ネクラで眼鏡でキモオタな優等生は“受け”るとイイよ!

委員長、地味な真面目くん、オタク少年…そんな“優等生受け”BLが大好きな腐男子のブログです~。

 

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[新刊レビュー]今月はなんとコミックス2冊出し! こちらはショタ本…鹿島田しき『とまどい期のおわり』


Category: レビュー コミックス   Tags: 受け-眼鏡  受け-女装  ●カ行-鹿島田しき  
とまどい期のおわり (ダイヤモンドコミックス)とまどい期のおわり (ダイヤモンドコミックス)
(2007/11/13)
鹿島田 しき

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 小難しい本に書いてある頭良さそうなことをすぐ引用したがるのは馬鹿の象徴のようで恥ずかしいのですが、哲学者・森有正の著書『バビロンの流れのほとりにて』に、こんな文章があるそうです。

 「性欲は人間の愛の根源であると共に、またそれに影を投げかける。それがなければ、すなわち肉交がなければ、愛はどうしても最後の一物を欠くという意識をまぬがれがたいと同時に、それは同時に愛に対して致命的になる要素をもっている。肉体のことなぞ何でもないという人のことを僕は信じない。それは何故か、肉交は二人の間の愛がどういう性質のものであったかを究極的な形で暴露してしまうからだ。つまりその意味は、肉交には、人間の精神に様々な態度があるだけそれだけ多様な形態があり、しかもそれが精神における様に様々な解釈の余地がなく、端的にあらわれてしまうからだ。肉交は一つの端的な表現だ。それは愛の保証にもなるし、その裏切にもなる。」(講談社学術文庫『日本の名著名言事典』より引用)

 いやー、かっちょいい文章ですねぇ。

「肉体のことなぞ何でもないという人のことを僕は信じない」
「肉交は二人の間の愛がどういう性質のものであったかを究極的な形で暴露してしまう」


 ブックオフで100円で買ってきたこの本でこの文章に当たったときに(超お買い得)、ちーけんは「それだ!」と叫んでしまいましたですよ。
 あまりに我が意を得たりという感じで。

 もちろん森有正先生は、現実の愛および性愛について述べられてると思うのですが、現在のBLをめぐる状況に、すごくピッタリな言葉だなーと(笑)。

 ともすると最近、やけにBLの読み手が高尚になってきて、文学的でないとダメだとか、エロばっかのは下品だとかいう人が多いようですが、ちーけんはBL本というものが生みだした最大の功績は、これまで日本の(少女)マンガ文化の中で育まれてきた“恋愛もの”=ラブストーリーの伝統と、それが長年拒絶してきたポルノグラフィ的表現を、ある面では商業的な要請の中で、ある面では作家側の自発的な態度として、エンタテインメントとして高いレベルで徐々に一体化させてきたことにあると思ってます。
 だからどういうエッチシーンを描くか、というか描けるかというのは、ちーけん的にはその作家さんの力量を見るうえですごく重要です。
 激しいだけのを描かれても困りますし、妙に綺麗な、それまでのストーリーと全然関係ないエッチを描かれても嫌ですし。

 そこへいくと、本ブログでも何度もオススメ作家さんとしてご紹介してます(なんていうのもおこがましいのですが…これまでに書いたレビューはこちらこちら…)鹿島田しき先生のマンガは、まさにパーフェクトです!
 今月出たばかりの新刊『とまどい期のおわり』の帯で、同業者でもあるかわだ章吾先生が「鹿島田さんの画に溺れ 台詞に抱かれて、早や10年でございます!」という推薦文を書かれてますが、それも納得というものですよ。
 いやもう凡百の作家さんとはレベルが違うというか…。

 というわけで、相変わらず前置きが長いブログで申し訳ないのですが、内容紹介とまいりましょう~。
 これまでのレビューでも書いたとおり、鹿島田先生のマンガは非常に“優等生受け”率が高いのですが、今回のコミックスでは完全な優等生受けは短編マンガ1本だけでした。
 うーん、ちょっと残念。
 でも、その1本が極めつけにエロくて可愛くて、でも森有正先生仰るところの「肉交は二人の間の愛がどういう性質のものであったかを究極的な形で暴露してしまう」という観点からいくと、読み終わった後にちょっと胸がざわざわしちゃうという、なんとも胸をきゅんきゅんさせてくれる素晴らしいデキになってるのが流石ですよ!

