
 ある日、仕事が終わると基樹から「仕事以外でお話ししたいんですが…」と誘われた陸也は、基樹から「好きだ」と言われ、有頂天になってOKの返事をしたのでした。
 今ではすっかり恋人として、毎晩熱い夜を過ごす仲です。
 でも陸也には秘密がありました。
 今までに一度も経験がないことを素直に基樹に話すことができず、“経験豊富”を装って基樹との毎日を過ごしていることです。

「…アレじゃないのか、陸也は」

「何ですか?」

「相当モテて悪いことしてきたんじゃないか? このキレイな顔で」

「…やだな。そんなことないですよ、基樹さん。俺、基樹さん以外の人はあんまり知らないし、たいした人とは付き合っちゃいませんよ」


 基樹に抱かれながら交わす睦言でも、こんな嘘を貫いている陸也は、格好良くて仕事もできる基樹のような凄い男に自分のことを好きだと「ついに言わせた!」と、大満足で毎日を過ごしているのでした。

 ところが。

 いつもどおり熱い夜を過ごそうと基樹の家を訪れた陸也は、キスの最中に突然両手両足を縛られ、口には強制開口具を噛まされ、身体の自由をまったく奪われてしまいます。
 動けない身体をまるで物のように扱われ、口も後孔も基樹の好きなように凌辱されてしまう陸也。

「今日は話があるんだ。ゆっくり楽しみながらいこうか」

(フーッ フーッ)
←息を吐くしかできない陸也

「……口に出すぞ」

「ん…ぐふっ…っ うっ…」

「――よしよし、よく飲んだ」(と言って強制開口具を外してやる基樹)

「…ふ、ふざけんな、基樹っ…! 俺の…何が気に入らないんだよっ!」

「なあ、陸也」(
と言って再びペニスを挿入してくる基樹)

「あ…」

「どうせお前は 俺がはじめてなんだろ?」

「――! ど…どうして…?」

「なんでわかるかって? 簡単だよ。最初の時、服を脱がせただけでお前は…期待しきったイイ顔をしてたよ。どんなモテ風を吹かしていようと、表情は何よりも正直だったな」

 なんと!
 陸也の嘘は、最初から基樹に見抜かれていたのでした!

「――前から聞きたかったんだ、陸也。お前、俺が告った時に何考えてた?」

「…う……嬉しかった…。もう、飛び上がるほど…泣きたいほど…! …でも今までずっとソレを待ってたなんて恥ずかしいから…」

 うわー、ずっと被ってた“仮面”を基樹の手で無理矢理引っぺがされ、“王子さま”が可愛い告白をしちゃってます。
 暴かれてますねー、素顔(笑)。

「…くだらない見栄だな。今の格好のほうがよっぽど恥ずかしいぞ」

「あっ う…」

「――もうわかるよな? 陸也。お前、俺に肝心なこと言ってないよな?」

「あ…基樹に…。言われた時から俺も… 俺も、ずっと…基樹が、好きだ――」

 さあ、ここまででまだページでいうと3分の2くらいなんですが、完全に王子様の仮面は剥ぎ取られてしまいましたね!
 普通のマンガ家だったら、これでエンドマークにしちゃうんでしょうが、鹿島田しき先生のマンガはそんなに甘くありません。
 ここから、例えればかさぶたを剥がされたばっかりのような状態の陸也が、初めて見せる素顔を自分から基樹の前にさらけ出し、これまでの許しを請うのです。

 あー、書きたい!
 基樹に抱かれ、後孔を貫かれた陸也がポロリと涙を流しながら口にする可愛いセリフをご紹介したい!
 でも、ここで書いちゃったら、みなさんが読む楽しみが…。
 最初は生意気に「基樹さん以外の人はあんまり知らないですよ」なんて遊び人を気取っていた王子様の陸也が、すべてを基樹にさらけ出して、身も心も投げ出すシーン。
 超絶可愛い“告白”を、ここで陸也がするんですよっ!!!!
 そしてまた、それを受け入れる基樹が陸也に言ってやる言葉がものすごい胸ズキュン台詞!
 言われた陸也は、「嬉しい…」と言いながら、感じまくって基樹に抱かれるのです。

 はうー。
 ラブいよー。
 ラブすぎるよー。
 これぞ鹿島田マンガです!
 意地っ張り陸也と、オトナな基樹のストーリーは、なんと本コミックスに書き下ろしで続編もついてます。
 これは買わない手はないでしょう!

