ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[レビュー]いじめっ子×ネクラっ子が“密室”で強制的に接近愛! 『クピド』vol.2より、遙々アルク『台風13号』


Category: レビュー 雑誌   Tags: 攻め-クラスの人気者    受け-いじめられっ子  受け-ネクラ  ●ハ行-遙々アルク  
Qupid 2 (2)Qupid 2 (2)
(2005/08/22)
不明

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 BL業界的には、今、遙々アルク先生といえば、出たばかりの新刊『ビター×スイート』の話題一色だと思いますが、そこをあえてハズして(←なんでだよ)、05年に松文館から出たBLアンソロジー『クピド』vol.2に掲載された短編『台風13号』を今回はご紹介します!
 もちろん近日中に『ビター×スイート』のレビューも載せますが、たぶん世の中の他のたくさんの人たちがすでにそっちを紹介されてると思うので、今回はあえて逆ということで~。

 遙々アルク先生は、10年以上前でしたか、たしか小説JUNEで何作かマンガが載っていた記憶があります。
 特異な絵と作風で、ちーけんの記憶の中では「あのマンガ家さん、最近見ないけど、あの後どうなっちゃったんだろう~」と思っていた存在でした。
 ところが。
 忘れもしない2005年夏のこと。
 たまたま買った『クピド』vol.2に、遙々アルク先生がいきなり登場されていたんです。
 いや、びっくらこきました。
 でも、それ以上に驚かされたのが、載っていたマンガのストーリーですよ。
 だって…。
 ちーけんが愛してやまないネクラないい子ちゃんが受けキャラで、しかもクラスのボスであるいじめっ子が攻めというヨダレじゅるじゅるな設定だったんですよ~。
 生涯で読んだ“優等生受けマンガ”で、間違いなくBEST10入りする思い出の名作です。
 今でもたまに読み返してます!
 この『台風13号』は、いつご紹介しようかと思っていたんですが、遙々アルク先生のコミックス発売記念ということで(?)、やっと今回ご紹介させていただけます~。

 えー、相変わらず前置きが長くてすいません…。
 では、この素晴らしきネクラ優等生受け作品『台風13号』のストーリーをご紹介いたしましょう。

 主人公(受)・土屋は、根暗なチョイいじめられっ子の高校生です。

 なんていうんでしょう、クラスの中でもバカ騒ぎするグループなんかには溶けこめず、先生の言いつけをいつも守る“いい子ちゃん”で、おかげでバカ騒ぎグループからはちょっと目を付けられているというタイプのネクラっ子。
 クラスで必ず1人はいるタイプの優等生ですね。
 土屋をいじめてくるのは、クラスの人気者・武藤を取り巻くイソギンチャクたちの一味でした。
 今日も今日とて、土屋が日直として黒板を消そうと前に出ると、そこにはエッチなイタズラ書きが所狭しと書き散らされていました。

(黒板にすっごい絵が描いてあった)
(女の人の股間の絵だ)


 心の中でそう呟いて顔を真っ赤にしながら、チョークで描かれた女の子が大股開きになっている絵を消していく土屋。

「土屋くんには刺激強すぎだろーっ」
「おーい土屋ーっ クリトリスってどこかなー?」
「本物見たことねぇからびっくりしてんぞー」
「ひゃははは」

 必死で黒板消しを動かす土屋を、武藤の取り巻きが次々とはやし立てます。
 じつは土屋が腹立たしいのはイジメそのものよりも、取り巻きたちのそんなくだらない嫌がらせを「よせよー、かわいそーだろー。ははは」などと言いながら、自分は一切手を貸すことなく余裕の態度で見ている武藤という男そのものでした。

 下校時。
「バーカ」「ちんこ」などとチョークで書かれた自分の机を一人ぞうきんで綺麗にする土屋が、ふと窓の外を見ると、武藤を迎えに来た他校の女の子の姿が目に入ります。

(なんで…人間ってこんなに平等じゃないのかな)
(武藤は… セ…セッ…クスとかしてるんだろうなあ)
(俺は一生ムリかもしれないけど…武藤はしてるのか…)
(そんなこと俺には関係ないけど…さ)


 このマンガ、友達のいない土屋という主人公の設定のおかげで、前半はずーっと土屋の心の中のつぶやきばかりで話が進んでいきます(涙)。

 そして夜。
 家で勉強に励む土屋ですが、昼間の黒板の絵を思い出して一人悶々。

(ク…クリとリスってどこにあるんだろ?)
(栗とリス? よくわかんないな…)


 さー、ここまでですでに優等生スキーにはたまらない描写がいくつか出てきましたね!