 で、その優等生受けな短編マンガは『愛すべき初恋』と題された一本。
 冒頭、制服姿の中学生(?)の男の子が、セーラー服に三つ編み、そして眼鏡といういかにも委員長タイプの可愛い女の子に「付き合ってください!」と告白してOKされるシーンから始まります。
 毎朝、いつも少し困った顔で電車に乗っている女の子のことが気になっていた少年が、勇気を出して告白→OKというほのぼのシーンです(笑)。
 女の子は、こう言って少年の告白を受け入れるんです。

「男の子に好きって言われて嬉しい…!」

 微妙にひっかかる表現ですね(笑)。
 はい、もう気付いた方もいるかもしれませんね。
 女の子の正体は、なんと女装した男の子だったんです(笑)。

 最初は本当に女の子だと思って付き合い始めた主人公の少年。
 デートを重ねてキスをして、すごーく親しくなれたところで、少年は“女の子”に頼まれたのです。

「明日の…電車で…私を触って――」

 なんたる痴女! とビックリするところですが、いやー、ちーけんも性欲あふれる中学生のころに付き合ったばっかりの彼女からこんなこと言われたら、間違いなくやっちゃったでしょうなぁ~。
 もちろん主人公の少年も、翌日、言われたとおりに同じ電車に乗り込み、“女の子”の後ろに立って痴漢のようにその股間をまさぐったのです。
 そこにあったのは…。

「…うわ!? 男だ…!!」

 えー、まずこのシーンが、もう鹿島田先生の絵で最っ高にエロく描かれております(笑)。
 眼鏡に三つ編み、セーラー服で学生カバンを大事そうに胸に抱えた女装少年が、電車の中で顔を真っ赤にしながら彼氏に股間を触らせているとゆー(笑)。
 優等生受け、しかもエロい優等生受けが好きな人なら、このページだけのために一冊分のお金払っても、全然お釣りが来る素晴らしいシーンだと思います。

 さて、ストーリーはここから急展開。
 彼女が男と気付いて驚く少年の周りに、いつの間にかむくつけき男どもが集まって、“彼女”の身体をまさぐっていたのです!

「――よう 兄ちゃんもお楽しみか?」
「そりゃ触りたくなるよなー」
「こいつ有名だもんな!」
「男のくせにこんな恰好して」
「しかも触られるのが大好きな変態野郎だ!」


 ガーン!(笑)
 でも、主人公のエライところはここからですよ!
 そんな淫乱痴女(男?)なんか願い下げだー! と逃げるかと思いきや、“彼女”の手を引っ張って、慌てて電車から逃げ出すんです。
 これも一種の男気でしょう!
 ちーけんだったら、間違いなく一人で逃げてます(笑)。

「ダメだろ! あんなこと!」

 そう叱った少年に、“彼女”は経緯を語ります。
 始まりは、女の子の恰好がしたくて髪を伸ばして、セーラー服を着て電車に乗ってみたことでした。最初は抵抗したものの、毎日のように男たちに痴漢されるようになり、いつしか夢中になってしまったというのです。

「気がついたら夢中になっちゃって…。ダメかな? こーいうの…」

 “彼氏”に怒られて、反省する女装っ子。

「うーん…。まず…。電車での女装はもうやめてほしい」

「え… やっぱり…」


 女装を止めろと言われて、「やっぱりこんな自分じゃ受け入れられないんだ!」と泣きそうになる女装少年。

「そういうこと…俺にだけさせて!」

「!」

「触られるのが好きなら、俺だけがやってあげる」(キス)

「本当…うれしい…!」


 と、ここまで内容をご紹介してきて、いやーこれ女性にはあんまりウケないだろうなぁとだんだん思ってきました(笑)。 受けの少年があまりに“オンナ”すぎるので…。
 しかも、気持ちを確かめ合った2人は、もちろんそのままセックスに突入するわけですが、以下、さらに激しい女装少年の痴女ぶりが全開しますよ~。

「女の子みたいに扱って…!」

「…そんなこと言ったって…お前、男だろ!?」

「ふあ…い。ん…っ」(くわえてるんで言語不明瞭)