 で、もう興奮して血噴いて死にそうになってますちーけんでありますが、“優等生受け”という意味では、『仮面王子と無慈悲な夜を』以上に素晴らしい、もうひとつの収録作を続けてご紹介しましょう。
 この『ビンカンスギル☆きかない姫』というマンガ、じつは雑誌掲載時に読んでまして、もう内容があまりに素晴らしすぎて、首吊って死のうかと思ったほどでした(笑)。

 ある日、大学に通う勉強家で優秀な学生・吾妻(あずま)が教室で授業の予習をしていると、友達の美女木(みめぎ)が近づいてきて、こんな話をしてきました。

「あるヤリ部屋で、どこの誰かはわかんないんだけど、目隠しと大音量のヘッドホンをつけて登場する“きかない姫”っていう有名人がいるらしいんだ。何も見ない、何も聞かないっていうその姿は、『相手が誰でも何人でも構わない、どんな男でもヤル』っていう意思表示なんだって」

 ヤリ部屋とは、ゲイのみなさんが集ういわゆるハッテン場の一つですね。
 入場料を払って中に入れば、気に入った物同士が好きなだけヤレるという場所です。
 そこにものすごい美形の若い男が“きかない姫”という名前で登場するというのが、美女木の話でした。
 吾妻の反応を伺うようにその話をした美女木に、眼鏡の奥の鋭い瞳を光らせて、吾妻は迷惑そうに言います。

「…ふーん。それが…俺と何か関係あるわけ?」

「や、そーいうんじゃないけど…。ナイショで聞いた珍しい話だから…」

「だいたいこんな朝っぱらからする話かよ!」

「まあ、そうだけど…。なんとなくさ、吾妻はどう思うのかなってさ」

 じつはこの美女木、以前から吾妻に「付き合ってほしい」と告白してきているイケメンくんでした。
 この日も、こんな際どい話を吾妻に振って、あわよくば色っぽい方向へ…なんて目論見で、こんな話をしてきたようです。
 そんな美女木を撃退した吾妻でしたが、直後、先輩の千倉(ちくら)が話しかけてきました。
 じつはこの千倉も、吾妻に言い寄ってきている男の1人。
 つまり、吾妻は美女木と千倉という2人の男から、現在求愛されている身の上というわけでした。
 ところが、隣に座った千倉も、吾妻に“きかない姫”の話をしてきたのです。
 吾妻は思いもしない事態に焦ります。
 なぜ示し合わせたかのように、自分に言い寄ってくる2人が“きかない姫”の話をしてきたのか。
 ――じつは吾妻こそが、その“きかない姫”その人だったのでした。

 表面上は興味のないそぶりを2人に見せているものの、じつは美女木と千倉、どちらのことも憎からず思っていた吾妻は、どちらかを選ぶことのできない苦しさを、“きかない姫”として見知らぬ男たちに凌辱されることで解消していたのでした。

「おっ! 姫だ!」
「今夜も“きかない姫”が来てる!」
「待ってたよ!」
「今日は姫の大好きなオモチャ持ってきたよ」
「…うわ、すげー反応してる」
「姫、オモチャ大好きだもんな?」
「相変わらず淫乱で…」
「かわいいよなあ、姫…!」

(こうされながら想像していることはあの2人のことだけ)
(こんなふうに…いくらでもヤッてみたいって…)
(どっちかなんて選べない。こんなふうに2人いっしょに愛してみたい)
(こんな妄想でもフザけてること、どっちにも言えるわけがない…)
(だから俺は…想像するだけなんだ)


 目をふさぎ、耳もふさぎ、何もわからない状態で犯されることで、美女木と千倉、2人に愛されていることを想像し、快感にひたる吾妻。
 2人から“きかない姫”の話をされたその日も、吾妻は我慢できなくていつもの“ヤリ部屋”に来てしまったのでした。