(1)クラスでエッチなことを言われて赤くなる優等生

(2)人気者の同級生が女連れなのを見て、「俺なんか…」とひがむ優等生

(3)で、そうやってみんなの前では「エッチなことなんか興味ない」というフリをしたくせに、夜家に帰ると一人悶々としちゃう優等生

 この3つ、どれか1個が出てくるだけでも興奮ものなのに、なんと美しき三重奏を奏でてますよ!
 とれびあ~ん!
 ……文句があるなら、ベルサイユまでいらっしゃい!!!――って、興奮しすぎてワケわからなくなってますが、話を進めましょう(笑)。

 台風13号がやってきた朝、学校にいくため土屋は嵐の中、家を出ます。
 そこに前から歩いてきたのが、土屋が嫌いで嫌いでたまらない武藤その人でした。

「あ? おまえどこいくの? 学校休みじゃね?」

 そうです。
 いじめられている土屋は、学級連絡網から外されて連絡をもらえなかったのです。
 それに気付いて、じわっと泣きそうになる土屋。
 ハァハァハァハァ。
 頑張ってる優等生が、もういっぱいいっぱいになっちゃって、涙の堤防が決壊寸前…。
 たまらなく萌えるんだよぉぉおおお!!!

 そして涙を武藤に見られたくない土屋は、その場を走って逃げ出したのでした。

 ところが。

 気付いたら、土屋は真っ暗な深い穴の中に、武藤と2人で落ちていました。
 夢中で走っていた土屋は、武藤を道連れに古井戸の中に落っこちたのです。
 井戸はかなり深く、とても出られそうにありません。
 しかも台風で水かさはどんどん増えてくる。
 大嫌いな武藤と2人きりという状況で、土屋はもうパニック寸前になります。

(どうしよう…こんな狭い穴に しかも武藤と2人きりだなんて…)
(もし…このまま誰も見つけてくれなかったらどうなるんだろう…)


 武藤と口をききたくなくて、「大丈夫か」と声をかけられても振り向きもしない土屋に、ついに武藤がブチ切れます。

「うじうじしてんじゃねーよ! 落ち込んでもなんも解決しねーだろうが!」

「……」

「そんなんだから毎日馬鹿にされんだろ。おまえ見てるとムカつくんだよ!」


 そこまで言われて、ついに反論する土屋。

「む…武藤になにがわかる。えらそうに俺のなにがわかる…」
「武藤は世界中のみんなに好かれるかもしれない。でも俺は大っ嫌いだ!」


 いいですねー、自己否定で卑屈な優等生(笑)。
 で、ここからですよ…。
 さすが取り巻きがいて日替わりで女の子を連れ歩いている人気者は違います。
 自然自然に武藤は土屋の心をほぐしていくんです(笑)。
 「え、誤解してたけど、武藤っていいヤツ?」と思わせちゃう感じで。
 落ちた古井戸の中での、嫌い同士の(?)密室劇。
 遙々アルク先生の台詞回しが冴えわたってます!

 その1。武藤は「田村にちゃんと言え。あいつはやりすぎだ」なんて言って、いちばん土屋に嫌がらせをしてくる取り巻きのことを非難するようなことを言うんです。自分をかばってくれるような発言をしてくれた武藤に、土屋は思わず胸キュン。
 ちょっと頬を赤らめて、「こいつ、いいヤツかも…」的視線で武藤のことを見始めます(笑)。

 で、その2。武藤は「しかし結構ショック。大嫌いだって。そんなの言われたの初めてだぜー」なんて、同情を誘うようなことを言って、土屋の罪悪感を刺激します。
 そう言われて、自分と武藤との関係を振り返ってみた土屋は、こんな台詞を心の中で呟くんですよ!

(何度も考えたことがある。もしも…俺が武藤と友達だったら どんなにかよかっただろう…って)

 えー、ズバリ言わせていただいてもよろしいでしょうか!

 わかってたってば、土屋くん! キミが武藤のことをじつは憧れてて好きで優しくしてほしくてたまらなかったなんてことは!(笑)

 それにしてもこんな台詞を読まされたら、もう胸がどきゅんどきゅんして、心不全で急死しそうですよ!

