奴隷船 (KAREN文庫 Mシリーズ) (2007/11) 矢萩 貴子 商品詳細を見る |
懐かしい感じの1冊です。
最近は、この矢萩貴子先生のような作風の作家さんは、とんと見かけなくなりました。
昔で言うと、『ロマンJUNE』の巻頭を飾っていたような…。
BLというにはハードすぎるけど、決してゲイ小説ではないという、この微妙な立ち位置。
何だかずいぶん久しぶりに読んだ気がします。
こーゆーの。
というわけで、矢萩貴子先生の最新刊『奴隷船』は、3本の作品が収められた短編集になってます。
じつはどの作品も、それなりに“優等生受け”の匂いを醸しだしているのですが、中でもちーけんの心を捉えてくれた表題作『奴隷船』を今回はご紹介したいと思います~。
作中、はっきりと書かれてはいませんが、舞台は18世紀ごろのイギリスです。
まだ蒸気船が発明されておらず、どんな遠洋航海でも帆船が主力だったこの時代、英国の海軍士官学校を卒業したばかりの新任少尉エリックは、英国の植民地・インドへ武器を輸送する任務についていました。
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