「男のくせに…こんなところにチンポ欲しいって思ってるの!?」

「んっ! んん…」

「あ…わたしっ…本当は…好きな男の人とSEXしたかったの!」

「――っこの…変態っ! 男のくせに男に犯されて嬉しいのかよっ!」

「は…はい! …あ…はしたなくてごめんなさいっ…」

 えー、これでも際どい言葉はかなりカットしてます(笑)。
 最近、BLでも女装少年ものが多いですが、ちーけん的には何が不満って、ストーリーの最後で、みーんな男に戻っちゃうのが多いんですよね。
 なんか攻めが「どんな姿でもいいんだ! お前なら…」とか言って。
――じゃあ最初っから女装少年出すなー!!
 と、ちーけんは声を大にして言いたいのですが、その中で遠野春日先生と並んで“女装少年は最後まで女装!”を貫いてくれるのが多いのが、鹿島田しき先生というわけです。
 もちろん本作でも、受け少年は最後まで女装!
 というか、いまご紹介したとおり、完全に女の子になりたがってる男の子ですね(笑)。
 まあ大抵の女性には「下品」と言われそうな台詞の羅列になっているわけですが、最後に主人公の少年のこんなモノローグが入ってきます。

(思わず電車の奴らみたいな汚い言葉を投げつけたけど 「彼女」にとっては 告白と同じくらい嬉しい言葉だったらしい…)

 ですよねー。
 女の子になりたい男の子が、それを完全に受け入れてくれてしかも性的に犯してくれる“彼氏”と出会えたんだから。
 こうしてラストシーン、“彼氏”との約束どおり、電車での通学では女装をやめて普通の男子学生服に戻った“彼女”ですが、もちろん2人きりになると女装少年にバリバリ変身です(ちなみにこの学生服姿になった“彼女”がまた超ネクラ優等生という感じで最高でっす)。

(こうして痴漢プレイをやめた「彼女」は 俺と…だけいろいろやってる。正直すごい変態だと思うけど…)

 こんな主人公の独白のあとに、メイド服を着せられて、お尻に○○○を突っこまれて「今日はご主人様の○○○○いっぱい下さいね(ハート)」なんて言ってる女装っ子の姿が描かれます。

「かわいいよ。似合うよ」

「ほんとー! そんなの言われたのはじめてー! 今まで痴漢のおじさんばっかりだったから!」

 そして最後にもう一度、主人公の独白が…。

(正直すごい変態だと思うけど… 好きになっちゃったんだから しょうがない)

 ここで物語はエンドマークです。

 めでたしめでたし…?
 でも、これが後を引くんですよね…。

 主人公が最後に諦観も込めて言ってるとおり、いやもうホントにこれが2人の愛の形としか言いようがないんですが、でもまさに森有正先生仰る「肉交は二人の間の愛がどういう性質のものであったかを究極的な形で暴露してしまう」というとおり、この2人の恋愛って、こーんな激しいエロから入っちゃって、この後大丈夫なの!? と心配になってしまうんですね(笑)。
 いやもう、ちーけんはとにかくどんなストーリーでも主人公たちにはハッピーエンドになってほしい人でして…。
 でも逆に、この2人のセックスを見れば、お互いが本当に互いを受け入れているんだなぁという実感もあり、森有正先生的見方で言っても、「きっと、この2人は幸せになってくれる…!」という気もするんです(笑)。
 とゆーか、こーゆー気持ちにさせられちゃうところが、鹿島田先生のマンガのエロだけじゃない複層的で素晴らしいところなんですけれど!

 最初にも書いたとおり、鹿島田先生のマンガはすごく“優等生受け”率が高いのですが、今回のコミックス『とまどい期のおわり』の他の作品も、はっきり“優等生受け”とは言い切れないまでも、極めてそれに近いテイストを持つマンガがたくさん載ってます。
 てか、半分以上そうかも?
 表紙になってる女装少年は『夏休みのおけいこ』という、これも女装少年受けマンガの主人公の少年なんですが、じつはこの子もクラスでは目立たない男の子なのに、家では実は兄に女装させられて…というストーリーで、かなり優等生受けテイストになってます。
 ハッキリ言ってこの内容で950円は安すぎ!
 本コミックスは、後書きで先生自身が書かれているとおり、ショタ中心の品揃えになっているそうですが、今月はもう一冊、鹿島田先生のコミックスが出ます。
 たぶんそちらはBL作品中心になるんでしょうね…。
 うーん、楽しみ…(ヨダレ

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