 いつものように目隠しとヘッドホンをされ、ヤリ部屋に放置される吾妻でしたが、この日はさらに手足を縛られてしまいます。
 それ自体はいつももやりたがる人間がいるので受け入れた吾妻でしたが、自由を奪われた吾妻の目隠しとヘッドホンがそのまま外されそうになり、吾妻は大声で抵抗します。

「ちょ、ちょっと待ってよ! これは付けたままって条件…。やめろっ! 取るなよっ! 誰か…!」

 ところが!
 目の前に現れたのは、なんと美女木と千倉の2人だったのです。

「吾妻…お前、最っ低!」

「似てるなと思ってたんだ…やっぱりね。俺にはこういうの嫌いって言いながら、見ず知らずの奴らとヤリまくってたわけだ」

「人の心をもてあそぶ悪い姫にはおしおき! しゃぶり比べておいしかったほうと付き合うこと!」

「で…できないよ、こんなこと…。だって…選ばなかったほうを傷つけることに…」

 事ここに至っても、まだ“優等生”な言い訳をする吾妻に、2人の厳しい言葉が飛びます。

「嘘つき!」

「何、今更いい子ぶってんの。そーじゃなくて、本音があるだろ?」

「さあて悪いけど、うそつき姫は本当のこと言うまでいじめるよ?」

「やっやめっ… そこ…ああっ」

「ここ…来るだろ? 前立腺モロに…!」

「こ、これ以上、無理っ! 許し……あっ、本当はずっと前からこうしたかった! 2人いっしょに…2人同時に、って、こんなことばっかり……ずっと考えてた…ごめん…」

 さあ、2人に責められ、ついに本音を明かした“きかない姫”。
 やっぱりこっちの作品でも、優等生の仮面が剥がされ、必死で隠していた素顔がむき出しにされてしまいましたね~!
 そのごほうびに2人から可愛がられ、「んあっ、あっ、嬉しい!」と感じまくる吾妻を見て、“ギャラリー”たちからこんな祝福の言葉がかけられます。

「あーあ カップル成立か…いや、トリプル?」

「てことは、きかない姫、ここ卒業?」

「さみしーよなぁ」

「――でも、幸せに、ね」

 普段は眼鏡に端正なたたずまいで勉強に励む吾妻が、“きかない姫”という正体をバラされ、美女木と千倉の2人に身体の自由を奪われたまま“おしおき”される山場のシーンは、いやもうこれ筆舌に尽くしがたいエロさがあります。
 そして、最初に書いたとおり、それと固く結びついたラブも充満しているのです。
 それにしても“きかない姫”というネーミング&設定がまず最高ですよね。
 もうこの言葉が生まれた時点で、作品としては“勝ち”でしょう!
 そしてそのアイデアを実現させる鹿島田しき先生の画力とストーリーテラーとしての能力の高さ!
 いまちーけんが一番怖いのは、そこに目を付けた一般漫画誌の編集が、鹿島田しき先生をそっちの世界へ引っ張っていってしまうことですよ。
 やめてー、それだけはやめてー。

 本コミックスには、じつはもう一作、モロに“優等生受け”なマンガが掲載されていますが(『メガネの奥から見つめて!』)、これについては以前、雑誌掲載分にレビューを書いてご紹介していますので、そちらをご参照ください。

 それから、本コミックスに収録されるかなぁと思って期待していた“優等生受け”マンガの超名作『デビル・ロック』は、今回残念ながら入れられていませんでした。
 こちらもよろしければレビューをご覧になってみて下さい。

 ま、お客さん、とにかく何も言わずに買ってみなされ…。

関連記事


Comments

Leave a Comment



08 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

07

09


 
FC2カウンタ
 
プロフィール

ちーけん

Author:ちーけん
FC2ブログへようこそ!

 
最新つぶやき5件

Twitter < > Reload

 
最近のコメント
データ取得中...
 
 
 
 
Lc.ツリーカテゴリー
 
Lc.ツリータグリスト
 


Archive   RSS   Login

債務整理太陽光発電
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。