 そしてその3。「体が冷えちまう。じっとしてろよ」と言いながら、ついに武藤は土屋のことを後ろから抱っこして暖めてやるんですよ!
 言葉でやさしくしたあとは、スキンシップといういわけですな。
 いやもうこうなったら世間知らずでじつは武藤のことが大好きな優等生・土屋くんなんかイチコロです。
 この場面、土屋は顔を真っ赤にしてドキドキしちゃってます(笑)。

 そこに武藤からのトドメが!

「まえから思ってたけどさ おまえのおでこカワイイよな」

「はあ?」

 そう言ってあわてておでこを隠す土屋。

「しかしこのままじゃ溺死しそうだな…。おい土屋こんなときにあれだけど おまえキスしたことある?」

「なっ… ない…」

「じゃあさこのままだとおまえ一生経験なしで死ぬってことになるだろ? 俺がちゅーしてやろうか?」

「はあ!? いいよ!! 男同士で気持ち悪いとか思わないのかよ!」

「おまえが嫌がれば嫌がるほどやりたくなる」

「いっ いやだ! そんなめちゃくちゃだー!」

 すいません、興奮のあまりヨダレが垂れすぎてキーボードがぬるぬるです。
 もう一文字だってキーを打てやしません!(嘘)
 そしてなんということでしょう!
「いやっ」と言いながら、武藤に顔を近づけられた優等生・土屋くんは、そのままキスを受け入れてしまうのです。

(びりびりした)
(唇から感電したみたいに)
(武藤の体温 匂い 手のひら 呼吸 そして唇)
(びりびりと電流が身体を走って腰がしびれた)


 ポロリと涙を流す土屋。

「くそ…泣かれるともっとイジメたくなる。もっと泣かしたくなるじゃねーか!」

「はな…して…」

「ついでにセックスもしよう」

「い いやだっ」

「おまえが嫌がるところもっと見たいし もっとポロポロ泣かせたい」

「武藤…最低だあ…」

「言えよ 大嫌いって。お前にそれ言われるほど燃えるんだけど」

「!」

 そう言いながらいつの間にか土屋を抱きしめちゃってる武藤は、さすが女たらし(笑)。
 あっというまに土屋のシャツを脱がし、ズボンの前を広げると、あちこち触り始めるのです。

「や…やだよ こんなの」

「は… うるさい」

「はっ… 武藤…」


 古井戸という密室の中で押し寄せる水につかりながら互いの身体をまさぐり合う2人。
 その絵をバックに、さあここで本作最大の見せ場な台詞が登場します!
 絶頂を極めそうになり、武藤にじっと見つめられた土屋は、心のなかでこう呟くのです。

「そんな目で見られたら 大嫌いじゃなくて 好き…になっちゃうよ」

 ぐはー!
 可愛すぎ!
 ネクラっ子のくせに可愛すぎ!
 ちーけんが今でもたまに読み返す大事なマンガと書いたわけがおわかりいただけたでしょうか!

 ストーリーはこのままラストシーンへとつながっていきますが、このラストシーンがまた曲者なんですよ。
 この部分はここではご紹介しません。
 今ではなかなか入手しづらい本なので申し訳ないのですが、ぜひご自分の目で本作を読んで確かめてみてください。
 いやもうなんとも言えないラストが…。

 今回のレビューでは、かなり詳しく内容をご紹介してしまいましたが、それは優等生受けという観点から歴史に残る傑作である本作の持つ、微妙な優等生受けディテールをとにかく詳しくご紹介したかったからです。
また、何よりこんな風に文字でご紹介したぐらいでは、遙々アルク先生の絵と台詞が一体になった本作の素晴らしさの1%もわかっていただけないは自明のことでして、とにかく本作を手に入れて読んでみてほしいという、ちーけんの強い気持ちのあらわれです。
 最初は反発する2人が、否応なしに入れられた密室の中で、会話で気持ちを通わせていくという本作のストーリーは、構成としてももちろん優れていますし、とにかくひとつひとつの台詞と絵、いつもビクビクしている土屋の表情など含め、ねちねちした心理描写を中心に話が進んでいくようすは、最高に上質な恋愛ストーリーになっています。
 これはですねー、とにかく読まにゃ損損。
 たぶん次くらいに出る遙々アルク先生のコミックスには、本作などは間違いなく収められると思いますが、そこまで待てるという人は相当に悠長な人ですよ。
 読むべし!
 読むべし!
 右脇腹をえぐるように読むべし!

 なんだかよくわかりませんが(笑)、感動の余韻にひたりつつ、コミックス収録のあかつきには、ぜひこの2人の続編を描いて欲しいと希望して、いったん筆をおかせていただきたいと思います…。
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